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花乱る鳥籠
46.
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「おはよう、二人とも」
二人の稽古のために用意された部屋には太陽がよく射し込み、光を背負う見覚えある顔の青年は美しく微笑みかけた。
「おはようございます。リトゥムハウゼ役のテオドールです」
「おはようございます。ヴィル役のレオナルドです。ご指導よろしくお願いします」
二人が揃って頭を下げると、
「うん。君達の指導を担当します。歌劇団でリトゥムハウゼを演じているフレディです。よろしく」
と彼も挨拶して、握手を交わした。
「テオドールと話すのは初めてだよね。レオナルドとは、三か月ぶりかな? 覚えてる?」
「はい。あの時は大変お世話になりました。覚えていて下さり嬉しいです」
「うん。団長と一緒にいたでしょう? 珍しかったから」
レオナルドは俯きがちにはにかんで、それから上目遣いでフレディを見る。
「今回は、団長さんは?」
「レオナルドがヴィルに選ばれたって聞いて凄く来たがっていたんだけれど、別の用があってね」
「そうですか……」
「代わりに、手紙を預かってきたよ。どうしようか、今渡しても良いのかな?」
レオナルドが嬉しそうに両手を伸ばす。その腕を、隣からテオドールがクッと下ろさせた。
「申し訳ありません、万が一を考えて、ウィリアム先生に一度預けていただけますか?」
「やっぱり、その方が良いか。じゃあレオナルド、これはウィリアムに確かに預けるから」
「……はい」
受け取れなかった手を胸の前で握りしめるレオナルドの背に、テオドールが宥めるように手を置く。レオナルドが「ありがとう」とテオドールに小さく言って、テオドールも「うん」と小さく頷いてみせた。
「これまでの事、大まかな話は聞いたよ。ごめんね。何か言葉を掛けてあげられたら良いのだけど、どんな言葉も相応しくないような気がしてしまうから――」
フレディがそう言って二人の右手を取り、片膝を立てる。
「ここへ来た歌劇団員の総意をここに。これからの稽古は、君達にとって真に実りのある、楽しいものにすると誓うよ」
二人の手を一度自分の頭上まで掲げて、それからフレディは一度ずつその指先に口づけた。ヴィルトゥム教に幾つかある内の高位に位置する誓いの仕草に二人は恐縮し、しかし胸を震わせる喜びに
「ありがとうございます」
と声を揃えて礼を言った。
「大丈夫だからね。君達はもう、一番大事な所は出来上がっているから。安心して毎日稽古においで」
手をそっと離し立ち上がるフレディの言葉に、
「一番大事な所ですか?」
とテオドールが首を傾げる。
「うん。こればかりは僕が教えてもどうにもならないこと。だけど、それが欠けていると、どうしようもなく陳腐な劇にしかなりえないこと」
レオナルドとテオドールが互いをじっと見つめてから、もう一度フレディに目を返した。
「教えないけどね、それが何かなんて」
「ええ? 教えてくださらないのですか?」
「野暮だろ、言葉になんてしたらさ。良いんだよ、君達には既に備わっているんだから気にしないで。さ、稽古を始めるよ」
パン! と手を叩いてフレディが空気を変える。彼は二人をその場に座らせると、その向かいに自分も胡坐をかいた。
「初めに。いくつか守ってほしいことがある」
フレディの話し方は決して厳しくも固くもないのに、何故だか二人は少し緊張して背筋を伸ばした。
「まず、稽古の間、僕は君達をヴィル、リトゥムハウゼと呼ぶから、呼ばれたら反応すること。ちなみに、ヴィルとリトゥムハウゼが互いをどう呼んでいたかは知ってる?」
フレディの問いかけに、
「ヴィル、と」
「リッツ?」
と二人は互いを見合って答える。
「そう。君達も稽古中は互いをそう呼ぶと尚良いな」
はい、と二人が頷いたのを確認して、フレディは言葉を続ける。
「次に、演技をしようとしないこと。ヴィルらしく歌おうとか、踊ろうとか、リトゥムハウゼらしく振る舞おうとか、そんなことは考えないようにしなさい。なるべく自分らしく、自分の心や体が動くままに歌い、踊り、台詞を話すんだ」
レオナルドが「はい」と返事したのに少し遅れて、テオドールも同じように返事する。
「最後に、自信を持つこと。君達は、国中の学徒が参加した試験を通してヴィルとリトゥムハウゼに選ばれたんだ。重圧に感じているだろうことはその顔を見ればすぐ分かる。でもね、そんなものを君達が感じる必要は無いんだよ。正しい手順を踏んで、厳正な試験を通して、君達の中にヴィルとリトゥムハウゼの素質を見出されたから、君たちは選ばれたんだ」
フレディの真剣な声に、レオナルドは思わずゴクリと唾をのんだ。
「君達を選んだのはウィリアム先生を含む中央教会の大人だし、その素質を伸ばしていくのも僕達大人だ。そして、君達をこれまで教え育ててきたのも大人なんだよ。君達が感じなくてもいい重圧に負けて自分を信じられなくなった時、君たちが本当に信じていないのは自分自身ではなくて、君達の周りの大人のことだ。そしてその不信は、君達を信じる大人への裏切りになる。その裏切りが、今度は本当に自分に対する信頼の崩壊になるんだ。分かるかい?」
レオナルドもテオドールも、フレディの言わんとしていることが分かるようで、しかし分かっていないような気もして曖昧に頷く。
「だから君達は、君達のために自分を信じなさい。もしも不安に自信が揺らぎそうになったら、お互いに相手の良いところを褒めて励ましあいなさい。君達は一人じゃない。それは二人とも、もう、ちゃんと分かっているよね」
フレディが優しく笑いかける。レオナルドは膝の上に置いた自分の握り拳に目を遣って、その手をいつも繋いでくれていたテオドールの手の感触を思い出した。
「守れそうかな? 僕との三つの約束」
眉を上げて訊ねるフレディに、
「はい」
と、レオナルドが真っ直ぐに見つめて頷く。
「頼もしい返事だね。君は?」
フレディがテオドールに顔を向けると、テオドールは斜め下を見つめて「その……」と口ごもった。
「演技をしない、というのがどうにも。ちゃんと出来るかどうか。君はどうして、演技をせずにいられると思えるんだ?」
テオドールがレオナルドに問いかける。
「えっと、別にそんなに深く考えてなかったというか……。そういえば、僕はヴィルを見たことがないなって。声を聴いたことも、踊っているところをこの目で見たことも一度もない。いくつかの文献で絵を見たことはあるし、ヴィルに関する記述はたくさん読んだけど、そんなの本当のヴィルのほんの一片でしかないでしょう?」
飄々とレオナルドが言う。
「この劇を見に来る人の中にも、きっとヴィルを見たことのある人なんていないし。あ、いや、いるかもしれないけど極少数だろうし。だから、演技なんてしたこともない僕が、誰かの言葉で作られたヴィルに近づけようと下手に演技するよりも、僕の中にあるヴィルっぽさみたいなものを見つめながら、僕は僕らしく歌って、踊って、ってしていた方がいいのかなって。先生が仰ったのも、そういう理由かなって勝手に解釈したんだけど……」
レオナルドは言い終えてから、テオドールに何の反応も見られないので戸惑って、いたたまれずに彼から目を逸らす。
「いつも思うけれど、君はなんて単純で明快で、純粋な物の見方をするんだ」
やっとテオドールが口を開く。
「ちょっと思慮が足りないかな?」
「いや、それが良いんだ。君の美点だ。誤解させたならごめん。僕は今、君を褒めてる」
「なんだか、よく分からないけど、ありがとう」
レオナルドの礼を聞くのもそこそこに、テオドールはフレディに向き直ると、
「先生。お約束、必ず守ります」
としっかりと告げた。
「ありがとう。真っすぐで良い目だね。ところで、僕達は先生ではないんだ。歌劇団員は特殊な位置にあってね、敬称もいらないくらいなんだけど」
「そうでしたか。では何とお呼びしたら良いのでしょう?」
テオドールが首を傾げ、
「フレディさん、はどうですか?」
とレオナルドが提案する。
「うん。良いんじゃないかな」
フレディが頷いて立ち上がる。
「それじゃあ早速、劇の序盤、二人で踊るシーンの振りからつけていこうか」
「えっ? まずは基本とか……」
立ち上がろうとするレオナルドに手を貸しながらテオドールはフレディに戸惑いの目を向ける。
「二人とも立ち姿も座る姿勢もとても綺麗だから、今はそれで十分だよ。他は追々。まず一曲踊ってみれば、得意なことと苦手なことが見えてくるからね」
荷物を部屋の端に寄せさせると、フレディは一度一人でリトゥムハウゼ役の振りを踊ってみせる。あまりの美しさと崇高さに二人は一気に目を奪われた。一人なのに傍らにヴィルが共に踊っているようで、フレディが踊り終える頃には、自分も早く踊りたいと二人はうずうずして仕方なかった。
二人の稽古のために用意された部屋には太陽がよく射し込み、光を背負う見覚えある顔の青年は美しく微笑みかけた。
「おはようございます。リトゥムハウゼ役のテオドールです」
「おはようございます。ヴィル役のレオナルドです。ご指導よろしくお願いします」
二人が揃って頭を下げると、
「うん。君達の指導を担当します。歌劇団でリトゥムハウゼを演じているフレディです。よろしく」
と彼も挨拶して、握手を交わした。
「テオドールと話すのは初めてだよね。レオナルドとは、三か月ぶりかな? 覚えてる?」
「はい。あの時は大変お世話になりました。覚えていて下さり嬉しいです」
「うん。団長と一緒にいたでしょう? 珍しかったから」
レオナルドは俯きがちにはにかんで、それから上目遣いでフレディを見る。
「今回は、団長さんは?」
「レオナルドがヴィルに選ばれたって聞いて凄く来たがっていたんだけれど、別の用があってね」
「そうですか……」
「代わりに、手紙を預かってきたよ。どうしようか、今渡しても良いのかな?」
レオナルドが嬉しそうに両手を伸ばす。その腕を、隣からテオドールがクッと下ろさせた。
「申し訳ありません、万が一を考えて、ウィリアム先生に一度預けていただけますか?」
「やっぱり、その方が良いか。じゃあレオナルド、これはウィリアムに確かに預けるから」
「……はい」
受け取れなかった手を胸の前で握りしめるレオナルドの背に、テオドールが宥めるように手を置く。レオナルドが「ありがとう」とテオドールに小さく言って、テオドールも「うん」と小さく頷いてみせた。
「これまでの事、大まかな話は聞いたよ。ごめんね。何か言葉を掛けてあげられたら良いのだけど、どんな言葉も相応しくないような気がしてしまうから――」
フレディがそう言って二人の右手を取り、片膝を立てる。
「ここへ来た歌劇団員の総意をここに。これからの稽古は、君達にとって真に実りのある、楽しいものにすると誓うよ」
二人の手を一度自分の頭上まで掲げて、それからフレディは一度ずつその指先に口づけた。ヴィルトゥム教に幾つかある内の高位に位置する誓いの仕草に二人は恐縮し、しかし胸を震わせる喜びに
「ありがとうございます」
と声を揃えて礼を言った。
「大丈夫だからね。君達はもう、一番大事な所は出来上がっているから。安心して毎日稽古においで」
手をそっと離し立ち上がるフレディの言葉に、
「一番大事な所ですか?」
とテオドールが首を傾げる。
「うん。こればかりは僕が教えてもどうにもならないこと。だけど、それが欠けていると、どうしようもなく陳腐な劇にしかなりえないこと」
レオナルドとテオドールが互いをじっと見つめてから、もう一度フレディに目を返した。
「教えないけどね、それが何かなんて」
「ええ? 教えてくださらないのですか?」
「野暮だろ、言葉になんてしたらさ。良いんだよ、君達には既に備わっているんだから気にしないで。さ、稽古を始めるよ」
パン! と手を叩いてフレディが空気を変える。彼は二人をその場に座らせると、その向かいに自分も胡坐をかいた。
「初めに。いくつか守ってほしいことがある」
フレディの話し方は決して厳しくも固くもないのに、何故だか二人は少し緊張して背筋を伸ばした。
「まず、稽古の間、僕は君達をヴィル、リトゥムハウゼと呼ぶから、呼ばれたら反応すること。ちなみに、ヴィルとリトゥムハウゼが互いをどう呼んでいたかは知ってる?」
フレディの問いかけに、
「ヴィル、と」
「リッツ?」
と二人は互いを見合って答える。
「そう。君達も稽古中は互いをそう呼ぶと尚良いな」
はい、と二人が頷いたのを確認して、フレディは言葉を続ける。
「次に、演技をしようとしないこと。ヴィルらしく歌おうとか、踊ろうとか、リトゥムハウゼらしく振る舞おうとか、そんなことは考えないようにしなさい。なるべく自分らしく、自分の心や体が動くままに歌い、踊り、台詞を話すんだ」
レオナルドが「はい」と返事したのに少し遅れて、テオドールも同じように返事する。
「最後に、自信を持つこと。君達は、国中の学徒が参加した試験を通してヴィルとリトゥムハウゼに選ばれたんだ。重圧に感じているだろうことはその顔を見ればすぐ分かる。でもね、そんなものを君達が感じる必要は無いんだよ。正しい手順を踏んで、厳正な試験を通して、君達の中にヴィルとリトゥムハウゼの素質を見出されたから、君たちは選ばれたんだ」
フレディの真剣な声に、レオナルドは思わずゴクリと唾をのんだ。
「君達を選んだのはウィリアム先生を含む中央教会の大人だし、その素質を伸ばしていくのも僕達大人だ。そして、君達をこれまで教え育ててきたのも大人なんだよ。君達が感じなくてもいい重圧に負けて自分を信じられなくなった時、君たちが本当に信じていないのは自分自身ではなくて、君達の周りの大人のことだ。そしてその不信は、君達を信じる大人への裏切りになる。その裏切りが、今度は本当に自分に対する信頼の崩壊になるんだ。分かるかい?」
レオナルドもテオドールも、フレディの言わんとしていることが分かるようで、しかし分かっていないような気もして曖昧に頷く。
「だから君達は、君達のために自分を信じなさい。もしも不安に自信が揺らぎそうになったら、お互いに相手の良いところを褒めて励ましあいなさい。君達は一人じゃない。それは二人とも、もう、ちゃんと分かっているよね」
フレディが優しく笑いかける。レオナルドは膝の上に置いた自分の握り拳に目を遣って、その手をいつも繋いでくれていたテオドールの手の感触を思い出した。
「守れそうかな? 僕との三つの約束」
眉を上げて訊ねるフレディに、
「はい」
と、レオナルドが真っ直ぐに見つめて頷く。
「頼もしい返事だね。君は?」
フレディがテオドールに顔を向けると、テオドールは斜め下を見つめて「その……」と口ごもった。
「演技をしない、というのがどうにも。ちゃんと出来るかどうか。君はどうして、演技をせずにいられると思えるんだ?」
テオドールがレオナルドに問いかける。
「えっと、別にそんなに深く考えてなかったというか……。そういえば、僕はヴィルを見たことがないなって。声を聴いたことも、踊っているところをこの目で見たことも一度もない。いくつかの文献で絵を見たことはあるし、ヴィルに関する記述はたくさん読んだけど、そんなの本当のヴィルのほんの一片でしかないでしょう?」
飄々とレオナルドが言う。
「この劇を見に来る人の中にも、きっとヴィルを見たことのある人なんていないし。あ、いや、いるかもしれないけど極少数だろうし。だから、演技なんてしたこともない僕が、誰かの言葉で作られたヴィルに近づけようと下手に演技するよりも、僕の中にあるヴィルっぽさみたいなものを見つめながら、僕は僕らしく歌って、踊って、ってしていた方がいいのかなって。先生が仰ったのも、そういう理由かなって勝手に解釈したんだけど……」
レオナルドは言い終えてから、テオドールに何の反応も見られないので戸惑って、いたたまれずに彼から目を逸らす。
「いつも思うけれど、君はなんて単純で明快で、純粋な物の見方をするんだ」
やっとテオドールが口を開く。
「ちょっと思慮が足りないかな?」
「いや、それが良いんだ。君の美点だ。誤解させたならごめん。僕は今、君を褒めてる」
「なんだか、よく分からないけど、ありがとう」
レオナルドの礼を聞くのもそこそこに、テオドールはフレディに向き直ると、
「先生。お約束、必ず守ります」
としっかりと告げた。
「ありがとう。真っすぐで良い目だね。ところで、僕達は先生ではないんだ。歌劇団員は特殊な位置にあってね、敬称もいらないくらいなんだけど」
「そうでしたか。では何とお呼びしたら良いのでしょう?」
テオドールが首を傾げ、
「フレディさん、はどうですか?」
とレオナルドが提案する。
「うん。良いんじゃないかな」
フレディが頷いて立ち上がる。
「それじゃあ早速、劇の序盤、二人で踊るシーンの振りからつけていこうか」
「えっ? まずは基本とか……」
立ち上がろうとするレオナルドに手を貸しながらテオドールはフレディに戸惑いの目を向ける。
「二人とも立ち姿も座る姿勢もとても綺麗だから、今はそれで十分だよ。他は追々。まず一曲踊ってみれば、得意なことと苦手なことが見えてくるからね」
荷物を部屋の端に寄せさせると、フレディは一度一人でリトゥムハウゼ役の振りを踊ってみせる。あまりの美しさと崇高さに二人は一気に目を奪われた。一人なのに傍らにヴィルが共に踊っているようで、フレディが踊り終える頃には、自分も早く踊りたいと二人はうずうずして仕方なかった。
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