『転生勇者の俺、家族に正体を隠さず話した結果、家族も最強になった件』

アルさんのシッポ

文字の大きさ
33 / 65
第2部 第1章「迫りくる戦火」

第33話「双子の戦い」

第33話「双子の戦い」


 アレンたちが王都に向けて出発してから、数時間が経った。
 町は、静かだった。
 コンラートの騎士団百名と、ラインハルトの王国騎士団三百名が、厳重に警備している。
 双子のレオとリナは、屋敷の庭で訓練していた。
 アレンからもらった双剣を、大切に握りしめて。
「リナ、もう一回!」
「うん!」
 二人が同時に剣を振るう。
 小さな身体だけど、その動きは洗練されている。
 七ヶ月の訓練の成果だ。
 エルヴィンが、縁側で微笑みながら見ている。
「良い動きだ。二人とも、随分上達したな」
「エルヴィン様、見てて!」
 レオが雷魔法を剣に纏わせる。
 小さな雷が、剣から迸る。
「サンダーエッジ!」
 リナも光魔法を剣に纏わせる。
 柔らかな光が、剣を包む。
「ライトブレード!」
 二人の剣が交わる。
 雷と光が共鳴する。
 双子共鳴。
 美しい光が、庭を照らす。
「素晴らしい。お前たちは、本当に才能がある」
 エルヴィンが褒める。
 その時――
 町の鐘が、激しく鳴り響いた。
 カンカンカンカン!
 警報だ。
 エルヴィンが立ち上がる。
「敵襲か…!」
 見張り台から、緊急の報告が入る。
「敵軍接近! 南から! 数は…千五百以上!」
 コンラートが、すぐに騎士団を集める。
「全員、配置につけ! これは訓練ではない!」
 ラインハルトも、王国騎士団を展開させる。
「城壁を固めろ! 弓兵、準備!」
 双子も、屋敷から駆け出す。
 双剣を握りしめて。
「エルヴィン様、敵が来たの?」
「ああ。お前たち、屋敷に戻っていなさい」
「嫌だよ! 僕たちも戦う!」
 レオが叫ぶ。
「お兄ちゃんがいない間、町を守るって約束したもん!」
 リナも力強く言う。
 エルヴィンが、二人を見る。
 その目には、決意がある。
「…わかった。だが、わしの側を離れるな」
「うん!」
 城壁の上から、敵軍が見える。
 千五百の兵。
 旗を見ると――
 先ほど、アレンが追い払った反乱軍だ。
「あれは…!」
 コンラートが驚く。
「アレン男爵が追い払った敵兵か。散った兵を集めて、再び攻めてきたのか」
 ラインハルトが厳しい表情で言う。
「主力がいないと見て、この町を狙ったな」
 敵軍の先頭に、貴族らしき人物が馬に乗っている。
 大声で叫ぶ。
「町の者たち! アレンはもういない! 降伏しろ! さもなくば、皆殺しだ!」
 コンラートが、城壁の上に立つ。
「断る! 我々は、この町を守る! たとえ主が不在でも!」
 敵の貴族が、嘲笑う。
「愚か者め! 我々は千五百! お前たちは、せいぜい四百! 勝負は見えている!」
 そして、剣を振り上げる。
「全軍、攻撃開始!」
 千五百の兵が、一斉に動き出す。
 町に向かって、突撃してくる。
 でも――
 コンラートは、冷静だった。
「全軍、第一防衛線展開! 弓兵、射撃準備!」
 王国騎士団の弓兵が、矢をつがえる。
「放て!」
 数百の矢が、空を覆う。
 敵兵に降り注ぐ。
 敵の前衛が、倒れる。
 でも、敵は止まらない。
 千五百の兵が、城壁に迫る。
「梯子をかけろ!」
 敵兵が、梯子を城壁にかける。
 登り始める。
「第二防衛線! 城壁防衛!」
 コンラートの騎士団が、城壁の上で迎え撃つ。
 剣が交わる。
 魔法が飛び交う。
 でも――
 敵の数が多すぎる。
 じわじわと、押されていく。
「くっ…数が多い…!」
 騎士の一人が、苦戦している。
 その時――
 小さな影が、城壁の上に飛び出した。
 レオとリナだ。
「レオ、リナ! 危ない!」
 コンラートが叫ぶ。
 でも、双子は止まらない。
 レオが、梯子を登ってくる敵兵に向かって、雷魔法を放つ。
「サンダーショック!」
 小さな雷撃が、敵兵を襲う。
 敵兵が、痺れて動けなくなる。
 梯子から落ちる。
 でも、死んではいない。
 気絶しただけだ。
 リナが、別の梯子に向かって、光魔法を放つ。
「ライトフラッシュ!」
 眩い光が、敵兵の目を眩ませる。
 敵兵が、目を押さえて梯子から落ちる。
 これも、殺していない。
「すごい…」
 騎士たちが、驚く。
 六歳の子供が、敵を次々と無力化していく。
 しかも、殺さずに。
 双子が、並んで立つ。
 そして、同時に魔力を高める。
 双子共鳴が発動する。
 二人の魔力が、共鳴し、増幅される。
「レオ、いくよ!」
「うん!」
 レオが雷魔法を、リナが光魔法を、同時に放つ。
「サンダーライトボルト!」
 雷と光が融合した、巨大な魔法が放たれる。
 城壁の下、敵兵の集団に向かって。
 ドガァン!
 爆発が起きる。
 でも――
 煙が晴れると、敵兵は倒れている。
 でも、生きている。
 気絶しているだけだ。
「力を調整したんだ…」
 エルヴィンが驚く。
「殺さないように、ぎりぎりの威力で…六歳で、これほどの制御を…」
 双子が、次々と敵を無力化していく。
 雷で痺れさせ、光で目を眩ませ、気絶させる。
 でも、決して殺さない。
 騎士たちが、双子の戦いぶりに息を呑む。
「あの子たちは…」
「アレン男爵の妹と弟か…」
「六歳で、あんなに…」
 そして――
 騎士たちの戦い方が、変わり始める。
 双子のように、敵を殺さずに無力化しようとする。
 剣で致命傷を与えるのではなく、武器を弾き飛ばす。
 魔法で殺すのではなく、気絶させる。
 双子の姿が、騎士たちを変えていく。
 でも、敵の数は多い。
 千五百の兵。
 いくら双子が活躍しても、全員を無力化するのは難しい。
 敵兵の一部が、城壁を越えて町に入り込んできた。
「侵入を許した!」
 コンラートが叫ぶ。
「第三防衛線! 町の中で迎え撃て!」
 騎士たちが、町の中で敵を迎え撃つ。
 双子も、城壁から飛び降りる。
 エルヴィンが、後を追う。
「レオ、リナ、待て!」
 町の広場で、敵兵と騎士たちが激突している。
 混戦だ。
 双子が、その中に飛び込む。
「レオ、右!」
「リナ、左!」
 二人が、完璧な連携で動く。
 レオの双剣が、敵兵の武器を弾く。
 リナの双剣が、敵兵の足を払う。
 敵兵が倒れる。
 でも、殺されていない。
 レオが、倒れた敵兵に軽い雷魔法をかける。
 気絶させる。
 リナが、次の敵に向かう。
 光魔法で目を眩ませ、剣で武器を弾く。
 敵兵が、武器を失う。
 そこに、騎士が駆けつけて、敵を捕らえる。
「助かった!」
 騎士が、双子に礼を言う。
 双子が、微笑む。
「大丈夫ですか?」
「うん、僕たち、みんなを守るから!」
 騎士が、感動する。
「ありがとう…」
 そして――
 騎士たちが、双子の背中を安心して任せられるようになっていく。
 双子が、味方を助けながら、敵を無力化していく。
 その姿が、騎士たちに勇気を与える。
「双子様と一緒なら、大丈夫だ!」
「背中を任せられる!」
 騎士たちの士気が、上がる。
 そして、防衛が安定し始める。
 その時――
 敵の貴族が、自ら剣を抜いて町に入ってきた。
 五十代くらいの、大柄な男。
「小娘と小僧が! 調子に乗るな!」
 貴族が、双子に向かって突撃してくる。
 魔法を使える貴族だ。
 炎の魔法を剣に纏わせている。
「危ない!」
 エルヴィンが、双子の前に立つ。
「下がっていなさい」
 エルヴィンが、杖を構える。
 貴族が、炎の剣を振り下ろす。
 エルヴィンが、杖で受け止める。
 ガキィン!
 火花が散る。
「エルフか! だが、年寄りでは俺には勝てん!」
 貴族が、連続で攻撃する。
 でも――
 エルヴィンは、余裕で受け止める。
「年寄り…か。確かに、わしは五百歳を超えている。だが…」
 エルヴィンの目が、鋭くなる。
「人間の貴族ごときに、負けるわけがなかろう」
 エルヴィンが、杖を一振り。
 風の魔法が、貴族を吹き飛ばす。
 貴族が、地面に叩きつけられる。
「ぐはっ…!」
 でも、エルヴィンは追撃しない。
 双子が、倒れた貴族に駆け寄る。
「リナ、一緒に!」
「うん!」
 二人が、同時に雷魔法を放つ。
 軽い電撃。
 貴族が、痙攣して気絶する。
「確保!」
 騎士たちが、気絶した貴族を捕らえる。
 指揮官を失った敵兵は、混乱する。
「貴族様が…!」
「逃げろ!」
 敵兵が、次々と逃げ出す。
 コンラートが、騎士団に命令する。
「深追いするな! 逃げる者は追うな! 降伏する者は捕らえろ!」
 騎士たちが、降伏する敵兵を捕らえていく。
 一時間後。
 戦いは、終わった。
 敵兵の半分は逃げ去った。
 残りの半分は、捕虜になった。
 町の損害は、軽傷者が数名だけ。
 死者は、ゼロ。
 敵側も、死者はほとんどいない。
 双子が、敵を殺さずに戦ったから。
 そして、騎士たちも、双子の姿勢に影響されて、できるだけ殺さないように戦ったから。
 大広場に、騎士たちが集まる。
 そして――
 全員が、双子に向かって頭を下げる。
「双子様、ありがとうございました」
「あなた方のおかげで、町を守れました」
「そして…敵をも、殺さずに済みました」
 コンラートが、前に出る。
 そして、膝をつく。
「レオ様、リナ様。私は、今日、あなた方から多くを学びました。強さとは、ただ敵を倒すことではない。敵をも救うこと。それが、本当の強さだと」
 ラインハルトも、膝をつく。
「私も同じです。六歳のお二人に、教えられました。戦士としての在り方を」
 騎士たち全員が、膝をつく。
 双子が、照れくさそうに笑う。
「そんな…僕たちは、お兄ちゃんから教わっただけだよ」
「お兄ちゃんが、いつも言ってたの。『本当に強い者は、敵をも思いやれる』って」
 騎士たちが、感動する。
「アレン男爵の教えか…」
「素晴らしい…」
 エルヴィンが、双子の頭を撫でる。
「よくやった、レオ、リナ。お前たちは、立派に町を守った」
 双子が、エルヴィンを見上げる。
「エルヴィン様、お兄ちゃんは…大丈夫かな…」
「大丈夫だ。アレンは強い。そして、家族と仲間がいる。必ず、無事に帰ってくる」
 その夜。
 双子は、屋敷のベッドで眠っていた。
 疲れて、すぐに眠ってしまった。
 エルヴィンが、二人の寝顔を見守る。
「よく頑張ったな、二人とも」
 優しく、毛布をかけてやる。
 そして、窓の外を見上げる。
 星空が広がっている。
「アレン、お前の妹と弟は、立派に町を守ったぞ。そして、多くの者の心を変えた。お前の教えが、彼らを通じて、広がっている」
 エルヴィンが、微笑む。
「早く帰ってきてやれ。二人が、お前を待っている」
 翌朝。
 町の見張り台から、報告が入る。
「馬が近づいています! 旗は…アレン男爵の旗です!」
 双子が、屋敷から飛び出す。
「お兄ちゃん!」
 町の入口に、アレンたちが戻ってきた。
 全員、無事だ。
 双子が、アレンに飛びつく。
「お兄ちゃん! おかえり!」
「ただいま、レオ、リナ」
 アレンが、双子を抱きしめる。
「町は…大丈夫だった?」
「うん! 僕たち、ちゃんと守ったよ!」
「敵が来たけど、やっつけた!」
 コンラートが、前に出る。
「アレン男爵。双子様は、素晴らしい活躍をされました。町を守り、敵を倒し、そして…我々に、大切なことを教えてくださいました」
 アレンが、双子を見る。
「そっか。よく頑張ったね」
 双子が、嬉しそうに微笑む。
「お兄ちゃんの教え、ちゃんと守ったよ」
「敵も、殺さなかったよ」
 アレンが、双子の頭を撫でる。
「偉いね。本当に、偉いよ」
 家族全員が、双子を褒める。
 父も、母も、ソフィア姉さんも、マルク兄さんも、ノエルも。
 みんなで、双子を抱きしめる。
 そして――
 家族全員が、無事に再会できた。
 戦争は、まだ完全に終わっていない。
 でも、この町は守られた。
 家族は、無事だ。
 それが、何よりも大切なことだった。

次回:第34話「戦後」

感想 11

あなたにおすすめの小説

【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります

すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
 《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。  なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!  冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。  ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。  そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる

国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。 持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。 これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

あっ、追放されちゃった…。

satomi
恋愛
ガイダール侯爵家の長女であるパールは精霊の話を聞くことができる。がそのことは誰にも話してはいない。亡き母との約束。 母が亡くなって喪も明けないうちに義母を父は連れてきた。義妹付きで。義妹はパールのものをなんでも欲しがった。事前に精霊の話を聞いていたパールは対処なりをできていたけれど、これは…。 ついにウラルはパールの婚約者である王太子を横取りした。 そのことについては王太子は特に魅力のある人ではないし、なんにも感じなかったのですが、王宮内でも噂になり、家の恥だと、家まで追い出されてしまったのです。 精霊さんのアドバイスによりブルハング帝国へと行ったパールですが…。

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。