『転生勇者の俺、家族に正体を隠さず話した結果、家族も最強になった件』

アルさんのシッポ

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第2部 第2章「改革の波」

第35話「新領地の視察と新たな仲間」

第35話「新領地の視察と新たな仲間」


 論功行賞から一週間が経った。
 僕は新しい領地へ向かう準備をしていた。
 父の領地(元々僕の領地だった場所)から、西へ向かう。
 四つの新しい領地。
 最も西の領地は、ヴェルデン王国との国境に接している。
 これから、その地を守らなければならない。
「アレン、準備はできたか?」
 父が声をかけてくる。
「うん、大丈夫だよ」
 今回の視察には、父とディートリヒが同行する。
 コンラートは、この領地に残って防衛を固める。
「それでは、出発しよう」
 町の入口に、予想外の光景があった。
 百人以上の人々が、荷物を持って集まっている。
「これは…?」
 ゲオルグさんが前に出る。
「アレン様、いや、アレン伯爵。我々も、新しい領地についていきます」
「え…?」
「志願兵として、ですよ」
 ゲオルグさんが微笑む。
「でも、ゲオルグさん…この町は…」
「この町は、もうグレン伯爵の領地です。私たちも、グレン様を敬愛していますが…」
 ゲオルグさんが続ける。
「やはり、アレン様についていきたいんです。この町を作ったのは、あなたですから」
 他の町民たちも頷く。
「アレン様なら、新しい領地でも素晴らしい町を作れる!」
「俺たちも、手伝いたい!」
 父が僕の肩に手を置く。
「アレン、お前を慕う者が多いな」
「父さん…」
「連れて行ってやれ。彼らは、自分の意志で来たんだ」
 僕は頷いて、ゲオルグさんたちに向き直る。
「みんな、ありがとう。でも、申し訳ない気持ちもある。この町を離れるのは…」
「気にしないでください」
 一人の若者が言う。
「俺たちは、自分の意志で来たんです。アレン様と一緒に、新しい町を作りたい!」
 他の志願者たちも、力強く頷く。
「わかった。じゃあ、一緒に行こう」
 こうして、百人の志願兵と共に、新領地へ向かうことになった。
 三日間の旅。
 西へ、西へと進む。
 途中、二つの領地を通過した。
 どちらも、比較的状態は良い。
 戦火を免れたからだ。
 でも、警備が手薄だ。
「この辺りは、もっと警備を強化する必要があるな」
 父が地図を見ながら言う。
「ヴェルデン王国との国境まで、あと一日の距離だ。もし侵攻があれば、真っ先に狙われる」
「そうだね。国境警備体制を、しっかり作らないと」
 ディートリヒが言う。
「騎士団を、こちらにも配置しますか?」
「うん。でも、まだ人数が足りない。もっと兵を集める必要があるかも」
 四日目の夕方。
 最も西の領地、ノイブルク領に到着した。
 小さな町が見える。
 城壁はあるが、古くて一部が崩れている。
 町の入口で、領民たちが出迎えてくれた。
「アレン・フォン・ノイシュテルン伯爵、ようこそ!」
 代表らしき老人が頭を下げる。
「ありがとうございます」
 町に入ると、人々が集まってくる。
 でも、表情に不安が見える。
「また、戦争が起きるんじゃ…」
「ヴェルデン王国が、また攻めてくるんじゃないか…」
 そんな声が聞こえる。
 僕は、町の中央広場に立った。
 集まった領民たちに向かって、声を上げる。
「みなさん、聞いてください!」
 人々が静かになる。
「僕は、アレン・フォン・ノイシュテルン。この領地を任された者です。まだ十歳ですが、精一杯、みなさんを守ります」
 領民たちが、少し驚いている。
 十歳の子供が、領主だと。
「戦争の心配、わかります。でも、僕はここを守ります。必ず」
 僕は続ける。
「そのために、強力な騎士団を作ります。城壁も修理します。そして、みなさんの生活も、もっと良くします」
 領民たちの表情が、少し和らぐ。
「税金も、見直します。重すぎる税は、減らします」
 どよめきが起こる。
「本当ですか…?」
「前の領主は、重税で…」
 僕は頷く。
「本当です。みなさんが幸せに暮らせる町を作ります。約束します」
 一人の老婆が前に出る。
「あなたが…神童アレンですか?」
「神童…?」
「噂で聞きました。十歳にも満たない子供が、貧しい村を豊かな町にしたと」
 他の領民たちも頷く。
「その噂、本当だったんですね」
「だから、国王陛下も伯爵にされたんだ」
 僕は少し照れる。
「神童かどうかはわからないけど、精一杯頑張ります」
 領民たちが、拍手する。
 少しずつ、笑顔が増えていく。
 その夜、宿で父と話した。
「アレン、お前の評判が広がっているな」
「うん。でも、ちょっと恥ずかしいかも」
 父が笑う。
「恥ずかしがることはない。お前が成し遂げたことは、本物だ」
 父が地図を広げる。
「さて、これからが本番だ。この四つの領地を、どう守り、どう発展させるか」
「まず、城壁の修理と、騎士団の配置だね」
「ああ。それと、人を集める必要がある。この領地だけでは、人口が足りない」
 ディートリヒが言う。
「噂が広がれば、人は集まるでしょう。アレン様の領地なら、安心して暮らせると」
 翌日から、領地の視察を始めた。
 城壁、道路、農地、商店…
 全てを確認していく。
 そして、気づいたことがある。
 人が、集まり始めている。
 周辺の領地から、少しずつ。
「アレン様の領地に住みたい」
「税金が安くなるって聞いた」
「学校もできるんでしょ?」
 噂が広がっているようだ。
 一週間で、百人以上が移住してきた。
 そして――
 国境の門に、異様な光景があった。
 数百人の人々が、列を作っている。
「これは…?」
 門番が報告に来る。
「アレン様、ヴェルデン王国からの難民です」
「難民…?」
「はい。新国王の圧政に耐えきれず、逃げてきたそうです」
 僕は門に向かった。
 そこには、疲れ切った表情の人々がいた。
 老人、子供、女性…
 みんな、荷物を抱えている。
「どうか、この国に入れてください…」
 一人の男が懇願する。
「ヴェルデン王国では、もう暮らせません。新王の圧政が…重税、徴兵、弾圧…」
 他の人々も頷く。
 僕は考える。
 彼らを受け入れるべきか。
 でも、スパイが混ざっている可能性もある。
「わかりました。でも、一人一人、確認させてください」
 僕は神眼を発動する。
 難民たちを、一人一人確認していく。
 悪意はないか。
 スパイではないか。
 時間がかかる。
 でも、丁寧に確認する。
 結果――
 ほとんどが、本当に苦しんでいる人々だった。
 ただし、三人だけ、悪意を持つ者がいた。
 スパイだ。
「あなたたち三人は、入国を認めません」
 僕が指差すと、三人が驚く。
「な、なぜだ!」
「あなたたちは、スパイです。ヴェルデン王国の命令で、この国に潜入しようとしている」
 門番たちが、三人を拘束する。
 他の難民たちが、驚いている。
「どうして…わかったんですか…」
「僕には、人の心が見える能力があります」
 難民たちが、安心する。
「良かった…」
「これなら、安心だ」
 スパイ以外の難民、約五百人を受け入れた。
 彼らは、涙を流して感謝した。
「ありがとうございます…アレン様…」
 その日の夕方。
 また、門番から報告が来た。
「アレン様、今度は…小人族です」
「小人族…?」
 僕は門に向かった。
 そこには――
 小柄な人々が、五十人ほど立っていた。
 身長は、百センチから百二十センチくらい。
 中に、三人だけ、百五十センチくらいの大柄な人がいる。
 リトヴァル族だ。
 その中の一人、百五十センチくらいの男性が前に出た。
 真面目そうな顔つきだ。
「初めまして。私はリトア。リトヴァル族の代表です」
 リトアが丁寧に頭を下げる。
「アレン・フォン・ノイシュテルン伯爵にお会いしたいのですが」
「僕がアレンです」
 リトアが驚く。
「あなたが…? まだ、お若い…」
「十歳です。でも、この領地を任されています」
 リトアが、真剣な表情になる。
「実は、お願いがあって参りました」
「どうぞ、話してください」
 リトアが深呼吸する。
「我々リトヴァル族は、世界中で奴隷狩りの対象にされています。他種族に捕らえられ、売られ、苦しめられています」
 他のリトヴァル族たちも、悲しそうな表情だ。
「私たちは、逃げてきました。安全な場所を求めて。そして、あなたの噂を聞きました」
「僕の…噂?」
「はい。善良な領主だと。公正で、慈悲深いと。神童と呼ばれる、若き伯爵だと」
 リトアが続ける。
「私たちは、あなたについて調べました。できる範囲で。そして、賭けてみる事にしました。あなたなら、私たちを受け入れてくれるのではないかと」
「今、ここに集まっているリトヴァル族は、五千人以上です」
 僕は驚く。
「五千人…!」
「はい。国境の外で、待っています。どうか…」
 リトアが深々と頭を下げる。
「どうか、私たちを平民として受け入れてください。奴隷としてではなく、農奴としてでもなく、平民として」
 僕は少し考える。
 五千人は、大きな数だ。
 でも――
「まず、あなたたち代表の方々を、確認させてください」
 僕は神眼を発動する。
 五十人の代表団を、一人一人確認する。
 リトア…善良、誠実、頭が良い、忠誠心が芽生えている。
 他の者たちも…全員善良だ。
 悪意を持つ者は、一人もいない。
「わかりました。でも、五千人全員を確認させてください」
 リトアが驚く。
「五千人…全員ですか?」
「はい。僕には、人の心を見る能力があります。全員が善良かどうか、確認したいんです」
 リトアが頷く。
「…わかりました。それが、あなたの条件なら」
 翌日。
 国境近くの広場に、リトヴァル族五千人以上が集まった。
 赤子を抱いた母親。
 老人。
 若者。
 子供たち。
 みんな、不安そうな表情だ。
 僕は、一人一人の前を歩く。
 神眼で、確認していく。
 時間がかかる。
 何時間も。
 でも、丁寧に確認する。
 結果――
 全員、善良だった。
 悪意を持つ者は、一人もいない。
 困難な状況から逃げてきた、ただの人々だ。
 僕は、リトアのもとに戻る。
「確認が終わりました」
 リトアが緊張した表情で聞く。
「結果は…?」
「全員、受け入れます」
 リトアの目が、大きく見開かれる。
「本当に…?」
「はい。皆さんを、平民として受け入れます。奴隷でも農奴でもなく、この領地の正式な住民として」
 リトアが、膝をつく。
 そして、涙を流す。
「ありがとうございます…ありがとうございます…!」
 他のリトヴァル族たちも、涙を流している。
「アレン様…!」
「ありがとうございます…!」
 僕は、みんなに向かって言う。
「これから、一緒に暮らしましょう。この領地で、安心して暮らせるように、僕も精一杯頑張ります」
 リトヴァル族たちが、拍手する。
 子供たちが、笑顔になる。
 その日の夜、リトアと詳しく話した。
「リトアさん、リトヴァル族について、教えてください」
「はい。何でも聞いてください」
「まず、職業は? 何が得意ですか?」
「私たちは、基本的に何でもできます。農業、工芸、商業…それぞれに合った仕事があります」
 リトアが続ける。
「ただ、一つだけ…」
 リトアが懐から、小さな袋を取り出す。
 中から、何かを取り出す。
 米だ。
「これは…!」
 僕は驚く。
 米の種籾だ。
「これは、米の種です。私たちの故郷で育てていました」
 リトアが説明する。
「水田を作れば、育てられます。もし、土地を貸していただければ…」
「貸すだなんて!」
 僕は興奮する。
「土地、提供します! 全面的に支援します!」
 前世で食べていた、あの米。
 この世界で、また食べられるかもしれない。
 リトアが驚く。
「そんなに…喜んでいただけるとは…」
「はい! 米は素晴らしいんです!」
 リトアが微笑む。
「それと…もう一つ」
「まだあるんですか?」
「はい。私たちの中には、醸造の職人がいます」
「醸造…?」
「味噌、醤油、味醂、そして日本酒…いえ、リトヴァル酒を作れる者たちです」
 僕は、言葉を失う。
 味噌。
 醤油。
 日本酒。
 前世で当たり前だった、あの味。
「本当に…?」
「はい。もし、施設を作っていただければ、作ることができます」
 僕は、リトアの手を握る。
「リトアさん、本当にありがとう! 全部、支援します! 何でも言ってください!」
 リトアが、少し戸惑っている。
「そんなに…喜んでいただけるとは…」
「はい! これは…本当に素晴らしいことなんです!」
 その夜、僕は興奮して眠れなかった。
 米。
 味噌。
 醤油。
 日本酒。
 前世の味が、この世界で再現できる。
 そして、リトヴァル族五千人。
 彼らは、きっとこの領地の力になってくれる。
 窓の外を見上げる。
 星空が広がっている。
「セレスティア様…本当に、ありがとうございます」
 心の中で祈る。
 新しい仲間。
 新しい文化。
 新しい可能性。
 全てが、始まろうとしていた。

次回:第36話「時間加速魔法と醸造の始まり」

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