美少年は異世界でヤンデレに囲われます

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初めての城下町

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初めての城下町は本当に楽しい。
今まで見たことないような食べ物や商品が売ってあってどれも興味を惹かれてしまう。

ついつい走り出しそうになってリースさんに注意されちゃった。


お城にいるエルマさん、ダンさん、ついでにじいじにもお土産を買おうと思っているからまずはそれを探さなきゃね。
色々お店を回っていると雑貨屋さんらしきお店を見つけた。
そのお店は外観も店内も可愛くて、男ばかりの世界でもこういうお店ってあるんだなぁと感心してしまった。

そのお店で綺麗な刺繍がされたハンカチを見つけたからそれをお土産に買った。
ちゃんと自分で働いて得たお金で買ったよ。
リースさんが買おうとしてくれたんだけどそれじゃあリースさんからの贈り物になっちゃう。
僕は普段お世話になっている感謝の気持ちを伝えたいから自分で買うことが大切なんだ。

「マオの初めての贈り物が俺にじゃねぇなんて。あいつら大事にしなかったら痛い目に合わせてやる」
リースさんをなんとか説得した時、なんだかブツブツ言ってたけど独り言みたいだから気にしないことにした。


その後もお店を見てまわりお昼ご飯は屋台で色々買ってから噴水のある広場で食べた。
串に刺さったお肉はとても大きくて、それに硬かったからあまり食べれなくてリースさんがほとんど食べてくれた。

そして昼休憩の後、僕はとっても素晴らしいものを見つけたんだ。
まるで本物のような蝶が飴で作られていて棒に刺さってた。
元の世界でもそういうのがあるのは知ってたけど、一つ一つ手作りで熟練された技術をもった職人さんしか作れないってことを知ってるからこの世界にもあるなんて思わなかったんだ。

飴が欲しいなんて言ったら子供っぽいって思われるかな。
でも、もっと近くで見てみたいな。どうしよう。

僕がじーっと見つめているのに気づいたリースさんが苦笑しながら買ってくれた。
笑われちゃった。やっぱり子供っぽかったよね。
でも、買ってもらえたことが嬉しくてそんなことどうでも良くなった。

飴をペロペロ舐めながら歩いていると足元をよく見ていなかったせいで躓いてしまった。
転ける前にリースさんが受け止めてくれたけど、すっと縦抱きにされちゃった。
自分で歩きますって言ったんだけど、危ないからだめって言われて恥かしかったけど甘えることにした。

抱っこされた状態で飴をペロペロしてると、すれ違う人たちが生暖かい視線で見てくる。
僕たちは夫夫なのに、もしかしたら親子って思われてるのかな・・・。
そう考えてると、口が尖り拗ねたような顔になってたらしい。リースさんに唇をキュって摘まれちゃった。

悔しいからもうちょっと大人っぽく見えるように振る舞おうと、気合を入れていると遠くの方に前屈みになりながら僕たちを見つめている人と目が合った。

あの人確か僕を守ってくれる騎士さんたちの中にいたような・・・。
でも今日は騎士団の服装じゃないから休日に買い物来てるのかも。

休みの日に職場の人と出会うのってちょっと気まずいよね。
気づかなかったフリしよう。それにしてもお腹でも痛いのかな。
でもお腹は押さえてないし。大丈夫かな。まぁ騎士さんだから僕みたいに弱っちくないだろうし大丈夫だよね。
(マオは周りに一般人に扮した騎士たちがいることに気づいていません)





そんな楽しい時間は突如として終わった。
近くでひったくりがあったみたいで犯人がこっちに走って来ている。
「わぁ、リースさん犯人がこっちに走ってきます!!」

「大丈夫だ」

リースさんはすぐに道の端に寄り、犯人とぶつからないように守ってくれた。
でも犯人はどうするんだろう。

「リースさん!犯人を捕まえてください。僕はここで待ってますから!」
被害者のことを思うとこのまま逃すわけにはいかない。
そう思って声をかけると

「すぐに捕まるから大丈夫だ」

そう言われてどういうことだろうと、犯人を見ているとさっき僕が見た騎士さんがあっという間に捕まえちゃった。
すごーい!!さすが騎士さんだ。

あれ?でもその騎士さんの周りにいる人たちもなんだか見覚えがあるような・・・。
そっか、騎士さんたちはみんなで遊びに来てるんだね!
でもせっかくの休日なのに、こんなことになっちゃって可哀想だな。
これじゃ仕事してるのと変わらないよね。

後日、今日の代わりにちゃんと休日が貰えるといいね。




そんなことを考えている僕は気づいてなかった。
被っていたはずのフードが脱げて、僕の顔が色んな人たちに見られていることを。










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