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63話 私、武器を買う…でございます!
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私とロモンちゃんは今、取材を受け終わったところ。流石に昨日ほど忙しくはなくて、午後5時には解放してもらえた。
「ふぇ…疲れた」
【そうですね、どこかのカフェにでも寄りますか?】
「ううん、やめとく」
【そうですか、ならば、少し寄りたい場所があるのですが、よろしいですかね?】
私が寄りたい場所、というのはとある武器屋だ。
度々話に上がる、例のドワーフの鍛冶屋さんではなく、また別のお店。
そのお店は昨日、仲良くなった冒険者さん達から聞いた話では品揃えがよく、また、高級な武器から、安い値段で買える武器までかなり多くの品揃えがあるそうな。
その上、品質もかなり良いらしい。
「んー、わかった! なんて名前のお店?」
【オリジヤという名前のお店です。武器屋なんです】
「あ、お姉ちゃんのためでしょ! いいなー」
【ロモンちゃんには私そのものが居ますので。私のお金で買うんですよ】
「お金あるの? アイリスちゃん」
【レベル上げの時に稼いだお金が少しあります】
「よし、ならそのお店に行こう!」
私がロモンちゃんを引っ張って、そのお店まで向かった。
そのオリジヤというお店は、武器屋だと示す看板がある以外は、この街ではいたって普通のお店だった。
戸を開け中に入ると、カランコロンと良い音が鳴る。
その音を聞いたのか、店の奥から人が出てきた。
虎の獣人の男の人だった。
「いらっしゃい。……あれ? 一昨日、魔物武闘大会を優勝したロモンさんではないですか。ようこそ、オリジヤへ。何かお探しですか?」
恰幅の良い虎のおじさんは中々に人が良さそうな顔だ。
探知してみてもこの店にはこの人しかいないみたいだし、個人経営かもしれない。
「はい、えっと…お姉ちゃんが来週の剣の大会に出るんですけど…そのための武器を買いに。二刀使いなんですけど…」
「ロモンさん、当店では先にお客様がお出しできる金額を訊き、その金額に応じてそれ相応の武器を何種類かおススメさせていただくという方法を取ってまして…」
それを聞いたロモンちゃんは私に念話を送ってきた。
【アイリスちゃん、いくら出せるの?】
【1本1000万ストンですかね。本当はもう少しあるのですが、そのお金はまだ取っておきたいので】
【…ってことは2000万ストン!? 私、そんなに持ってないよっ】
【私が出すのですよ】
【すごい…アイリスちゃん、お金持ち…】
ロモンちゃんはしばらく驚いたような顔をした後、虎のおじさんに私が言った通りに持ち金を伝えた。
「2…2000万っ!? さすがにそのような剣は当店にはありませんね……もっと高級な店へ行かないと。1本400万ストン、それが2本なら御座いますが…」
ロモンちゃんは再び私に念話を送ってくる。
【どうする? アイリスちゃん】
【とりあえず、その実物を見せてもらいましょう】
【うん】
実物を見せてもらえるように頼むと、快く、その細身の剣2本を店の奥から取ってきて、見せてくれた。
【あれ…? これが400万ストンの剣ですか?】
【そうだよ。やっぱり400万ストンだと立派だね……。多分これ、純ミスリル製だよ…! お姉ちゃん、きっと喜んでくれるよ】
【そうですね】
しまった、私の価値観が狂っていたか。
1000万ストンでやっと、純ミスリル製の武器だと考えてたけれど…。
純ミスリル製な上、どうやら魔物の素材やエキスも入って、作った鍛冶の腕もたしか…全てにおいて申し分ないこの剣が400万ストンだなんて思わなかったよ。
これじゃあ私が最初に買おうと想定してた合金の剣とほぼ同じ値段……!
こんなの私、騙されちゃうとこだったよ。悪い店だと。反省しなきゃ…。
虎のおじさんが、この剣について説明してくれた。
この剣はノコラザイスという…Cランクのノコギリサメみたいな魔物の頭や、スフェルミミンカー(Dランク)やシュソーカー(Cランク)の魔物のエキスも入ってるみたい。
効果としては、持ち主の剣速を速くして、太刀筋も補正強化。さらにスフェ系の魔法を持ち主が唱えられた場合、さらにその魔法の効果を若干増幅させる…だって。
十分だね、十分すぎる。大会には十分すぎるよ。
【ではこれで】
「では、それ二つください」
「毎度、ありがとうございます!!」
おじさんがカウンターに移動したので私達もその前に立ち、800万ストンを、私がロモンちゃんへ、ロモンちゃんがおじさんへ支払った。
何故かおじさんに驚いた顔をされた。
「即金で800万ストンを払われる方は初めてですね…」
「えっ…! あ、そうですよね。わかります」
その一言と一緒に、ロモンちゃんはいつの間にか綺麗に梱包されたその二本の剣を受け取り、スペーカウの袋の中に仕舞い込んだ。
おじさんにお礼をいいながら、私とロモンちゃんは店を出て、リンネちゃんのもとに帰った。
◆◆◆
「おかえり、ロモン、アイリスちゃん。今日もご飯は作っておいたよ」
「えへへ、ありがとお姉ちゃん! じゃあ先にご飯、食べようか」
【ええ、そうですね】
リンネちゃんはまたまた、律儀に私の分までお料理を作ってる。それをあっという間にみんなで平らげた。
本当にいいお嫁さんになれるよ。
「ごちそうさま、お姉ちゃん! ところでお姉ちゃん、ここでアイリスちゃんからお姉ちゃんへ、プレゼントがあります!」
「えっ、ぼくに…? なになに、アイリスちゃん」
「これでーす!」
ロモンちゃんはいつもより高めのテンションで梱包された剣を取り出し、リンネちゃんに手渡した。
リンネちゃんは不思議そうにそれを受け取る。
梱包の仕方が、二本入ってるからかパッとみ剣だとわからないんだよね。
「なにこれ?」
「とにかく開けてみて。アイリスちゃんがレベル上げしながら貯めたお金で買ったの」
【そうなんです】
「そうなの…ほうほう…」
リンネちゃんは丁寧に梱包を取っていき、私が買った剣が姿を現した。
それを見た瞬間、動きが止まった。
【どうかしましたか?】
「剣…この剣、こ…これ、ミスリルだよね? それも…全部」
一目見てすぐにわかるとは、さすがリンネちゃんだね。
【ええ。だからと言って重さの心配はいりませんよ。魔法などで軽くなっていて…】
「そうじゃなくて、こんな立派な剣、いいの? アイリスちゃん、武器は新しく買う必要ないって昨日…!」
【良いんですよ。私が買うので、リンネちゃんは買う必要がないからああ言ったのです】
「ありがとうぉぉっアイリスちゃんっ…!」
リンネちゃんは半ベソをかきながら私を抱きしめた。
こんな硬い鉄板のような身体に、犬みたいに頭を擦りつけてくる。
これだよ、これ。
こういう反応が見たかったから、私はずっとお金を貯め続けたんだ。
もっとも、こんなに良い剣が実は、割と最初の方で買えてただなんて思わなかったけどね。
【どういたしまして】
「高かったでしょ、これ? いくらだったの?」
「800万ストンだよ、お姉ちゃん」
「は…はっびゃく…。ずっと大切にしないとね、これ」
【そうですか? そう言って頂けると嬉しいです】
でも割とすぐに、もっと良い剣を買おうと思ってるんだけどね。
#######
7/29~8/5までの1週間、元小石を毎日投稿しようと思います!
書き溜めが結構貯まったので…。
「ふぇ…疲れた」
【そうですね、どこかのカフェにでも寄りますか?】
「ううん、やめとく」
【そうですか、ならば、少し寄りたい場所があるのですが、よろしいですかね?】
私が寄りたい場所、というのはとある武器屋だ。
度々話に上がる、例のドワーフの鍛冶屋さんではなく、また別のお店。
そのお店は昨日、仲良くなった冒険者さん達から聞いた話では品揃えがよく、また、高級な武器から、安い値段で買える武器までかなり多くの品揃えがあるそうな。
その上、品質もかなり良いらしい。
「んー、わかった! なんて名前のお店?」
【オリジヤという名前のお店です。武器屋なんです】
「あ、お姉ちゃんのためでしょ! いいなー」
【ロモンちゃんには私そのものが居ますので。私のお金で買うんですよ】
「お金あるの? アイリスちゃん」
【レベル上げの時に稼いだお金が少しあります】
「よし、ならそのお店に行こう!」
私がロモンちゃんを引っ張って、そのお店まで向かった。
そのオリジヤというお店は、武器屋だと示す看板がある以外は、この街ではいたって普通のお店だった。
戸を開け中に入ると、カランコロンと良い音が鳴る。
その音を聞いたのか、店の奥から人が出てきた。
虎の獣人の男の人だった。
「いらっしゃい。……あれ? 一昨日、魔物武闘大会を優勝したロモンさんではないですか。ようこそ、オリジヤへ。何かお探しですか?」
恰幅の良い虎のおじさんは中々に人が良さそうな顔だ。
探知してみてもこの店にはこの人しかいないみたいだし、個人経営かもしれない。
「はい、えっと…お姉ちゃんが来週の剣の大会に出るんですけど…そのための武器を買いに。二刀使いなんですけど…」
「ロモンさん、当店では先にお客様がお出しできる金額を訊き、その金額に応じてそれ相応の武器を何種類かおススメさせていただくという方法を取ってまして…」
それを聞いたロモンちゃんは私に念話を送ってきた。
【アイリスちゃん、いくら出せるの?】
【1本1000万ストンですかね。本当はもう少しあるのですが、そのお金はまだ取っておきたいので】
【…ってことは2000万ストン!? 私、そんなに持ってないよっ】
【私が出すのですよ】
【すごい…アイリスちゃん、お金持ち…】
ロモンちゃんはしばらく驚いたような顔をした後、虎のおじさんに私が言った通りに持ち金を伝えた。
「2…2000万っ!? さすがにそのような剣は当店にはありませんね……もっと高級な店へ行かないと。1本400万ストン、それが2本なら御座いますが…」
ロモンちゃんは再び私に念話を送ってくる。
【どうする? アイリスちゃん】
【とりあえず、その実物を見せてもらいましょう】
【うん】
実物を見せてもらえるように頼むと、快く、その細身の剣2本を店の奥から取ってきて、見せてくれた。
【あれ…? これが400万ストンの剣ですか?】
【そうだよ。やっぱり400万ストンだと立派だね……。多分これ、純ミスリル製だよ…! お姉ちゃん、きっと喜んでくれるよ】
【そうですね】
しまった、私の価値観が狂っていたか。
1000万ストンでやっと、純ミスリル製の武器だと考えてたけれど…。
純ミスリル製な上、どうやら魔物の素材やエキスも入って、作った鍛冶の腕もたしか…全てにおいて申し分ないこの剣が400万ストンだなんて思わなかったよ。
これじゃあ私が最初に買おうと想定してた合金の剣とほぼ同じ値段……!
こんなの私、騙されちゃうとこだったよ。悪い店だと。反省しなきゃ…。
虎のおじさんが、この剣について説明してくれた。
この剣はノコラザイスという…Cランクのノコギリサメみたいな魔物の頭や、スフェルミミンカー(Dランク)やシュソーカー(Cランク)の魔物のエキスも入ってるみたい。
効果としては、持ち主の剣速を速くして、太刀筋も補正強化。さらにスフェ系の魔法を持ち主が唱えられた場合、さらにその魔法の効果を若干増幅させる…だって。
十分だね、十分すぎる。大会には十分すぎるよ。
【ではこれで】
「では、それ二つください」
「毎度、ありがとうございます!!」
おじさんがカウンターに移動したので私達もその前に立ち、800万ストンを、私がロモンちゃんへ、ロモンちゃんがおじさんへ支払った。
何故かおじさんに驚いた顔をされた。
「即金で800万ストンを払われる方は初めてですね…」
「えっ…! あ、そうですよね。わかります」
その一言と一緒に、ロモンちゃんはいつの間にか綺麗に梱包されたその二本の剣を受け取り、スペーカウの袋の中に仕舞い込んだ。
おじさんにお礼をいいながら、私とロモンちゃんは店を出て、リンネちゃんのもとに帰った。
◆◆◆
「おかえり、ロモン、アイリスちゃん。今日もご飯は作っておいたよ」
「えへへ、ありがとお姉ちゃん! じゃあ先にご飯、食べようか」
【ええ、そうですね】
リンネちゃんはまたまた、律儀に私の分までお料理を作ってる。それをあっという間にみんなで平らげた。
本当にいいお嫁さんになれるよ。
「ごちそうさま、お姉ちゃん! ところでお姉ちゃん、ここでアイリスちゃんからお姉ちゃんへ、プレゼントがあります!」
「えっ、ぼくに…? なになに、アイリスちゃん」
「これでーす!」
ロモンちゃんはいつもより高めのテンションで梱包された剣を取り出し、リンネちゃんに手渡した。
リンネちゃんは不思議そうにそれを受け取る。
梱包の仕方が、二本入ってるからかパッとみ剣だとわからないんだよね。
「なにこれ?」
「とにかく開けてみて。アイリスちゃんがレベル上げしながら貯めたお金で買ったの」
【そうなんです】
「そうなの…ほうほう…」
リンネちゃんは丁寧に梱包を取っていき、私が買った剣が姿を現した。
それを見た瞬間、動きが止まった。
【どうかしましたか?】
「剣…この剣、こ…これ、ミスリルだよね? それも…全部」
一目見てすぐにわかるとは、さすがリンネちゃんだね。
【ええ。だからと言って重さの心配はいりませんよ。魔法などで軽くなっていて…】
「そうじゃなくて、こんな立派な剣、いいの? アイリスちゃん、武器は新しく買う必要ないって昨日…!」
【良いんですよ。私が買うので、リンネちゃんは買う必要がないからああ言ったのです】
「ありがとうぉぉっアイリスちゃんっ…!」
リンネちゃんは半ベソをかきながら私を抱きしめた。
こんな硬い鉄板のような身体に、犬みたいに頭を擦りつけてくる。
これだよ、これ。
こういう反応が見たかったから、私はずっとお金を貯め続けたんだ。
もっとも、こんなに良い剣が実は、割と最初の方で買えてただなんて思わなかったけどね。
【どういたしまして】
「高かったでしょ、これ? いくらだったの?」
「800万ストンだよ、お姉ちゃん」
「は…はっびゃく…。ずっと大切にしないとね、これ」
【そうですか? そう言って頂けると嬉しいです】
でも割とすぐに、もっと良い剣を買おうと思ってるんだけどね。
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