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69話 剣の大会決勝戦でございます!
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剣の大会、決勝の日だ。
私とロモンちゃんは少し早めに部屋を出るリンネちゃんを見送っていた。
「お姉ちゃん、今まで頑張ってきたんだもん、きっと優勝できるよ」
【私も同感です】
「ありがとう、二人共! ぼく、今まで戦って勝ってきた人の分まで頑張る気持ちで挑んでくるから…! …じゃあ、行ってきます!」
そう言ってリンネちゃんは部屋を出た。
いつにも増して顔は可愛い…じゃなくて凛々しく、心持ちはプリチー…じゃなくてしっかりと持ってコロシアムへ向かっていったんだ。
「お姉ちゃんならきっと、優勝できるよね」
【勿論ですとも】
「よし! じゃあ私達も1時間後にお姉ちゃんの試合を応援しに行こうね」
【ええ、精一杯!】
◆◆◆
というわけで、私達はコロシアムの観客席のかなり良い席に居る。
会場はまだ試合開始前だというのにかなり盛り上がっていた。というのも、リンネちゃんの年齢が14歳の少女であること。
これは女性剣士過去最年少の決勝進出であるらしい(男性最年少は13歳。なおその記録はお父さん)。また、リンネちゃんが可愛いのと、ロモンちゃんが魔物大会で優勝してるのと、グライドという伝説の剣士を父に持つこともその原因だよ。
そしてアパタさんもそう。
彼はもう少しで個人ランクBに上がってもおかしくないらしい。また、年齢が18歳と大会出場者の中でも若年でありさらにイケメン。
その上、大会連続優勝中なのである(因みにお父さんはこのランクの大会、6連優勝無敗らしい)。
しばらくして、大会の最終日の開催宣言がされ始めた。
《ほーーーんじつは! 第___回剣闘大会決勝戦の日! 司会は勿論、カルサイト・スピーチャーが!》
《解説はグライド・ターコイズが》
《お送り致しまーーーす! いやぁ、決勝戦ですね、グライドさん! 娘さんがなんと、決勝戦の舞台に立ってきましたね!》
《流石は私の娘だ! 自慢の娘だ!! 可愛い愛娘だ!!!》
《今日もグライドさんの愛情が炸裂しております!》
カルサイト司会者さん、もうお父さんの親バカ対応に慣れたのね。流石…。お疲れ様です。
《さてグライドさん。娘という贔屓無しで解説致しますと、今決勝、どのように事が進むと予測できるでしょうか?》
《そうだな。まずあのアパタという少年は_____》
お父さん、実は昨日からちゃんと贔屓なしの解説もしてる。その間はいかにも専門家らしくてカッコ良いんだけどなぁ…。
《_____だと予測ができるだろう》
《なーるほど、なーるほど、では経験値ではない経験の差というのがリンネ選手の課題のようですね》
《そうなる…な》
そう言いながらお父さん、解説席から私のことを一瞬だけ見たの! 多分だけど、『その経験も実はウチのゴーレムのおかげで…』的な意味なのかな?
それとも普通にこっち向いただけ? うーん…。
私がちょっと考察してる間に二人の話は進んでいき、ついに、入場まで来た。
さっきまでもかなり盛り上がってたのに、今はそれの比にならない盛り上がり様だ。
《___________! リンネーーッ!》
ワァァという歓声とともに、リンネちゃんが入場してきた。舞台中央まで足を運んでいる。
キリリとして何かを背負ってる感じが出てるリンネちゃん。可愛い。
一方、お父さんはめっちゃリンネちゃんに手を振ってる。
昨日、一昨日、一昨々日より腕の振りが強烈で、司会者が首を少し引っ込めてる。腕を悪くしないと良いんだけど…。
《_________! 前回、前々回優勝! アパターーッ!》
彼も舞台中央まで歩いてく。
その間に必死に応援してる『紅のヘリオトロープ』の他の3人と1匹を見つける事ができた。
仲良いよなぁ…あの人達。特にアパタさんとシェリーさん。へへへ、私にはそういう仲だってわかってるんだぜ?
《お互い、握手…礼!》
アパタさんとリンネちゃんが握手と礼をする。
雰囲気的にあの二人はどうやら、私達とシェリーさんのように試合前に会話したみたい。
二人は司会に促され、舞台左右中央へ。
《決勝戦……はじめーーーーーーーっ!!》
そうして司会者さんの大きな声と鐘の音が響くと共に試合が始まった。
お互い剣を構え、動き出す。
そして_____________
◆◆◆
《えっ_____?》
司会者さんと会場は唖然とし、静まり返った状態となっている。
何が起きたかわからない人が多いと思うけれど、確かに私とロモンちゃんと…それとグライドお父さん、あとランクが高い人はその目で捉えてたはず。
《えっと…その…何が起きたのでしょうか…? 気がついたらリンネ選手が反対側に居て…アパタ選手はパタリと倒れて………?》
その一言のあと、どこからともなく人が舞台に入ってきて、しばらくゴタゴタと何かを調べるようにしていた。
多分、リンネちゃんが何か攻撃魔法を使ったんじゃないかって疑ってるんだと思うけどね。
なにも無かったのか、審判さんに向かって、魔法探知機(魔法がなにが使われたかがわかる代物。事件などがあった際に用いられる)を持った人がなにかしらの合図を出した。
それをみてコクリと頷いた審判は、司会者さんに向かって両腕を頭上にあげ、丸とポーズをした。
つまりは、
《け……決着ぅぅぅぅっ!? あまりにも速すぎる決着、速すぎる動き! もはや測定不能! 勝者、リンネェェェッーーーー!》
ということだね。
私の推測だと、アパタさんの性格からしてリンネちゃんに『本気で戦いたい』とか言ったんだと思う。
そしてリンネちゃんは元々決勝では本気で全力を使うつもりだったらしいし、その言葉に乗った。
リンネちゃんはまず、目と足裏に速さを上げるように魔流の気を使用。
そして剣を構えてる間に自分で速度上昇魔法を2回重ね掛け。…本当は危ないんだけどね、それ。
その速度上昇に剣が反応し、さらにリンネちゃんは早くなる。
もともと早いリンネちゃんがさらに早くなり、またさらに『俊速斬』っていう斬ろうとしてる間だけ動きが早くなる剣技を使うことによって、とんでもない速さを手に入れたわけだね。
んで、アパタさんの鳩尾を鎧ごと突き殴って倒した。
彼が鳩尾を抑えて倒れたのがその証拠。
もはやここまでとはね……。
素でお父さんみたいな速さを手に入れる日も近いかもしれない。
「リンネェ!!」
そう叫びながらお父さんは司会解説席から舞台へ飛び降りてきた。
人間離れしたその一連の行動、普通の人にはお父さんも一瞬で移動したように見えるんじゃないかな?
お父さんはちょっとフラフラしてるリンネちゃんを強く抱きしめた。
さらに、おめでとう、と優しく頭を撫でながら声をかけてる。
リンネちゃんってば、あのフラフラ具合だったら多分、2回掛けだね。3回やってたら倒れかけてたよ。
まあとにかく、これでターコイズ家双子美人姉妹はどちらも大会で優勝したことになるね。
これからが忙しそうだなぁ…ロモンちゃんとリンネちゃんは勿論、お母さんとお父さん…それに私もね。
私とロモンちゃんは少し早めに部屋を出るリンネちゃんを見送っていた。
「お姉ちゃん、今まで頑張ってきたんだもん、きっと優勝できるよ」
【私も同感です】
「ありがとう、二人共! ぼく、今まで戦って勝ってきた人の分まで頑張る気持ちで挑んでくるから…! …じゃあ、行ってきます!」
そう言ってリンネちゃんは部屋を出た。
いつにも増して顔は可愛い…じゃなくて凛々しく、心持ちはプリチー…じゃなくてしっかりと持ってコロシアムへ向かっていったんだ。
「お姉ちゃんならきっと、優勝できるよね」
【勿論ですとも】
「よし! じゃあ私達も1時間後にお姉ちゃんの試合を応援しに行こうね」
【ええ、精一杯!】
◆◆◆
というわけで、私達はコロシアムの観客席のかなり良い席に居る。
会場はまだ試合開始前だというのにかなり盛り上がっていた。というのも、リンネちゃんの年齢が14歳の少女であること。
これは女性剣士過去最年少の決勝進出であるらしい(男性最年少は13歳。なおその記録はお父さん)。また、リンネちゃんが可愛いのと、ロモンちゃんが魔物大会で優勝してるのと、グライドという伝説の剣士を父に持つこともその原因だよ。
そしてアパタさんもそう。
彼はもう少しで個人ランクBに上がってもおかしくないらしい。また、年齢が18歳と大会出場者の中でも若年でありさらにイケメン。
その上、大会連続優勝中なのである(因みにお父さんはこのランクの大会、6連優勝無敗らしい)。
しばらくして、大会の最終日の開催宣言がされ始めた。
《ほーーーんじつは! 第___回剣闘大会決勝戦の日! 司会は勿論、カルサイト・スピーチャーが!》
《解説はグライド・ターコイズが》
《お送り致しまーーーす! いやぁ、決勝戦ですね、グライドさん! 娘さんがなんと、決勝戦の舞台に立ってきましたね!》
《流石は私の娘だ! 自慢の娘だ!! 可愛い愛娘だ!!!》
《今日もグライドさんの愛情が炸裂しております!》
カルサイト司会者さん、もうお父さんの親バカ対応に慣れたのね。流石…。お疲れ様です。
《さてグライドさん。娘という贔屓無しで解説致しますと、今決勝、どのように事が進むと予測できるでしょうか?》
《そうだな。まずあのアパタという少年は_____》
お父さん、実は昨日からちゃんと贔屓なしの解説もしてる。その間はいかにも専門家らしくてカッコ良いんだけどなぁ…。
《_____だと予測ができるだろう》
《なーるほど、なーるほど、では経験値ではない経験の差というのがリンネ選手の課題のようですね》
《そうなる…な》
そう言いながらお父さん、解説席から私のことを一瞬だけ見たの! 多分だけど、『その経験も実はウチのゴーレムのおかげで…』的な意味なのかな?
それとも普通にこっち向いただけ? うーん…。
私がちょっと考察してる間に二人の話は進んでいき、ついに、入場まで来た。
さっきまでもかなり盛り上がってたのに、今はそれの比にならない盛り上がり様だ。
《___________! リンネーーッ!》
ワァァという歓声とともに、リンネちゃんが入場してきた。舞台中央まで足を運んでいる。
キリリとして何かを背負ってる感じが出てるリンネちゃん。可愛い。
一方、お父さんはめっちゃリンネちゃんに手を振ってる。
昨日、一昨日、一昨々日より腕の振りが強烈で、司会者が首を少し引っ込めてる。腕を悪くしないと良いんだけど…。
《_________! 前回、前々回優勝! アパターーッ!》
彼も舞台中央まで歩いてく。
その間に必死に応援してる『紅のヘリオトロープ』の他の3人と1匹を見つける事ができた。
仲良いよなぁ…あの人達。特にアパタさんとシェリーさん。へへへ、私にはそういう仲だってわかってるんだぜ?
《お互い、握手…礼!》
アパタさんとリンネちゃんが握手と礼をする。
雰囲気的にあの二人はどうやら、私達とシェリーさんのように試合前に会話したみたい。
二人は司会に促され、舞台左右中央へ。
《決勝戦……はじめーーーーーーーっ!!》
そうして司会者さんの大きな声と鐘の音が響くと共に試合が始まった。
お互い剣を構え、動き出す。
そして_____________
◆◆◆
《えっ_____?》
司会者さんと会場は唖然とし、静まり返った状態となっている。
何が起きたかわからない人が多いと思うけれど、確かに私とロモンちゃんと…それとグライドお父さん、あとランクが高い人はその目で捉えてたはず。
《えっと…その…何が起きたのでしょうか…? 気がついたらリンネ選手が反対側に居て…アパタ選手はパタリと倒れて………?》
その一言のあと、どこからともなく人が舞台に入ってきて、しばらくゴタゴタと何かを調べるようにしていた。
多分、リンネちゃんが何か攻撃魔法を使ったんじゃないかって疑ってるんだと思うけどね。
なにも無かったのか、審判さんに向かって、魔法探知機(魔法がなにが使われたかがわかる代物。事件などがあった際に用いられる)を持った人がなにかしらの合図を出した。
それをみてコクリと頷いた審判は、司会者さんに向かって両腕を頭上にあげ、丸とポーズをした。
つまりは、
《け……決着ぅぅぅぅっ!? あまりにも速すぎる決着、速すぎる動き! もはや測定不能! 勝者、リンネェェェッーーーー!》
ということだね。
私の推測だと、アパタさんの性格からしてリンネちゃんに『本気で戦いたい』とか言ったんだと思う。
そしてリンネちゃんは元々決勝では本気で全力を使うつもりだったらしいし、その言葉に乗った。
リンネちゃんはまず、目と足裏に速さを上げるように魔流の気を使用。
そして剣を構えてる間に自分で速度上昇魔法を2回重ね掛け。…本当は危ないんだけどね、それ。
その速度上昇に剣が反応し、さらにリンネちゃんは早くなる。
もともと早いリンネちゃんがさらに早くなり、またさらに『俊速斬』っていう斬ろうとしてる間だけ動きが早くなる剣技を使うことによって、とんでもない速さを手に入れたわけだね。
んで、アパタさんの鳩尾を鎧ごと突き殴って倒した。
彼が鳩尾を抑えて倒れたのがその証拠。
もはやここまでとはね……。
素でお父さんみたいな速さを手に入れる日も近いかもしれない。
「リンネェ!!」
そう叫びながらお父さんは司会解説席から舞台へ飛び降りてきた。
人間離れしたその一連の行動、普通の人にはお父さんも一瞬で移動したように見えるんじゃないかな?
お父さんはちょっとフラフラしてるリンネちゃんを強く抱きしめた。
さらに、おめでとう、と優しく頭を撫でながら声をかけてる。
リンネちゃんってば、あのフラフラ具合だったら多分、2回掛けだね。3回やってたら倒れかけてたよ。
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