305 / 378
300話 ガーベラさんのお家から帰るのでございます!
しおりを挟む
〔ばぁや、彼氏作らないの? うん……____家の人間はお見合いで決められた人と結婚するのが決まりだっていうのは知ってるけど、学生の間は自由だよ? えー、ばぁやが彼氏作ろうとしたらすぐできるよ。ほら、中学も高校も道場も一緒のあの人なんかどうかな? えー、顔も性格もいいけどなんかちょっと考えられないって……?〕
〔 ____! あ、いや……その、おはよう。え? 彼氏!? ま、まさか恋人が……? あ、ああ、違うの、よかった。あのお嬢様とそういう話をね……。うん、____ならすぐできると思うよ。自信もってよ。俺だって……〕
〔 ____のいう通りだ。石の上にも三年。頑張ってきたから俺もここまでこれた。まさか優勝しちゃうなんてな。……でもなんでまだ俺は____に勝てないかな。とほほ……〕
〔危ないって! わかってる、お嬢様がまだ中にいるのはわかってるから! いくら_____でも女性の腕力じゃ流石に限界がある、ここは俺が行く。いいさ、____のため、いや、____の大事な人のためだったらたとえ火の中だって突っ込んでやる。いや、たとえじゃなくて、実際か。ここでまってて〕
◆◆◆
……前世の夢を見た。ここまでしっかりと見たのは久しぶりかもしれない。ここ最近はお嬢様と私らしき人物が呼んでいた女の子との他愛のない日常会話くらいのものしか見なかった。
あの私にしては珍しい親しげな男の人は、それなりに出てくるのだけれど、相変わらず一体誰なのかしら。でも現れてくれると少し落ち着くの。夢の中では顔がぼやけてて誰どんな表情してるかわからないけれど……なんとなくガーベラさんに近い気がする。まさか……! いや、いやまさか、まさか。……その線もなくはないくらいに留めておこうかしらね。
でも今回の夢の最後……燃える大きなお屋敷に私の友達の男の人が突っ込んでいってる。お嬢様を助けるとかなんとか言って。明らかに危ないのに。怖かった、あのシーン、とてもとても怖かった。なんとも言えない消失感があって、私の今までの全てを失ってしまいそうな、そんな感じがした。
「顔色が優れないけど、どうかしたの?」
「いえ……」
ガーベラさんは彼より遅く起きた私に朝食を作ってくれていた。昨日のこともあって顔を合わせづらい、なんてことはなく私達は普通にお互い向かい合って朝食を食べている。一度して仕舞えば彼氏とのキスくらいなんてことない。確かに特別なものではあるけれど、今まで自分が臆病だっただけね。
「あの……とてもお上手ですね、目玉焼き」
「ああ、料理は得意だから。でもそれより自信があるのはパンとベーコンだよ。俺が作ったんだ」
「ほぅ、自家製ですか!」
パンはともかくベーコンの自家製はかなりめんどくさいのに。一口頬張ってみたけれど、それはもう何とも言えないほど美味しいベーコンだった。もしかして私より料理が上手なのかしら、ガーベラさん。本来の約束であった次一緒に食べるディナーの時にその本来の実力が伺えるかしらね。……もし私より優ってたら……ふふふ、まさか私にこんなプライドがあったなんて。ちょっと新しい発見。
「なんか元気出たみたいでよかった」
「え? あ、ああ! そうですね。この朝食が美味しいからですよ。約束のディナーも楽しみにしてますからね」
「うん、当日は腕によりをかけて作るよ。アイリスのために」
「私のため……」
「……ん?」
「あ、いえ。お気になさらず」
私のため、か。彼氏としては普通の一言なのに夢のあの火事のシーンのせいでどうも心に突っかかる。
私は朝食を十分堪能してから食べ終え、着替えたりおめかししたりして外出の準備を整えた。と言っても双子の元に帰るだけだけど。ガーベラさんと一緒にいるのも本当に至福なのだけど、ダブルの美少女に囲まれてハスハスするのは至高だもの。
「むふー、昨日と今日にかけてガーベラさんにスッピンを見せてしまいました。まあ初めてではありませんが」
「……そんなに変わらなくない?」
「大差ないように見えるメイクをしているのです。ちゃんと見比べばそれなりに違いますよ」
まっ、男性はそのような苦労知らないかもしれないけどね。それならそれでいいの、ガーベラさんはそのままの私を綺麗だとか可愛いって思ってくれてるわけだから。
私は荷物を持ってこのお家と玄関に出る。近いうちに私だけここに引っ越すこともあり得るのよね。
「送っていくよ」
「いいですよ、ここから宿泊先まで往復したら1時間はあるじゃないですか」
「30分は一緒に話していけるってことだろう」
「そうですか? そこまで言うなら」
こんな朝に二人で歩くなんて初めて。いつもお昼頃だったから。あちこちでお店が開店し、ちょうどこれから人が増えていきそうな時間帯を闊歩するのは悪くない。他愛もない話をしているうちにあっという間に私達の宿に着いた。
「着いたね。じゃあ、また」
「あ、ちょっと待ってください!」
「ん?」
私は帰ろうとするガーベラさんを引き止めこちらに引っ張って寄せた。彼と私は身体が密着した状態になる。私は軽く抱きつき、そして少し背伸びをしてガーベラさんにキスをした。
「……!」
「ふふふ、もうガーベラさんとはキスなら何度しても良いですから。そのかわり、約束はぜーったいに守ってくださいね?」
「う、うん!」
「ではまた。明日、お城で」
「うん、お城で」
またキスしてしまった。ここで躊躇して日にち開けたりしたらまたしばらくできなさそうな気がしたから、そうならないように防止策。単に甘えてるだけでもある。私は宿に入り私達の部屋へ直行した。
「ただいまです、皆さん」
「お姉ちゃん、アイリスちゃんが私のものじゃなくなったよぅ」
「もうガーベラさんのものなんだよ」
「あ、あの……」
「大人になったアイリスちゃんおかえり、ふふふふふ」
「階段登ったアイリスちゃんおかえり、へへへへへ」
双子が見たこともないような悪戯なニヤケ顔をしてる。過去一番かもしれない。いつもの天使のような容姿はどこへやら、今は悪魔に見える。
【二人ともアイリスがそこでガーベラと接吻してるの見たんだゾ】
「っ……! そ、そうでしたか……!」
「チューってしてた!」
「アイリスちゃんからしてた!」
くっ……そこまで頭が回らなかった。完全に浮ついてたわね。私からアタックしたところまで見られてるならもう弁明の余地もない。……弁明する必要もないかしらね。
「ね、道端でキスできるってことは、もう夜に……」
「わぁ……! わぁあああ!」
【ん? アイリスもう子供できるゾ?】
「できません! そこまでしてません! キスまでですよ!」
「えーっ、見送った時、アイリスちゃんからそんな雰囲気が悶々としてたよ!」
「ロモンが言うんだから間違いないよ」
「し、失敗したんですよ!」
「「えーーーーッ!」」
今度は二人とも顎が外れんばかりに口を開いた。今日は二人とも変顔をする日なのかしら。せっかくの可憐な顔が……。
「なんでなの!」
「おかしいよ!」
【根性なしもいいところだゾ、見損なったゾ、ガーベラ】
「ま、まあ色々とありまして。そのかわり……あの、結婚のしっかりとした約束もしてきましたから。そこまで言わないであげてくだい」
「やっぱりアイリスちゃんの初キス、私達が貰ったのがダメだったのかな?」
「でもアイリスちゃんのほうからぼく達にねだったじゃない」
【アイリス、ゴーレム時代のはカウントしないとか無しだゾ?】
「そ、それは関係ないと思いますよっ!」
それから、この日は一日中二人と一匹に私とガーベラさんの関係についていじられた。もうほじくるところなんてないんじゃないかって言いたくなるくらいいじられた。もし、近い将来二人に彼氏ができたらおちょくってやろうと私は固く心に決めた。
#####
次の投稿は8/17です!
〔 ____! あ、いや……その、おはよう。え? 彼氏!? ま、まさか恋人が……? あ、ああ、違うの、よかった。あのお嬢様とそういう話をね……。うん、____ならすぐできると思うよ。自信もってよ。俺だって……〕
〔 ____のいう通りだ。石の上にも三年。頑張ってきたから俺もここまでこれた。まさか優勝しちゃうなんてな。……でもなんでまだ俺は____に勝てないかな。とほほ……〕
〔危ないって! わかってる、お嬢様がまだ中にいるのはわかってるから! いくら_____でも女性の腕力じゃ流石に限界がある、ここは俺が行く。いいさ、____のため、いや、____の大事な人のためだったらたとえ火の中だって突っ込んでやる。いや、たとえじゃなくて、実際か。ここでまってて〕
◆◆◆
……前世の夢を見た。ここまでしっかりと見たのは久しぶりかもしれない。ここ最近はお嬢様と私らしき人物が呼んでいた女の子との他愛のない日常会話くらいのものしか見なかった。
あの私にしては珍しい親しげな男の人は、それなりに出てくるのだけれど、相変わらず一体誰なのかしら。でも現れてくれると少し落ち着くの。夢の中では顔がぼやけてて誰どんな表情してるかわからないけれど……なんとなくガーベラさんに近い気がする。まさか……! いや、いやまさか、まさか。……その線もなくはないくらいに留めておこうかしらね。
でも今回の夢の最後……燃える大きなお屋敷に私の友達の男の人が突っ込んでいってる。お嬢様を助けるとかなんとか言って。明らかに危ないのに。怖かった、あのシーン、とてもとても怖かった。なんとも言えない消失感があって、私の今までの全てを失ってしまいそうな、そんな感じがした。
「顔色が優れないけど、どうかしたの?」
「いえ……」
ガーベラさんは彼より遅く起きた私に朝食を作ってくれていた。昨日のこともあって顔を合わせづらい、なんてことはなく私達は普通にお互い向かい合って朝食を食べている。一度して仕舞えば彼氏とのキスくらいなんてことない。確かに特別なものではあるけれど、今まで自分が臆病だっただけね。
「あの……とてもお上手ですね、目玉焼き」
「ああ、料理は得意だから。でもそれより自信があるのはパンとベーコンだよ。俺が作ったんだ」
「ほぅ、自家製ですか!」
パンはともかくベーコンの自家製はかなりめんどくさいのに。一口頬張ってみたけれど、それはもう何とも言えないほど美味しいベーコンだった。もしかして私より料理が上手なのかしら、ガーベラさん。本来の約束であった次一緒に食べるディナーの時にその本来の実力が伺えるかしらね。……もし私より優ってたら……ふふふ、まさか私にこんなプライドがあったなんて。ちょっと新しい発見。
「なんか元気出たみたいでよかった」
「え? あ、ああ! そうですね。この朝食が美味しいからですよ。約束のディナーも楽しみにしてますからね」
「うん、当日は腕によりをかけて作るよ。アイリスのために」
「私のため……」
「……ん?」
「あ、いえ。お気になさらず」
私のため、か。彼氏としては普通の一言なのに夢のあの火事のシーンのせいでどうも心に突っかかる。
私は朝食を十分堪能してから食べ終え、着替えたりおめかししたりして外出の準備を整えた。と言っても双子の元に帰るだけだけど。ガーベラさんと一緒にいるのも本当に至福なのだけど、ダブルの美少女に囲まれてハスハスするのは至高だもの。
「むふー、昨日と今日にかけてガーベラさんにスッピンを見せてしまいました。まあ初めてではありませんが」
「……そんなに変わらなくない?」
「大差ないように見えるメイクをしているのです。ちゃんと見比べばそれなりに違いますよ」
まっ、男性はそのような苦労知らないかもしれないけどね。それならそれでいいの、ガーベラさんはそのままの私を綺麗だとか可愛いって思ってくれてるわけだから。
私は荷物を持ってこのお家と玄関に出る。近いうちに私だけここに引っ越すこともあり得るのよね。
「送っていくよ」
「いいですよ、ここから宿泊先まで往復したら1時間はあるじゃないですか」
「30分は一緒に話していけるってことだろう」
「そうですか? そこまで言うなら」
こんな朝に二人で歩くなんて初めて。いつもお昼頃だったから。あちこちでお店が開店し、ちょうどこれから人が増えていきそうな時間帯を闊歩するのは悪くない。他愛もない話をしているうちにあっという間に私達の宿に着いた。
「着いたね。じゃあ、また」
「あ、ちょっと待ってください!」
「ん?」
私は帰ろうとするガーベラさんを引き止めこちらに引っ張って寄せた。彼と私は身体が密着した状態になる。私は軽く抱きつき、そして少し背伸びをしてガーベラさんにキスをした。
「……!」
「ふふふ、もうガーベラさんとはキスなら何度しても良いですから。そのかわり、約束はぜーったいに守ってくださいね?」
「う、うん!」
「ではまた。明日、お城で」
「うん、お城で」
またキスしてしまった。ここで躊躇して日にち開けたりしたらまたしばらくできなさそうな気がしたから、そうならないように防止策。単に甘えてるだけでもある。私は宿に入り私達の部屋へ直行した。
「ただいまです、皆さん」
「お姉ちゃん、アイリスちゃんが私のものじゃなくなったよぅ」
「もうガーベラさんのものなんだよ」
「あ、あの……」
「大人になったアイリスちゃんおかえり、ふふふふふ」
「階段登ったアイリスちゃんおかえり、へへへへへ」
双子が見たこともないような悪戯なニヤケ顔をしてる。過去一番かもしれない。いつもの天使のような容姿はどこへやら、今は悪魔に見える。
【二人ともアイリスがそこでガーベラと接吻してるの見たんだゾ】
「っ……! そ、そうでしたか……!」
「チューってしてた!」
「アイリスちゃんからしてた!」
くっ……そこまで頭が回らなかった。完全に浮ついてたわね。私からアタックしたところまで見られてるならもう弁明の余地もない。……弁明する必要もないかしらね。
「ね、道端でキスできるってことは、もう夜に……」
「わぁ……! わぁあああ!」
【ん? アイリスもう子供できるゾ?】
「できません! そこまでしてません! キスまでですよ!」
「えーっ、見送った時、アイリスちゃんからそんな雰囲気が悶々としてたよ!」
「ロモンが言うんだから間違いないよ」
「し、失敗したんですよ!」
「「えーーーーッ!」」
今度は二人とも顎が外れんばかりに口を開いた。今日は二人とも変顔をする日なのかしら。せっかくの可憐な顔が……。
「なんでなの!」
「おかしいよ!」
【根性なしもいいところだゾ、見損なったゾ、ガーベラ】
「ま、まあ色々とありまして。そのかわり……あの、結婚のしっかりとした約束もしてきましたから。そこまで言わないであげてくだい」
「やっぱりアイリスちゃんの初キス、私達が貰ったのがダメだったのかな?」
「でもアイリスちゃんのほうからぼく達にねだったじゃない」
【アイリス、ゴーレム時代のはカウントしないとか無しだゾ?】
「そ、それは関係ないと思いますよっ!」
それから、この日は一日中二人と一匹に私とガーベラさんの関係についていじられた。もうほじくるところなんてないんじゃないかって言いたくなるくらいいじられた。もし、近い将来二人に彼氏ができたらおちょくってやろうと私は固く心に決めた。
#####
次の投稿は8/17です!
0
あなたにおすすめの小説
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
神様から転生スキルとして鑑定能力とリペア能力を授けられた理由
瀬乃一空
ファンタジー
普通の闇バイトだと思って気軽に応募したところ俺は某国の傭兵部隊に入れられた。しかし、ちょっとした俺のミスから呆気なく仲間7人とともに爆死。気が付くと目の前に神様が……。
神様は俺を異世界転生させる代わりに「罪業の柩」なるものを探すよう命じる。鑑定スキルや修復スキル、イケメン、その他を与えられることを条件に取りあえず承諾したものの、どうしたらよいか分からず、転生した途端、途方にくれるエルン。
魔晶石ハンター ~ 転生チート少女の数奇な職業活動の軌跡
サクラ近衛将監
ファンタジー
女神様のミスで事故死したOLの大滝留美は、地球世界での転生が難しいために、神々の伝手により異世界アスレオールに転生し、シルヴィ・デルトンとして生を受けるが、前世の記憶は11歳の成人の儀まで封印され、その儀式の最中に前世の記憶ととともに職業を神から告げられた。
シルヴィの与えられた職業は魔晶石採掘師と魔晶石加工師の二つだったが、シルヴィはその職業を知らなかった。
シルヴィの将来や如何に?
毎週木曜日午後10時に投稿予定です。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます
天田れおぽん
ファンタジー
ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。
ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。
サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める――――
※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。
企業再生のプロ、倒産寸前の貧乏伯爵に転生する
namisan
ファンタジー
数々の倒産寸前の企業を立て直してきた敏腕コンサルタントの男は、過労の末に命を落とし、異世界で目を覚ます。
転生先は、帝国北部の辺境にあるアインハルト伯爵家の若き当主、アレク。
しかし、そこは「帝国の重荷」と蔑まれる、借金まみれで領民が飢える極貧領地だった。
凍える屋敷、迫りくる借金取り、絶望する家臣たち。
詰みかけた状況の中で、アレクは独自のユニーク魔法【構造解析(アナライズ)】に目覚める。
それは、物体の構造のみならず、組織の欠陥や魔法術式の不備さえも見抜き、再構築(クラフト)するチート能力だった。
「問題ない。この程度の赤字、前世の案件に比べれば可愛いものだ」
前世の経営知識と規格外の魔法で、アレクは領地の大改革に乗り出す。
痩せた土地を改良し、特産品を生み出し、隣国の経済さえも掌握していくアレク。
そんな彼の手腕に惹かれ、集まってくるのは一癖も二癖もある高貴な美女たち。
これは、底辺から這い上がった若き伯爵が、最強の布陣で自領を帝国一の都市へと発展させ、栄華を極める物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる