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109話 長期のお仕事でございます! 3
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「「「えええっ!?」」」
「そんなことだろうと思った」
半数の人が驚き、半数の人が驚かない。
ちなみに今の私は10歳の姿だよ。
「はーえー、半魔半人なんて初めてみた」
「ゴーレムの半人って、いたのね…!」
口々に感想を述べてくれている。
大体が、私が半魔半人なのについて驚いてるんだ。
弓使いのお姉さんが、ロモンちゃんに問いかける。
「ねえ、ねえ、魔物の半魔半人化ってすごーくなんてものじゃなく大変だって聞いたんだけど……。君って一体…」
「ん……んんん?」
その弓使いの仲間と思われる…おそらく職業は魔法剣士かな。その人がロモンちゃんをじっくりみてから一言。
「この娘…いや、この娘達3人、下ランクの部の剣術大会と魔物武闘会を優勝した娘たちじゃないか」
「えーっ!? あ、あの娘達? グライド団長様とノア団長様達の娘さんの……! てことはこのゴーレム子ちゃんはあのゴーレムなの?」
「ええ、そうですよ」
遠慮とか否定とかすることもなく、ロモンちゃんはそう言った。ワッとこの場が湧き上がる。
「お、俺、剣術の大会出てたんだけど、鎧の人に負けちゃったのよ! 仇取ってくれてありがとな!」
「あはは、いえいえ」
剣士風の人がそう言った。
リンネちゃんはニコリと笑って対応する。
そうだこの人、あのカタイズとかいう完全武装の人に、場外させられて負けちゃった人だ。
「はぁぁ…すごいなー。二人ともすごいなー」
「うむ。あのグライド団長殿が親バカになるのがわかるな」
それってロモンちゃんとリンネちゃんが実力があるから、お父さんが溺愛してるみたいになってるね。
違うんだよ騎士さん、あの両親のこの子達への愛は、天性のものなんだよ。
そんな感じでロモンちゃんとリンネちゃん、そして私にみんなが寄って集ってた頃。
また、あの青年が慌てた様子でこの馬車内に入ってきた。
「たたたたた、大変ですっ! まままま、魔物の大群があああああ」
「落ち着いて下さい。何があったんです?」
弓使いのお姉さんになでなでされてた私は、まずその青年に訊いてみる。
しかし、それは悪手だったようで。
「き…君はっ!?」
「あっ、すいません」
そう、この人にはまだ私が半魔半人であること伝えてないからね。まるで無銭乗車したみたいになっちゃってる。
すぐにゴーレムに戻った。
「半魔半人……!? い、いや今はそれより。40匹魔物の群が、こちらに迫ってきてまして……!」
なんですて?
私は探知をしてみた。
……本当だった。チヤホヤされるのが嬉しくて、つい、探知を怠ってたよ…。いやぁ、失敗失敗。
それにしてもすごい数。
「ああ…どのくらいの魔物かわかるか?」
「Dランクほどですが…」
「なら、大丈夫だろう」
そう、その通り。
Cランクの冒険者が本来、主に狩るのはDランクの魔物。
冒険者のランクと魔物のランクは魔物のランクを一つ下げたらちょうどいい具合。まあ、それはAランクやSランクは除くけれど。
◆◆◆
「カンパーイ!」
終わってみれば圧勝だった。
あれだけの大群は、あっというまに私達に蹂躙された。
そりゃあもちろん、後衛の人に仕事なんてなかったぐらいですもの。
当たり前よね?
「はぁー、いやー、今日はなんともなかったな」
今は夜の8時くらい。
馬車は全部一旦泊まらせて、お客さん含めて外で夕飯を食べている。
ご飯?
ああ、本当ならこの馬車の運営が用意してた食料があるらしいんだけど、あの大群が食べられる魔物ばっかりだったから、パン類だけ用意して、あとはその魔物を食べてるんだ。
「ん~、どこかな?」
「わかんない…うぅ…」
おっと、可愛らしい女の子と、男の子発見!
小綺麗な服着てるし、お金持ちの子供なのは間違いない。
なんだか道に迷ってるかなにかだと思われる。。
大の可愛い子供好きな私としてはほっておけない。
弓使いのお姉さんにお酒を勧められて断っているロモンちゃんに一言言ってから、私はその子達の元へ。
「どうしたんですか?」
「あー、冒険者のお姉さん。ゴーレムしらない? 銀色に光ってる、変わったゴーレム!」
「あのね、カッコよかったから近くで見てみたいの! お父さんとお母さんもいいよって言ってたから、魔物使いさんがいいよって言ってくれれば、触ったりしたかったんだけど……。見つからなくって…」
おっと、これは私にモテ期到来かな!?
「そうですか。あー、じゃあちょっと待っててくださいね?」
私は私を探すふりをして、止まってる馬車の一つに隠れ、14歳の半魔半人化を解いた。
このリトルリペア型で、あの子達の前に出る。
「わぁ…! ゴーレムだ!」
「かっこいいーっ!」
子供達が寄ってきた。
さっきの二人の子だけじゃなく、もう5~6人は集まってきた。親御さんもついてる。
「ねー、ねー、触っていい?」
「こらこら、ゴーレムさんは人の言葉は________」
私はコクリと頷いた。
「良いって! わー、手、大きい!! なんかここ、光ってるー!」
「……え? 理解…してる?」
私は手にペタペタ触ってくる子の親らしき人にむけ、コクリと頷く。
親御さんはキョトンとした顔になった。
そんなのおかまいナシに、子供達はペタペタと私の鋼の身体を触ってくる。
子供に人気っていいね。
何がいいかって、可愛いの。
まあ、本当はロモンちゃんやリンネちゃんみたいな、身体話胸とか膨らみかけで子供っぽさが残るんだけど、心が大人になりかけてるあの時期が最高に好きなんだけど。
最初の方の7人程度にさらに加わって、12人ほどの子供達に囲まれるようになった頃、あの青年の叫ぶ声が。
どうやら、拡声器的なアイテムを使ってるみたい。
『えーーっ、あと30分ほどで夕食の時間を終わらさせていただきます! あと30分ほどです! 終わったら各自、馬車宿内に戻ってお過ごてください!』
そう言われ、子供達含めてみんな、後片付けなり、食べ収めなりをし始めた。
「バイバイ、ゴーレムさん!」
手を振る幼女。
可愛い。
……私もあと少しだけお料理、食べてくるかな。
◆◆◆
だいたい、ご飯の後片付けも終わり、お風呂にも入って、今は10時ごろ。
私達の見張りの時間は明日の早朝だから、ゆっくり寝られる。
それはさておき。
今、私は、子供達に触れられたのに続き、至福の状態であります。
というのも、ロモンちゃんとリンネちゃんにかなりきつく抱き締められてるからで。
「アイリスちゃん、やらかい」
「やっぱり、かわいいね」
お二人の方が可愛いですよ、なんて。
あの青年は半魔半人化してる私に対し、『布団を用意していない』と言ってきた。
まあ、半魔半人化できるなんていってないから、文句なんて全くない。
『元がゴーレムだから大丈夫ですよ』って、自分の布団を差し出そうとする青年にことわったし。
なにより、この布団2人分に対して、3人で寝るってのが…もう。最高なの。
「案外、こういうのも楽しいね」
「ねー」
「ええ、そうですねぇ…。ふへへ」
########
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「そんなことだろうと思った」
半数の人が驚き、半数の人が驚かない。
ちなみに今の私は10歳の姿だよ。
「はーえー、半魔半人なんて初めてみた」
「ゴーレムの半人って、いたのね…!」
口々に感想を述べてくれている。
大体が、私が半魔半人なのについて驚いてるんだ。
弓使いのお姉さんが、ロモンちゃんに問いかける。
「ねえ、ねえ、魔物の半魔半人化ってすごーくなんてものじゃなく大変だって聞いたんだけど……。君って一体…」
「ん……んんん?」
その弓使いの仲間と思われる…おそらく職業は魔法剣士かな。その人がロモンちゃんをじっくりみてから一言。
「この娘…いや、この娘達3人、下ランクの部の剣術大会と魔物武闘会を優勝した娘たちじゃないか」
「えーっ!? あ、あの娘達? グライド団長様とノア団長様達の娘さんの……! てことはこのゴーレム子ちゃんはあのゴーレムなの?」
「ええ、そうですよ」
遠慮とか否定とかすることもなく、ロモンちゃんはそう言った。ワッとこの場が湧き上がる。
「お、俺、剣術の大会出てたんだけど、鎧の人に負けちゃったのよ! 仇取ってくれてありがとな!」
「あはは、いえいえ」
剣士風の人がそう言った。
リンネちゃんはニコリと笑って対応する。
そうだこの人、あのカタイズとかいう完全武装の人に、場外させられて負けちゃった人だ。
「はぁぁ…すごいなー。二人ともすごいなー」
「うむ。あのグライド団長殿が親バカになるのがわかるな」
それってロモンちゃんとリンネちゃんが実力があるから、お父さんが溺愛してるみたいになってるね。
違うんだよ騎士さん、あの両親のこの子達への愛は、天性のものなんだよ。
そんな感じでロモンちゃんとリンネちゃん、そして私にみんなが寄って集ってた頃。
また、あの青年が慌てた様子でこの馬車内に入ってきた。
「たたたたた、大変ですっ! まままま、魔物の大群があああああ」
「落ち着いて下さい。何があったんです?」
弓使いのお姉さんになでなでされてた私は、まずその青年に訊いてみる。
しかし、それは悪手だったようで。
「き…君はっ!?」
「あっ、すいません」
そう、この人にはまだ私が半魔半人であること伝えてないからね。まるで無銭乗車したみたいになっちゃってる。
すぐにゴーレムに戻った。
「半魔半人……!? い、いや今はそれより。40匹魔物の群が、こちらに迫ってきてまして……!」
なんですて?
私は探知をしてみた。
……本当だった。チヤホヤされるのが嬉しくて、つい、探知を怠ってたよ…。いやぁ、失敗失敗。
それにしてもすごい数。
「ああ…どのくらいの魔物かわかるか?」
「Dランクほどですが…」
「なら、大丈夫だろう」
そう、その通り。
Cランクの冒険者が本来、主に狩るのはDランクの魔物。
冒険者のランクと魔物のランクは魔物のランクを一つ下げたらちょうどいい具合。まあ、それはAランクやSランクは除くけれど。
◆◆◆
「カンパーイ!」
終わってみれば圧勝だった。
あれだけの大群は、あっというまに私達に蹂躙された。
そりゃあもちろん、後衛の人に仕事なんてなかったぐらいですもの。
当たり前よね?
「はぁー、いやー、今日はなんともなかったな」
今は夜の8時くらい。
馬車は全部一旦泊まらせて、お客さん含めて外で夕飯を食べている。
ご飯?
ああ、本当ならこの馬車の運営が用意してた食料があるらしいんだけど、あの大群が食べられる魔物ばっかりだったから、パン類だけ用意して、あとはその魔物を食べてるんだ。
「ん~、どこかな?」
「わかんない…うぅ…」
おっと、可愛らしい女の子と、男の子発見!
小綺麗な服着てるし、お金持ちの子供なのは間違いない。
なんだか道に迷ってるかなにかだと思われる。。
大の可愛い子供好きな私としてはほっておけない。
弓使いのお姉さんにお酒を勧められて断っているロモンちゃんに一言言ってから、私はその子達の元へ。
「どうしたんですか?」
「あー、冒険者のお姉さん。ゴーレムしらない? 銀色に光ってる、変わったゴーレム!」
「あのね、カッコよかったから近くで見てみたいの! お父さんとお母さんもいいよって言ってたから、魔物使いさんがいいよって言ってくれれば、触ったりしたかったんだけど……。見つからなくって…」
おっと、これは私にモテ期到来かな!?
「そうですか。あー、じゃあちょっと待っててくださいね?」
私は私を探すふりをして、止まってる馬車の一つに隠れ、14歳の半魔半人化を解いた。
このリトルリペア型で、あの子達の前に出る。
「わぁ…! ゴーレムだ!」
「かっこいいーっ!」
子供達が寄ってきた。
さっきの二人の子だけじゃなく、もう5~6人は集まってきた。親御さんもついてる。
「ねー、ねー、触っていい?」
「こらこら、ゴーレムさんは人の言葉は________」
私はコクリと頷いた。
「良いって! わー、手、大きい!! なんかここ、光ってるー!」
「……え? 理解…してる?」
私は手にペタペタ触ってくる子の親らしき人にむけ、コクリと頷く。
親御さんはキョトンとした顔になった。
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何がいいかって、可愛いの。
まあ、本当はロモンちゃんやリンネちゃんみたいな、身体話胸とか膨らみかけで子供っぽさが残るんだけど、心が大人になりかけてるあの時期が最高に好きなんだけど。
最初の方の7人程度にさらに加わって、12人ほどの子供達に囲まれるようになった頃、あの青年の叫ぶ声が。
どうやら、拡声器的なアイテムを使ってるみたい。
『えーーっ、あと30分ほどで夕食の時間を終わらさせていただきます! あと30分ほどです! 終わったら各自、馬車宿内に戻ってお過ごてください!』
そう言われ、子供達含めてみんな、後片付けなり、食べ収めなりをし始めた。
「バイバイ、ゴーレムさん!」
手を振る幼女。
可愛い。
……私もあと少しだけお料理、食べてくるかな。
◆◆◆
だいたい、ご飯の後片付けも終わり、お風呂にも入って、今は10時ごろ。
私達の見張りの時間は明日の早朝だから、ゆっくり寝られる。
それはさておき。
今、私は、子供達に触れられたのに続き、至福の状態であります。
というのも、ロモンちゃんとリンネちゃんにかなりきつく抱き締められてるからで。
「アイリスちゃん、やらかい」
「やっぱり、かわいいね」
お二人の方が可愛いですよ、なんて。
あの青年は半魔半人化してる私に対し、『布団を用意していない』と言ってきた。
まあ、半魔半人化できるなんていってないから、文句なんて全くない。
『元がゴーレムだから大丈夫ですよ』って、自分の布団を差し出そうとする青年にことわったし。
なにより、この布団2人分に対して、3人で寝るってのが…もう。最高なの。
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