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351話 勇者の向かう先でございます!
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ガーベラさんが屋敷から出て街の出口を目指し、意識を朦朧とさせつつ徘徊を始めてから15分ほどが経った。私とロモンちゃんとケル君、そして私達以外に元々屋敷に残っていたお母さんの三人と一匹で用心しながらそれについていく。
「全然走ろうとしないね」
「そういえば、昔読んだ伝記によると行方不明になった勇者はその多くが、散歩だとか、ちょっと買い物にだとか、日常的なことを言って居なくなったそうよ」
【なるほゾ、居なくなることを怪しまれないスピードを保っているってことかゾ】
たしかにケル君の言っている通りな気がする。このスピードで歩いて魔王を倒した現場まで向かうのって、最低でも一週間はかかりそうなもの。だけどガーベラさんはそれをまるで気にしていない。それほどに自我が薄れているみたい。ただ、私の手はしっかりと握ってくれたまま。
「アイリスちゃん! みんなを連れてきたよ!」
やがて2台の王様御用達の馬車がやってきた。後方の馬車からリンネちゃんが顔を出しつつこちらに手を振っている。そしてこのはちきれんばかりの多量の魔力、どうやら魔王討伐の主要メンバー全員が揃っているようだ。
既にこの時のために大人数でガーベラさんを追跡できるような準備は前々からしていたため、このように早くやってこれた。当然だけど、この異様な光景に街の人たちは驚いている。
馬車は私達の少し先で停車した。双方の馬車の乗り口が開き、見知った顔がたくさん降りてくる。皆は私達を取り囲み、ガーベラさんの動きを止めさせた。
「ふーむ、まさに心ここにあらずといった感じじゃな」
「とりあえず馬車にのせてしまいましょう」
「そうじゃの」
私達四人と一匹はリンネちゃんと同じ後方の馬車に乗せられることになった。他の同乗者はおじいさんとお父さん、ナイトさん、そして歴史の研究者としてなのかコハークさんも一緒だ。そしてさらに……。
「お、王様……!?」
「えへへ、来ちゃった。王として歴史的瞬間は確かめなきゃね!」
「大丈夫なんですか? その、色々と」
「ここには僕の自慢の騎士達がみんな居るからね。正直世界一安全だよ。お城の仕事は一日分、妻と娘に任せてるし。ま、迷惑はかけないよ」
……まあ、それなら良いのかしら。
私たちが席についてからすぐに馬車は出発した。ガーベラさんは動くのをやめて目を瞑り、私の方に頭を乗せるように倒れ込む。
手も握ったままなので、お父さんやおじいさんからは私と彼がイチャついてるように見えているでしょう。実際二人のガーベラさんに向けてる目がこわいし。
「……ともかくじゃ。半ば無理やり馬車に乗せられたというのに、抵抗はしないんじゃの?」
「たぶん、僕達が目的地が一緒のことを感じ取ってるんだと思うよジーゼフ。なんとなくだけど」
「そういうものなんだね? 勇者同士だからわかるのかな」
ナイトさんの言う通りなら、ガーベラさんを呼んでいる存在が、私達が同行することを容認したとも受け取れるのかしら。なんだか今は物事を彼自身の意思で決めてるようには見えないし。
もし抵抗も虚しくガーベラさんが元の世界に帰ってしまうのなら、今のこの時が私達にとって最後の時間となる。お父さん達の目の前なので抵抗感はあるけれど、後悔するよりは良い。私自身もガーベラさんに密着した。
「わぁ、すごい!」
「わぁ、ラブラブ!」
「……っ!? いや、なにも言うまい」
「そうじゃな。もうワシらが口出すことじゃあないんじゃ……」
「ふふ、二人とも成長したわね」
そんなに騒がれると恥ずかしくなる。よく考えたら王様の前だし失礼に値するかもしれない。とはいえその王様自身は微笑ましそうな表情でこちらを見てるけど。
ともかく私はこのままの体制で馬車に揺られた。
◆◆◆
「……そろそろか」
「ガーベラさん?」
あと20分ほどで魔王が住処にしていたダンジョンまでたどり着くという頃、ガーベラさんが目を覚まし、寝ぼけてなどいないはっきりとした声色でそう言った。
「意識は大丈夫なんですか?」
「ああ。あの場所まで行かなくては、というおかしな使命感はあるけれどそれ以外はなんともないよ。心配かけたね」
「僕も昔、同じような状態になって同じようなタイミングで意識を取り戻した記憶がある。もっとも、僕の場合は徒歩だったけどね」
【ってことは、勇者の意識を戻しておかなきゃならないことがこれからあるってことゾ。腹括っておいた方がいいかもしれないゾ】
「うん、僕もそう思うよ。でも、王様の僕としてはガーベラくんとアイリスちゃんを別れさせたくないからね、必要であれば僕自らその謎の存在と交渉してみせるよ」
「ありがとうございます……!」
そうこう話しているうちに、例の場所に到達した。前回のように大量の強化された魔物が襲ってくるなんてことはなく、ダンジョン内部からも魔物の魔力が感じられない。それこそ、中になにも存在していないよう。
私達は馬車から降り、ダンジョンの入り口前に集合した。
あの日と同じ、ガーベラさんと私、ナイトさんとおじいさん、ロモンちゃんにリンネちゃん、お父さんお母さん、ランスロットさんにペリドットさんにタイガーアイさん、そしてケルくんという錚々たる顔ぶれ。さらに加えて今日は王様とコハークさんもいる。
「生き物的なものは感じねぇが。なんかある気はするな、これは」
「そうね~。魔力でも存在感でもない何かが……」
「目に見えぬものは分からない……が、たしかにそうだ」
無論その三人だけじゃない、私たち全員がそう感じている。あんまり戦闘力はないらしいコハークさんまでもが。
「……よし、じゃあそろそろ入ろっか皆。慎重にね」
おじいさんが先頭、ナイトさんがしんがりを務め、今回の保護対象であるガーベラさんと戦えないコハークさん、そして狙われたら大変な王様を真ん中に置き、私達はダンジョンの中へ再突入した。
中は前より綺麗になっていた。どうやら高ランクの冒険者などがやってきて、魔物の亡骸を持っていってしまったらしい。たしかにこの中にいたのは全てSランクの魔物だったし、普通に考えたら宝の山だろう。冒険者として積極的だった頃の私ならおそらくその人たちと同じことをしていたと思う。
「おおー、おっきな穴! ここを下った先が魔王の部屋だったんだね?」
「その通りです王様。しかし……」
「やっぱりこの下にあるようじゃの。ガーベラを呼んでいるものが」
ダンジョンの入り口前よりも気配は大きく感じ取れている。ガーベラさんやロモンちゃんじゃなくてもわかる。なんだかすごく嫌な予感がする。
【顔色が優れないゾ、アイリス】
「い、いえ。もともと私の顔は真っ白です……」
【そーゆーことじゃなくて……。まあいいぞ。ほら、ガーベラ。抱きしめるなりして安心させてやるんだゾ】
「ああ、そうだな」
ガーベラさんはケルくんに唆されて私を肩から抱きしめた。手に込められてる力から、「アイリスから離れない」という強い意思を感じる。
そうしてる間におじいさんがクロさんを呼び出し、地下まで行くクリスタルのエレベーターを作った。そこに私たち全員が乗り込む。
「……では、下に降りるぞい。皆、心の準備はできてるじゃろうか」
次々と無言でうなずく。もちろん私も、たぶんぎこちなく。
おじいさんは全員を一瞥すると、クリスタルのエレベーターを動かした。それはゆっくりと下っていく。
しばらくして、魔王がいた空間が視界に入ってきた。さすがにここまでは部外者も入り込んでこなかったのか、すっなりあの日のまま。とある一点を除いては。
「なにあれ、お姉ちゃん」
「わ、わかんない……」
部屋の奥には、水色の光が集まってできたような人型の何かがこちらに向かって親しそうに手を振っていた。先ほどまで私たちが感じていたら気配の正体ぁそれであることを脳がすぐに理解する。
まず確実に、生き物ではなかった。
#####
いつもより丸っと一日ほど遅れてしまって申し訳ないです。
次の投稿は10/12です!
「全然走ろうとしないね」
「そういえば、昔読んだ伝記によると行方不明になった勇者はその多くが、散歩だとか、ちょっと買い物にだとか、日常的なことを言って居なくなったそうよ」
【なるほゾ、居なくなることを怪しまれないスピードを保っているってことかゾ】
たしかにケル君の言っている通りな気がする。このスピードで歩いて魔王を倒した現場まで向かうのって、最低でも一週間はかかりそうなもの。だけどガーベラさんはそれをまるで気にしていない。それほどに自我が薄れているみたい。ただ、私の手はしっかりと握ってくれたまま。
「アイリスちゃん! みんなを連れてきたよ!」
やがて2台の王様御用達の馬車がやってきた。後方の馬車からリンネちゃんが顔を出しつつこちらに手を振っている。そしてこのはちきれんばかりの多量の魔力、どうやら魔王討伐の主要メンバー全員が揃っているようだ。
既にこの時のために大人数でガーベラさんを追跡できるような準備は前々からしていたため、このように早くやってこれた。当然だけど、この異様な光景に街の人たちは驚いている。
馬車は私達の少し先で停車した。双方の馬車の乗り口が開き、見知った顔がたくさん降りてくる。皆は私達を取り囲み、ガーベラさんの動きを止めさせた。
「ふーむ、まさに心ここにあらずといった感じじゃな」
「とりあえず馬車にのせてしまいましょう」
「そうじゃの」
私達四人と一匹はリンネちゃんと同じ後方の馬車に乗せられることになった。他の同乗者はおじいさんとお父さん、ナイトさん、そして歴史の研究者としてなのかコハークさんも一緒だ。そしてさらに……。
「お、王様……!?」
「えへへ、来ちゃった。王として歴史的瞬間は確かめなきゃね!」
「大丈夫なんですか? その、色々と」
「ここには僕の自慢の騎士達がみんな居るからね。正直世界一安全だよ。お城の仕事は一日分、妻と娘に任せてるし。ま、迷惑はかけないよ」
……まあ、それなら良いのかしら。
私たちが席についてからすぐに馬車は出発した。ガーベラさんは動くのをやめて目を瞑り、私の方に頭を乗せるように倒れ込む。
手も握ったままなので、お父さんやおじいさんからは私と彼がイチャついてるように見えているでしょう。実際二人のガーベラさんに向けてる目がこわいし。
「……ともかくじゃ。半ば無理やり馬車に乗せられたというのに、抵抗はしないんじゃの?」
「たぶん、僕達が目的地が一緒のことを感じ取ってるんだと思うよジーゼフ。なんとなくだけど」
「そういうものなんだね? 勇者同士だからわかるのかな」
ナイトさんの言う通りなら、ガーベラさんを呼んでいる存在が、私達が同行することを容認したとも受け取れるのかしら。なんだか今は物事を彼自身の意思で決めてるようには見えないし。
もし抵抗も虚しくガーベラさんが元の世界に帰ってしまうのなら、今のこの時が私達にとって最後の時間となる。お父さん達の目の前なので抵抗感はあるけれど、後悔するよりは良い。私自身もガーベラさんに密着した。
「わぁ、すごい!」
「わぁ、ラブラブ!」
「……っ!? いや、なにも言うまい」
「そうじゃな。もうワシらが口出すことじゃあないんじゃ……」
「ふふ、二人とも成長したわね」
そんなに騒がれると恥ずかしくなる。よく考えたら王様の前だし失礼に値するかもしれない。とはいえその王様自身は微笑ましそうな表情でこちらを見てるけど。
ともかく私はこのままの体制で馬車に揺られた。
◆◆◆
「……そろそろか」
「ガーベラさん?」
あと20分ほどで魔王が住処にしていたダンジョンまでたどり着くという頃、ガーベラさんが目を覚まし、寝ぼけてなどいないはっきりとした声色でそう言った。
「意識は大丈夫なんですか?」
「ああ。あの場所まで行かなくては、というおかしな使命感はあるけれどそれ以外はなんともないよ。心配かけたね」
「僕も昔、同じような状態になって同じようなタイミングで意識を取り戻した記憶がある。もっとも、僕の場合は徒歩だったけどね」
【ってことは、勇者の意識を戻しておかなきゃならないことがこれからあるってことゾ。腹括っておいた方がいいかもしれないゾ】
「うん、僕もそう思うよ。でも、王様の僕としてはガーベラくんとアイリスちゃんを別れさせたくないからね、必要であれば僕自らその謎の存在と交渉してみせるよ」
「ありがとうございます……!」
そうこう話しているうちに、例の場所に到達した。前回のように大量の強化された魔物が襲ってくるなんてことはなく、ダンジョン内部からも魔物の魔力が感じられない。それこそ、中になにも存在していないよう。
私達は馬車から降り、ダンジョンの入り口前に集合した。
あの日と同じ、ガーベラさんと私、ナイトさんとおじいさん、ロモンちゃんにリンネちゃん、お父さんお母さん、ランスロットさんにペリドットさんにタイガーアイさん、そしてケルくんという錚々たる顔ぶれ。さらに加えて今日は王様とコハークさんもいる。
「生き物的なものは感じねぇが。なんかある気はするな、これは」
「そうね~。魔力でも存在感でもない何かが……」
「目に見えぬものは分からない……が、たしかにそうだ」
無論その三人だけじゃない、私たち全員がそう感じている。あんまり戦闘力はないらしいコハークさんまでもが。
「……よし、じゃあそろそろ入ろっか皆。慎重にね」
おじいさんが先頭、ナイトさんがしんがりを務め、今回の保護対象であるガーベラさんと戦えないコハークさん、そして狙われたら大変な王様を真ん中に置き、私達はダンジョンの中へ再突入した。
中は前より綺麗になっていた。どうやら高ランクの冒険者などがやってきて、魔物の亡骸を持っていってしまったらしい。たしかにこの中にいたのは全てSランクの魔物だったし、普通に考えたら宝の山だろう。冒険者として積極的だった頃の私ならおそらくその人たちと同じことをしていたと思う。
「おおー、おっきな穴! ここを下った先が魔王の部屋だったんだね?」
「その通りです王様。しかし……」
「やっぱりこの下にあるようじゃの。ガーベラを呼んでいるものが」
ダンジョンの入り口前よりも気配は大きく感じ取れている。ガーベラさんやロモンちゃんじゃなくてもわかる。なんだかすごく嫌な予感がする。
【顔色が優れないゾ、アイリス】
「い、いえ。もともと私の顔は真っ白です……」
【そーゆーことじゃなくて……。まあいいぞ。ほら、ガーベラ。抱きしめるなりして安心させてやるんだゾ】
「ああ、そうだな」
ガーベラさんはケルくんに唆されて私を肩から抱きしめた。手に込められてる力から、「アイリスから離れない」という強い意思を感じる。
そうしてる間におじいさんがクロさんを呼び出し、地下まで行くクリスタルのエレベーターを作った。そこに私たち全員が乗り込む。
「……では、下に降りるぞい。皆、心の準備はできてるじゃろうか」
次々と無言でうなずく。もちろん私も、たぶんぎこちなく。
おじいさんは全員を一瞥すると、クリスタルのエレベーターを動かした。それはゆっくりと下っていく。
しばらくして、魔王がいた空間が視界に入ってきた。さすがにここまでは部外者も入り込んでこなかったのか、すっなりあの日のまま。とある一点を除いては。
「なにあれ、お姉ちゃん」
「わ、わかんない……」
部屋の奥には、水色の光が集まってできたような人型の何かがこちらに向かって親しそうに手を振っていた。先ほどまで私たちが感じていたら気配の正体ぁそれであることを脳がすぐに理解する。
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