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14 イタリアントマト
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早めに出勤したと思っていたが、厨房では赤斗さんがすでにスープストックを作っていた。何がベースだろうか。鳥のような魚のようなふわっとした食欲をそそる香りと香草の爽やかな香りが混じりあっている。
「おはようございます」
「ああ、おはよう。そこの裏に荷物置いて。制服とエプロン用意しておいたから」
「はい」
厨房の裏が休憩室のようで、白い厨房服と赤と緑のストライプ模様のスタンダードなエプロンがあった。
「かわいいんだー」
赤斗さんもお揃いの柄で腰から下だけのエプロンをつけている。ペアルックでエプロンをつけていると、ちょっと新婚さんみたいだと思った。
フロアはそんなに大きくなく、テーブル席も4人掛けが6卓と2人掛けが4卓だ。それでも連日満席なので赤斗さんと両親だけだと忙しいだろうなあと思う。
テーブルと椅子は重厚な作りで、拭くと艶が出る。綺麗になるのが面白くて、ついつい何度も拭いてしまっていると赤斗さんが「そんなに磨かなくてもいいよ」と白い歯を見せた。
「あ、なんか、素敵なテーブルなのでついつい」
「ふふっ。ここのセットは全部親父たちの代の時だけど、青音の店で揃えてもらったものなんだ。イタリアのアンティーク」
「へえー。どうりでなんだか、ちょっと見ないものだなあと思いました」
「うん。職人の技が活きてるって言うのかな。しかも使えば使うほどいい味が出るんだ。まあ椅子は何度も張り替えてるけど」
椅子って座るところを張替えできることを初めて知って感心する。私も将来結婚してダイニングセットを買う時には、いいものを買って椅子を張り替えながらずっと使いたいと心に決める。
「終わったら厨房に来てね」
笑顔を見せて赤斗さんは戻っていった。そこへ中年の男性と女性の二人が入ってきた。
「いらっしゃいませ。あの、まだお店開店時間ではないのですが」
ふくよかな男性と品の良い小柄な女性はにっこり笑って「赤斗の父、健一と母のあつ子です」と自己紹介する。
「え、赤斗さんの。失礼しました! 今日からお世話になります。鈴木桃香です」
2人は二人掛けのテーブルにつき、母親のあつ子さんが「聞いてましたよ、赤斗から。早く来て欲しいって毎日あなたのこと待ってたのよ。ねえあなた」と父親の健一さんに視線を送る。
「うんうん。とっても気立てのいい可愛らしいお嬢さんだな」
「は、あ、えーっとありがとうございます」
赤斗さんが私を待ってくれていた? 顔がなんだか熱くなってくる。
「あたしたちはお昼前から手伝うんだけど、その前にちょっとここでコーヒーを飲むのよ」
「そうでしたか。じゃあ、赤斗さんに言って、ここに運んできます」
厨房にご両親が見えてることを赤斗さんに告げると「あれ? もう来たのか。今日はやけに早いな」と棚から長いポットを取り出す。
「それって何ですか?」
「これはね。エスプレッソメーカー」
「へー。これで淹れるんだあ」
「そうだ。一応やり方見ておいて」
銀色のポットはよく使われているだろうが綺麗に磨かれている。エスプレッソをお店で頼んだことがあるが、どうやって淹れているかは知らなかった。ファミレスなんかのドリンクバーでは自動でレバーを引けば出てくるのを見たことはあったけど。
ポットが大きく二つに分かれると、水を入れるところとコーヒーの粉を入れるところがあった。赤斗さんはコーヒーの粉をふんわり入れて、またポットを一つに組み立てる。
火にかけてしばらくするとポコポコと可愛らしい音と香ばしい香りが漂ってくる。
小さな白いカップ二つに注ぐ。
「親父たちにもっていって」
慎重に運び、エスプレッソを二人の前にそっと差し出す。
「お待たせしました」
「ありがとう。いい香りね」
「君も早く厨房に戻りなさい」
頭を下げて、そそくさと厨房に戻ると、赤斗さんがステンレスの天板の上に置いた小さなカップを指さし「一緒に飲もう」と微笑む。
そっと口をつけると小さなカップは熱を帯び温かかった。ほろ苦さと深さを感じる。
「美味しい!」
「よかった。これも良かったら」
そう言って赤斗さんは小さな四角いチョコレートを差し出す。
口に含むと甘さが広がってとろけていった。赤斗さんも小さなチョコレートをつまんで口に放り込む前に、チュッっと口づけした。
その瞬間にまた、あの怪人に催淫剤を使われて乱れに乱れた夜を思い出す。赤斗さんの大きな唇とみていると、より具体的に思い出してしまう。あの唇で、私の……。
「桃香ちゃん、混んできても慌てなくていいからね」
「は、はい!」
「わっ、気合入ってるね」
「え、いえ、まあ」
「お昼は遅くなっちゃうけど、美味しいまかない作るからね」
なんとか回想を食欲の方へ転換しようと、私はひたすら壁に書いてあるメニューを読んだ。
開店時間は11時からだけど、30分前にはもう人が並び始めている。やっぱり人気のお店だ。健一さんとあつ子さんもお揃いのユニフォームでスタンバイしている。
私はあつ子さんと同じ仕事でメニューを聞いて、料理を運ぶ。調理は赤斗さんと健一さんがするようだ。
あつ子さんはのほほんと「あたしは料理ちっともダメなのよ」と笑った。
4人でお揃いの服を着ていると親密度が増してくる。さて開店時間がやってきた。あっという間に満席になってしまう。これは慌てるなと言われても焦ってしまう。おろおろしているとあつ子さんが「平気平気。急いでる人はうちに食べに来たりしないから」と赤斗さんとよく似た明るく朗らかな笑顔を見せてくれる。
あつ子さんは私に二人掛けの方を担当させ、人数や注文の少ない方で経験を積ませてくれる。お昼はランチメニューがあるのでそれ程複雑な注文はなかった。引っ切り無しにテーブルと厨房を行ったり来たりする。
いつの間にか慌てているようで、ときおり赤斗さんも「桃香ちゃん、ゆっくり笑顔でね」と彼こそ忙しいのにゆとりを感じさせてくれる。
少し注文の流れが緩やかになってくると、厨房の中を覗く余裕が生まれ、深い鍋をレードルでかき混ぜている健一さんの隣で、赤斗さんは腕まくりをしてフライパンを揺すっている。日に焼けた逞しい腕は軽々と大きな鉄のフライパンを自在に操る。少し汗ばんでいて、オリーブオイルのせいか顔がテカリを見せているが、それがまた格好良かった。スプーンでソースを味見する前にやっぱりスプーンにキスをする。キスが癖なのか分からないが、料理をしている赤斗さんがとてもセクシーで見ているとまた顔が火照ってしまった。
ランチタイム最後のお客様が去った後、食器を下げると「お疲れ、片付けは後にしてとりあえず昼にしようか」と赤斗さんが席に着くように促した。
店をクローズし、健一さん、あつ子さんと共にテーブルに着くと、赤斗さんがパスタとサラダを運んでくる。
「今日は寒かったせいかアラビアータが良く出たね」
「そうねえ。クリームも寒い時にはいいと思うんだけど」
目の前に真っ赤なトマトソースのスパゲッティが差し出される。
ピリッとした辛さがちょうど良くて、トマトソースの甘さを刺激的に変えている。なんて美味しんだろう。ここのアルバイト最高かも。あつ子さんも「うちのパスタが最高!」と言いながら美味しそうに食べている。
「ほんとに、最高です」
私も同調して食べていると赤斗さんは笑って「まだまだだよ」と言う。
健一さんも赤斗さんと同じ意見らしく「まあ、もう一歩ってとこだろうと」ふくよかな身体を揺する。
「随分、俺が作る様になったけど、まだ親父の方が美味いんだよ」
「へえー」
健一さんはまんざらでもない顔をする。若い頃、健一さんはイタリアを旅行し、食べたパスタに感動するとそのままそこで料理の修行をしたということだ。また修行しているときに出会ったあつ子さんに一目ぼれしプロポーズをした。
「すごい情熱的なんですね」
ゆったりとした健一さんは若々しい綺麗な瞳を輝かせる。
「赤斗はわたしに似ないで家内に似たせいかちょっとのんびりだけどねえ」
「そうねえ。のんびりねえ」
「まあ、せっかちじゃないかな」
赤斗さんも同意している。この家族はなんだかとても、ゆったりしている気がする。毎日おいしいものを食べていると不満が出にくいのかもしれない。そしてそのゆったりとした空気がお店の雰囲気にもなっているのだろう。一日しか働いていないが、急いでいるお客さんはおらず、『まだ?』と急かす人もいなかった。帰り際皆、満足げに『美味しかったです』『ごちそうさまでした』と気持ちの良い一言をくれた。
ここでバイトしながら私も美味しものを作れるようになりたいなと思った。
そしていつか、愛する人のために得意料理を振舞いたい。
「おはようございます」
「ああ、おはよう。そこの裏に荷物置いて。制服とエプロン用意しておいたから」
「はい」
厨房の裏が休憩室のようで、白い厨房服と赤と緑のストライプ模様のスタンダードなエプロンがあった。
「かわいいんだー」
赤斗さんもお揃いの柄で腰から下だけのエプロンをつけている。ペアルックでエプロンをつけていると、ちょっと新婚さんみたいだと思った。
フロアはそんなに大きくなく、テーブル席も4人掛けが6卓と2人掛けが4卓だ。それでも連日満席なので赤斗さんと両親だけだと忙しいだろうなあと思う。
テーブルと椅子は重厚な作りで、拭くと艶が出る。綺麗になるのが面白くて、ついつい何度も拭いてしまっていると赤斗さんが「そんなに磨かなくてもいいよ」と白い歯を見せた。
「あ、なんか、素敵なテーブルなのでついつい」
「ふふっ。ここのセットは全部親父たちの代の時だけど、青音の店で揃えてもらったものなんだ。イタリアのアンティーク」
「へえー。どうりでなんだか、ちょっと見ないものだなあと思いました」
「うん。職人の技が活きてるって言うのかな。しかも使えば使うほどいい味が出るんだ。まあ椅子は何度も張り替えてるけど」
椅子って座るところを張替えできることを初めて知って感心する。私も将来結婚してダイニングセットを買う時には、いいものを買って椅子を張り替えながらずっと使いたいと心に決める。
「終わったら厨房に来てね」
笑顔を見せて赤斗さんは戻っていった。そこへ中年の男性と女性の二人が入ってきた。
「いらっしゃいませ。あの、まだお店開店時間ではないのですが」
ふくよかな男性と品の良い小柄な女性はにっこり笑って「赤斗の父、健一と母のあつ子です」と自己紹介する。
「え、赤斗さんの。失礼しました! 今日からお世話になります。鈴木桃香です」
2人は二人掛けのテーブルにつき、母親のあつ子さんが「聞いてましたよ、赤斗から。早く来て欲しいって毎日あなたのこと待ってたのよ。ねえあなた」と父親の健一さんに視線を送る。
「うんうん。とっても気立てのいい可愛らしいお嬢さんだな」
「は、あ、えーっとありがとうございます」
赤斗さんが私を待ってくれていた? 顔がなんだか熱くなってくる。
「あたしたちはお昼前から手伝うんだけど、その前にちょっとここでコーヒーを飲むのよ」
「そうでしたか。じゃあ、赤斗さんに言って、ここに運んできます」
厨房にご両親が見えてることを赤斗さんに告げると「あれ? もう来たのか。今日はやけに早いな」と棚から長いポットを取り出す。
「それって何ですか?」
「これはね。エスプレッソメーカー」
「へー。これで淹れるんだあ」
「そうだ。一応やり方見ておいて」
銀色のポットはよく使われているだろうが綺麗に磨かれている。エスプレッソをお店で頼んだことがあるが、どうやって淹れているかは知らなかった。ファミレスなんかのドリンクバーでは自動でレバーを引けば出てくるのを見たことはあったけど。
ポットが大きく二つに分かれると、水を入れるところとコーヒーの粉を入れるところがあった。赤斗さんはコーヒーの粉をふんわり入れて、またポットを一つに組み立てる。
火にかけてしばらくするとポコポコと可愛らしい音と香ばしい香りが漂ってくる。
小さな白いカップ二つに注ぐ。
「親父たちにもっていって」
慎重に運び、エスプレッソを二人の前にそっと差し出す。
「お待たせしました」
「ありがとう。いい香りね」
「君も早く厨房に戻りなさい」
頭を下げて、そそくさと厨房に戻ると、赤斗さんがステンレスの天板の上に置いた小さなカップを指さし「一緒に飲もう」と微笑む。
そっと口をつけると小さなカップは熱を帯び温かかった。ほろ苦さと深さを感じる。
「美味しい!」
「よかった。これも良かったら」
そう言って赤斗さんは小さな四角いチョコレートを差し出す。
口に含むと甘さが広がってとろけていった。赤斗さんも小さなチョコレートをつまんで口に放り込む前に、チュッっと口づけした。
その瞬間にまた、あの怪人に催淫剤を使われて乱れに乱れた夜を思い出す。赤斗さんの大きな唇とみていると、より具体的に思い出してしまう。あの唇で、私の……。
「桃香ちゃん、混んできても慌てなくていいからね」
「は、はい!」
「わっ、気合入ってるね」
「え、いえ、まあ」
「お昼は遅くなっちゃうけど、美味しいまかない作るからね」
なんとか回想を食欲の方へ転換しようと、私はひたすら壁に書いてあるメニューを読んだ。
開店時間は11時からだけど、30分前にはもう人が並び始めている。やっぱり人気のお店だ。健一さんとあつ子さんもお揃いのユニフォームでスタンバイしている。
私はあつ子さんと同じ仕事でメニューを聞いて、料理を運ぶ。調理は赤斗さんと健一さんがするようだ。
あつ子さんはのほほんと「あたしは料理ちっともダメなのよ」と笑った。
4人でお揃いの服を着ていると親密度が増してくる。さて開店時間がやってきた。あっという間に満席になってしまう。これは慌てるなと言われても焦ってしまう。おろおろしているとあつ子さんが「平気平気。急いでる人はうちに食べに来たりしないから」と赤斗さんとよく似た明るく朗らかな笑顔を見せてくれる。
あつ子さんは私に二人掛けの方を担当させ、人数や注文の少ない方で経験を積ませてくれる。お昼はランチメニューがあるのでそれ程複雑な注文はなかった。引っ切り無しにテーブルと厨房を行ったり来たりする。
いつの間にか慌てているようで、ときおり赤斗さんも「桃香ちゃん、ゆっくり笑顔でね」と彼こそ忙しいのにゆとりを感じさせてくれる。
少し注文の流れが緩やかになってくると、厨房の中を覗く余裕が生まれ、深い鍋をレードルでかき混ぜている健一さんの隣で、赤斗さんは腕まくりをしてフライパンを揺すっている。日に焼けた逞しい腕は軽々と大きな鉄のフライパンを自在に操る。少し汗ばんでいて、オリーブオイルのせいか顔がテカリを見せているが、それがまた格好良かった。スプーンでソースを味見する前にやっぱりスプーンにキスをする。キスが癖なのか分からないが、料理をしている赤斗さんがとてもセクシーで見ているとまた顔が火照ってしまった。
ランチタイム最後のお客様が去った後、食器を下げると「お疲れ、片付けは後にしてとりあえず昼にしようか」と赤斗さんが席に着くように促した。
店をクローズし、健一さん、あつ子さんと共にテーブルに着くと、赤斗さんがパスタとサラダを運んでくる。
「今日は寒かったせいかアラビアータが良く出たね」
「そうねえ。クリームも寒い時にはいいと思うんだけど」
目の前に真っ赤なトマトソースのスパゲッティが差し出される。
ピリッとした辛さがちょうど良くて、トマトソースの甘さを刺激的に変えている。なんて美味しんだろう。ここのアルバイト最高かも。あつ子さんも「うちのパスタが最高!」と言いながら美味しそうに食べている。
「ほんとに、最高です」
私も同調して食べていると赤斗さんは笑って「まだまだだよ」と言う。
健一さんも赤斗さんと同じ意見らしく「まあ、もう一歩ってとこだろうと」ふくよかな身体を揺する。
「随分、俺が作る様になったけど、まだ親父の方が美味いんだよ」
「へえー」
健一さんはまんざらでもない顔をする。若い頃、健一さんはイタリアを旅行し、食べたパスタに感動するとそのままそこで料理の修行をしたということだ。また修行しているときに出会ったあつ子さんに一目ぼれしプロポーズをした。
「すごい情熱的なんですね」
ゆったりとした健一さんは若々しい綺麗な瞳を輝かせる。
「赤斗はわたしに似ないで家内に似たせいかちょっとのんびりだけどねえ」
「そうねえ。のんびりねえ」
「まあ、せっかちじゃないかな」
赤斗さんも同意している。この家族はなんだかとても、ゆったりしている気がする。毎日おいしいものを食べていると不満が出にくいのかもしれない。そしてそのゆったりとした空気がお店の雰囲気にもなっているのだろう。一日しか働いていないが、急いでいるお客さんはおらず、『まだ?』と急かす人もいなかった。帰り際皆、満足げに『美味しかったです』『ごちそうさまでした』と気持ちの良い一言をくれた。
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