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26 逆ハー的大団円
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手首の紐を取りぐったりした身体を温かい濡れたタオルで清拭されたあと、耳栓と目隠しがとられる。
「大丈夫か?」
身体にシーツをかけながら黒彦さんが私の顔を覗き込む。
「あ、はい」
身体を起こすと、ベッドにバスタオルを羽織ったみんなが腰かけている。
「平気?」
「どこか痛いとこはないか」
「ほら、これを飲むといいよ」
何事もなかったように普通に振舞うみんなに、どんな顔をすればいいのかわからないが、とにかく恥ずかしさで死にそう。
しばらく飲み物を飲み、休んでいると白亜さんが「聞くまでもないよねえー」と、ごろんとベッドに横たわる。
「そうだな」
「ああ」
なんだろう。私はまだ何も言っていないけど、聞くまでもないというのは。もしかして私を抱いて、あんまり良くなかったから無かったことにするとか。
恐る恐る黒彦さんに尋ねる。
「あの、どういう事でしょうか」
「えっと、その」
非常に言い難そうな表情だ。
「心配するな」
青音さんが一言発する。
「やっぱり桃ちゃんは黒彦がいいみたい」
「え? どうしてわかるんですか?」
「見てないから分からないと思うけど何番目に君を抱いた男が良かった?」
「え、あの、たぶん4番目の後ろからの人」
恥ずかしいがちゃんと言えた。ここであやふやにしてもしょうがない。
「だよなー」
「良かったな、黒彦」
「ん」
黒彦さんは少し照れ臭そうだ。ぽりぽりと鼻の頭をかいている。
「桃香さんは黒彦に抱かれ始めると、全身を桃色に染めてあっという間にイってしまったんだ」
「すごかったな。喘ぎ声。それまでも反応は良かったんだけどさ」
「え、そんなに?」
やだな。恥ずかしいこと言わないで欲しい。
「これは勝てない」
「ああ、濡れ方も半端なかったし」
もうやめて。それ以上言わないで。
「おめでとう。こんなに身体の相性がいい相手もそうそう見つからないでしょ」
「全くだ。心変わりという言葉があっても身体変わりという言葉はないからな」
「お前、うまいこと言うなあ」
どうやら私は黒彦さんの心も身体も選んでいるようだった。よかったと心から思う。さすがにもう疑ったりはしないよね。
「もう離さない」
そっと手を握られた。ああ、この優しい手の感覚は覚えている。さっきも黒彦さんが握ってくれたのだ。
「でも、悔しいよなあ。俺だって結構イケてると思ったのにさ」
「全くだ。少し釈然としないものもある」
「俺たちが育てたピンクをよくも!」
白亜さんがにやりと笑って「桃、最後のお願い聞いてくれないかな」と言い始める。
このウィンクしながらお願いする顔に『お断りします!』といえる女子がいるだろうか。
「黒彦もさ、一回だけ見逃してくれよ」
メンバーたちは目配せをする。
「何を見逃がせと?」
5人は立ち上がってがばっとバスタオルをとり、立派な起立を私の方に向ける。
「え!? きゃ、や、な、なに?」
「お、お前らー!」
「いいじゃん。さっきイってないんだからさ、みんな」
彼らはやはり紳士だ。私に快楽を与えるだけで自らには与えなかったのだ。私はこれがきっとピンクシャドウの最後の務めだと思い目を閉じて覚悟する。
「くっ!」
黒彦さんも私のぐっと握った手の上から、手を握りしめ俯いている。
カサカサすこすこと擦られる音が聞こえ、しばらくすると呻き声と共に全身に生温かい液がかかった。
「ううっ」
「ふっはっ」
「かっ」
目を開けるといつも以上にすっきり爽やかなイケメンの5人がいた。
「はあー。シャンペンならぬスペルマシャワー」
「おめでとう」
「お祝いのしるしだ」
私はぼんやりしていたが黒彦さんは「嫌がらせだろ!」と食って掛かっていた。
「ふうっ。ごめんよ。桃ちゃん」
白濁液を優しく拭き取りながら、眩しい笑顔で黄雅さんが謝ってくる。もう私は何に怒ればいいのか判断に苦しむ。
「黒彦が嫌になったらいつでも来るんだぞ」
「俺の子供こっそり托卵しちゃう?」
白亜さんと青音さんがそっと耳打ちをする。
「おい! 抜け目のないことを言うな!」
いそいそと服を着たメンバーたちは、あたりを見渡す。
「じゃあ、俺たちは帰るよ。後片付けは黒彦な」
「わかってる」
「じゃあまたな」
「あ、ありがとうございました」
私は何とかお礼を言うと、みんなは照れ臭そうに「またね」と階段を上がっていった。
2人きりになると黒彦さんはまた私をじっと見つめる。吸い込まれそうな夜の闇のような漆黒の瞳。
「嫌になりませんか? その他の人と私が……」
「最初に嫌なことを言ってしまったな。許してほしい。あの時は孤独で、八つ当たりしてしまった。お前の優しさがああいう行動をとらせたのに」
「いえ、もっと頭が良かったら他に方法があったかもしれないです」
「すまなかった。全て俺がやったことなのに」
「もう、もういいの」
「これからは俺だけのものでいてくれるか?」
「もちろんです」
身体を抱きしめられるとまた熱くなってくる。そういえば黒彦さんもイかなかったんだろうか。下腹部に硬いものが当たっている。
「あ、あの、良かったらイってください」
「すぐでもいいか? もう限界なんだ」
「いい、です」
薬のせいだろうか。私のそこはまだ十分潤んでいる。
「ゴムは、とる、ぞ」
「は、はい」
ぐっと腰が進められすぐに起立が私の中におさまった。
「あんっ! かたいっ、もう、もう気持ち、いいっ」
「ああ、すごく、気持ちいい。あったかくてうねっていて」
「も、ま、た、イっちゃう」
「俺もすぐにイってしまいそうだ」
ぴったりと身体を密着させ、口づけを交わし舌を絡めながら、くねくねと動く。激しい動きはないのにまた絶頂感を得る。
「あうっううっううっ」
「くうぅっ、うっ、ふっう」
中で膨張したのを感じそして温かさも感じた。繋がったまま幸せを感じてしばらく眠る。
黒彦さんの腕の中は陽だまりのように温かく平和だった。
「大丈夫か?」
身体にシーツをかけながら黒彦さんが私の顔を覗き込む。
「あ、はい」
身体を起こすと、ベッドにバスタオルを羽織ったみんなが腰かけている。
「平気?」
「どこか痛いとこはないか」
「ほら、これを飲むといいよ」
何事もなかったように普通に振舞うみんなに、どんな顔をすればいいのかわからないが、とにかく恥ずかしさで死にそう。
しばらく飲み物を飲み、休んでいると白亜さんが「聞くまでもないよねえー」と、ごろんとベッドに横たわる。
「そうだな」
「ああ」
なんだろう。私はまだ何も言っていないけど、聞くまでもないというのは。もしかして私を抱いて、あんまり良くなかったから無かったことにするとか。
恐る恐る黒彦さんに尋ねる。
「あの、どういう事でしょうか」
「えっと、その」
非常に言い難そうな表情だ。
「心配するな」
青音さんが一言発する。
「やっぱり桃ちゃんは黒彦がいいみたい」
「え? どうしてわかるんですか?」
「見てないから分からないと思うけど何番目に君を抱いた男が良かった?」
「え、あの、たぶん4番目の後ろからの人」
恥ずかしいがちゃんと言えた。ここであやふやにしてもしょうがない。
「だよなー」
「良かったな、黒彦」
「ん」
黒彦さんは少し照れ臭そうだ。ぽりぽりと鼻の頭をかいている。
「桃香さんは黒彦に抱かれ始めると、全身を桃色に染めてあっという間にイってしまったんだ」
「すごかったな。喘ぎ声。それまでも反応は良かったんだけどさ」
「え、そんなに?」
やだな。恥ずかしいこと言わないで欲しい。
「これは勝てない」
「ああ、濡れ方も半端なかったし」
もうやめて。それ以上言わないで。
「おめでとう。こんなに身体の相性がいい相手もそうそう見つからないでしょ」
「全くだ。心変わりという言葉があっても身体変わりという言葉はないからな」
「お前、うまいこと言うなあ」
どうやら私は黒彦さんの心も身体も選んでいるようだった。よかったと心から思う。さすがにもう疑ったりはしないよね。
「もう離さない」
そっと手を握られた。ああ、この優しい手の感覚は覚えている。さっきも黒彦さんが握ってくれたのだ。
「でも、悔しいよなあ。俺だって結構イケてると思ったのにさ」
「全くだ。少し釈然としないものもある」
「俺たちが育てたピンクをよくも!」
白亜さんがにやりと笑って「桃、最後のお願い聞いてくれないかな」と言い始める。
このウィンクしながらお願いする顔に『お断りします!』といえる女子がいるだろうか。
「黒彦もさ、一回だけ見逃してくれよ」
メンバーたちは目配せをする。
「何を見逃がせと?」
5人は立ち上がってがばっとバスタオルをとり、立派な起立を私の方に向ける。
「え!? きゃ、や、な、なに?」
「お、お前らー!」
「いいじゃん。さっきイってないんだからさ、みんな」
彼らはやはり紳士だ。私に快楽を与えるだけで自らには与えなかったのだ。私はこれがきっとピンクシャドウの最後の務めだと思い目を閉じて覚悟する。
「くっ!」
黒彦さんも私のぐっと握った手の上から、手を握りしめ俯いている。
カサカサすこすこと擦られる音が聞こえ、しばらくすると呻き声と共に全身に生温かい液がかかった。
「ううっ」
「ふっはっ」
「かっ」
目を開けるといつも以上にすっきり爽やかなイケメンの5人がいた。
「はあー。シャンペンならぬスペルマシャワー」
「おめでとう」
「お祝いのしるしだ」
私はぼんやりしていたが黒彦さんは「嫌がらせだろ!」と食って掛かっていた。
「ふうっ。ごめんよ。桃ちゃん」
白濁液を優しく拭き取りながら、眩しい笑顔で黄雅さんが謝ってくる。もう私は何に怒ればいいのか判断に苦しむ。
「黒彦が嫌になったらいつでも来るんだぞ」
「俺の子供こっそり托卵しちゃう?」
白亜さんと青音さんがそっと耳打ちをする。
「おい! 抜け目のないことを言うな!」
いそいそと服を着たメンバーたちは、あたりを見渡す。
「じゃあ、俺たちは帰るよ。後片付けは黒彦な」
「わかってる」
「じゃあまたな」
「あ、ありがとうございました」
私は何とかお礼を言うと、みんなは照れ臭そうに「またね」と階段を上がっていった。
2人きりになると黒彦さんはまた私をじっと見つめる。吸い込まれそうな夜の闇のような漆黒の瞳。
「嫌になりませんか? その他の人と私が……」
「最初に嫌なことを言ってしまったな。許してほしい。あの時は孤独で、八つ当たりしてしまった。お前の優しさがああいう行動をとらせたのに」
「いえ、もっと頭が良かったら他に方法があったかもしれないです」
「すまなかった。全て俺がやったことなのに」
「もう、もういいの」
「これからは俺だけのものでいてくれるか?」
「もちろんです」
身体を抱きしめられるとまた熱くなってくる。そういえば黒彦さんもイかなかったんだろうか。下腹部に硬いものが当たっている。
「あ、あの、良かったらイってください」
「すぐでもいいか? もう限界なんだ」
「いい、です」
薬のせいだろうか。私のそこはまだ十分潤んでいる。
「ゴムは、とる、ぞ」
「は、はい」
ぐっと腰が進められすぐに起立が私の中におさまった。
「あんっ! かたいっ、もう、もう気持ち、いいっ」
「ああ、すごく、気持ちいい。あったかくてうねっていて」
「も、ま、た、イっちゃう」
「俺もすぐにイってしまいそうだ」
ぴったりと身体を密着させ、口づけを交わし舌を絡めながら、くねくねと動く。激しい動きはないのにまた絶頂感を得る。
「あうっううっううっ」
「くうぅっ、うっ、ふっう」
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