20 / 71
第一章
20 謎解き
お茶会でたくさんの方とお話をさせていただき、随分と馴染むことができました。
現状、ライカル様との婚約はまだ伏せています。
私は一般人であるにもかかわらず、気さくに話しかけてくれる王族や貴族の方々の振る舞いがとても嬉しかったのです。
あとは第二王子殿下とご挨拶ができれば良いのですが、取り巻きがすごいのでとても声をかけられる状況ではありませんね。
お茶会も終盤になった頃、王宮へ戻られていたデインヒール陛下が何人か連れて姿を現しました。
「ではこれからお茶会恒例のクイズを始めよう。一番早く解いた者には私のポケットマネーで用意した商品を与えようぞ。ただし、今回のクイズは超難問であるから覚悟するように」
「ら……ライカル様? これは何ですか?」
「ここで開催されるお茶会では毎回クイズという名の推理ゲームをやっているんですよ。陛下の趣味です」
推理ゲームと聞いて、私がウズウズしないわけがありません。
「私も参加して良いのですか?」
「もちろんですよ」
超難問と言っていましたからね……。果たして解けるかどうかはわかりませんが、こういった出題は小さい頃から大好きなんです。
クイズの用紙が私たちの所にも配られました。
封筒に入っていて、まだ中は見れないようになっています。
「全員に行き届いたな。解読できれば、とあるメッセージになる。答えがわかったものは私のところへ来るがよい。でははじめ!」
ここでは正々堂々と行うためライカル様とも距離をあけました。
すぐに封筒を開けて中に書かれている文章を読みます。
【飢える上 私意ゲオゲね 愛苦愛の言う云うライオラ王そ 老いこうえ王よ】
(読み方)
【飢(う)える上(うえ) 私意(しい)ゲオゲね 愛苦愛(あいくあい)の言(い)う云(い)うライオラ王(おう)そ 老(お)いこうえ王(おう)よ】
文章は訳がわかりませんね……。
ですが、じっくりと考えましょうか。
考え始めてから数十秒が経ち、ある法則がでました。
「……あぁ、なるほど」
しかし、この問題は答えるのが恥ずかしいですね……。
「リリーナさん、もう解けたのですか?」
「はい。ですが、陛下のもとへ答え合わせしに行っても良いのでしょうか?」
「問題ないですよ」
ならば遠慮なく行きますか。
「ほう、リリーナ殿。もうわかったのか!?」
「はい。答えは──」
「……ふむ。正解だ。さすがはライカル君の教育をしているだけのことはあるな。今回の第一正解者はリリーナ殿とする。尚、解けたものはこの後も私の元へ来るが良い」
参加者からも拍手が沸き起こりました。
しかし、何度も思ってしまいますが、このような答えをお茶会のクイズに出して良いのでしょうか……。
----------
【後書き】
次回の話でリリーナが答えの解説をしてくれます。
クイズ自体はリアルなので、読者様が解くことも可能ですが、リリーナにしか解けないような鬼レベルにしてあります。
クイズに関しては、現代の地球で使われている文字や言語が絡みますが、ここはご都合主義なのでご了承ください。
現状、ライカル様との婚約はまだ伏せています。
私は一般人であるにもかかわらず、気さくに話しかけてくれる王族や貴族の方々の振る舞いがとても嬉しかったのです。
あとは第二王子殿下とご挨拶ができれば良いのですが、取り巻きがすごいのでとても声をかけられる状況ではありませんね。
お茶会も終盤になった頃、王宮へ戻られていたデインヒール陛下が何人か連れて姿を現しました。
「ではこれからお茶会恒例のクイズを始めよう。一番早く解いた者には私のポケットマネーで用意した商品を与えようぞ。ただし、今回のクイズは超難問であるから覚悟するように」
「ら……ライカル様? これは何ですか?」
「ここで開催されるお茶会では毎回クイズという名の推理ゲームをやっているんですよ。陛下の趣味です」
推理ゲームと聞いて、私がウズウズしないわけがありません。
「私も参加して良いのですか?」
「もちろんですよ」
超難問と言っていましたからね……。果たして解けるかどうかはわかりませんが、こういった出題は小さい頃から大好きなんです。
クイズの用紙が私たちの所にも配られました。
封筒に入っていて、まだ中は見れないようになっています。
「全員に行き届いたな。解読できれば、とあるメッセージになる。答えがわかったものは私のところへ来るがよい。でははじめ!」
ここでは正々堂々と行うためライカル様とも距離をあけました。
すぐに封筒を開けて中に書かれている文章を読みます。
【飢える上 私意ゲオゲね 愛苦愛の言う云うライオラ王そ 老いこうえ王よ】
(読み方)
【飢(う)える上(うえ) 私意(しい)ゲオゲね 愛苦愛(あいくあい)の言(い)う云(い)うライオラ王(おう)そ 老(お)いこうえ王(おう)よ】
文章は訳がわかりませんね……。
ですが、じっくりと考えましょうか。
考え始めてから数十秒が経ち、ある法則がでました。
「……あぁ、なるほど」
しかし、この問題は答えるのが恥ずかしいですね……。
「リリーナさん、もう解けたのですか?」
「はい。ですが、陛下のもとへ答え合わせしに行っても良いのでしょうか?」
「問題ないですよ」
ならば遠慮なく行きますか。
「ほう、リリーナ殿。もうわかったのか!?」
「はい。答えは──」
「……ふむ。正解だ。さすがはライカル君の教育をしているだけのことはあるな。今回の第一正解者はリリーナ殿とする。尚、解けたものはこの後も私の元へ来るが良い」
参加者からも拍手が沸き起こりました。
しかし、何度も思ってしまいますが、このような答えをお茶会のクイズに出して良いのでしょうか……。
----------
【後書き】
次回の話でリリーナが答えの解説をしてくれます。
クイズ自体はリアルなので、読者様が解くことも可能ですが、リリーナにしか解けないような鬼レベルにしてあります。
クイズに関しては、現代の地球で使われている文字や言語が絡みますが、ここはご都合主義なのでご了承ください。
あなたにおすすめの小説
妹に全部取られたけど、幸せ確定の私は「ざまぁ」なんてしない!
石のやっさん
恋愛
マリアはドレーク伯爵家の長女で、ドリアーク伯爵家のフリードと婚約していた。
だが、パーティ会場で一方的に婚約を解消させられる。
しかも新たな婚約者は妹のロゼ。
誰が見てもそれは陥れられた物である事は明らかだった。
だが、敢えて反論もせずにそのまま受け入れた。
それはマリアにとって実にどうでも良い事だったからだ。
主人公は何も「ざまぁ」はしません(正当性の主張はしますが)ですが...二人は。
婚約破棄をすれば、本来なら、こうなるのでは、そんな感じで書いてみました。
この作品は昔の方が良いという感想があったのでそのまま残し。
これに追加して書いていきます。
新しい作品では
①主人公の感情が薄い
②視点変更で読みずらい
というご指摘がありましたので、以上2点の修正はこちらでしながら書いてみます。
見比べて見るのも面白いかも知れません。
ご迷惑をお掛けいたしました
悪役令嬢として断罪? 残念、全員が私を庇うので処刑されませんでした
ゆっこ
恋愛
豪奢な大広間の中心で、私はただひとり立たされていた。
玉座の上には婚約者である王太子・レオンハルト殿下。その隣には、涙を浮かべながら震えている聖女――いえ、平民出身の婚約者候補、ミリア嬢。
そして取り巻くように並ぶ廷臣や貴族たちの視線は、一斉に私へと向けられていた。
そう、これは断罪劇。
「アリシア・フォン・ヴァレンシュタイン! お前は聖女ミリアを虐げ、幾度も侮辱し、王宮の秩序を乱した。その罪により、婚約破棄を宣告し、さらには……」
殿下が声を張り上げた。
「――処刑とする!」
広間がざわめいた。
けれど私は、ただ静かに微笑んだ。
(あぁ……やっぱり、来たわね。この展開)
公爵令嬢ですが、実は神の加護を持つ最強チート持ちです。婚約破棄? ご勝手に
ゆっこ
恋愛
王都アルヴェリアの中心にある王城。その豪奢な大広間で、今宵は王太子主催の舞踏会が開かれていた。貴族の子弟たちが華やかなドレスと礼装に身を包み、音楽と笑い声が響く中、私——リシェル・フォン・アーデンフェルトは、端の席で静かに紅茶を飲んでいた。
私は公爵家の長女であり、かつては王太子殿下の婚約者だった。……そう、「かつては」と言わねばならないのだろう。今、まさにこの瞬間をもって。
「リシェル・フォン・アーデンフェルト。君との婚約を、ここに正式に破棄する!」
唐突な宣言。静まり返る大広間。注がれる無数の視線。それらすべてを、私はただ一口紅茶を啜りながら見返した。
婚約破棄の相手、王太子レオンハルト・ヴァルツァーは、金髪碧眼のいかにも“主役”然とした青年である。彼の隣には、勝ち誇ったような笑みを浮かべる少女が寄り添っていた。
「そして私は、新たにこのセシリア・ルミエール嬢を伴侶に選ぶ。彼女こそが、真に民を導くにふさわしい『聖女』だ!」
ああ、なるほど。これが今日の筋書きだったのね。
婚約を破棄され辺境に追いやられたけれど、思っていたより快適です!
さこの
恋愛
婚約者の第五王子フランツ殿下には好きな令嬢が出来たみたい。その令嬢とは男爵家の養女で親戚筋にあたり現在私のうちに住んでいる。
婚約者の私が邪魔になり、身分剥奪そして追放される事になる。陛下や両親が留守の間に王都から追放され、辺境の町へと行く事になった。
100キロ以内近寄るな。100キロといえばクレマン? そこに第三王子フェリクス殿下が来て“グレマン”へ行くようにと言う。クレマンと“グレマン”だと方向は真逆です。
追放と言われましたので、屋敷に帰り準備をします。フランツ殿下が王族として下した命令は自分勝手なものですから、陛下達が帰って来たらどうなるでしょう?
『姉に全部奪われた私、今度は自分の幸せを選びます ~姉の栄光を支える嘘を、私は一枚ずつ剥がす~』
六角
恋愛
復讐はしない。——ただ「嘘」を回収する。 礼儀と帳簿で宮廷の偽りを詰ませる“監査官令嬢”の華麗なる逆転劇。
王家献上宝飾の紛失事件で濡れ衣を着せられ、家族にも婚約者にも捨てられて追放された子爵家次女リリア。 数年後、彼女は王妃直属の「臨時監査官」として、再び宮廷の土を踏む。
そこで待っていたのは、「慈愛の聖女」として崇められる姉セシリアと、彼女に心酔する愚かな貴族たち。しかし、姉の栄光の裏には、横領、洗脳、そして国を揺るがす「偽造魔石」の陰謀が隠されていた。
「復讐? いいえ、これは正当な監査です」
リリアは感情に流されず、帳簿と証拠、そして真実を映す「プリズム」を武器に、姉が築き上げた嘘の城を一枚ずつ剥がしていく。 孤立無援の彼女を支えるのは、氷のように冷徹な宰相補佐レオンハルトと、豪快な近衛騎士団長カミュ。 やがてリリアは、国中を巻き込んだ姉の洗脳計画を打ち砕き、自分自身の幸せと、不器用な宰相補佐からの溺愛を手に入れる——。
あなただけが私を信じてくれたから
樹里
恋愛
王太子殿下の婚約者であるアリシア・トラヴィス侯爵令嬢は、茶会において王女殺害を企てたとして冤罪で投獄される。それは王太子殿下と恋仲であるアリシアの妹が彼女を排除するために計画した犯行だと思われた。
一方、自分を信じてくれるシメオン・バーナード卿の調査の甲斐もなく、アリシアは結局そのまま断罪されてしまう。
しかし彼女が次に目を覚ますと、茶会の日に戻っていた。その日を境に、冤罪をかけられ、断罪されるたびに茶会前に回帰するようになってしまった。
処刑を免れようとそのたびに違った行動を起こしてきたアリシアが、最後に下した決断は。
姉と妹の常識のなさは父親譲りのようですが、似てない私は養子先で運命の人と再会できました
珠宮さくら
恋愛
スヴェーア国の子爵家の次女として生まれたシーラ・ヘイデンスタムは、母親の姉と同じ髪色をしていたことで、母親に何かと昔のことや隣国のことを話して聞かせてくれていた。
そんな最愛の母親の死後、シーラは父親に疎まれ、姉と妹から散々な目に合わされることになり、婚約者にすら誤解されて婚約を破棄することになって、居場所がなくなったシーラを助けてくれたのは、伯母のエルヴィーラだった。
同じ髪色をしている伯母夫妻の養子となってからのシーラは、姉と妹以上に実の父親がどんなに非常識だったかを知ることになるとは思いもしなかった。
追放された侯爵令嬢の幸せと、彼女を捨てた者たちの末路
桜塚あお華
恋愛
王太子の婚約者として王政を支えてきた侯爵令嬢であるセレスティア。
誇りと責任を胸に国政に尽くしてきた彼女だったが、愛人に溺れた王太子により婚約を破棄され、反逆の濡れ衣を着せられて国外追放されてしまう。
全てを失い、辺境の地で命を狙われたセレスティアは、一人の男――平民出身の将軍・カイに救われる。
彼は彼女の過去を知らず、ただ人としての強さと優しさを尊重し、愛し始める。
一方、セレスティアを追い出した王太子と王妃、貴族たちは、彼女のいない国を操ることに失敗し、ゆっくりと、だが確実に滅びへの道を歩んでいく。
これは、復讐しない令嬢が手に入れる、
真の愛と幸せな居場所の物語。
そして彼女を捨てた者たちが辿る、因果応報の末路の話である。