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第一章
33 試作品が完成
「試作品ですが、麻酔薬できました」
空気に触れないように、瓶の中に厳重に保管しています。皮膚に触れただけで直ぐに眠ってしまう麻酔ですからね。
「もう出来たのか。相変わらずリリーナ嬢は素晴らしい。試作品と言ったが完成品ではないのか?」
「そうですね。ミスはないと思いますが、まだ効果を試していませんので……」
効果は個人差がありますが、概ね六時間は眠ったままになってしまうでしょう。
実験するのは私自身で、睡眠前にしようと思っています。
「すまない、人体実験用の囚人を用意と言いたいのだが、生憎囚人が我が国にはいないのだよ」
平和で良いことだと思います。
「それは問題ありませんよ。私自身が就寝前に試しますから」
「なんと!?」
「身体に害を及ぼす成分は全く入っていませんので問題ありませんよ。それに自身でやってみないと判断できませんから」
毒を浴びるわけではありませんからね。
とはいえ万が一ということもありますし、周りに迷惑をかけるわけにはいきません。
「せめて私が実験のモニターになろう」
「絶対にダメです!」
慌てて否定しておきます。
「過去に人体に害のない実験を何度かやったことがあるので気にしないでください」
そういえばサフランお姉様とザグロームにまで私の実験を横取りされて、結果がわからずボツにしてしまった薬品がありましたね。
あれは効果が出るまでやたらと時間がかかるものでしたが、そろそろでしょうか。
「害がないのならば目を瞑るか。それにしても完成品ではないにせよ、まさか僅か半日で完成してしまうとは」
デインヒール陛下は驚いたような表情をしています。
「素材を混ぜるだけですからね。シンザーン殿下やライカル様が素材を迅速に用意してくださったおかげです」
「シンザーンもライカル殿もそうだが、オービルジェ王国のためにここまで協力してくれて感謝する」
シンザーン様は足りない素材を部下と共に集めて、ライカル様は水鉄砲を民衆の皆様に緊急配布してもらったのです。
「年に一度の開催にもかかわらず、緊急開催として明日から連日射撃大会を行えるなんてすごいですね」
「こういう娯楽は皆楽しみにしてくれているからな。だが、主旨を言わなくてよかったのか?」
ライカル様には、あくまで娯楽開催として全員に水鉄砲を配って欲しいとお願いしたのです。
「はい。現状私の予測というだけなので、戦争になるとは限りませんからね。不謹慎ですが、これだけ動いていただいたのに何も起こらなかったら私はどうお詫びしていいやら……」
国を動かしてしまうくらいのことをやってしまったのです。
今までの傾向から察するに間違いはないと思いますが確実ではありません。
責任は被るつもりでいますが。
「何を心配しているのだ? リリーナ嬢よ、少し勘違いをしているようだな」
「え?」
「たとえ戦争にならずともリリーナ嬢の功績は無駄でもないし、むしろ国をより良くするためのことだと思っておる。我が国は今まで防衛という要素がゼロであった。国の防御を上げるいい機会だと思っておる」
陛下の優しい言葉を聞いて安堵のため息をはきました。
「お気遣いありがとうございます」
「気遣うも何も、むしろ感謝だ。リリーナ嬢が来てくれなければ国が滅んだかもしれんしな」
流石に大袈裟な気もしますけれど。
「ところで、明日から連日開催する射撃大会、リリーナ嬢も参加するだろう?」
「私もですか!?」
今回は訓練のようなものだが、名目上は娯楽です。
こういった大会に参加したことが全くないので、正直楽しみではあります。
折角ですので私も参加しましょうか。
ルールを確認した上で作戦を徹底的に考えてなんとか脱落は回避したいですね。
空気に触れないように、瓶の中に厳重に保管しています。皮膚に触れただけで直ぐに眠ってしまう麻酔ですからね。
「もう出来たのか。相変わらずリリーナ嬢は素晴らしい。試作品と言ったが完成品ではないのか?」
「そうですね。ミスはないと思いますが、まだ効果を試していませんので……」
効果は個人差がありますが、概ね六時間は眠ったままになってしまうでしょう。
実験するのは私自身で、睡眠前にしようと思っています。
「すまない、人体実験用の囚人を用意と言いたいのだが、生憎囚人が我が国にはいないのだよ」
平和で良いことだと思います。
「それは問題ありませんよ。私自身が就寝前に試しますから」
「なんと!?」
「身体に害を及ぼす成分は全く入っていませんので問題ありませんよ。それに自身でやってみないと判断できませんから」
毒を浴びるわけではありませんからね。
とはいえ万が一ということもありますし、周りに迷惑をかけるわけにはいきません。
「せめて私が実験のモニターになろう」
「絶対にダメです!」
慌てて否定しておきます。
「過去に人体に害のない実験を何度かやったことがあるので気にしないでください」
そういえばサフランお姉様とザグロームにまで私の実験を横取りされて、結果がわからずボツにしてしまった薬品がありましたね。
あれは効果が出るまでやたらと時間がかかるものでしたが、そろそろでしょうか。
「害がないのならば目を瞑るか。それにしても完成品ではないにせよ、まさか僅か半日で完成してしまうとは」
デインヒール陛下は驚いたような表情をしています。
「素材を混ぜるだけですからね。シンザーン殿下やライカル様が素材を迅速に用意してくださったおかげです」
「シンザーンもライカル殿もそうだが、オービルジェ王国のためにここまで協力してくれて感謝する」
シンザーン様は足りない素材を部下と共に集めて、ライカル様は水鉄砲を民衆の皆様に緊急配布してもらったのです。
「年に一度の開催にもかかわらず、緊急開催として明日から連日射撃大会を行えるなんてすごいですね」
「こういう娯楽は皆楽しみにしてくれているからな。だが、主旨を言わなくてよかったのか?」
ライカル様には、あくまで娯楽開催として全員に水鉄砲を配って欲しいとお願いしたのです。
「はい。現状私の予測というだけなので、戦争になるとは限りませんからね。不謹慎ですが、これだけ動いていただいたのに何も起こらなかったら私はどうお詫びしていいやら……」
国を動かしてしまうくらいのことをやってしまったのです。
今までの傾向から察するに間違いはないと思いますが確実ではありません。
責任は被るつもりでいますが。
「何を心配しているのだ? リリーナ嬢よ、少し勘違いをしているようだな」
「え?」
「たとえ戦争にならずともリリーナ嬢の功績は無駄でもないし、むしろ国をより良くするためのことだと思っておる。我が国は今まで防衛という要素がゼロであった。国の防御を上げるいい機会だと思っておる」
陛下の優しい言葉を聞いて安堵のため息をはきました。
「お気遣いありがとうございます」
「気遣うも何も、むしろ感謝だ。リリーナ嬢が来てくれなければ国が滅んだかもしれんしな」
流石に大袈裟な気もしますけれど。
「ところで、明日から連日開催する射撃大会、リリーナ嬢も参加するだろう?」
「私もですか!?」
今回は訓練のようなものだが、名目上は娯楽です。
こういった大会に参加したことが全くないので、正直楽しみではあります。
折角ですので私も参加しましょうか。
ルールを確認した上で作戦を徹底的に考えてなんとか脱落は回避したいですね。
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