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12、騎士の目的2
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「ミミナ様の後継人として書類作業を任されたお方が、現当主の元妻ミンティラ様でした」
「でした?」
「旦那様が離婚および伯爵家追放を命じたのです……」
なにやらレイバグ伯爵家では大変な状況になっていたようだ。
もしもその場に居合わせていたとしても、私には発言権もなかったしどうすることもできなかっただろうけれど……。
「その後、レイバグ伯爵家の使用人に職務を任せてしまうという暴挙に出た結果、大臣ではなく国王陛下直々の公開説教及び処罰を受ける形になりました」
「こ、国王陛下が関与するって極めて稀ですよね!?」
「はい。過去の職務もブザン様や旦那様自らの作業という形で提出していたにも関わらず、別の人間に全てを任せていたことが明るみになったためです」
だから何度も私の名前を入れておいてくださいとお父様に言っていたのに……。
国王陛下が関与する罰は相当なものになると聞いたことがあった。
さすがに処刑ということはないとは思うが。どうなったのか恐れながらも聞いてみる。
「ブザン元伯爵はこれまでの罪や余罪を含め、現在も地下牢での監禁及び強制労働です。ブザン元伯爵の夫人エル様は今もなお逃亡中ですが、おそらく無事では済まないでしょう」
どういうわけか騎士がとても楽しそうに話しているように聞こえてくる。
まるでこうなることが嬉しそうにしている。
「旦那様はこれまでの罰を全てかぶるという形で、早朝から深夜まで休むことなく書類作業を行なっております。そのうえで給金も当面十分の一に減額。私や使用人らの手当は全て国から支給されていますが、それも旦那様のツケになるため、おそらくは給金がもとどおりになることはないでしょう」
「その状況で私が戻ってもなにも変わらない気がしますが……」
そんな絶望的状況なのに、どうして私に帰ってこいと言っているのかが理解できなかった。
今思えば私が邪魔だったから納屋で生活をさせられていたのだろうし、食事も経費節約のため。
魔法鍛錬や書類での学習に関してはとても感謝しているが、話を聞いている限りでは使われていたような気もしてくる。
追放されてから外の世界を知り、村での優しさに恵まれ過ぎているため、思う節がいくつも出てきてしまう……。
「ミミナ様の書類作業が完璧すぎたからだと愚考しております。おそらくは旦那様が懲りずにミミナ様を使おうとしているのではないかと」
お父様がいつも言ってきたことと話が違ってくる。
お父様からは『大臣の評価が甘すぎるから褒められているだけだ』と言われていた。きっと大臣の評価が厳しくなってきたのだろう。
つまり私が仮に戻って作業をしたとしても変わらないと思う。
「ここだけの話、後継人のミンティラ様自らが大臣に報告をしたことがキッカケでレイバグ伯爵家の闇が暴かれました。ゆえに今ミミナ様がお戻りになられるのは大変危険なことかと愚考しておりまして……」
「どちらにしても、私はもう王都へは戻れません。この村が大好きですし、村民のみなさんとお別れなんてできませんから……」
義兄様には申し訳ないが、こればかりは譲れない。
私一人での問題なら帰るかもしれないが、村民との絆を手放したり、クルウスをわざわざ危険な場所に連れていくことなんてできるわけがないのだ。
しっかりと意思を伝えると、騎士はなぜか喜んでいた。
「でした?」
「旦那様が離婚および伯爵家追放を命じたのです……」
なにやらレイバグ伯爵家では大変な状況になっていたようだ。
もしもその場に居合わせていたとしても、私には発言権もなかったしどうすることもできなかっただろうけれど……。
「その後、レイバグ伯爵家の使用人に職務を任せてしまうという暴挙に出た結果、大臣ではなく国王陛下直々の公開説教及び処罰を受ける形になりました」
「こ、国王陛下が関与するって極めて稀ですよね!?」
「はい。過去の職務もブザン様や旦那様自らの作業という形で提出していたにも関わらず、別の人間に全てを任せていたことが明るみになったためです」
だから何度も私の名前を入れておいてくださいとお父様に言っていたのに……。
国王陛下が関与する罰は相当なものになると聞いたことがあった。
さすがに処刑ということはないとは思うが。どうなったのか恐れながらも聞いてみる。
「ブザン元伯爵はこれまでの罪や余罪を含め、現在も地下牢での監禁及び強制労働です。ブザン元伯爵の夫人エル様は今もなお逃亡中ですが、おそらく無事では済まないでしょう」
どういうわけか騎士がとても楽しそうに話しているように聞こえてくる。
まるでこうなることが嬉しそうにしている。
「旦那様はこれまでの罰を全てかぶるという形で、早朝から深夜まで休むことなく書類作業を行なっております。そのうえで給金も当面十分の一に減額。私や使用人らの手当は全て国から支給されていますが、それも旦那様のツケになるため、おそらくは給金がもとどおりになることはないでしょう」
「その状況で私が戻ってもなにも変わらない気がしますが……」
そんな絶望的状況なのに、どうして私に帰ってこいと言っているのかが理解できなかった。
今思えば私が邪魔だったから納屋で生活をさせられていたのだろうし、食事も経費節約のため。
魔法鍛錬や書類での学習に関してはとても感謝しているが、話を聞いている限りでは使われていたような気もしてくる。
追放されてから外の世界を知り、村での優しさに恵まれ過ぎているため、思う節がいくつも出てきてしまう……。
「ミミナ様の書類作業が完璧すぎたからだと愚考しております。おそらくは旦那様が懲りずにミミナ様を使おうとしているのではないかと」
お父様がいつも言ってきたことと話が違ってくる。
お父様からは『大臣の評価が甘すぎるから褒められているだけだ』と言われていた。きっと大臣の評価が厳しくなってきたのだろう。
つまり私が仮に戻って作業をしたとしても変わらないと思う。
「ここだけの話、後継人のミンティラ様自らが大臣に報告をしたことがキッカケでレイバグ伯爵家の闇が暴かれました。ゆえに今ミミナ様がお戻りになられるのは大変危険なことかと愚考しておりまして……」
「どちらにしても、私はもう王都へは戻れません。この村が大好きですし、村民のみなさんとお別れなんてできませんから……」
義兄様には申し訳ないが、こればかりは譲れない。
私一人での問題なら帰るかもしれないが、村民との絆を手放したり、クルウスをわざわざ危険な場所に連れていくことなんてできるわけがないのだ。
しっかりと意思を伝えると、騎士はなぜか喜んでいた。
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