ベアりんぐ奇譚詩編集

ベアりんぐ

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上吐き

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P-09「上吐き」

 同じことを続けること。故に苦しみや悲しみを吐き続けること。

 私は、本当にやりたいことが出来ているのか。

 そう感じながら、詩を取り続けるのか。











       @











上に吐き続ける
下に積り続ける

どんなに祈っても
どんなに蔑んでも

吐瀉物のように音を立てて

小さく震えながら吐く

吐くことは積もり積もる


たとえ眼に映らなくても


その匂いに誘われて



君はまた吐く




また吐く





底がつきてしまわぬように












       @











 どんなに強い奴も、何かしらを吐いている。その先に、何があったとしても。

 気持ち良く吐けると良いな


: 生きるための、感受を求めし少女の手記
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