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【1】夢の中の契り★
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【注意】
本作は十八禁となります。十八歳未満のかたの閲覧はご遠慮願います。
一面に広がる畑には青々とした葉が茂り、連なる厩舎では様々な家畜が鳴き声をあげている。
王都より離れたこの小さな村。この村に住む者なら誰もが知っているイカルガ大農場の一人娘として、エスティーナは生まれた。
イカルガ家は大地主であり、多くの土地を所有していた。以前は金融業のかたわら、農民に土地を貸し付けていたが、貧しい農民たちは新しい農機具を買う金もない。それでも農民たちは知恵を絞って作物を育て生活をしていた。
しかし陳腐な設備では、できる作物も貧相だ。高値がつかず、土地の賃料の支払いも滞る日々。イカルガ家は金融業をしているので、土地の賃料の支払いがなくても生活には困らなかったが、賃料の支払いを待つことが農民たちの救いになるわけではないと当主は考えた。
そこでイカルガ家は土地の貸し付けをやめた。まずは最新式の農機具を揃え、上質な肥料も用意する。所有していた土地に水路を作り、害獣対策の鉄柵を作るなどして設備を整え、農場を作り、農民たちを従業員として雇うことにしたのだ。
農民たちは給料という形で安定した収入を得られることを喜んだし、最新式の農機具のおかげでそれまでよりも楽に、かつ質のいい野菜を作ることができた。
イカルガ家当主は農作物の収入が増えてくると、今度は家畜にも手を出し、天候の影響で作物が凶作になった場合でも収入が途絶えないようにした。
安定した収入を得て、従業員たちの生活水準は上がっていった。穴だらけの仕事着は上質な布着に変わっていき、生活苦を理由に子作りを断念していた夫婦も、気にせずに子供を産めるようになる。イカルガ農場はどんどん規模を拡大し、仕事の無い村人を次々と雇っていった。
イカルガ農場のある村はどんどん豊かになっていき、村長はいるものの、イカルガ家こそこの村を発展させてくれたと村人たちは感謝していた。
よって、イカルガ家の当主は村の皆に好かれていたし、その一人娘であるエスティーナも可愛がって貰っていた。
いくらイカルガ家の娘だからといえ、エスティーナが我が儘な娘だったら嫌われていたのかもしれない。しかし彼女は日焼けすることを厭わず、従業員に交じって農場の手伝いをしていた。従業員に対しても気取った態度をとることはなく、そんな彼女だからこそ皆に慕われている。イカルガ家の当主は人格者であったが、娘も立場に甘えることのない立派な娘だと、もっぱらの評判だった。
そんなエスティーナは二十五歳になる。焦げ茶色の髪はきっちり三つ編みにし、その瞳は珍しい金色だった。肌は日焼けしているものの、顔立ちは美しく、やや気が強いものの、性格も良いのですでに嫁に行っていてもおかしくはない。
しかし彼女には嫁に行けない二つの理由があった。
一つ目の理由は、土である。
遡ること数年前、農場をはじめて軌道に乗りかけたころ、大雨が続き作物の殆どがだめになってしまった。しかし給料を支払わないわけにはいかず、貯金をどんどん食い潰していた時に、村に旅の魔導士が訪れる。小さい村には宿などなく、一番立派な屋敷がイカルガ家だったので、魔導士を客人として迎え入れた。お金に余裕はないものの、イカルガ家は客人を精一杯もてなす。
魔導士はいたく感動し、何かお礼ができないかと農場を見て回った。そこで魔導士は、この農場の土が魔導士が術に使う土に適していると言ったのだ。
魔術に使う土は、特殊な波長を秘めている必要があり、それはどこにでも手に入るものではない。しかし、この農場の土はどこもかしこも素晴らしい波長であり、これなら王都の宮廷魔導士たちに高値で売れるというのだ。
ただし、土を袋に詰める際に、処女が特別な手順で詰めなければならないらしい。
半信半疑だったものの、背に腹は代えられず、当時十八歳でまだ処女だったエスティーナが魔導士に言われたとおりの手順で土を詰めた。それを王都に持っていくと、素晴らしい土だとかなりの高額で宮廷魔導士に売れたのである。
このときの凶作を経て、イカルガ家では家畜を育てるようになったが、同時に宮廷魔導士への土の販売も始めた。今ではこの土の売り上げも馬鹿にならない。
だからエスティーナは純潔を守るため、結婚はしていなかった。
父親は土を詰める処女は別に探せば良いし、身を犠牲にすることはないと言っている。しかしエスティーナは頑なに「この仕事は私のもの」と譲らなかった。
だが、エスティーナは今年で二十五。流石に行き遅れになってしまうと、父親は娘の結婚相手を探しているようだ。エスティーナも父親の気持ちは分かるものの、「まだこの仕事を続けたい」と譲らない。
結婚に関する二人の言い争いは日常茶飯事で、農場で働く従業員が、エスティーナがいつ結婚するかという賭けを行う始末である。
しかし、エスティーナがどうしても結婚したくない理由は、土を詰める仕事だけのためではなかった。彼女が結婚しないもう一つの理由とは――――。
夜、エスティーナは眠りにつく。彼女は一日の中で寝る時間を一番の楽しみにしていた。実は彼女は数日に一度、必ず同じような夢を見るのだ。
夢の中でエスティーナは知らない部屋にいた。人形のように体が重く、指一本さえ動かすことが叶わない。そして、そんな彼女を一人の体躯のいい男が抱きかかえていた。
「オズ様……」
体を動かすことはできないが、声を出すことはできる。エスティーナは自分を抱く男の名を呼んだ。オズと呼ばれた男は、にこりと微笑む。
「我が愛しのエスティーナ、そなたに会いたかった」
金の髪と碧色の瞳はとても美しい組み合わせで、見とれてしまう。彼は鼻梁も高く、凜々しい顔立ちをしていた。歳は三十前後に見える。
「エスティーナ……」
オズは顔を寄せてきて、動かないエスティーナに口づける。
「……んっ」
唇が触れるだけの軽い口づけ。けれど、その口づけだけでエスティーナの心は舞い上がった。たとえ夢の中でも、ここまで美しい男にキスされるのは嬉しい。
この夢の中で、エスティーナは必ず裸であった。オズは服を着ていたが、ゆったりとした動作で脱ぎ始める。服の下から現れた体は鍛えぬかれており、騎士のようだとエスティーナは思っていた。
「ああ、エスティーナ」
オズはエスティーナの乳房を揉む。動くことはできないけれど体は反応し、胸の先端がぴんと尖った。オズは胸の頂を指先でこねくる。
「……っ、はぁ。気持ちいいです、オズ様……」
体が動かないエスティーナにとって、言葉に出すことでしか、己の快楽を伝えることができなかった。オズの長い指が乳房を揉み、胸の尖った部分を弾くとお腹の奥がじんじんとしてくる。
オズはエスティーナの両足を開かせた。その中心は蜜を潤ませている。
「今宵も綺麗だ、エスティーナ」
オズは秘裂にそって指を這わせた。
「んうっ!」
ぞわりとした感触がお腹の奥からこみ上げてきて、どんどん体が熱くなってくる。
エスティーナは性交がどういうものかは分からないが、オズはあまり前戯をしない性質らしく、たまに前戯なしで挿入してくる時もある。しかし夢の中であるためか、それでエスティーナが苦痛を感じたことはなかった。
蜜口がほどよく濡れてきた頃合いに、オズは昂ぶったものをあてがってくる。
「さあ、今宵もわたくしと契っておくれ」
「――――っああ!」
ずぷりと、大きな質量のものが中に入ってくる。夢の中のはずなのに感覚はとても現実的で、肉棒に浮き出た血管が脈打つ感触でさえ伝わってきた。エスティーナの膣道を、ずんずんとオズの欲望が擦りあげていく。
「……っ、はぁん、んう」
オズの背中にしがみつきたいのに、体が動かないことが酷くもどかしく思えた。
「はぁ……、エスティーナ……」
オズは恍惚とした表情を浮かべながら、腰を穿つ。じゅぷじゅぷという淫猥な水音と、肉がぶつかる音がした。一番奥の部分を疲れると、全身に甘い痺れが走る。
「……お、奥、当たって……んうぅ」
「そなたは奥が好きだったな。わたくしも、そなたの奥のが好きだ。奥を突くと、可愛らしくしめつけてくる」
体の自由は利かないが、蜜壷はうごめいていた。気持ちいい部分を擦られるたびに、きゅうきゅうとオズのものに絡みつく。
「オズ様……っ、キス、してください……っ」
「可愛いことを」
オズは端正な顔をにこりと微笑ませると、そっとエスティーナに口づけた。唇を重ねたままずんずんと腰を激しく穿たれると、気分が昂ぶってくる。
「……っ、あ、オズ様……」
「ああ、エスティーナ……」
名前を呼びあい、オズは一番奥まで腰を穿ったところで精を放った。
「あ…………っ」
体の内側を熱い液体が満たしていく。それと同時に、エスティーナは体中がボロボロと崩れていく感触に襲われた。それまでは気持ちいいのに、射精した後のこの一瞬だけはとても気持ち悪い。
「――――っ!」
汗をかきながら、エスティーナは瞳を開けた。そこはよく知る自分の部屋で、勿論オズの姿はない。そう、夢だと分かっている。
エスティーナの下肢は粗相したかのようにぐちゃぐちゃに濡れていた。初めてこの夢を見たときにはひどい状態に焦ったが、最近は慣れたのか、いつこの夢を見てもいいように腰の下にタオルを敷いて寝るようにしている。
エスティーナは就寝前、ベッドサイドに用意していた水桶に手ぬぐいを浸すと、慣れた手つきで下肢を清めた。そして、新しい下着に着替える。
下着は自分で洗濯しているが、エスティーナは土仕事のあとはしょっちゅう着替えているので、洗って干す下着の量が多くても特に怪しまれることはなかった。軽く蜜をふきとって、洗濯籠の中に下着を入れる。
「はぁ……」
エスティーナは大きなため息をついた。なぜこのような夢を見るのか、全く分からない。処女であるが故に欲求不満が募って見てしまうのかもしれないが、夢にしては妙に生々しい。
第一、大人の男性器など見たことが無いのに、夢の中のそれはとても写実的であり、浮き出る筋が波打つ様子も生命力に溢れている。想像だけで、これほどまでのものを夢に出すことができるのだろうか?
さらに、知らない人物が夢に出てくる場合、起きたときにはその人物の顔は忘れてしまうのが常だが、オズの顔だけははっきりと覚えていた。
しかし、現実世界でオズに会ったことなど一度もない。エスティーナは村から出たことが殆どないから会う人間も限られているし、あれほど美しい顔立ちなら、一目見たら忘れないだろう。
自分の夢ながら、理解の範疇を超えていた。だが、まだ誰とも付き合ったことがないエスティーナにとって、その夢の中にいる時だけは恋人といる気分を味わうことができるのだ。
そして、夢の中の恋人であるオズが理想の男性像すぎるからこそ、エスティーナは結婚できずにいた。もっとも、夢の中では交わるだけなので、オズの性格は分からない。しかも彼の見目麗しい外見と逞しい体躯は世の女性の理想そのものであり、さらに行為の最中に出る彼のやや掠れた声がとても色っぽいのだ。
起きた時に少しだけ空しくなるけれども、エスティーナはその夢を見ることがとても楽しみであり、幸せだった。
本作は十八禁となります。十八歳未満のかたの閲覧はご遠慮願います。
一面に広がる畑には青々とした葉が茂り、連なる厩舎では様々な家畜が鳴き声をあげている。
王都より離れたこの小さな村。この村に住む者なら誰もが知っているイカルガ大農場の一人娘として、エスティーナは生まれた。
イカルガ家は大地主であり、多くの土地を所有していた。以前は金融業のかたわら、農民に土地を貸し付けていたが、貧しい農民たちは新しい農機具を買う金もない。それでも農民たちは知恵を絞って作物を育て生活をしていた。
しかし陳腐な設備では、できる作物も貧相だ。高値がつかず、土地の賃料の支払いも滞る日々。イカルガ家は金融業をしているので、土地の賃料の支払いがなくても生活には困らなかったが、賃料の支払いを待つことが農民たちの救いになるわけではないと当主は考えた。
そこでイカルガ家は土地の貸し付けをやめた。まずは最新式の農機具を揃え、上質な肥料も用意する。所有していた土地に水路を作り、害獣対策の鉄柵を作るなどして設備を整え、農場を作り、農民たちを従業員として雇うことにしたのだ。
農民たちは給料という形で安定した収入を得られることを喜んだし、最新式の農機具のおかげでそれまでよりも楽に、かつ質のいい野菜を作ることができた。
イカルガ家当主は農作物の収入が増えてくると、今度は家畜にも手を出し、天候の影響で作物が凶作になった場合でも収入が途絶えないようにした。
安定した収入を得て、従業員たちの生活水準は上がっていった。穴だらけの仕事着は上質な布着に変わっていき、生活苦を理由に子作りを断念していた夫婦も、気にせずに子供を産めるようになる。イカルガ農場はどんどん規模を拡大し、仕事の無い村人を次々と雇っていった。
イカルガ農場のある村はどんどん豊かになっていき、村長はいるものの、イカルガ家こそこの村を発展させてくれたと村人たちは感謝していた。
よって、イカルガ家の当主は村の皆に好かれていたし、その一人娘であるエスティーナも可愛がって貰っていた。
いくらイカルガ家の娘だからといえ、エスティーナが我が儘な娘だったら嫌われていたのかもしれない。しかし彼女は日焼けすることを厭わず、従業員に交じって農場の手伝いをしていた。従業員に対しても気取った態度をとることはなく、そんな彼女だからこそ皆に慕われている。イカルガ家の当主は人格者であったが、娘も立場に甘えることのない立派な娘だと、もっぱらの評判だった。
そんなエスティーナは二十五歳になる。焦げ茶色の髪はきっちり三つ編みにし、その瞳は珍しい金色だった。肌は日焼けしているものの、顔立ちは美しく、やや気が強いものの、性格も良いのですでに嫁に行っていてもおかしくはない。
しかし彼女には嫁に行けない二つの理由があった。
一つ目の理由は、土である。
遡ること数年前、農場をはじめて軌道に乗りかけたころ、大雨が続き作物の殆どがだめになってしまった。しかし給料を支払わないわけにはいかず、貯金をどんどん食い潰していた時に、村に旅の魔導士が訪れる。小さい村には宿などなく、一番立派な屋敷がイカルガ家だったので、魔導士を客人として迎え入れた。お金に余裕はないものの、イカルガ家は客人を精一杯もてなす。
魔導士はいたく感動し、何かお礼ができないかと農場を見て回った。そこで魔導士は、この農場の土が魔導士が術に使う土に適していると言ったのだ。
魔術に使う土は、特殊な波長を秘めている必要があり、それはどこにでも手に入るものではない。しかし、この農場の土はどこもかしこも素晴らしい波長であり、これなら王都の宮廷魔導士たちに高値で売れるというのだ。
ただし、土を袋に詰める際に、処女が特別な手順で詰めなければならないらしい。
半信半疑だったものの、背に腹は代えられず、当時十八歳でまだ処女だったエスティーナが魔導士に言われたとおりの手順で土を詰めた。それを王都に持っていくと、素晴らしい土だとかなりの高額で宮廷魔導士に売れたのである。
このときの凶作を経て、イカルガ家では家畜を育てるようになったが、同時に宮廷魔導士への土の販売も始めた。今ではこの土の売り上げも馬鹿にならない。
だからエスティーナは純潔を守るため、結婚はしていなかった。
父親は土を詰める処女は別に探せば良いし、身を犠牲にすることはないと言っている。しかしエスティーナは頑なに「この仕事は私のもの」と譲らなかった。
だが、エスティーナは今年で二十五。流石に行き遅れになってしまうと、父親は娘の結婚相手を探しているようだ。エスティーナも父親の気持ちは分かるものの、「まだこの仕事を続けたい」と譲らない。
結婚に関する二人の言い争いは日常茶飯事で、農場で働く従業員が、エスティーナがいつ結婚するかという賭けを行う始末である。
しかし、エスティーナがどうしても結婚したくない理由は、土を詰める仕事だけのためではなかった。彼女が結婚しないもう一つの理由とは――――。
夜、エスティーナは眠りにつく。彼女は一日の中で寝る時間を一番の楽しみにしていた。実は彼女は数日に一度、必ず同じような夢を見るのだ。
夢の中でエスティーナは知らない部屋にいた。人形のように体が重く、指一本さえ動かすことが叶わない。そして、そんな彼女を一人の体躯のいい男が抱きかかえていた。
「オズ様……」
体を動かすことはできないが、声を出すことはできる。エスティーナは自分を抱く男の名を呼んだ。オズと呼ばれた男は、にこりと微笑む。
「我が愛しのエスティーナ、そなたに会いたかった」
金の髪と碧色の瞳はとても美しい組み合わせで、見とれてしまう。彼は鼻梁も高く、凜々しい顔立ちをしていた。歳は三十前後に見える。
「エスティーナ……」
オズは顔を寄せてきて、動かないエスティーナに口づける。
「……んっ」
唇が触れるだけの軽い口づけ。けれど、その口づけだけでエスティーナの心は舞い上がった。たとえ夢の中でも、ここまで美しい男にキスされるのは嬉しい。
この夢の中で、エスティーナは必ず裸であった。オズは服を着ていたが、ゆったりとした動作で脱ぎ始める。服の下から現れた体は鍛えぬかれており、騎士のようだとエスティーナは思っていた。
「ああ、エスティーナ」
オズはエスティーナの乳房を揉む。動くことはできないけれど体は反応し、胸の先端がぴんと尖った。オズは胸の頂を指先でこねくる。
「……っ、はぁ。気持ちいいです、オズ様……」
体が動かないエスティーナにとって、言葉に出すことでしか、己の快楽を伝えることができなかった。オズの長い指が乳房を揉み、胸の尖った部分を弾くとお腹の奥がじんじんとしてくる。
オズはエスティーナの両足を開かせた。その中心は蜜を潤ませている。
「今宵も綺麗だ、エスティーナ」
オズは秘裂にそって指を這わせた。
「んうっ!」
ぞわりとした感触がお腹の奥からこみ上げてきて、どんどん体が熱くなってくる。
エスティーナは性交がどういうものかは分からないが、オズはあまり前戯をしない性質らしく、たまに前戯なしで挿入してくる時もある。しかし夢の中であるためか、それでエスティーナが苦痛を感じたことはなかった。
蜜口がほどよく濡れてきた頃合いに、オズは昂ぶったものをあてがってくる。
「さあ、今宵もわたくしと契っておくれ」
「――――っああ!」
ずぷりと、大きな質量のものが中に入ってくる。夢の中のはずなのに感覚はとても現実的で、肉棒に浮き出た血管が脈打つ感触でさえ伝わってきた。エスティーナの膣道を、ずんずんとオズの欲望が擦りあげていく。
「……っ、はぁん、んう」
オズの背中にしがみつきたいのに、体が動かないことが酷くもどかしく思えた。
「はぁ……、エスティーナ……」
オズは恍惚とした表情を浮かべながら、腰を穿つ。じゅぷじゅぷという淫猥な水音と、肉がぶつかる音がした。一番奥の部分を疲れると、全身に甘い痺れが走る。
「……お、奥、当たって……んうぅ」
「そなたは奥が好きだったな。わたくしも、そなたの奥のが好きだ。奥を突くと、可愛らしくしめつけてくる」
体の自由は利かないが、蜜壷はうごめいていた。気持ちいい部分を擦られるたびに、きゅうきゅうとオズのものに絡みつく。
「オズ様……っ、キス、してください……っ」
「可愛いことを」
オズは端正な顔をにこりと微笑ませると、そっとエスティーナに口づけた。唇を重ねたままずんずんと腰を激しく穿たれると、気分が昂ぶってくる。
「……っ、あ、オズ様……」
「ああ、エスティーナ……」
名前を呼びあい、オズは一番奥まで腰を穿ったところで精を放った。
「あ…………っ」
体の内側を熱い液体が満たしていく。それと同時に、エスティーナは体中がボロボロと崩れていく感触に襲われた。それまでは気持ちいいのに、射精した後のこの一瞬だけはとても気持ち悪い。
「――――っ!」
汗をかきながら、エスティーナは瞳を開けた。そこはよく知る自分の部屋で、勿論オズの姿はない。そう、夢だと分かっている。
エスティーナの下肢は粗相したかのようにぐちゃぐちゃに濡れていた。初めてこの夢を見たときにはひどい状態に焦ったが、最近は慣れたのか、いつこの夢を見てもいいように腰の下にタオルを敷いて寝るようにしている。
エスティーナは就寝前、ベッドサイドに用意していた水桶に手ぬぐいを浸すと、慣れた手つきで下肢を清めた。そして、新しい下着に着替える。
下着は自分で洗濯しているが、エスティーナは土仕事のあとはしょっちゅう着替えているので、洗って干す下着の量が多くても特に怪しまれることはなかった。軽く蜜をふきとって、洗濯籠の中に下着を入れる。
「はぁ……」
エスティーナは大きなため息をついた。なぜこのような夢を見るのか、全く分からない。処女であるが故に欲求不満が募って見てしまうのかもしれないが、夢にしては妙に生々しい。
第一、大人の男性器など見たことが無いのに、夢の中のそれはとても写実的であり、浮き出る筋が波打つ様子も生命力に溢れている。想像だけで、これほどまでのものを夢に出すことができるのだろうか?
さらに、知らない人物が夢に出てくる場合、起きたときにはその人物の顔は忘れてしまうのが常だが、オズの顔だけははっきりと覚えていた。
しかし、現実世界でオズに会ったことなど一度もない。エスティーナは村から出たことが殆どないから会う人間も限られているし、あれほど美しい顔立ちなら、一目見たら忘れないだろう。
自分の夢ながら、理解の範疇を超えていた。だが、まだ誰とも付き合ったことがないエスティーナにとって、その夢の中にいる時だけは恋人といる気分を味わうことができるのだ。
そして、夢の中の恋人であるオズが理想の男性像すぎるからこそ、エスティーナは結婚できずにいた。もっとも、夢の中では交わるだけなので、オズの性格は分からない。しかも彼の見目麗しい外見と逞しい体躯は世の女性の理想そのものであり、さらに行為の最中に出る彼のやや掠れた声がとても色っぽいのだ。
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