5 / 14
05.お色気令嬢も婚約破棄
しおりを挟む「聖女様が、王宮にいらっしゃるそうです」
朝から、侍女たちの間で噂が広がっています。
聖女の素質がある令嬢が、日曜日の礼拝の後に、国王陛下へ挨拶に来るのです。
「僕は、お前との婚約を破棄する」
第一王子が、王宮の廊下で、なにか騒いでいます。
「なぜですか」
あのお色気令嬢も、騒いでいます。
「僕は、聖女様と結婚するからだ」
あ~、よくあるパターンですね。
「ひどいです」
泣きマネをしながら、お色気令嬢が走り去りました。
あ~、よくあるパターン……ん?
あれ、お色気令嬢が手に大きな袋を持っています。
「待って下さい、中身を確認させて下さい」
後ろから、王子の従者が追いかけていきます。
その従者は、当家と同じく、金欠で苦労している男爵家の方です。
彼は最近、妹を無くしたと聞いていますが、彼を、娘の婿に……いや、今は仕事中です。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
30
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる