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しおりを挟む「久しぶり」
エントランスに駆け込んだ千鶴を振り返り、にっこりと礼人は笑った。
その表情に千鶴の体から力が抜ける。
「あ、あーく…、っ礼くん」
慌てて言い直すと、ふふ、と礼人は目元を綻ばせた。耳まで赤くなるが、もうすぐ三十になろうかという男が知り合いを昔のあだ名で呼ぶのはさすがに気まずい。
「どうしたんだよ、急に」
「近くに来たからちょっとね。悪かったよ仕事中に」
「それは…いいけど」
はあ、と大きく息を吐いた。先に戻る、と言って店を飛び出しタクシーを飛ばして帰って来た。 ラッシュ前だったからか、どうにか二十五分で社に着くことができたが、出来れば前もって連絡が欲しかった。
エントランスの端にある来客用のソファに座る礼人の向かいに千鶴も腰を下ろした。
「元気そうでよかった」
しみじみとした口調で言う礼人を、改めて千鶴は眺めた。
そう言う礼人も変わっていない。最後に会ったのはもう五年も前のことだが、何も変わらない。三十歳を過ぎてもまだ、大学生のような容姿だ。
「よく俺の勤め先分かったね」
「ああ、前に言ってたから」
その前とはいつだっただろう。確か就職した後に一度礼人から連絡が来て、そのとき話したような気はするが…
当の本人もおぼろげな記憶なのに、礼人はよくも覚えていたものだ。
「メモでもしてたの」
「はは、そうかもね」
「……それで、どうしたの?」
昔と変わらない笑い顔にちくりと胸の奥が軋む。急いだせいで空調が効いた社内でも熱く感じた。上着を脱ぎながら訊くと、礼人はにこりと笑みを作った。
「別に。本当に近くまで来たんだ。ちづのこと思い出したから」
「嘘ばっかり」
礼人がそんな顔をするときは嘘を吐くときか言い出しにくいことがあるときだ。小さな頃からずっと見てきたからわかるのだ。
「うちの親にでも言われた?」
「……」
「普通なら電話くらいするだろ、こんな直接じゃなくて」
「正解」
にこりと笑みを深くすると、でも、と礼人は言った。
「それはついでだよ。おじさんとおばさんに言われたのは本当だけど」
「ついでって…」
やはりか、と千鶴は頭を抱えた。家を出てからまるで寄り付かなくなった息子の様子を見てきてくれと礼人に頼み込んだのだろう。
どんなふうだったかは想像に難くない。
電話にもほとんど出ないようにしているから、きっとしつこく言ったのだ。
「ごめん」
「本当についでだよ。帰省した時に捕まっただけ。それに俺もちづに会いたかったし」
会いたかった、と言われて不意に息が詰まった。
「元気そうでよかった」
「…元気だよ。そっちは?」
「元気だよ、見ての通り」
「仕事は? 今日休みなの?」
礼人は千鶴が高校に上がるころ大学進学のために家を出て、その後一旦就職したが、今では小学校の教師をしている。元々面倒見のいい彼に合っている仕事だと思った。
「ああ、今日明日は振り替えの休みなんだ」
「そっか」
確か最後に聞いた仕事先は私立ののんびりとした学校だった気がする。何かの行事で休みになったのだろう。
「じゃあ明日までこっちにいるの?」
「明日の夜には戻るよ」
「そうなんだ」
うん、と頷きかけた礼人が、ふっと視線を千鶴の向こうに向けた。何かに気付いた顔だ。何だろうと千鶴はその視線を追った。肩越しに振り返って、小さく目を見開いた。
時枝が──入り口から受付の前をまっすぐに横切ってこちらに向かって来ている。
置いてきたはずなのに、なんで。
あそこからここまでは普通の移動なら四十分はかかるはず。
「同僚の人?」
「え、あ、うん」
まっすぐにこちらを見てくる時枝と目が合った。礼人に訊かれ千鶴はなぜか動揺してしまった。
なにか悪いことをして見つかったような、変な感じだ。
「先輩」
大股に近づいてきた時枝は千鶴を呼んだ。
「時枝、なに」
「なにって、戻って来ただけですけど」
それはそうだが。
じゃあそのまま上のフロアに上がればよくないか?
「あのさ…」
追い払おうとした千鶴を一瞥してから、時枝は向かいに座る礼人を見た。
「お話し中失礼しました」
「ああ、いえ。仕事中にお邪魔してます」
礼儀正しく腰を折った時枝に、慌てたふうもなく礼人は立ち上がった。千鶴の目の前で時枝が名刺を取り出し礼人に渡した。
「三苫さんの後輩の時枝です」
「由良です。千鶴とは…」
差し出された名刺を受け取った礼人がそれに目を落とした。あ、と気づいたときにはもう遅い。
「…時枝、綾人さん?」
「そうですが…」
「名前、同じですね」
礼人はにっこりと笑った。
「僕もアヤトです。礼節の礼でアヤト」
「そうなんですか」
「奇遇ですね」
「…そうですね」
千鶴の背中をひやりと冷たい汗が伝った。時枝の声がいつもより低かった気がするのは、気のせいだろう。
礼人を見る時枝の横顔はいつもと変わらない。
「ああ、すみません、僕は名刺を持ち合わせてなくて」
「いえお気になさらず」
「教師をしてます。小学校の」
ああ、と時枝は頷いた。大変なお仕事ですね、などと当たり障りのない会話をひと言二言交わしたあと、礼人が千鶴を向いた。
「ちづ、今日の夜食事どう?」
「え」
「急だから無理かな。よかったら時枝さんもご一緒に?」
「い…っ」
なんてことを提案してくれるのか。
冗談だろ。
いやそれは、と言いかけた千鶴を遮るように時枝はにこりと微笑んだ。
「いえ、遠慮しておきます。おふたりでどうぞ」
そう言うと千鶴を振り返り、先に戻ります、と続けた。
「あ、ああ…」
「報告は済ませておきますから。ごゆっくり。それでは失礼します」
礼人に会釈し、くるりと踵を返すとエレベーターのほうに向かって行った。大股で歩く時枝の背中はあっという間に見えなくなった。
「じゃあちづ、行けるなら十九時に待ち合せようか」
ぎこちなく千鶴は頷いた。
なんでこんなに動揺するのか自分でも分からない。
一緒に、なんて礼人が言い出すからいけないのだ。
「じゃあ、またあとで」
待ち合わせ場所を決め、礼人を玄関まで見送ってから千鶴もフロアに戻った。
「おかえり、三苫」
プロジェクトの本部になっているフロアに戻ると、中はがらんとしていた。残っていたのは数名で、目が合った同僚から労いの視線を向けられた。
「お疲れ」
「お疲れさん、どうよ成果は」
「まあまあって感じ」
はは、と彼は笑った。
「こっちもそう。そう簡単に行くわけはないけどな」
「だな」
割り当てられた自分の席に着く。自分専用というわけではないが、使いだしてから三日目くらいには、皆定位置が決まりだし今ではそれが定着していた。
「あれ…」
フロア内を見渡した千鶴は姿が見えないことに気付いた。
「時枝は?」
「え? さあ?」
「こっち来なかったか?」
「あー…来たっけなあ? 室長探しに行ったんじゃないか?」
「室長…」
プロジェクトの責任者は和久井だが、このフロアのまとめ役は別の上役だった。和久井の派閥の人で、元専務補佐だった人物だ。バリバリのたたき上げで営業成績は常にトップだったとか。
「戸坂室長どこ行くって?」
だが彼はじっとしているのが苦手なようで気がつくといつもフロアにいない。
「分からん」
「ああそう…」
それはそうか、と千鶴はため息をつく。そう簡単に見つかれば苦労はしないものだ。見つからないからいつも皆彼を探している。時枝も報告をしなければならないから探しに行ったのだろう。
「俺も探してくるよ」
「おう、行ってきな。あ、これ探すんなら資料室の鍵やるよ」
ついでに取ってきて、と頼みごとをされる。
「わかった」
社内用のスマホで連絡事項を確認しながらフロアを出た。駄目元で戸坂にチャットを送り、どこにいるかと訊いてみる。返事なぞすぐに返って来た試しはないけれど。
「ん」
だが予想に反してすぐに返事が送られてきた。
『今社外にいます。十七時には戻るので報告はそのときに』
「また…」
エレベーターの前で千鶴は呆れた声で呟いた。やる気があるのかないのか、戸坂はよく外に行きしばらくしてからふらっと戻って来る。その間報告や相談は一切受け付けてくれない。業務でおそらくは外に出ているのだろうが、戻ってきた彼はいつもいい香りに包まれているのだ。
コーヒーと食べ物の匂い。
どこかでサボってるんじゃないか、とは誰かが言った愚痴だったか。
やれやれ、と思っているとエレベーターが到着した。せっかくなので飲み物でも取りに行こうと千鶴はそれに乗り込んだ。休憩室はふたつ下だ。
(ああそうだ)
資料室にも行かないと。
千鶴は急いで三階下の階のボタンを押した。資料を取って、それから飲み物を取って、戻る。頭の中でシュミレーションをしながらエレベーターを降りた。
礼人との待ち合わせまでに報告書を作らなければ。
「間に合うかなあ」
廊下の奥の資料室の前で思わず呟いた。鍵を差し込んで回し、ドアを押し込んだとき、はっと千鶴は振り返った。
「──」
どん、と背中を押され部屋の中に押し込まれる。真っ暗な室内、ガチャリと鍵の閉まる音、何が起こったのか把握するよりも早く、千鶴は強い力で狭い室内の壁に押し付けられていた。
「な…っ、ん、…!」
大きな手が肩を掴んで抑えつける。後頭部を軽く打ち付けて痛さに呻いた。
「あれ誰」
「…え?」
「あれ誰だよ」
聞き覚えのある声に顔を上げればすぐそこに顔があった。
暗くても分かる。
「時枝…、っ…?」
「なんだよあの人」
あの人、に千鶴は眉を顰めた。
「あの…」
あの人?
礼人の事か。
「元カレ?」
「はあ?! 何言って…!」
「じゃあ何」
ぐ、と掴まれた肩に指が食い込む。痛さに千鶴は身を捩るが、全く離れない。
「お…、幼馴染だよ…!」
「おさななじみ?」
奇妙に上ずった声にぎくりとする。
暗がりに慣れてきた目に、時枝が歪んだ笑いを浮かべたのが見えた。
「幼馴染で? 元カレ?」
「違うって、…っおまえいい加減に…っ社内でこんなこと…!」
「ヤッたんだ? あいつと? ああ、あの人が千鶴の初めて?」
「──ッ」
かあ、と全身が火を噴いたように熱くなった。抑えつけられた肩を捩りどうにか外す。だが殴ろうと振り上げた腕は手首を取られいとも簡単に壁に押し付けられた。
がたっ、と大きな音を立てて棚の何かが落ちた。
誰かが──
「んんッ! ん、っ…!!」
声を上げようとした口を時枝の唇が塞いだ。噛みつくように唇に吸い付き、分厚い舌で舐め上げられる。ぞくぞく、と這い上がって来た感覚に千鶴は恐慌して暴れるが、倍近く体重の差がある時枝に敵うはずもない。
「んっ、んんーっ、ぅう、ん…っあ、んう」
息苦しさにあえぐ唇の間から時枝の舌が這入って来る。歯列を舐められ口蓋をつつかれると、もう駄目だった。
「…あ、…っん…、ん…」
両腕を捕らえられ貼り付けのままキスされている。
脚の間に差し込まれた時枝の腿が千鶴を追い上げていく。
「や、…ぁ…っ」
息が上がる、苦しい。唇の隙間からそう訴えると、ほんの一瞬時枝は離れ千鶴の片腕を解放した。ほっとしたのも束の間、またすぐに唇を塞がれる。
腰の奥が重くなる。どろどろとした熱が溜まっていく。何度も何度も数えきれないほど味わわされたあの感覚がまたやって来る。
「…っ、あ、や、…や、ぁや、と…っ」
「あー…柔らかいな、ここ」
時枝の手のひらが千鶴の背中をゆっくりと撫で、腰から尻の丸みへと降りてきた。味わうようにゆっくりと、円を描いて擦っていく。
「あいつが初めて?」
「ちが、ぁ…っう…、ひっあッ!」
ぐ、と指先が丸みの奥に突き立てられた。
跳ねた千鶴の体を時枝は一層抑え込む。
「や、…っ綾人、やだ、や」
動かせる腕で時枝の背に縋りつくと、千鶴はシャツをきつく握り込んだ。
「本当に?」
「そう、だって…っ! 言って…、あ、ア…ッ」
スラックス越しに食い込む指先が千鶴の最も敏感な穴をつつく。まるで、あのときみたいに。
(やだ、やだやだ、いやだ…!)
千鶴の片足を挟み込んだ時枝の脚の中心は硬く熱い。ずっしりと、火傷するほどのそれを押し付けれれただけでこの体は思い出してしまった。
じわりと涙が滲む。
「あ…」
「そうだよね」
キスをしながら時枝は千鶴の胸をやわやわと撫でた。長く硬い指先が小さな尖りを掠め、何度もそれを繰り返す。
「最初に千鶴を気持ちよくさせたのは、俺だもんね?」
「あ、あ、っア、ンんん…―、っ」
喘ぐ口を時枝は容赦なく塞いだ。
千鶴の舌先を捕らえきつく吸い上げると、胸の尖りを爪先で引っ掻いた。
びくりと千鶴の体が跳ね上がる。
「ん、ぅ───」
自分ではどうにもならない快感が全身を串刺しにする。
頭の先から足の先まで一直線となり、震え続ける千鶴の体を時枝はきつく抱き締めてきた。
「…かわいい」
「は…、あ…っ、ぁ…っ」
「千鶴」
『千鶴』
甘い、甘い声。
砂糖菓子のように溶ける。
拘束するように抱きしめていた腕がゆっくりと離れた。
「千鶴──」
「…ッ、ふざけんな!」
残る力を振り絞って、千鶴はその顔を思いきり平手打ちした。
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