手のひらのロブナリア

宇土為名

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 万莉は苺が好きだ。
 苺に限らずピンク色のもの、赤いもの、薄桃色のもの、とにかく赤っぽいものならなんだって好きだ。
 だから誕生日はいつも、苺のケーキを用意していた。
「今年はちょっと苺が高くて、いつもとは違うけど」
 園長が冷蔵庫から取り出したのは、スポンジの上にピンク色の塊が乗ったホールケーキだった。
「なにこれ…?」
「これは苺のムース」
「むー、す?」
「そう。味見してみるかい? 僕も初めて作ったんだけどね」
 園長はそう言って、冷蔵庫からボウルを取り出し、掛けてあったラップを外した。覗き込むとケーキの上の塊と同じものがボウルの半分まで入っていた。
「生の苺を買ってあげたかったんだけど、これは冷凍の苺で作ったんだよ。値段も半分くらいだし」
「へえ…」
 園長はボウルから掬い取ったムースを皿に入れて七緒に渡した。受け取ったそれを七緒はスプーンで掬ってひと口食べた。
「うま」
「だろう」
 美味しい。少し弾力があって、でも口の中でふわりと溶けていく。そんなに甘すぎなくて、優しくて、とても美味しい。
「これどうやって作るの?」
 皿の準備をしていた園長が振り返った。
「ああ、レシピあげようか」
「うん」
 はい、とエプロンから紙切れを出して七緒に差し出した。材料と作り方が几帳面な字で書かれている。
「わ、ありがとう」
「どういたしまして」
「あ──でもこれ貰っていいの?」
 大事なものなんじゃないだろうか。
 また作るときもあるだろうし。
 みんなきっとまた作ってとせがむだろう。
「ああ」
 にこりと園長は笑った。
「もう覚えてるからね」
「…そうなの?」
 そうなんだ。
 七緒は渡された紙をじっと見た。紙は真新しく、つい最近書かれた物のように見える。まるで、人にあげるために書かれたかのような。きっちりと、綺麗に、すごく丁寧に。
「……」
 一回作っただけでそんなに覚えられない。
 それに自分用ならこんなに綺麗に書かないよな。
「ほら七緒、そこの唐揚げ盛り付けて」
 おれにくれるため?
 七緒が欲しいと言うのをまるで園長は分かっていたかのようだ。
「七緒?」
「え、あっ、唐揚げね! はいはい」
「それが済んだらポテトサラダとサンドイッチ頼むよ」
「人使い荒くねえ?」
「当たり前でしょう」
 ケーキに飾りつけをしながら園長は楽しそうに笑った。
「立ってるものは親でも使えって言うんだから」

***
 
 園の玄関に置かれていたパンフレットを梶浦は捲った。
 園の名前は「すぎのこども園」という。
 どこもかしこも古びているこの養護施設は、元々園長の祖父母が経営していた幼稚園の園舎を増改築したものだ。幼稚園は四十年余り近隣の子供たちを受け入れ愛されてきた。だが地域からどんどん子供が減り園長が高校生になった頃、惜しまれつつ閉園した。それから十数年後、長い間手付かずのまま保存されていた幼稚園の園舎は手が加えられ、児童養護施設として再び子供たちの居場所となったのだ。
 梶浦は顔を上げた。
 ハッピーバースデーと歌う声が大きな食堂に響く。
 七緒と園の子供たちが笑い合っている。万莉に誕生日プレゼントを渡す小さな列、テーブルの上にはたくさんのご馳走。子供たちの好物ばかりだ。
 少し離れたとこらから梶浦はそれを見ていた。
 ここが七緒の居場所だった。
 ずっと、長い間。
 ぼんやりとした面影が重なって、思わず微笑みが浮かぶ。
 いつだって変わらない。
「食べたかい?」
 人の気配に梶浦は振り向いた。
「どう? 疲れるだろう? 小さな子供の相手は」
 園長がすぐそばに立っていた。
 手にはふたつグラスを持っている。そのひとつを梶浦に差し出した。
「みんなに絡まれて大変だったろう」
「いえ、そんなには。ありがとうございます」
「お客さんなんて滅多に来ないからねえ」
 渡されたグラスを受け取ると、彼はよいしょ、と言いながら梶浦の隣の席に座った。
「今日は来てくれてありがとう。自己紹介が遅れたけど、園長の杉本です」
「はい」
 よろしく、と笑い園長は持っていたグラスに口をつけ、ごくごくと美味しそうにそれを飲む。梶浦もそれに倣ってグラスを傾ける。中身はジンジャーエールだ。少し辛口の。
 はあ、とひと息に飲み干した杉本は梶浦を見た。
「七緒の友達なのかい?」
 梶浦は頷いた。
「先月、引っ越した先が七緒の隣で」
「へえ」
「高校も同じだったので」
 へえ、と杉本は声を上げた。
「そりゃまたすごい偶然だね」
「はい」
 梶浦はグラスの中身を飲み干した。気がつくと、杉本の眼差しは賑やかな声の方へと向けられていた。
 七緒を輪の中心にして、子供たちが楽しそうに笑い合っている。
「七緒がここに誰かを連れて来るなんて初めてだよ」
「そうなんですか」
「友達は多いみたいだけれど…、よく話で聞く名前が、えーとアツヒロ君だったかなあ。確か高校も同じで。知ってるかい?」
 はい、と梶浦は頷いた。森塚篤弘のことだろう。
 昨夜の篤弘の顔が目の前を過った。
「中学の頃出来た友達でね、七緒から名前は聞くんだけど一度も僕は会ったことがないんだ」
 杉本がここで暮らす子供たちの保護者として学校の行事に参加するのは小学校の間だけ。中学に上がればもうその子に割く時間は園としてはあまり持てないのが現状だ。進級や進学、個人面談など、特に保護者が関わらなければならないとされているものだけになってくる。理由はまだ手がかかる低学年の子供たちに自然と比重が傾くのと、あとは、子供たちが思春期に入り、大人を避けるようになるからだ。
 段々と内に籠るようになっていく。
「七緒は普段元気にしてるかい? バイトもしてるんだろう?」
 園とのかかわりを隠したいと思う子もいる。複雑な家庭に育ち、ここを出て行くまでずっと、心を開いてくれなかった子もいる。杉本はこれまで様々な子供を世話してきた。
 そんな中、七緒は幼いときから自立心が強く、杉本にはよほどのことがない限り頼っては来ない子供だった。
「バイトはしてますね」
「帰りは遅そう?」
「まあ…」
 杉本にじっと見つめられる。探るような視線に、そうですね、と梶浦は観念して言った。
「遅いですよ」
「どれくらいかな」
 梶浦は肩を竦めた。ここまで言ってしまったのだから、隠しても意味がないだろう。
「二十二時を過ぎることも、たまに」
「ああそうか…まあ、そうだろうと思ったよ」
 渋い顔を作った杉本はそれから諦めたような表情で苦笑した。両手でごしごしと顔を擦り、はあ、とため息を吐く。
「七緒はね…、あの子の母親と僕は少し縁があって──彼女が亡くなったあと、ひとりになった七緒を僕はここに引き取ったんだけど」
「はい」
「彼女もものすごく頑固な人でね」
 遠くを見るような目で杉本は七緒を見た。
「最後まで僕には頼ってくれなかった」
 梶浦はその横顔から視線の先にいる七緒を見た。子供たちにせがまれながらピンク色のケーキを切り分けている。
 窓から差し込む午後の光。陽だまりの中に淡い影が落ちて、賑やかな声がこだまする。
「梶浦君、これからも七緒と仲良くしてやってくれないか」
 小さな男の子が杉本に手を振った。杉本はそれに手を振り返しながら梶浦に言った。
「あの子は、本当に困った時ほど人に助けてと言えないから」
 はい、と梶浦は頷いた。
「ところで梶浦君」
 杉本は少し口調を変えた。
「きみ、前にどこかで会ったことなかったかな?」
 梶浦はじっとこちらを見つめる杉本に微笑んだ。
「いえ、ないですけど」
「そうか…?」
 杉本が首を傾げたとき、七緒が手を振った。
「おーい、そこのふたり! ケーキ食べるよ!」
 向こうから大声で呼んでいる。
 梶浦が小さく手を振り返すと、七緒の傍にいた万莉がこちらに全力で駆けてきた。


 十六時過ぎに七緒と梶浦は園を後にした。十八時から七緒はバイトのシフトを入れていたので、移動時間を考えて少し早目に出たのだった。
「あー、もうっ、こき使われたなあ」
 大きく伸びをすると背中が引き攣れるようだ。結局七緒はパーティーの準備から後片付けまでそのほとんどをやらされてしまった。
「悪かったな、なんか。ゆっくり出来なくてさ」
 梶浦も色々と手伝ってくれようとしたのだが、子供たちからお客様として手厚いもてなしを受けており、食事をするとき以外はほぼずっと纏わりつかれていた。
「いや、楽しかったよ」
「ほんと? 鬱陶しくなかったか?」
「そんなことはないよ」
 半信半疑で問うと、梶浦はいつもの笑みを見せた。その顔を見て七緒はほっと息を吐いた。
「そっかあ、よかった」
「七緒こそ」
 梶浦はくすりと思い出すように笑った。
「大泣きされて大変だったんじゃないか?」
 帰る時間はちゃんとはじめに伝えてあったのに、いざその時刻になり、玄関で靴を履き始めた途端、万莉が大泣きをし始めたのだ。
『やだああああっ、なないっちゃやだあああ!』
 帰っちゃ駄目、と泣きじゃくる万莉をなだめすかして、ようやくまた来るからと約束して園を出て来たのだ。
「あれには参った…」
「慕われてるんだな」
「まあ…あいつがちっちゃいときから一緒だったし、それに今園に上の子がいないから、そういうのもあるんじゃないかな」
 上の子、と言うのは十五才以上の子のことで、下の子と言うのはそれ以下の歳の子供たちだ。七緒が出て行ったあと、園に残った子供たちは一番上の十二歳を筆頭に、軒並み下の子たちだった。七緒が一番長く、そしてすぎのこども園では最年長だったというわけだ。
「それだけじゃないだろ」
 梶浦の声に被さるように電車内のアナウンスが目的地を告げる。
 ゆっくりと減速する電車、窓の外にホームが見えてきた。
「? なに、それだけじゃないって…?」
 来たときと同じように入口の近くに立っていた七緒は、つり革を持つ手を下ろした。
「みんな七緒が好きなんだよ」
「え…」
「きゃあ」
「うわっ」
 がたん、と電車が大きく揺れ、七緒は前のめりに倒れそうになった。運転士がブレーキの操作でも誤ったのか、同じようにバランスを崩した人たちで車内は騒然となった。
「大丈夫か?」
「う…う、ん」
 気がつけば七緒は梶浦に抱き締められていた。倒れ込んだ体はしっかりとその腕の中に収まっている。
 ドアが開く音がした。解放された空気がどっと流れ出していく。
「七緒、そのままゆっくり後ろに」
「あ…、っ」
 雪崩れるように車内の人たちが我先にと外に出て行こうとする。巻き込まれると感じた瞬間、梶浦はわずかなスペースに七緒の体を押し付けて抱き込み、人の流れをやり過ごした。梶浦の体を通して、彼が出て行こうとする人にあちこちぶつけられているのを感じる。
 覆い被さる梶浦を腕の中から見上げた。
「しの、ごめ」
「大丈夫」
 耳元に落ちた声に背筋がぞくりと震えた。思わずびくりと跳ねそうになった体を、七緒はぎゅっと目を閉じてやり過ごした。
「……、っ」
 なに、これ。
 鼓動が早くなる。
 体温が上がっていく。
 頬に当たる柔らかなニットの感触。
 梶浦の、匂い──
「…もういいか」
 梶浦がそっと体を離した。
(あ…)
 寂しい。
 離れたくない。
「え」
「行こう」
 次の瞬間、梶浦は七緒の手を取った。
 そのまま電車を降りると人垣で少し先も見えない混雑するホームの中を、七緒を引っ張っていく。
「手、なんでっ、つな…っ」
 なんで手なんか繋いでるんだ。
 汗が噴き出しそうだ。
 誰が見てるか分からないのに。
「人ごみではぐれるだろ」
「おれそんな」
 そんな子供じゃない。
 梶浦は前を歩きながら、肩越しにわずかに七緒を振り返った。
「見失ったら見つけられないから」
「な…」
 なんで?
 それどういう意味だ?
 七緒の手をしっかりと握ったまま、梶浦はどんどん人ごみの中を進んでいく。
「多いな…」
 その背中を見つめながら七緒は歩いた。
 どうしよう。
「──」
 どうしてこんな、こんなに、こんな──
 縋りつきたい思いが込み上げてくるんだろう。
 抱きつきたいと思った。
 その背中に。
 梶浦に。
 今、もしも──もしも。
 もしも。
 後ろから抱きついてキスをせがんだら、梶浦はどんな顔をするんだろう?
(どうしちゃたんだよ、おれ…)
 溢れてくるこの思いはまるで恋だ。
(嘘だろ)
 ありえない。
 ありえない。
 彼もおれも男なのに。
 ありもしない想像に泣きそうになってしまう自分は本当にどうかしている。
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