宵にまぎれて兎は回る

宇土為名

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 遥香の話に、冬の頭の中は真っ白になった。
 名取が…
 知っていた?
 知っていて──…、知ってて、おれに。
「──」
『冬くん?』
 耳元で聞こえた遥香の声に、冬は我に返った。
「ごめん、なんでもない」
『大丈夫?』
「大丈夫だよ」
 わずかな沈黙のあと、躊躇うように遥香が言った。
『…今思えばあれはわざと私がひとりになるのを狙って話しかけてきたんだと思う』
 きっとそうだろうと冬は思った。
 もしくは、後をつけて。
 再び黙り込んだ遥香の沈黙の中に、冬はそれを感じ取った。
 そう思う遥香の心情が冬にも分かる。
 だって、似たようなことがついこの間あったばかりだ。
『ねえ、もしかして、佑真とまた会ってる?』
 そういえばそのことはまだ言っていなかった。
 遥香の疑問に冬は答えた。
「ああ、うん。再会したんだ」
『そうなんだ…?』
「会社の取引先に佑真が転勤してきて、それで」
『転勤?』
「そう。遥香とおれが会ったみたいに、偶然だった」
 ある日突然に佑真は冬の前に現れた。
 八年間の空白を何も感じさせないような登場の仕方だった。
 遥香が息を呑んだ。
『…ちょっと待って。ねえ…』
「え?」
『冬くん、それって──』
 スマホから聞こえる音とは別に、どこかで音がした。
 足音──こめかみがきつく引き攣れる。
 誰かいる。
 はっと冬は後ろを振り返った。

***

 教えられた通り大塚はコンビニの先の角を曲がった。この道沿いにあって一番近いコンビニはここしかないから間違えようがない。似たようなオフィスビルが立ち並ぶ中、大塚は目的の名前を見つけた。
 インクルード、そうだ、何かの折に聞いていてよかったと胸を撫で下ろす。
 息を整えながらガラス張りの大きな入り口に近づくと、当然のように鍵は締まっていた。どこか開いていないかと探すが、そうそう幸運なことは起こらないものだ。入り口脇にある守衛室から年配の守衛がのそりと出てくると、駄目だと言うふうにゆっくりと首を振られた。
 騒ぎを起こすわけにもいかない。入り口からゆっくりと大塚は離れた。
 深く息を吐く。
 そうだ、何を焦ることがある?
 よく考えれば分かることだ。
 守衛がいるのだから入ることはきっと出来ない。いくら名取でも、それは無理だろう。
 よく考えれば分かることだ。
 取り越し苦労が過ぎたな。
「さて…」
 今更所長の所に戻るのも面倒だ。どうせ今日の役目は果たしていたのだからもういいだろう。このまま冬の仕事が終わるのを待っているのもいいか、と大塚は自分の悪くない考えにふっと笑いを漏らした。
 確かこのあたりにチェーンのカフェがあったはずだ。
 冬の時間が取れるか分からないが、とにかく連絡を入れておくかと大塚はスマホを取り出した。

***

「ミヤ」
 オフィスの入り口に立っていたのは名取だった。
 取り落としたスマホが音を立てて床に落ちた。
 そのまま滑り、机の下に行ってしまう。
 指先が小さく震えた。
「あーあ」
 名取はゆっくりと近づいてくると、机の下に落ちた冬のスマホを拾い上げた。
 開いたままの画面をじっと見下ろしている。通話は繋がったまま、遥香の声がわずかに漏れ聞こえていた。
『冬くん? どうしたの? ふ──』
 そこでぶつりと途切れた。
 名取は薄く笑みを浮かべると、無造作にスマホを机の上に放った。
「まだ付き合い合ったんだ? あの女と。懐かしいな」
 嫌な音に冬は自分が青褪めていくのが分かった。
 佑真、と声を抑える。
「なんでここにいるんだよ…」
 社の入り口は定時で一旦閉まってしまう。それ以降は社員証のICタグをパネルにかざして開ける仕組みだ。守衛だっているのだし、外部の人間がおいそれと簡単に入ってはこれない仕組みだ。
 なのに。
「ああ、これ使ったんだ」
 そう言って名取は上着のポケットから何かを取り出し胸の前で振った。どこかで見覚えのあるそれは社員証に似ていた。ただし、冬のものと違うのは、《VISITOR》と赤い文字が入っていることだ。
 くすっと名取が笑った。
「前にここに来た時の入館証、取っておいてよかったよ。まさか使えるとは思わなかったけど」
 社員証に似せて作られたそれは来客用の入館許可証だ。各所で確認を取られる手間を省くため、簡易的なICタグが内蔵されていた。
 名取が以前上司の代理で会社を訪れたのは再会してすぐ──結婚の話を聞くか聞かないときだったはずだ。
 そんな前のものが…?
 いやそんなはずはない、と冬は思い直した。
「ICは当日限りで使えなくなるはずだろ、おまえ…」
「知ってるよそれくらい」
 くすりと笑って名取は首を傾けた。
「だから試してみたんだけど…、あの守衛、ちょっと問題あるんじゃないかな?」
 こんなに簡単に僕を入れて。
 そう言った名取に背筋がぞわりとした。
「なんでこんな…、大問題だぞ…!」
「大丈夫、水曜は定時帰宅の日だろ」
 この時間なら人はいないと名取は続けた。
「なんで──」
 他社の名取がそんなことを知っているのか。
 いや、違う。
 そうじゃなくて…
「おれがまだいるって知ってたんだ」
 定時帰宅の日なら、自分だっていつもなら帰っていた。今日はたまたまアクシデントがあったから残っていただけだ。
 名取はちらりと机の上に転がっている冬のスマホに目をやった。その瞬間、頭からさっと血の気が引いた。
「結構気がつかないもんだね」
 その言葉が意味するものはたったひとつだ。
 おれを監視してた。
 なぜそんな…
 一体いつから──
「ああ、この間ミヤが酔いつぶれたときに入れておいたんだ」
 疑問が顔に出ていたのか、名取は笑ってそう言った。まるで自慢するみたいな言い方に、冬は恐怖を感じた。
 怖い。
 怖い、名取が。
 あんなに好きだった。
 八年もの間抱えて手放せなかった思いは黒く塗り潰されて、どこにも見えない。
「なんで、…」
「僕のものがどこにあるか、知っておくのは当然だろ」
「──」
「ミヤは僕のなんだから」
 にっこりといつものように笑う。
 でもその目は笑顔なのにひとつも笑っていない。
 遥香の言った通りだ。
 名取は笑顔を作っている。
「仕事もう終わったんだろ? じゃあ行こう」
「っ、やめろ!」
 腕を取られ、咄嗟に冬はそれを振り払った。
 ぱん、と甲高い音がオフィスの中に響く。
 名取は払いのけられた手を見ていたが、ゆっくりと顔を上げた。
「何するんだよミヤ、金曜の約束を早めるだけだろ?」
「…っ、いいから、人に見つかるまえに出て行けよ…!」
「へえ、心配してくれるんだ?」
「違う!」
「違わないよ」
 上着の内側に手を入れると、名取はスマホを取り出した。素早く指先で操作し、画面を冬に向ける。
 映し出されたのは画像だった。
 ぎくりと冬の体が強張った。
「僕興奮したよ。あの男とこんなことまでして僕を忘れようとしてるんだからさ」
「──」
「ミヤは僕が好きなんだよ」
 見せられた画像は冬と大塚が路上でキスをしているところだった。遠目でかなり望遠にしているため画質は悪いが、すぐに分かった。
 足元からすっと感覚がなくなっていく。
「おまえ──」
「付き合おうよミヤ」
「な、に、言って…」
「やっと気づいたんだよ、僕もミヤがずっと好きだったって」
「──っ」
 胸の奥が熱くなる。込み上げてくるものを必死に冬は我慢した。どうしてどうしてどうして──
「嘘つくなよ!」
 すぐそばにある名取の胸を押して冬は叫んだ。
「最初から分かってたくせに! 全部分かってておれを…っ、全部なかったことにしたのはおまえじゃないか!」
 伸びてきた手を無茶苦茶に振り払って名取と距離を取った。目頭が熱い。思い出しただけで胸が苦しい。あのときのあの言葉。笑って言われたあのひと言が、どれだけ──
 どれだけきつかったか。
『それ冗談?』
 八年もの間繰り返し夢に見た。
 どうして口にしてしまったのだろうかと自分を憎んで、言わなければ今もまだ友人として近くに入れたのかもしれないとそんなことばかり考えていた。
 なのに。
 ふふ、と名取は笑った。
「聞いたんだ? ハルカチャンから」
 笑っているのに笑っていない。
 昂った感情のまま冬の目から涙が落ちた。
「そうだよ僕は知ってた。ミヤが自分の気持ちに気づくのを待ってたんだ。なのに…」
 静かなオフィスに名取の革靴の足音が響く。
 一歩、ゆっくりと冬に近づいた。
「全然気がつかないし、挙句あんな女に告白されて付き合って。」
 詰めてくる距離に下がろうとした冬の踵が何かに当たった。背中に固いものがぶつかった。金属製のキャビネットだ。
 ひやりとしたその感触が服を通して肌に伝わる。
 冷たい。
「だからあれは罰だよ」
「──ば、つ…」
「よく効いただろ?」
 八年間、僕を忘れられなかったでしょ?
 そんな…
 そんなことのために?
「ッ──」
 振り上げた手は容易く捉えられた。
「はなせ…っ!」
 身を捩って逃げようとした冬を強い力で名取は引き寄せた。
 顔をそむけた冬の耳朶を名取の声が擽る。
「大丈夫、今度は頷いてあげる」
「佑、真っ」
「だから、ね?」
 だから?
 だから好きだと言えと言うのか。
 嫌だ。
「ぃ、…、っ」
 体格差に抵抗が出来ない。
 ぎりぎりと手首を捩じられ、痛みに声が零れそうになる。
 誰か。
 誰か──
 そろそろ守衛が見回りに来る。
 きっと、きっと…
「誰も来ないよ」
「っ…あ…!」
 首筋を名取の舌が這い、はだけた首元から鼻先が潜り込んだ。肌を嘗め回すぬめった感触から逃れようと肩を竦めると、名取に容赦なく噛みつかれた。
「いっ! あ、アッ──」
「可愛いなミヤ」
 激痛にびくびくと跳ねた体をきつく拘束するように抱き締めると、名取は唇を吊り上げてうっすらと笑った。
 冬の手が傍の机の上を探るように彷徨っていた。

***

 おかしいな、と大塚は首を傾げた。
 冬に何度掛けても繋がらない。送ったメッセージも未読のままだ。しかも通話を掛けるたびに何度も同じ音声が流れ、電源が入っていないと言うのだった。
 仕事中だからか?
「まあそうかもしれないな…」
 それもそうだ、冬は会社の中なのだ。
 とりあえずメッセージは送ったのだからカフェで返事が来るのを待つかと大塚は思ったが、なぜか立ち去りがたかった。
 なんだろう、これは。
 妙な感じだ。
 嫌な予感がまとわりついて離れないのだ。
「……」
 ガラスの向こうから、守衛が立ち去らない大塚をちらちらと窺うようにして見ている。もう一度、と大塚は入り口に近づいた。
「すみません、開けてもらえませんか」
 大声で言うと、守衛は嫌そうに顔を顰めて脇の小さな小窓を開けた。
「なんだねあんた? 開けられるわけがないだろうが。さっさと帰らないと警察を呼ぶぞ?」
「中に知り合いがいて連絡がつかないんですが」
「あぁ?」
 そう言った守衛から、かすかに酒の匂いがした。
 大塚は眉を寄せた。
 よく見れば守衛の顔は赤い。酔っているのだ。
「いいから中を見てきてくれないか? 何かあったのかもしれない」
「知らんよ、いいからさっさと消えてくれ!」
「見回りを…」
「うるさいうるさい!」
 あっちへ行けとぞんざいに手を振られ大塚はもういいかと思った。
 下出に出るのはもうやめだ。
「おいあんた──」
「どうかしましたか?」
 酒のことを追求しようとしたとき、背後から声がした。
「何か揉め事ですか?」
 振り返るとスーツ姿の男が立っていた。
 胸の社員章は冬のものと同じ。
「ここの方ですか」
「? そうですよ? それで、何事?」
 男は守衛に向き軽い口調で尋ねた。
「いやあ、この男がねえ、さっきからこの前をうろうろしてて、開けろってしつっこく言うもんでねえ」
 ふうん、と男は頷くと、大塚を見た。
「何の御用ですか? 売り込み?」
「知り合いが中にいるはずなんだが、連絡がつかなくて」
「へえ、今日は皆定時で帰る日なんだけど…、誰ですか?」
「宮田、宮田冬だ」
 男はなぜか目を瞠った。
「宮田?」
「知ってるのか?」
「そりゃ部下ですからね」
「建部さん! そんなのに構うことないですよ!」
 守衛が男に言った。
 建部と呼ばれた男はまあまあとそれを軽く聞き流すと、入り口の黒いパネルにカードをかざした。
 ガラスのドアが開く。
「ちょっ、ちょっとちょっと! 何入れてんですか! そんなやつ入れちゃ駄目でしょうが! あんたクビになるよ!」
 どうぞ、と大塚を招いた建部に守衛が捲し立てた。
 建部は横目に守衛を見ると笑顔を引っ込めた。
「黙れ酔っぱらいが」
「……っ」
「あんた臭いんだよ」
 守衛は黙り込んだ。覚悟しておけと言い放つと、建部は先導するようにエレベーターに向かった。
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