深海の喧騒

つかち るきた

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深海の喧騒

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両足をひろげ床に座り込んだまま、ビビオテクはただひたすらに呆然としながら
未知なる生物を見つめ、言葉を失い、両目を瞬かせるしか出来ないでいた。

「大丈夫ですか?!キリアスト様!!」
どやどやと野太い声が入り口から響き、今まで見たこともないような大柄な男性たちが
わらわらと室内に雪崩れ込んできて、更にビビオテクは身動きが取れない状況に陥った。
「見てくれ!やはり、ビビオテクはここにいたぞ!」
幼い少年が堂々と胸を張り、屈強な男たちに綺麗な声で胸を張る。
「俺の勝ちだ!ビビオテクは俺の妻にする!」

はあ?!

ビビオテクにとって、この王国の第4皇子たる純心爛漫で厚顔不遜で、おそろしい程
狡猾で計算高く、唯一逆らえない人間として認めるしかないキリアストとの出会いは。

抗えない時間を認め、それを瞬時に受け入れたビビオテクが。
己の意志で己の力で、必死に彼の命を救ったことが始まりだった。








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