深海の喧騒

つかち るきた

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深海の喧騒

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この図書館で一生を捧げ、ここでひたすら書物を修復し陳列しながら、寿命を迎え、死んでも後悔はないと、
義務のよう受け入れ、だからこそ愛さずにはいられない異様で息を殺すほどの重く無音な沈黙に満ちる、
けれど、とてもたくさんの暖く救いに溢れる特別な空間に、自分以外の誰が興味を持ち、瞳を輝かせるのか。
ビビオテクは、今まで書物では得られなかった奇異で非日常な出来事に、思考は混乱するばかりで、挙動不審。
「とりあえず、一階から歩いていきましょう」
己より十も年の離れた、いままでの人生で決して言葉を交わすことがなかっただろう、これからも
接する機会などなかったはずの、高貴で聡明な少年の手を取り、挑む境地で数多の書物が溢れる場所に対峙する。
「何が読みたいですか?」
「これ」
少年は躊躇わず1冊の書物を手にとりビビオテクの眼前に差し出した。
「読んで」
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