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小学校の頃は絵を描くのが好きだった。あの時はずっと絵が好きで、授業中も絵を描いていた。いや落書きの方が正しいかもしれない。
男は道中、小学生の頃を思い出していた。頭の中に薄暗い白色の正方形の部屋の中でプロジェクターを置き、ソファに深々と座りポップコーンを頬張りながら。
だが、小学生の俺には願望があった。漫画家になりたい。だから絵の練習をたくさんした。ペンダコのようなものもできたけど、それでも描き続けた。クラスメートにも馬鹿にされたけどそれでも描いた。
男は「懐かしいな」と思いながら歩く。
「ン…?」
男は異変に気付く、最初は影なのかと思っていたのだが描いた絵が全て真っ黒なのだ。
「お先真っ暗…か」
男は虚しさを感じて昔の事を思い出すのをやめて外灯のない道を歩き続けた。
居酒屋に着き、見慣れた車が駐車場にあった。
「兄貴…車変えてないのか…」
日産 ラシーン 助手席にはベビーシート、後部座席には子供用のスコップ、バケツがあった。
「夢が叶ったんだな…」
と男は呟き、居酒屋の看板の電球の寿命が一つ消えるの見て居酒屋に入った。
「久しぶり…!」
昔ながらの居酒屋のカウンター席に兄がいた。コーラのジョッキ片手に少し目の下にクマができて、ニット帽を被り、それでも白髪が増えていることが分かる。
「久しぶり…!子供産まれたんだね!ってか連絡しろよ」
男が席につくと兄は嬉しそうにコーラを飲み干し
「元気な男の子だったよ…!やっとだよ…!七周目で…!」
と聞き覚えのある事を兄は言った。
「…周目」どこかで聞いたことがある。理由はないが、体が冷える。どこで聞いたっけと思っていると。兄の表情が消え深刻そうな顔をする。
「そういえば お前…癌だろ?」
誰にも言っていないのに…。
「あとお前車気を付けろよ!特に今日!」
なんで知っているのだろう。
男はビールを頼み、口にするが医者から余命宣告される低い声が身体全体を重低音のように響き振動させていた。鳩尾辺りがモヤモヤして、味がしない。
次にハイボールを頼み一気に飲んだ。お酒は弱いはずなのに、酔えない。
兄はその様子をみて、心配してくれた。
「癌なのは知っていたさ…何故か子供のときから知っている…」
「は?」
「夢みたいなもんだよ…ずっと同じような悪夢をずっと…」
兄はそう言い、コーラを飲んだ。
男は道中、小学生の頃を思い出していた。頭の中に薄暗い白色の正方形の部屋の中でプロジェクターを置き、ソファに深々と座りポップコーンを頬張りながら。
だが、小学生の俺には願望があった。漫画家になりたい。だから絵の練習をたくさんした。ペンダコのようなものもできたけど、それでも描き続けた。クラスメートにも馬鹿にされたけどそれでも描いた。
男は「懐かしいな」と思いながら歩く。
「ン…?」
男は異変に気付く、最初は影なのかと思っていたのだが描いた絵が全て真っ黒なのだ。
「お先真っ暗…か」
男は虚しさを感じて昔の事を思い出すのをやめて外灯のない道を歩き続けた。
居酒屋に着き、見慣れた車が駐車場にあった。
「兄貴…車変えてないのか…」
日産 ラシーン 助手席にはベビーシート、後部座席には子供用のスコップ、バケツがあった。
「夢が叶ったんだな…」
と男は呟き、居酒屋の看板の電球の寿命が一つ消えるの見て居酒屋に入った。
「久しぶり…!」
昔ながらの居酒屋のカウンター席に兄がいた。コーラのジョッキ片手に少し目の下にクマができて、ニット帽を被り、それでも白髪が増えていることが分かる。
「久しぶり…!子供産まれたんだね!ってか連絡しろよ」
男が席につくと兄は嬉しそうにコーラを飲み干し
「元気な男の子だったよ…!やっとだよ…!七周目で…!」
と聞き覚えのある事を兄は言った。
「…周目」どこかで聞いたことがある。理由はないが、体が冷える。どこで聞いたっけと思っていると。兄の表情が消え深刻そうな顔をする。
「そういえば お前…癌だろ?」
誰にも言っていないのに…。
「あとお前車気を付けろよ!特に今日!」
なんで知っているのだろう。
男はビールを頼み、口にするが医者から余命宣告される低い声が身体全体を重低音のように響き振動させていた。鳩尾辺りがモヤモヤして、味がしない。
次にハイボールを頼み一気に飲んだ。お酒は弱いはずなのに、酔えない。
兄はその様子をみて、心配してくれた。
「癌なのは知っていたさ…何故か子供のときから知っている…」
「は?」
「夢みたいなもんだよ…ずっと同じような悪夢をずっと…」
兄はそう言い、コーラを飲んだ。
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