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第1章 鉱山都市ユヴァリー
第10話『バッドエンド』
しおりを挟む※殺人、幼女虐待等の残虐な表現が含まれております。苦手な人はご注意を。
――――――――――――――――――――――――――
ターゲットを俺に絞ったタカティンは、対峙する俺を殺そうと黒い力を集中し始める。あんな塊まともに食らったら俺の体なんて粉々に吹っ飛ぶんじゃないか?
「コレデ…貴様ノ体ニカザアナ開ケテヤルヨォ! カザアナカザアナカザアナァァァァアアアアア!!!」
「魔法も使えるのかよ!? 窪塚流『飛燕』!」
タカティンの周囲に大量の黒い大型の槍が出現し、それをピンポイントで容赦なく俺目掛けて打ち込んでくる。
俺は空中に大きく飛んでから自分の足元に氣で覆われた空気の壁を複数生成し、それを蹴って立体機動を使うリ〇ァイさんの如く飛んでくる槍を回避した。 逃げ回りゃ死にはしない!
…ていうか、ホントにこいつタカティンなのか? 奴は元々ただのクッソ弱い人間だったはずだ。それがこんな禍々しい魔力を垂れ流す魔物みたいになるなんて明らかに普通じゃない。
ラノベ知識的には魔法とか呪いとかを悪人に仕込まれて、自分の意思とは関係なく暴走するっていうパターンが多い気がするが、タカティンの交友関係なんて知ったこっちゃないので推察も難しい。
でもこいつは暴走するわけでもなく、自分の意思で俺に攻撃を仕掛けてきている。
「テンセイジャァァ……テンセイジャァァァァアアアアア!!!」
黒い槍を打ち込みながら周囲の建物を吹き飛ばして俺に向かって走ってくるタカティン。これ以上この街の被害を増やすわけにもいかないので、その波状攻撃を躱しつつ街の外に誘導するように立ち回る。
「どうしたペド野郎! そんなしょぼい攻撃じゃかすり傷一つ付けられんぞ!!」
「逃ゲンナゴルァァァアアア!!」
タカティンを挑発しつつ逃げ回る事で、何とか街の外におびき出すことに成功した。だが、こいつは予想以上に面倒な相手みたいだ。さっきから何とか気合で躱してはいるが、一発でもモロに食らったら致命傷レベルのアホみたいな攻撃力。あんなにデカい図体なのに俺と互角の速度。そして一番厄介なのが、剣で斬り裂いても即座に回復する再生力だ。そう言うスキルを持った魔物と悪魔合体でもしたんだろうか?
でも、このまま逃げててもジリ貧にしかならない。街からも出たし、そろそろ攻勢に出ようか!
俺は自分の剣に『魔導刃(雷)』を、気功を全身に纏わせて身体能力を強化させる『剛体環』を発動させる。踵を返して高速でタカティンに突っ込み、突如俺が反転して来たことに驚いたっぽいタカティンが繰り出した拳を躱して懐に潜り込む。
「窪塚流『閃刃六花』!!」
雷を纏わせた剣でタカティンの心臓を狙って6連撃を叩き込む。胸の肉を削ぎ、胸骨を砕き、露出させた心臓を突き刺した。普通の人間ならこれで即死するはずだが、魔物と化したタカティンの肉体はこれすらも即時に再生させてしまう。
「心臓破壊しても即再生とか化け物過ぎんだろ…っ!?」
「チョロチョロシテンジャネェェェエエ!!」
ドパァァァァンッ!
「ぐおおおおっ!!」
タカティンの心臓が再生する様子に呆気に取られた俺の隙を突いて、黒い力を拳に圧縮させた右ストレートが繰り出された。何とかガードは間に合ったが、攻撃を受けた左腕からグシャッという嫌な音と共に焼ゴテを当てられたかのような激痛が全身を駆け巡る。
痛みには気合で耐える事が出来るが、ドス黒く変色した左腕はもう動かせる気がしない。
「痛ぅ…やってくれんじゃねぇか…」
「フヒヒヒ、イイ感触ガシタナァ。ダガ、ソレデ終ワリジャナイゾゥ?」
「なに!? ぐっ、ぐあああああああああ!!」
左腕の黒く変色した部分が突如膨張し始め、パンパンに膨れ上がった左腕は風船が破裂したかのような音を立てて弾け飛んでしまった。その衝撃に耐えきれず吹き飛ばされ、地面をゴロゴロと転がる俺の左腕があった部分からは血が大量に噴出し、過去に感じたことがないレベルの痛みが襲い掛かってくる。
「ぐぅっ…うぁぁ…ああああああああああああッッ!!」
「ヒャハハハハハ! イイ声ダァ。腕ガナクナレバソリャア痛テェダロウナァ♪ ダガナァ……オレガ貴様カラ受ケタ痛ミハソンナモンジャネェゾォォォォ!!」
再び俺に突っ込んできたタカティンが、蹲る俺に向かってサッカーボールキックを繰り出してくる。なんとか残された右腕で剣を構えて防御するが、こんな鉄製の剣では蹴りの衝撃を受けきれるはずもなくあっさりと折れてしまった。勢いの衰えないタカティンのつま先がガードする俺の右腕を捉え、そのまま振り抜かれるのと同時に引き千切られた俺の右腕が宙を舞った。
「ぐああああああああああああッッッ!!!」
タカティンから喰らった蹴りのダメージと両腕を失った衝撃と激痛、大量の出血で頭が朦朧としてくる。これ以上は…ヤバい。あと一撃でも食らったら俺は―――確実に死ぬ。
「フヒヒヒヒヒヒ! イイ恰好ダナァテンセイジャァ。ダガ…マダダ。マダ足リネェェェ!!」
タカティンはなんとか逃げようとする俺の頭を左腕で捕まえてから自分の右腕を振り上げ、容赦なく俺の右足をピンポイントで攻撃してくる。グチャッと言う音と共に全身に訳の分からない痛みが走り、俺の右足の感覚がなくなった。次に左足も同様に潰される。
あぁ…ジジイの蔵書にあったマー〇ーライセンス牙にもこんな話あったなぁ。四肢が無くなった今の俺の事を達磨って呼ぶんだろう。あれを見た時うわキモッとか思ってたけど…まさか自分がなるとはなぁ…。
「ぐっ……あぁ……」
「フヒヒヒ、イイ顔ニナッタジャネェカテンセイジャ。憎クテ憎クテ堪ラネェッテ顔シテルゼェ? ドウダ、オレガ貴様カラ受ケタ痛ミ…少シハ解カッテクレタカイ?」
「……ここまで……やってねぇ…だろ……」
「ソウダッタッケカナァ? マァイイヤ、次デ終ワリニシテヤルヨ。コノ後ニハ”メインディッシュ”ガ待ッテルカラナァ」
「メイン…ディッシュ…?」
「ソウダァ。オマエノ次ハアサヒヲ殺ス。ソシテ最後ニ…ミコトヲ魂ゴト喰ラッテヤルンダヨォ!」
「!?」
この後…ミコトとアサヒが殺される。俺の初めてできた仲間が…こんな奴に? ダメだ……そんな事させない!
「お、お前の狙いは……俺だったんだろ? なら、アサヒ達に……手ぇ出すんじゃ…ねぇよ!」
「ンン? ナンデオレガ貴様ノ言葉ヲ聞カナキャナラナインダ? オレヲ止メタイナラ抵抗スレバイイ。マァ、抵抗シヨウニモ今ノ貴様ニハソノチカラモ、戦ウタメノ腕ヤ足モ無インダケドナァ♪」
「ぐっ…」
「ドウシタテンセイジャ、悔シソウナ顔シテ? ……ソウダァ、セッカクダカラ貴様ニモ見セテヤルヨ。コノオレガアサヒヲ殺シ、ミコトヲ喰ラウ瞬間ヲナァ! ドウダ、オレハ優シイダロウ?」
俺に向けられたタカティンの手から黒い魔力が放たれ、俺の欠損部分からピタリと血が止まる。こいつ…まさか本気で!?
「コレデスグニハ死ナネェサ。貴様ヲ殺スノハ最後ニシテヤルヨ♪ ヒャハハハハハハハハハハハッ!!!」
その後、タカティンはユヴァリーの街を再度襲撃。ツカサが率いる領主軍の抵抗も空しく街は崩壊し、残った住民達も皆殺し。ユヴァリーの街は完全に廃墟と化してしまった。
そして…アサヒとミコトもタカティンに捕らえられ、俺の目の前で殺されようとしている。
「やめろ…もう止めるんだタカティン殿! 貴殿は貴族だろう!? こんなことを続ければ貴殿の実家、ラヴェンダー伯爵家がどうなるか…」
「五月蠅ェ……五月蠅ェ五月蠅ェ五月蠅ェェ!!! ソノクソ真面目ヲキドッテル態度ガイチイチムカツクンダヨテメェハァァ!! モット嬲ッテヤロウト思ッテタケド…オ前モウイラネェワ。ババァハサッサト死ネ!」
「なっ―――」
ドゴォォォオオオン! グチャア。ブチブチブチッ―――。
アサヒの体にタカティンの下段突きが炸裂し、その威力でグチャグチャになったアサヒの体から腸を引き千切って地面に放り投げている。……せめてもの救いは、即死したって事だけだ。アサヒ……アサヒごめん。助けられなくてごめん―――。
「いや……いやぁぁぁぁぁ!! アサヒ…アサヒィィィィィイイ!!」
「ヒャハハハハ! 挽肉ニナッチマッタナァアサヒィ。サァテ、待タセタナミコトォ。安心シロ、オ前ハスグニ殺シタリハシナイサ。ダッテ…コレカラオレ達ハ1ツニナルンダカラナァァァ♪♪」
「ヒッ!? や、やだぁ、やだやだやだぁ!! お兄ちゃん、助けてお兄ちゃん!!」
「ミコト…ミコトォォ!!」
ミコトの元に駆け寄ろうにも手足が無い俺には身動き一つ取れない。最終手段で転がって行こうにも、タカティンの黒い魔力が俺の体を地面に縫い付けているのでそれも出来ない。……今の俺には見ていることしか許されない。
タカティンの黒く巨大な手がミコトを掴んで持ち上げる。恐怖に震えるミコトを、タカティンは笑みを浮かべながらネトッとした舌を出して舐めていた。そんなタカティンの行動に怯えているミコトを掴んだ手の下の方からは、黄色い液体がチョロチョロと漏れ出していた。
「オヤオヤオヤァ? オ漏ラシシチャッタノカナ、ミコトチャン♪」
「やだぁ…怖い、怖いよぉ…。お義兄さま……なんで? なんでミコトなの…?」
「…ソンナノ決マッテルジャナイカ。オレガミコトヲ誰ヨリモ愛シテルカラダヨ。ダカラ…1ツニナロウ。ミコト♥」
「いやぁ…いやぁぁぁぁああああああ!! お兄ちゃん! お兄―――」
ミコトの叫びも虚しく、タカティンの口に入れられたミコトを咬み砕く咀嚼音だけが周囲に木霊する。バキバキと―――グチャグチャと―――。ゴクンッという彼女を飲み込む音が聞こえたと同時に、微かに聞こえていたミコトの声も聞こえなくなった。
「ハァァァァァ、美味カッタ。コレデオレハ何時デモミコトト一緒ダァ。コンナニ嬉シイ事ハナイネェ♪」
「……ミコト……アサヒ……」
「サテ、ソレジャア最後ニ聞イテオコウカ。ナァテンセイジャ…今ドンナ気持チダ? オレニ喧嘩ヲ売ッテ返リ討チニアッタダケデナク、貴様ノナカマヲ目ノ前デ失ッタノッテドンナ気持チ? 悲シイ? 悔シイ? 憎イ? 黙ッテナイデサァ、オレニ教エテクレヨテンセイジャァァァ♪」
「…………」
タカティンが満面の笑みで話しかけてくる。なんで俺はミコト達を助けられなかった? 何処で間違えた? 俺は……こんなにも弱かったのか? 仲間を…友達一人助けられない程に。…窪塚流を修めて、驕り昂っていたのは俺だったって事か…?
―――――もっと、力が欲しい。誰にも負けない力を。仲間を守る力を。
この化け物を殺せる力を!!
「…モウ答エル気力モ無イッテカ?」
「……タカティン、テメェは絶対に俺が殺す。どんな手を使っても必ず殺す!! たとえ今お前に殺されたとしても…いつか必ずまたお前の前に現れて、俺に出来る全てでお前を殺す!! 忘れるな…アサヒ達の仇は必ず俺が取ってやるからなぁぁぁぁああ!!!」
「ヒャハハハハハハ!! ソウカソウカ、ンジャ楽シミニ待ッテテヤルヨ♪ ソレジャア……オヤスミ♥」
グシャッ―――。
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