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11話 嫉妬(6)
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最初に指を口に入れられ、同じようなことを言われた気がする。
(私ができないことを知ってて、言うんだ)
「……そんなの、できない」
「なら受け入れて」
私を軽々と抱き上げると、バスルームの壁に私の背中を押し付けた。
少しひやりとした感触に肩がびくりと震えた。
「このままするよ」
「え、待って。私、重いでしょ……」
アンリは私を抱っこするように抱えたまま、にこりと微笑む。
「重くないよ。これでもずっと鍛えてきた体なんだ。いざとなったら魔法なんか使わずに、戦いにも出られるようにね」
「戦い……」
アンリがこの国の王子であり、実質政治も彼が動かしているだろうことを考えると、戦地へ行くこともあるのかもしれない。
(嫌だ、アンリが戦って傷つくところなんて見たくない)
私が怯えた顔をしたのを見て、アンリはくすりと笑う。
「心配してくれてるの?ありがと。でも、僕が戦いに出るようになったら、この国もいよいよおしまいだ……だからその時はジュリを解放するよ」
「そんなこと言わないで」
(ここまで私を束縛しておいて、最後は一人にするなんて嫌だよ)
アンリの逞しい肩に額を乗せると、彼は私の首筋にキスしながら囁く。
「大丈夫、ジュリがいてくれたら僕は負けないさ。きっとこの国を建て直す……そのためには少しだけジュリには頑張ってもらわないとね」
「え、どういう……あっ」
「お話は終わり。もう僕我慢できないし」
腕を少し持ち上げると、アンリはそのまま私を自分の腰に沈めていった。
「あ……あぁっ」
あまりの強い刺激に、私はアンリにしがみつき、きつく目を閉じる。中は思った以上に濡れていて、アンリを求めるように自分から吸い付いていくように飲み込んだ。
「ジュリ、すごいね……そんなに欲しかった?」
「やだ、言わないで」
体ごと揺さぶられ、その度にアンリが私の深い場所を突いてくる。
(どうしよう……気持ちいい……真っ白になる)
「ジュリ、可愛い。もっと長くお仕置きしていたかったけど、やっぱり許してしまうよ……こうして感じてる君の方が素敵だから」
耳元で優しく囁くと、アンリは腰の動きを早くしていった。
中が締まっていき、私は恥ずかしさも忘れて大きな声を上げる。
「だめ、もう……私、腕の力も……」
「支えてるから大丈夫。思いきりいくといいよ」
ずんっと深い部分を押し上げられ、私は一瞬呼吸を忘れた。
「あぁ……いく……っ」
脳の中で何かが弾け、意識がふつと途切れる。そのままふわりと雲に乗るような感覚に包まれ、私はアンリの体から腕を離した。
(気持ち……いい)
すっかり脱力してしまった私を抱きしめ、アンリは何度も頬や鼻にキスをしてくれている。それは今までになく優しい愛の表現だった。
「ジュリ……ずっと側にいてよ。何があっても君は僕の特別だ……リュカに抱かれた君だって受け入れる。だから……」
今にも泣きそうなアンリ声を聞き、切なく胸が締め付けられる。
(アンリは私をこんなにも思ってくれてる……もう悲しませたくない)
私はゆっくり彼の首に腕を回し、頬にそっと口付けた。
「……ごめんね。もうリュカには触れない」
「本当?」
「うん。ずっとアンリの側にいるよ」
(だからもう悲しまないで)
「……ありがとう。愛してるよ、ジュリ」
アンリは私の唇にキスをして、優しく微笑んだ。その笑みを見た私は、ホッとしてその場で意識を遠のかせた。
(私ができないことを知ってて、言うんだ)
「……そんなの、できない」
「なら受け入れて」
私を軽々と抱き上げると、バスルームの壁に私の背中を押し付けた。
少しひやりとした感触に肩がびくりと震えた。
「このままするよ」
「え、待って。私、重いでしょ……」
アンリは私を抱っこするように抱えたまま、にこりと微笑む。
「重くないよ。これでもずっと鍛えてきた体なんだ。いざとなったら魔法なんか使わずに、戦いにも出られるようにね」
「戦い……」
アンリがこの国の王子であり、実質政治も彼が動かしているだろうことを考えると、戦地へ行くこともあるのかもしれない。
(嫌だ、アンリが戦って傷つくところなんて見たくない)
私が怯えた顔をしたのを見て、アンリはくすりと笑う。
「心配してくれてるの?ありがと。でも、僕が戦いに出るようになったら、この国もいよいよおしまいだ……だからその時はジュリを解放するよ」
「そんなこと言わないで」
(ここまで私を束縛しておいて、最後は一人にするなんて嫌だよ)
アンリの逞しい肩に額を乗せると、彼は私の首筋にキスしながら囁く。
「大丈夫、ジュリがいてくれたら僕は負けないさ。きっとこの国を建て直す……そのためには少しだけジュリには頑張ってもらわないとね」
「え、どういう……あっ」
「お話は終わり。もう僕我慢できないし」
腕を少し持ち上げると、アンリはそのまま私を自分の腰に沈めていった。
「あ……あぁっ」
あまりの強い刺激に、私はアンリにしがみつき、きつく目を閉じる。中は思った以上に濡れていて、アンリを求めるように自分から吸い付いていくように飲み込んだ。
「ジュリ、すごいね……そんなに欲しかった?」
「やだ、言わないで」
体ごと揺さぶられ、その度にアンリが私の深い場所を突いてくる。
(どうしよう……気持ちいい……真っ白になる)
「ジュリ、可愛い。もっと長くお仕置きしていたかったけど、やっぱり許してしまうよ……こうして感じてる君の方が素敵だから」
耳元で優しく囁くと、アンリは腰の動きを早くしていった。
中が締まっていき、私は恥ずかしさも忘れて大きな声を上げる。
「だめ、もう……私、腕の力も……」
「支えてるから大丈夫。思いきりいくといいよ」
ずんっと深い部分を押し上げられ、私は一瞬呼吸を忘れた。
「あぁ……いく……っ」
脳の中で何かが弾け、意識がふつと途切れる。そのままふわりと雲に乗るような感覚に包まれ、私はアンリの体から腕を離した。
(気持ち……いい)
すっかり脱力してしまった私を抱きしめ、アンリは何度も頬や鼻にキスをしてくれている。それは今までになく優しい愛の表現だった。
「ジュリ……ずっと側にいてよ。何があっても君は僕の特別だ……リュカに抱かれた君だって受け入れる。だから……」
今にも泣きそうなアンリ声を聞き、切なく胸が締め付けられる。
(アンリは私をこんなにも思ってくれてる……もう悲しませたくない)
私はゆっくり彼の首に腕を回し、頬にそっと口付けた。
「……ごめんね。もうリュカには触れない」
「本当?」
「うん。ずっとアンリの側にいるよ」
(だからもう悲しまないで)
「……ありがとう。愛してるよ、ジュリ」
アンリは私の唇にキスをして、優しく微笑んだ。その笑みを見た私は、ホッとしてその場で意識を遠のかせた。
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