太陽と月に抱かれて ~異世界で王子を産みなさい!?~

伊東悠香

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9話 太陽に抱かれる(7)

「言葉では嫌がっていても、体はこんなに求めてるんだ」
「あ……」
 アンリの指が秘部をなぞり、中にするりと侵入してくる。そのあまりの抵抗のなさに自分でもそこが驚くほど濡れていることに気づいた。
(いやらしい音がする……やだ)
「恥じらうのもいいけど、時には自分の心に素直になるのも必要だよ」
 顔に当てた手をアンリに剥がされ、そのまま頭上で手首を押さえつけられた。
 まるでベッドに張り付けられたようになった私は、正面からアンリの顔を見つめ、一気に耳まで熱くさせる。
「僕の子が出来ても出来なくても、ジュリはここにずっといる……ずっとね」
「どうして……」
(アンリは私をこの世で一番大切な女性だと言った……いったいどうして)
 理由はわからなかったけれど、彼が私を求めているのは伝わってくる。少し常軌を逸しているほどに。
 それが嫌かというと、そうでもなく。そんな自分がさらによく分からない。
「理屈はもうおしまい。まずは体で感じて」
「……っ」
 濡れた場所に当てられたアンリのたぎったものは、想像以上に熱くて硬い。きっと痛みが走るのだろうと、私は思わずぎゅっと目を閉じた。
「力を入れるともっと痛いよ、呼吸を止めないでちゃんと僕を見て」
「……でも」
「僕を信じて」
 アンリの目は真剣で、そして今までになく情熱に満ちていた。その瞳に鼓動が跳ね、呼吸がうまくできない。
「いくよ…」 
 中に侵入してくるその熱をじわりと感じ、想像と違う感覚に私は戸惑いを覚えた。
(痛くない……?)
 痛みにも似ているが、それは苦痛を伴うようなものではない。擦れている部分が熱くなり、それが言い表せないような快感を生んでいく。
「ふ……あっ」
「感じてるんだ。じゃあもっと激しくしてもいいかな。ふふ、やっぱり素養ありなんだな……ジュリ」
「そんなんじゃ……な……あ…っ」
 アンリの腰が激しく打ち付けられ、彼のものがすべて中に入ったようだった。初めて感じる子宮を押し上げられるような感覚に、思わず息が止まりそうになる。
「ん…っ、ふ……う」
「声、我慢しないで乱れていいよ」
 私の髪をそっと撫で、アンリは愛おしげに私の唇にキスをした。
「ジュリ、僕は本気だから。面倒とか言ってきたけど、君とならその面倒な恋とやらをしてもいいと思ってる。だから……俺にしなよ、リュカなんか絶対選ばないで」
「アンリ……」
 こんなにも真摯に自分に好意を伝えてくれる異性が今までいただろうか。
 というより、こんなにも誰かに必要とされたことがあるだろうか。
(ただ承認欲求が足りてないだけ?そうだとしても、アンリの言葉と態度が私の寂しかった部分を満たしてくれてるのは確かだと感じる……)
 あんなに拒絶していたのに、こんなにも理不尽な方法で連れてこられたのに。
 私はいつの間にかアンリの心に取り込まれそうになっていた。
「あっ、あん……や…ぁっ」
「いい声だね……それに中もすごく締まってきてる」
 汗を滴らせ、奥を攻め立てながら、アンリは嬉しそうに言う。
「ジュリは僕が好きなんだよ。言ってごらんよ、愛してるって」
(愛……)
 思考が曖昧になる中、その言葉にはとても不思議な力を感じた。自分を救ってくれるような、幸せを予感させるような……不思議な力を。
 アンリは少し動きを止め、静かに私の瞳を見下ろした。
「……言ってくれないとここで止めるよ」
「え……」
 さらわれそうな快感の波が明らかにあと少しのところまで迫っている。ここでアンリが離れてしまうと思うと、たまらなくもどかしい。
「嫌、止めないで」
「なら言ってよ」
「……あ」
(言っていいの?私は本当にそこまでアンリを思ってる?)
 自問自答しながらも、今の私はそれを冷静に判断できる力はなかった。
「愛し……てる」
「もう一度、名前も言って」
「アンリ……愛してる」
 私の言葉に満足したのか、アンリはじれったくなっていた場所を一突きした。途端、声を我慢するのも無理な快感が襲い、私は淫らにそこで果ててしまった。

「……はあ……はあ」

 汗を滲ませている私の体にキスをしながら、アンリは優しく呟いた。

「ジュリは僕を愛してる。僕だけのものだ……」
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