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第1章 アレク村からタタンタルク
農村 アレク村
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ここは穏やかな風が吹き抜ける地域、セルヴァンス地方。
そこにある小さな農村、アレク村。
俺はそこで生まれ、この15年間ずっと生きてきた。母を幼い頃に亡くし、父は歴史の調査に行ったきり帰ってきていない。
「カルロスー!!」
彼女は俺の幼馴染、ケイティー。
「どうしたんだよ。そんなに急いで。」
「大変よ!!ビックニュースなんだから!!」
ケイティーは興奮しきった顔でまくしたてた。
「あのね!あのねあのねあのね!カルロス!グルモアさんね!見つかったらしいわよ!!」
「え、父さん…が…?」
「当たり前でしょ!でも…グルモアさん、戻ってこないつもりらしいの。」
「…は?」
「グルモアさんね、シグリアスにいるんだって。」
シグリアス、それは大昔に五感王国から外され今では廃国となった国。
「なんでも、グルモアさん。村の人間を見た瞬間に怖い顔になって国の門を閉めちゃったんだってさ。」
父さんは、戻ってこない?
4年間も息子をほったらかしにしたクセに?
「なんなんだよそれ…戻ってこない…?ふざけるなよあの親父…!!」
俺は駆け足で自分の家に帰った。
「ちょ、ちょっと!なにしてるのカルロス!!」
「見たらわかるだろ、荷造り。父さんを連れ戻す。」
「は、はぁ!?なに言ってるのアンタ正気なの!?武器も持っていないのに村の外に出る気!?そんなの無茶よ!!死ぬに決まってるわ!」
「武器なら長老様が持ってる!4年間も息子を放っといたクセに許せるわけないだろ!!」
「それは…そうだけど…。でも、無茶よ!村の外は盗賊が出るのよ!?」
「うるさいなっっ!お前には関係ないだろっ!?」
「っ!」
ケイティーの顔が曇り、目には涙が溜まり始める。
「そんな言い方…ないじゃない…!!もういいわ!カルロスなんか村の外で野垂れ死にすればいいんだわ!!もう知らない!!」
バンと音を立ててドアが閉められる。
俺は荷物を持ち、長老様のところへ向かった。
そこにある小さな農村、アレク村。
俺はそこで生まれ、この15年間ずっと生きてきた。母を幼い頃に亡くし、父は歴史の調査に行ったきり帰ってきていない。
「カルロスー!!」
彼女は俺の幼馴染、ケイティー。
「どうしたんだよ。そんなに急いで。」
「大変よ!!ビックニュースなんだから!!」
ケイティーは興奮しきった顔でまくしたてた。
「あのね!あのねあのねあのね!カルロス!グルモアさんね!見つかったらしいわよ!!」
「え、父さん…が…?」
「当たり前でしょ!でも…グルモアさん、戻ってこないつもりらしいの。」
「…は?」
「グルモアさんね、シグリアスにいるんだって。」
シグリアス、それは大昔に五感王国から外され今では廃国となった国。
「なんでも、グルモアさん。村の人間を見た瞬間に怖い顔になって国の門を閉めちゃったんだってさ。」
父さんは、戻ってこない?
4年間も息子をほったらかしにしたクセに?
「なんなんだよそれ…戻ってこない…?ふざけるなよあの親父…!!」
俺は駆け足で自分の家に帰った。
「ちょ、ちょっと!なにしてるのカルロス!!」
「見たらわかるだろ、荷造り。父さんを連れ戻す。」
「は、はぁ!?なに言ってるのアンタ正気なの!?武器も持っていないのに村の外に出る気!?そんなの無茶よ!!死ぬに決まってるわ!」
「武器なら長老様が持ってる!4年間も息子を放っといたクセに許せるわけないだろ!!」
「それは…そうだけど…。でも、無茶よ!村の外は盗賊が出るのよ!?」
「うるさいなっっ!お前には関係ないだろっ!?」
「っ!」
ケイティーの顔が曇り、目には涙が溜まり始める。
「そんな言い方…ないじゃない…!!もういいわ!カルロスなんか村の外で野垂れ死にすればいいんだわ!!もう知らない!!」
バンと音を立ててドアが閉められる。
俺は荷物を持ち、長老様のところへ向かった。
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