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温室育ちの彼女の想い
彼(彼女)の最近の異世界生活
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この世界に来て早数ヶ月。
初めこそ数えきれないくらいの戸惑い、オーガやグ、グリ……変態仮面との死闘で慌ただしい日々を過ごしてきたが、最近では目立った騒動もなくこの世界に慣れるためにゆっくりと過ごすことが出来た。
それに一番の戸惑いの元、この少女の体にも慣れてきた。今では完全に可愛い少女ムーブを自然に行うことが出来る。そう――。
「クッソ暇だわ」
例え真昼間からギルドの酒場で足を組んでちょっと泡多めの炭酸ジュースと串焼きを堪能しているが、これも立派な少女ムーブなのだ。
俺がこうして暇な時間を少女ムーブ(酒場仕立て)で過ごしているのには二つの理由がある。一つは今の俺の冒険者ランクだ。
ギルド所属の冒険者にはそれぞれ実力に応じてランクが付与され、任務にも同じように難易度に応じランクがつく。当然自分のランク以上の任務は受けられないが、同じように自分より二ランク下の任務も受けられないようになっている。
まあそうしないと上位ランクが低ランク任務ばっか受けた場合、低ランクの冒険者はすることなくなるもんな。
俺の今のランクはA。つまりB以上のランクしか受けられないのだ。
……まあだったらBランク以上の任務を受ければいいだけなのだが、受けない理由が暇を持て余している二つ目の理由なのだ。
「ね、ねぇアリアちゃん? 暇だったらこの任務受けてほしいなー……なんて」
ジュースを飲み干していると、受付のお姉さんがやや困り顔で任務の概要が書かれた用紙を持ってくる。
その任務はBランク。天空の崖と呼ばれる地域でハーピィの大量発生が確認されたという情報があり、その原因とハーピィの駆除が任務の内容だった。
「あー……その、ごめんなさい。私ハーピィは苦手で……」
「そっか……うん、ありがと。別の冒険者さんに聞いてみるね」
俺が申し訳なさそうに断ると、お姉さんはにこりと笑って受付へ戻っていった。
これが二つ目の理由。ハーピィが苦手という訳ではなく、人型の魔物が苦手なのだ。最初に出会った巨大魔猪。結晶洞窟での結晶人形。……まあオーガは無我夢中だったから例外としても、相手が動物とかならあまり抵抗感はないのだが……相手が人型で、しかもしかも言葉が通じるレベルにまで来ると、俺にはもう人としか認識できなくなる。
そういった魔物は動物型のものとは違い知力が働くのか、概ね上ランクの任務で現れることが多い。そのためただでさえ少ない上ランク任務が先ほどのハーピィなどの人型魔物ばっかりで、進んでやろうとは思えないのだ。
――ふん。下らんことで悩みおる。そんなこと気にせず殺せばいいではないか。
いいではないかじゃねぇよ。俺の今までの人生はそんな殺伐したもんじゃなかったんだよ。そんなすんなり人を殺せたらただの危ない奴じゃねぇか。
――人ではない。魔物だ。そんなことも割り切れんのか。
割り切れんのだ。
俺は串に残った小さな肉の欠片をかじり、自室に戻ろうか誰か知り合いを探そうかと考えながら席を立とうとすると、後ろから声をかけられた。
「やあアリア君。元気そうだね」
「あ、ギルドマスター。こんにちは」
「ははっ。ライドでいい。堅苦しいのは好かんからね。今大丈夫かい?」
「はい。暇を持て余してたところなので」
「それは何より」
ラウドはそう言うと向かいの席に座り、俺も座りなおした。
「実は君にお願いがあってね。とある護衛任務を受けてほしいんだ」
「護衛任務ですか? 討伐とかならまだしも……護衛って私あんまり向いてませんよ?」
実力云々ではなく、この見た目のせいで護衛対象からどうしても疑念を拭えないのだ。
「いや。この護衛任務は君が最適なのだ」
「はあ……いったいどういう任務なんですか?」
「一言で言うなら……、とある貴族の娘に護衛されながら護衛してきてほしい」
「……は?」
どういうことだ?
「ああすまない。順を追って話そう。先ほど王宮から呼び出しを受けてな、まあそれ自体は今回のものとは別件だからよいが。そこで偶然この国の貴族のエルフの者から相談を受けたのだ」
「それがさっきの護衛依頼何ですか?」
「ああ。話によればその一族の末娘……まあ君よりは年上だが、その子が大層な自信家らしく、本来杖を用い魔法を行使することが本領のエルフだが、その子はそれに甘んじてどうすると剣を持って魔法と剣術の両方を極めようとしているらしい」
「はぁ……」
確かにケーデさんとか、他のエルフの人も杖だし、それ以外のもの使ってるエルフの人見たことないな。
「ところが残念なことに、その子には才能がなかったのだ。剣術はまあある程度は仕方ないのかもしれんが、魔法の方もだ」
「魔法の使えないエルフ……っているんですか?」
「極稀にな。使えないというよりは極端に効果が低いというものだが。彼女もそうなのだが……貴族特有の甘やかしか、常に彼女にばれないようあたかも本人が放ったかのように従者の者が陰から魔法を放っていてな。本人はそのことに気づいていないのだ。剣術はエルフだからまだできないの仕方ない、これから伸びると前向きに考えておるそうだが」
「それは何というか……凄いですね」
見事なまでの本人のためにならない甘やかしの典型例だ。
「そんな折、自信をたっぷり付けた彼女はもう冒険者としてもやっていける実力が自分にもあると思い、任務をしたいといってきたそうでな。正規の冒険者ではないから任務は受けられないが、立場が立場だけに無下にもできなくてな」
「なるほど。そこで私ですか」
見た目は明らかに弱そうで頼りない、駆け出し冒険者だが実力は折り紙付き。これならその貴族の娘に自分の方が上だと思わせることもでき、万が一の場合も安全と。
「……甘やかしここに極まれりですね」
「全くそう思うよ。まあ温室に閉じ込めぬくぬくと育てさせないだけまだよい方だろう。場所はこの国のすぐそばの森。あそこなら低ランクの魔物しか出ぬしな。薬草か何かの採取任務という名目でやろうと思ってるのだが、受けてくれるか?」
正直こんな手の込んだ甘やかし計画は好きではないけれど……まあ暇だし、たまにはいいか。
「いいですよ。いつやるんですか?」
「受けてくれるか。では行こうか!」
急に上機嫌になり立ち上がるラウド。え、待って。
「もしかして今からですか!?」
「ああそうだとも! 既に城門前に待ってもらっているんだ。さあ、貴族様を待たせるわけにはいかない! 張り切って急いで行こうか!」
「っていうかラウドさん急に張り切りすぎてません!? もしかして何か裏があるんじゃ!」
「はっは! 何のことかな! こんなことをしたって助成金も何も下りないぞーぅ!」
「それじゃん! 絶対それじゃん!」
騙されたと気づいたが、既にギルド前に待機されられていた馬車に押し込まれた俺には声を上げることしか出来なかった。
初めこそ数えきれないくらいの戸惑い、オーガやグ、グリ……変態仮面との死闘で慌ただしい日々を過ごしてきたが、最近では目立った騒動もなくこの世界に慣れるためにゆっくりと過ごすことが出来た。
それに一番の戸惑いの元、この少女の体にも慣れてきた。今では完全に可愛い少女ムーブを自然に行うことが出来る。そう――。
「クッソ暇だわ」
例え真昼間からギルドの酒場で足を組んでちょっと泡多めの炭酸ジュースと串焼きを堪能しているが、これも立派な少女ムーブなのだ。
俺がこうして暇な時間を少女ムーブ(酒場仕立て)で過ごしているのには二つの理由がある。一つは今の俺の冒険者ランクだ。
ギルド所属の冒険者にはそれぞれ実力に応じてランクが付与され、任務にも同じように難易度に応じランクがつく。当然自分のランク以上の任務は受けられないが、同じように自分より二ランク下の任務も受けられないようになっている。
まあそうしないと上位ランクが低ランク任務ばっか受けた場合、低ランクの冒険者はすることなくなるもんな。
俺の今のランクはA。つまりB以上のランクしか受けられないのだ。
……まあだったらBランク以上の任務を受ければいいだけなのだが、受けない理由が暇を持て余している二つ目の理由なのだ。
「ね、ねぇアリアちゃん? 暇だったらこの任務受けてほしいなー……なんて」
ジュースを飲み干していると、受付のお姉さんがやや困り顔で任務の概要が書かれた用紙を持ってくる。
その任務はBランク。天空の崖と呼ばれる地域でハーピィの大量発生が確認されたという情報があり、その原因とハーピィの駆除が任務の内容だった。
「あー……その、ごめんなさい。私ハーピィは苦手で……」
「そっか……うん、ありがと。別の冒険者さんに聞いてみるね」
俺が申し訳なさそうに断ると、お姉さんはにこりと笑って受付へ戻っていった。
これが二つ目の理由。ハーピィが苦手という訳ではなく、人型の魔物が苦手なのだ。最初に出会った巨大魔猪。結晶洞窟での結晶人形。……まあオーガは無我夢中だったから例外としても、相手が動物とかならあまり抵抗感はないのだが……相手が人型で、しかもしかも言葉が通じるレベルにまで来ると、俺にはもう人としか認識できなくなる。
そういった魔物は動物型のものとは違い知力が働くのか、概ね上ランクの任務で現れることが多い。そのためただでさえ少ない上ランク任務が先ほどのハーピィなどの人型魔物ばっかりで、進んでやろうとは思えないのだ。
――ふん。下らんことで悩みおる。そんなこと気にせず殺せばいいではないか。
いいではないかじゃねぇよ。俺の今までの人生はそんな殺伐したもんじゃなかったんだよ。そんなすんなり人を殺せたらただの危ない奴じゃねぇか。
――人ではない。魔物だ。そんなことも割り切れんのか。
割り切れんのだ。
俺は串に残った小さな肉の欠片をかじり、自室に戻ろうか誰か知り合いを探そうかと考えながら席を立とうとすると、後ろから声をかけられた。
「やあアリア君。元気そうだね」
「あ、ギルドマスター。こんにちは」
「ははっ。ライドでいい。堅苦しいのは好かんからね。今大丈夫かい?」
「はい。暇を持て余してたところなので」
「それは何より」
ラウドはそう言うと向かいの席に座り、俺も座りなおした。
「実は君にお願いがあってね。とある護衛任務を受けてほしいんだ」
「護衛任務ですか? 討伐とかならまだしも……護衛って私あんまり向いてませんよ?」
実力云々ではなく、この見た目のせいで護衛対象からどうしても疑念を拭えないのだ。
「いや。この護衛任務は君が最適なのだ」
「はあ……いったいどういう任務なんですか?」
「一言で言うなら……、とある貴族の娘に護衛されながら護衛してきてほしい」
「……は?」
どういうことだ?
「ああすまない。順を追って話そう。先ほど王宮から呼び出しを受けてな、まあそれ自体は今回のものとは別件だからよいが。そこで偶然この国の貴族のエルフの者から相談を受けたのだ」
「それがさっきの護衛依頼何ですか?」
「ああ。話によればその一族の末娘……まあ君よりは年上だが、その子が大層な自信家らしく、本来杖を用い魔法を行使することが本領のエルフだが、その子はそれに甘んじてどうすると剣を持って魔法と剣術の両方を極めようとしているらしい」
「はぁ……」
確かにケーデさんとか、他のエルフの人も杖だし、それ以外のもの使ってるエルフの人見たことないな。
「ところが残念なことに、その子には才能がなかったのだ。剣術はまあある程度は仕方ないのかもしれんが、魔法の方もだ」
「魔法の使えないエルフ……っているんですか?」
「極稀にな。使えないというよりは極端に効果が低いというものだが。彼女もそうなのだが……貴族特有の甘やかしか、常に彼女にばれないようあたかも本人が放ったかのように従者の者が陰から魔法を放っていてな。本人はそのことに気づいていないのだ。剣術はエルフだからまだできないの仕方ない、これから伸びると前向きに考えておるそうだが」
「それは何というか……凄いですね」
見事なまでの本人のためにならない甘やかしの典型例だ。
「そんな折、自信をたっぷり付けた彼女はもう冒険者としてもやっていける実力が自分にもあると思い、任務をしたいといってきたそうでな。正規の冒険者ではないから任務は受けられないが、立場が立場だけに無下にもできなくてな」
「なるほど。そこで私ですか」
見た目は明らかに弱そうで頼りない、駆け出し冒険者だが実力は折り紙付き。これならその貴族の娘に自分の方が上だと思わせることもでき、万が一の場合も安全と。
「……甘やかしここに極まれりですね」
「全くそう思うよ。まあ温室に閉じ込めぬくぬくと育てさせないだけまだよい方だろう。場所はこの国のすぐそばの森。あそこなら低ランクの魔物しか出ぬしな。薬草か何かの採取任務という名目でやろうと思ってるのだが、受けてくれるか?」
正直こんな手の込んだ甘やかし計画は好きではないけれど……まあ暇だし、たまにはいいか。
「いいですよ。いつやるんですか?」
「受けてくれるか。では行こうか!」
急に上機嫌になり立ち上がるラウド。え、待って。
「もしかして今からですか!?」
「ああそうだとも! 既に城門前に待ってもらっているんだ。さあ、貴族様を待たせるわけにはいかない! 張り切って急いで行こうか!」
「っていうかラウドさん急に張り切りすぎてません!? もしかして何か裏があるんじゃ!」
「はっは! 何のことかな! こんなことをしたって助成金も何も下りないぞーぅ!」
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