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第1章 女装男子と天然ボーイは恋をする
これは…デートですか?
しおりを挟む俺は、ちっこくて可愛いものが好きだ。
なのに、なんだ…俺の隣の男は俺より背が高い。俺は、ちっこくて可愛いものが好きなのに。
だが、俺は女の花宮琴として…この俺より長身のこの片岡という男の彼女をしている…多分。
一応言っておく。俺は、男だ。ただ、女装姿が超絶可愛いだけであって、普通に男だ。
……まぁ、バイですけどね?
うん、現状確認はこれくらいにして…さぁ、どうするか。
この前デートの約束をうっかりしてしまいとりあえず、来ることにはなったが…。なんだ、早く誤解を解かなければならない。
あーと…そうだ!片岡に俺が男だ。そう伝えて今日は帰ろう。そうして、デートなんてなかったことにしよう!
そう決心した時片岡が赤くなりながら恥ずかしそうに
「あの、その服似合ってる。可愛いね。」
と言う。
いつもなら、当然だ、似合うからきてるんだからな!
ぐらい言えるのに、なんだ…片岡の恥ずかしさが移った。
「…ぇ、と…ありがとう。」
やべぇ、恥ずい。なんだこの恥ずかしさは…。
俺がこの光景を見たらリア充爆発しろ☆って言いたいぐらいの恥ずかしさだ。
……例えがおかしいが、まぁ、いいや。
とりあえず、うん。
てか、違う、違う、違う!俺が男だって言わねぇと。
「あの、片岡…その、俺は、」
そう言うとした時、片岡が赤くなって
「 秋桐…が、いいです。」
と言う。
「ぇ?」
俺は急なことに意味がわからない。
「名前、片岡じゃなくて、秋桐って呼んでください。」
(……女子かよ!なんだよ!可愛いじゃねぇか!こんな高身長なイケメンが!顔を赤らめて?……名前で呼んで?みたいなことすんなし!恥ずいぜばかやろー!)
と心の中は大荒れだが平然を装い
「あぁ、わかった、秋桐。」
と飛びっきりのイケメンスマイル(今は女装中だから、効果ないかもだけど)を秋桐にしてやる。
すると秋桐は、耳まで真っ赤にして
「は、はい。」
と嬉しそうに喜びを噛み締めながら笑う。
「そうだ、何か言おうとしてましたか?」
秋桐が思い出したようにそう言う。
俺は、自分が男だと言おうとしていたことを思い出す。
だが、その考えは目の前の楽しげな絶叫に奪われた。
「アレ、乗りたい。」
「ジェットコースター?」
「うん。」
そうだ、ここは夢の天国遊園地!
折角入ったんだ、遊ばずに帰るのは金がもったいねぇ!
だが、俺は後悔することになる。
このデートで気づいてしまうから。
俺が、秋桐を傷付けてしまうことを。
俺が、その事を辛く思ってしまうことを。
気付いてしまうから。
なのに、なんだ…俺の隣の男は俺より背が高い。俺は、ちっこくて可愛いものが好きなのに。
だが、俺は女の花宮琴として…この俺より長身のこの片岡という男の彼女をしている…多分。
一応言っておく。俺は、男だ。ただ、女装姿が超絶可愛いだけであって、普通に男だ。
……まぁ、バイですけどね?
うん、現状確認はこれくらいにして…さぁ、どうするか。
この前デートの約束をうっかりしてしまいとりあえず、来ることにはなったが…。なんだ、早く誤解を解かなければならない。
あーと…そうだ!片岡に俺が男だ。そう伝えて今日は帰ろう。そうして、デートなんてなかったことにしよう!
そう決心した時片岡が赤くなりながら恥ずかしそうに
「あの、その服似合ってる。可愛いね。」
と言う。
いつもなら、当然だ、似合うからきてるんだからな!
ぐらい言えるのに、なんだ…片岡の恥ずかしさが移った。
「…ぇ、と…ありがとう。」
やべぇ、恥ずい。なんだこの恥ずかしさは…。
俺がこの光景を見たらリア充爆発しろ☆って言いたいぐらいの恥ずかしさだ。
……例えがおかしいが、まぁ、いいや。
とりあえず、うん。
てか、違う、違う、違う!俺が男だって言わねぇと。
「あの、片岡…その、俺は、」
そう言うとした時、片岡が赤くなって
「 秋桐…が、いいです。」
と言う。
「ぇ?」
俺は急なことに意味がわからない。
「名前、片岡じゃなくて、秋桐って呼んでください。」
(……女子かよ!なんだよ!可愛いじゃねぇか!こんな高身長なイケメンが!顔を赤らめて?……名前で呼んで?みたいなことすんなし!恥ずいぜばかやろー!)
と心の中は大荒れだが平然を装い
「あぁ、わかった、秋桐。」
と飛びっきりのイケメンスマイル(今は女装中だから、効果ないかもだけど)を秋桐にしてやる。
すると秋桐は、耳まで真っ赤にして
「は、はい。」
と嬉しそうに喜びを噛み締めながら笑う。
「そうだ、何か言おうとしてましたか?」
秋桐が思い出したようにそう言う。
俺は、自分が男だと言おうとしていたことを思い出す。
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「アレ、乗りたい。」
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「うん。」
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だが、俺は後悔することになる。
このデートで気づいてしまうから。
俺が、秋桐を傷付けてしまうことを。
俺が、その事を辛く思ってしまうことを。
気付いてしまうから。
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