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第19話
しおりを挟むソフィアがルイスの事を見守っている最中レティシアはロベルト達と共にオークの死骸の処理を行っていた。
「ロベルトさん、オーク貰っちゃって本当に良いんですか?」
「はい、魔石はこちらで頂いたのでお肉の方はどうぞ活用して下さい」
「わーい!じゃあ遠慮なく頂きます」
マジックバックに入れる様に見せかけインベントリの中へしまっていくレティシアの顔は嬉しそうである。
50体程のオークを入れ終わるとレティシアは、バラバラになったオークキングの死骸の元まで行く
「あ…ちょっとやり過ぎちゃったかな?食材になるかな……取り敢えず持って帰ってギルドの解体してくれるおじ様に相談しよ」
またオーバーキルしたろと呆れられるんだろうなとレティシアは思ったがしかたない。
昔は今より力の制御が下手で良く魔物を細切れにしてたなとレティシアは思い出した。
「それにしても凄いですね…レティシアさんは」
「いえいえ、私なんてまだまだですよ!」
共にオークキングの死骸を見たロベルトは関心するがレティシアはまだまだ修行が足り無いと思い、また森で訓練しなくてはと心に誓った。
オークキングからも魔石を採取すると、結構な大きさの魔石が身体の中から出てきた。
「これ程の魔石持ちとは…」
魔物の魔石は強さによって大きさが変わってくる、今回の魔石は拳程の大きさだったのでAランク程の強さであった事が分かった。
魔石は3つの種類に分けられている。
一つ目は今回の様に魔物から取れる魔石である、この魔石は魔物強さによって大きさが変わるので、大きな魔石が欲しければAランク以上の魔物を退治しなければ手に入らないので骨が折れる。
二つ目はアンティークの魔石である、たまに鉱山などの山で採取する事が可能だが滅多に出る事はない。
アンティーク魔石は純度が高く小さくても性能が良いので大型魔導具を作る時に良く用いられる、とても高値で取引されている。
三つ目は高位魔法師が手の中で魔力を凝縮させて作る、人口魔石である。魔力が高ければ高いほど大きな魔石を作る事が出来るが、作れる人間も限られ作るのに時間と労力がかかる為滅多に出回らない。
ガルシア王国がフェニーチェ帝国に輸出しているのは、魔物から取れた魔石を魔法師が加工して純度を上げたものである。
「流石キングって言うだけはありますね!」
今回取れた魔石も国の魔法師が加工し、活用されるだろう。これ程の大きさならば結構良い魔導具が作れそうである。
その後オークの処理も終わったレティシアとロベルトは、ルイスとソフィアのいるテントまで戻った。
「お姉ちゃん、団長さんはどう?」
「あら、レティお疲れ様。ルイスさんなら一度目を覚ましたけど、また眠ってしまったわ」
「そっか、大丈夫そうで良かった!」
そう話していると、時間がいつの間にか過ぎていたのか徐々に外が夕焼けに染まっていく。
「ソフィアさん、レティシアさん、そろそろ日が暮れて危ないので貴女方は先にお帰りください」
「え、でも…」
「後は我々だけで大丈夫です、救護班も来てくださるので団長の事も運べますので」
そう言われたソフィアとレティシアは団長の事が気になるも後ろ髪を引かれつつロベルトに言われた通り帰路につく事にした。
「副団長さん、オークのお肉ありがとうございました」
「いえいえ、こちらこそ本当にありがとうございました」
「休み明けに、このオーク肉を使った料理を沢山の作るので良かったら皆さんいらして下さいね、騎士の皆様にはサービス致しますので」
「ありがとうございます、是非伺わせて頂きます」
「「「「ありがとうございます!!」」」」
ソフィアの言葉に嬉しそうにガッツポーズしたり、バンザイして喜ぶ新人騎士達に二人は手を降ってその場を後にした。
「今日は凄い1日だったね」
「そうね…でも、皆を助ける事が出来て良かったわ」
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