二人姉妹の恋愛事情〜騎士とおくる恋の物語〜

みぃ

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第24話

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(振られた…絶対に振られた

やっぱり砕けちったではないか…)



意気消沈し騎士団まで戻って来たルイスは執務室へ戻るとそこにはロベルトがいた。



「団長、どこか行ってたんですか?ソフィアさんは?」



「ロベルト………俺の恋は終わった」



ドサリとソファーに座り込みルイスは頭を抱えた、そんな団長の姿を見たロベルトは怪訝な顔をした。



「終わったって…ソフィアさん、わざわざ団長の為にお見舞いにまで来て下さったというのに、いったい何があったんですか?」



「実は…」





ルイスは先程あった出来事をロベルトにポツポツと説明しだした、そんな団長の言葉に耳を傾けていたロベルトの額には徐々に青筋が立ってきた。





「と、言う訳なのだが…俺は何を失敗したのだろうか」





「何を失敗した!?全てですよ!全て!!そんな告白で上手くいくと本当に思ったんですか!?」





「ロ、ロベルト?」





これ程までに声を荒らげるロベルトの姿を見た事がないルイスはビクリッと身体を震わせた。





「まず!何故こんなにも早く告白などしたのですか!いくら相手に気がありそうに見えたとしても早急過ぎます、もっと相手の事を知って距離を詰めてからではないと」





「いや、しかし」 





「しかしもカカシもございません!しかも今日伯爵だと告げたのですよね、それだけでもソフィアさんは驚いた事でしょう。家名を名乗らなかった貴方の事をずっとソフィアさんは平民だと思っていたのですからね」





「グッ…」





「しかも、そんな重たい話をした後に告白ですって!?ムードのヘッタクレもないじゃないですか!そして付き合う前から婚約者になってくれですって!?貴族では当たり前なのかも知れませんが、そんなんで即OKを出して下さる平民の女性がいるとでも?いたとしても、それは爵位に目が眩んだか、お金目当ての人だけです!」





「そ、そうなのか?」





元平民だったロベルトは、貴族であるルイスの告白ではソフィアは萎縮してしまっただろうと考えた。

平民の間では先ず、お付き合いをしてから婚約なり結婚なり考えるのだとルイスに説教した。





ロベルトにコテンパンに怒られたルイスは一人部屋でソフィーにぐったりと寝転がっている。





(そうか…俺の告白は全てが駄目だったのか。

ソフィアはきっとこんな重たい俺の事を嫌いになっただろうな…。

もっと女性心を勉強して次にいかせとロベルトに叱られたがソフィア以外の女性など考えられないというのに)



執務室にジメジメした空気が漂っている中、ドアをノックする音が聞こえたと共にロベルトが中に入ってきた。



「団長!入りますよ!」



「何だ…ロベルト…俺のHPはもうゼロだぞ」



「んな事言ってないで!さっさと起きてください、団長に来客です」



未だに口調が崩れているロベルトに尻を叩かれルイスは意気消沈とした状態で執務室をでた。



「客とはいったい誰なんだ?」



「行ったら分かります」



来客は正門前で待っているから早く行けと告げられルイスは外にでると、門の脇にはソフィアの姿があった。









「ソフィア…」









いったいどうしたのだろうかとルイスは思った。

先程の告白は保留にしていたけど、やはり考えても無理だったと断わりの言葉を言いに来たのだろうか。

そんなマイナス思考をループさせつつルイスはソフィアに話しかけた。





「ソフィア、どうしたのだ?」





「あの…少しお時間宜しいですか?

ルイスさんにお話があるので聞いて貰いたいのです」





「あぁ…大丈夫だ、ここでは何だからこの先の公園で話さないか」





「はい…」





ルイスが歩き出すと、着いていくようにソフィアも歩き出した。

沈黙が二人を包む、今まで二人で歩いていた時は並んで楽しく会話をしていたのに。







桜の花が咲き乱れる公園、いつの間にか日が暮れ桜がライトアップされていて辺りがピンク色に染まっている。

もう夕食時なのか、公園には殆ど人は居なかった。





二人は一際大きな桜の木の下で立ち止った。





沈黙を先に破ったのはソフィアだった、レティシアに言われた通りルイスに当たって砕けるつもりで自分の心に思っていた事をルイスに曝け出した。





「先程はすみませんでした…私はルイスさんが伯爵様である事に驚いてしまいました。

………私など当主である貴方の婚約者にふさわしくないと思ってしまったのです。

それに、レティの事も心配で。両親は中々家に帰ってこないので私が側にいないと駄目だと思っていたんです」





「ソフィア…」





「だけど…私もルイスさんの事が好きです…

きっとナンパから助けて頂いた時から…

貴方を思うと胸がドキドキと高鳴るのです」





ソフィアからの告白にルイスは固まった。

次に続くのは断わりの言葉かと思っていたからだ。



「森で貴方に助けてもらった時、このドキドキが恋なんだと気がつきました。

だからあの時ルイスさんの死にそうな状態を見て、キューちゃんを召喚したんです、貴方を失いたくなかったから…」





「え…」







「本当はあの時ルイスさんに好きだと言われてすごく嬉しかったんです…」



そう言ってソフィアは照れくさそうにはにかみながら微笑んだ。







「ソフィア、先程の告白のやり直しをさせてもらえないか?」





その場でルイスは片膝を付いて跪いた。

ソフィアの手を取り、自分の思いを誠心誠意伝える為に口を開いた。





「どうやら俺は早急過ぎたみたいだ、貴女の気持も理解しないまま自分の気持ちをただ伝えてしまっていた。



なぁ、ソフィア。俺は貴女の事をもっと知りたいし、ソフィアに俺の事を知ってもらいたい。

もっとゆっくり関係を進めていこう、どうか俺と付き合ってくれないか」





「はい!」





ソフィアは差し出されたルイスの手に自分の手をそっと重ねた。



二人を祝福するかの様に風が吹き桜の花びらが舞い上がる、ルイスは重ねられたソフィアの手を引き寄せ指先に軽く口付けを落とした。



そして立ち上がったルイスはソフィアの身体を抱き寄せた、それに応える様にソフィアもルイスの背中に手を回した。



「ソフィア、愛している」





「私も、愛してます」





ソフィアはルイスから感じる暖かさに幸せを噛み締めた。



「ルイスさんの腕の中とても暖かいです」



「ソフィア、俺の事はルイスと呼んで欲しい」



「え、でも…恥ずかしいので、二人きりの時だけでも良いですか?」



「あぁ、少し寂しいがそれも特別感があって良いな



今、呼んでみてくれないか?ソフィア」



「うぅ………ル、ルイス?」



腕の中で真っ赤な顔をして、少し涙目になりながらルイスを見上げ名前を呼ぶソフィアの姿に、ドキッとルイスの胸が高鳴った。



「うっ…何と言う破壊力」



余りにも可愛すぎるソフィアの姿にルイスはまた一段と心を鷲掴みにされたのであった。



「そろそろ、名残惜しいが帰るとするか。もう春とはいえまだ夜は寒いからな」



「はい、寂しいですけど」



「また直ぐに会いに行く」



「待ってますね」





思いを通わせた二人は寄り添いながら手をぎゅと繋ぎ帰路についた。











※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※







その後ソフィアはルイスに送られ自宅まで帰ると、レティシアが玄関先で待ち構えていた。



「お姉ちゃん!おかえりなさい、その様子だと上手く行ったのかな?」



姉の幸せそうな顔を見て、結果がどうだったのか分かったレティシアはニコニコとソフィアに話しかけた。



「えぇ、レティありがとう。貴女が背中を押してくれたおかげで、ルイスさんとお付き合い出来る事になったわ」



「それは良かった!今日はお祝いしないとね!





あっ!そうだお姉ちゃん!」





「どうしたのレティ?」





お祝いのケーキを作っていたレティシアはパタパタと走り厨房まで向かうが途中で止まり、急に振り返りソフィアに聞いた。





「団長さんにお父さんとお母さんの事話したの?」





「あ!!忘れてたわ」





ソフィアは大事な事をルイスに伝えるのを忘れていて焦った。





「次会う時にでも説明しといた方が良いと思うよ?」





「そうよね、そうするわ」


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