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第23話
しおりを挟む(どうしよう…どうしたらいいの?)
ソフィアは頭の中で自問自答する、ルイスの事は好きだけれど自分がこれからどうすれば良いのか分からず、泣きそうな気持ちになりながら家へと走り帰宅した。
家に着くなり妹の顔をみたソフィアの目からは大粒の涙がポロポロと溢れ出た。
「お姉ちゃん!?どうしたの、何があったの?」
姉の異様な様子にレティシアは慌てて駆け寄った。
「レティ……私っ」
ソフィアは先程あった事をレティに話し始めた。
「私…どうすれば良いのか分からなくて」
話終わりまたソフィアの目から涙が溢れる。
「お姉ちゃんは団長さんの事好き?」
「………うん、好き…だけど、私が伯爵家に嫁ぐだなんて」
「ねぇ、お姉ちゃんは団長さんの筋肉が別の女の人のものになっても良いの!」
「え!?」
妹の斜め上からの言葉にソフィアは驚き涙が止まった。
「あの逞しい上腕二頭筋に他の女の人が抱かれるのが我慢できるの!?」
「レ、レティ!?」
どうして聞いてくるものが全て筋肉なのか、確かにルイスの筋肉は大好きだが、何故今それを言うのかソフィアの頭に?が浮かんだ。
そんなソフィアにレティシアはギュッと抱きつき言葉を続ける。
「お姉ちゃんなら大丈夫だよ、ねぇ…好きになった人に好きなって貰えるなんて滅多に無い事だよ。
その手を掴む事が出来るのに伯爵家だか、伯爵夫人だかに怖じ気付いて手放すの?
伯爵夫人だって何だって、お姉ちゃんならなれるよ」
「私ならなれるって…レティ…
それに、私が嫁いでしまったらレティが一人になってしまうわ。お父さんやお母さんだって中々帰ってこれないのに」
「お姉ちゃん、私の事は良いんだよ。私も後1年したら成人するんだし。お姉ちゃんはお姉ちゃんだけの幸せを考えて良いんだよ」
「レティ…」
「ね!それに団長さんだったら私、お義兄さんって呼んでも良いかな!だって自分の命を投げ出してまでお姉ちゃんの事を守れる人なんて他にいないもん!団長さんが言ったお姉ちゃんを守りたいって言葉に嘘は無いよ、何があっても団長さんならお姉ちゃんを守ってくれる。だから私も安心出来るな」
「守ってくれる…」
先程のルイスの告白の言葉を思い出したソフィア、伯爵ということ怖気づいていて、ちゃんとルイスの告白を聞くことが出来なかった。
何て自分は酷い事をしたのだろうかとソフィアは自分を責めた、あんなに口下手なルイスが自分の為に一生懸命愛の告白をしてくれていたのに、まともに答える事も出来ずに逃げてしまったのだから。
「どうしよう…レティ…私、ルイスさんに酷いことしたわ、あんなにも私に好きだと告げてくれたのに私はルイスさんの爵位と自分の事しか考えれていなかった」
もっとちゃんと聞かなくてはいけない事が沢山あったのに。
「嫌われちゃったかしら……」
自分の行動がルイスを傷付けていると知ったソフィアは泣きそうになった。
「もう…駄目かも」
「お姉ちゃん!今から当たって砕けておいで!」
俯向いて泣き言を言う姉にレティシアは活を入れる。
「レティ」
「誠心誠意自分の言葉を伝えるんだよ、これから結婚するかも知れない相手に自分の想いをちゃんと伝えられないでどうするの?ルイスさんならお姉ちゃんの不安も思いも何でもきっと聞いてくれるから、ね」
「そうかな」
「うん!それでもし駄目だったら一緒に沢山泣いてあげるからね!」
妹に活を入れられて、今度は自分から告白しようと思い外へ出た。
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