11 / 11
三章
魔女、穴を掘る
しおりを挟む
私はすっかり閉口していた。
さびれた砦の道具屋に薬を求めてひっきりなしに客が訪れてくる。
道具屋の主ペトロナは確かに約束を守って錬金術の実験室を与えてくれた。
道具屋の奥にある部屋と鍛冶場をくっつけた広い部屋だ。鍛冶もできれば薬品の実験もできる。寝たり食事したりする場所も用意してある。
悪い場所じゃないよ? 頻繁なノックさえなければ。
奇跡の薬を作った錬金術士に会いたいとか、他の病気も見てほしいとか、家族が骨を折ったから接いでくれとか、あまつさえ人を集めて大儲けしようとか本当に勘弁。
ペトロナに頼んで、人を取り次いでくるのは止めてもらった。さすがにアブリルは除いて。
それでも私目当ての客は引きも切らず、ペトロナがお断りしても、なかなか諦めて帰ってはくれない。
ちなみにペトロナは私への対応がすっかりひっくり返って、今は先生扱いだ。食事も三食出してくれるし、おかずも付いてくる。勘定はきっちりしてるけど。
さて、問題は錬金術の材料が切れたってことだった。
希少金属の素材をナバリア島まで取りに行きたい。
島までの道をてくてく歩いていくのもきついし、かといって飛龍に変身して飛んでったらアブリルに狙撃される。
私はこっそり部屋から穴を掘り始めた。
砦からナバリア島まで地下道を通って行こうという算段だ。
飛龍に変身し、焔を噴いたり爪で削ったりして床から掘り抜いていくんだけど、思ったよりも難しい。
まず音がうるさい。いくらペトロナが優しくなったからって、砦中に響き渡るような音を立てるのはまずい。音を消すような魔法は無いし、もしあったとしても私には使えないから、代わりにできるだけそっと削る。
出てきた土や石は海に流すことにしたんだけど量が多いとごまかしにくい。これは海につながるトンネルを先に掘ることで一応解決した。
最後は穴を隠す方法。
ベッドを上に置いてみたら穴の方が大きかった。それに穴から風のような音が響く。
仕方ないから穴の上に大きな錬金炉を作った。
普段は炉の蓋を閉めておくし、錬金術では深い穴を使うんだとか言ったらアブリルも信じた。
ちょっと胸が痛んだけど、広い意味では嘘じゃないし。
あ、問題はもう一つあった。
ナバリア島までは意外と遠い。浸水しないように深く穴を掘っていったこともあって、なかなか島までたどり着かない。これはもうがんばるしかないか。
そんなこんなで今日も引きこもりらしく穴掘り生活にまい進していた。
扉が激しくノックされている。なにやら聖騎士アブリルが叫んでいるようだ。
穴の中に入っていると、いくら飛龍の感覚が鋭いからって気づきにくい。
遠くから聞こえてくる音はえらく激しい勢いだ。何かあったのかと急いで穴から出て飛龍の変身を解く。
また扉を蹴り破って入ってこられるとまずい。
「シュガ姉! ナバリア島が大変なことになっている! 早く見に来て!」
アブリルが扉の向こうで叫んでいる。
「わかったから、着替えてるから、入ってこないでよ!」
聖騎士ともあろう者がもうちょっと落ち着いてほしいよね。
私は何枚もの服を着終わった。ちなみにかなり暑い。
扉を開けるとアブリルが血相を変えている。
手を引かれて私は砦の上、塔の屋上へ。
「そんなに慌てるようなことなんてーー」
私はナバリア島を見て、
「あるね」
ナバリア島には海岸から細い岩橋が通じている。岩橋と島がつながっているあたりに、これまで見たこともない物が存在している。
白い岩に茶色い岩、いろんな岩と、金色に銀色に鉄色、白色などの結晶を大ざっぱに寄せ集めたような細長く高い建造物らしきもの。塔というべきだろうか。塔の上には大きな透明水晶がはめ込まれている。
高さはこの砦ぐらいかな。
よく見ると塔はゆっくり伸びている。生き物のように成長しているのだ。
さらに塔はこれだけではないようだ。密林のあちこちから似たような物が突き出している。
不気味だ。悪意を感じる。
こんな感じのものについて、何かで読んだことがあるような。
私は記憶の中から本を探して、ぱらぱらとめくっていく。
確か翻訳物の本で、「構造図解クグツ」だったかな……
「あれは…… たぶん呪眼塔…… 対象の生命を吸収して稼働する、機械仕掛けのアンデッド」
私は言葉を漏らす。
「古き龍の仕業なのか!?」
「呪眼塔は錬金術仕掛けの建物で、創造者の命令がなければ動かない。古き龍かどうかは分からないけど誰かが命令しているのは確かね」
屋上に村長も上がってきた。
老いた足で階段を上がってくるのはきつかったようでよろよろしていたが、塔を見るとそのまま倒れそうになった。アブリルが支える。
「悪夢じゃ……! 五十年前の悪夢がまた……!」
村長はうめく。
「悪夢? 五十年前に何があったの?」
アブリルに問われて、村長はぽつぽつと語り出す。
「島に入ることは禁じられておる。古き龍…… かつてこの地を支配していた龍魔女王エウリック=ナバリアに呪われてしまうからじゃ。じゃが、五十年前…… ナバリアの宝を狙った強欲な冒険者共が集まってきたのじゃ……」
村長は説明する。
どこからか島の話を聞きつけて宝探しにやってきた冒険者たちは、砦村を拠点にしてナバリア島に乗り込んでいった。
村人は止めようとしたが、荒くれた冒険者たちは剣で村人を脅し、乱暴まで働いた。
島から宝石や鉱石が見つかったとかで景気の良い話が広まり、さらに冒険者が集まってきて砦村は大変な騒ぎになった。
島から戻ってこない者もいたが、欲深な冒険者たちはそんなことを気にしなかった。
そしてある日。島にあの一ツ眼の塔が現れた。
如何なる魔法か、塔に近づいた者は闇に打たれて死んだ。
それだけではなかった。死んだ者たちは起き上がり、魔物となって、生きた冒険者たちに襲いかかってきたのだ。倒された冒険者もまた魔物の列に加わった。
今までに島で死んだ全ての者たちが魔物の群れとなり、遂には島からあふれて砦村に押し寄せてきた。
大事件とあって地方領主の軍隊も派遣されてきたが、その兵士たちも魔物の群れに加わる結果となった。
砦はとうとう破られ、魔物たちは村に広がっていった。
だが島から離れた魔物たちにはもはや蘇る力や仲間を増やす力がなかった。
多くの兵士や村人を犠牲にしながら魔物は狩られていき、遂に滅び去ったのだった。
人々が島に上陸しなくなると、塔もいつの間にか崩れて消えていた。
魔物の黒い血が流れた土地は呪われ、作物は育たなくなり、今も畑からはわずかな収穫しか得られない。
魔法の恐ろしさを知った人々は魔法を嫌うようになった。
砦には兵士が駐屯して魔物の再来に備えていたが、時は流れて島の出来事も忘れ去られ、もはや兵士も一人しか残っていない。
だが龍が再び現れて島に降り立った。また龍の呪いが始まろうとしている。
あの一ツ眼の塔はその現れなのだ……
「なるほど…… 僕が上陸して古き龍を怒らせたのかも……」
アブリルは申し訳なさそうな顔をする。
「でも責任は取るよ。龍は僕が必ず倒す!」
切り替えが早いね。でも龍を狙うのは止めてくれないかな。
呪眼塔の近くを鳥の群れが飛んでいる。
塔の最上部に据えられた水晶に目玉が浮かび上がる。呪眼だ。
呪眼は鳥をにらむ。呪眼から黒い線が伸びて鳥を貫き、鳥はたちまち落ちる。
鳥の群れは次々に黒い線を受けてとうとう一羽残らず落ちてしまった。
私の額を冷や汗が流れる。
この呪眼塔が現れたのって、私が島に降りたのがきっかけだよね。つまり、私のせい。
でもピンチはチャンスだっていうよね!
あの呪眼塔、見るからに希少金属の塊。壊すことができれば宝の山だ。
こんな考え方って悪いかな。でも私が目指すのは悪い魔女なのだ。
「あの塔は危なすぎる。壊しちゃおうよ、アブリル」
アブリルは目を輝かせる。
「シュガ姉はいつもみんなのことを考えてるんだね。よし、やろうよ!」
え、いや、私のためなんだけど。
その時、妙なものが見えた。
「あれ? 塔の上に誰かいない……?」
「人……?」
アブリルと顔を見合わせる。
人影らしきものはすぐに見えなくなってしまった。
二人そろってみたのだから幻ではないはず。
まさか、今のが呪眼塔を作った古き龍魔女王とか……?
さびれた砦の道具屋に薬を求めてひっきりなしに客が訪れてくる。
道具屋の主ペトロナは確かに約束を守って錬金術の実験室を与えてくれた。
道具屋の奥にある部屋と鍛冶場をくっつけた広い部屋だ。鍛冶もできれば薬品の実験もできる。寝たり食事したりする場所も用意してある。
悪い場所じゃないよ? 頻繁なノックさえなければ。
奇跡の薬を作った錬金術士に会いたいとか、他の病気も見てほしいとか、家族が骨を折ったから接いでくれとか、あまつさえ人を集めて大儲けしようとか本当に勘弁。
ペトロナに頼んで、人を取り次いでくるのは止めてもらった。さすがにアブリルは除いて。
それでも私目当ての客は引きも切らず、ペトロナがお断りしても、なかなか諦めて帰ってはくれない。
ちなみにペトロナは私への対応がすっかりひっくり返って、今は先生扱いだ。食事も三食出してくれるし、おかずも付いてくる。勘定はきっちりしてるけど。
さて、問題は錬金術の材料が切れたってことだった。
希少金属の素材をナバリア島まで取りに行きたい。
島までの道をてくてく歩いていくのもきついし、かといって飛龍に変身して飛んでったらアブリルに狙撃される。
私はこっそり部屋から穴を掘り始めた。
砦からナバリア島まで地下道を通って行こうという算段だ。
飛龍に変身し、焔を噴いたり爪で削ったりして床から掘り抜いていくんだけど、思ったよりも難しい。
まず音がうるさい。いくらペトロナが優しくなったからって、砦中に響き渡るような音を立てるのはまずい。音を消すような魔法は無いし、もしあったとしても私には使えないから、代わりにできるだけそっと削る。
出てきた土や石は海に流すことにしたんだけど量が多いとごまかしにくい。これは海につながるトンネルを先に掘ることで一応解決した。
最後は穴を隠す方法。
ベッドを上に置いてみたら穴の方が大きかった。それに穴から風のような音が響く。
仕方ないから穴の上に大きな錬金炉を作った。
普段は炉の蓋を閉めておくし、錬金術では深い穴を使うんだとか言ったらアブリルも信じた。
ちょっと胸が痛んだけど、広い意味では嘘じゃないし。
あ、問題はもう一つあった。
ナバリア島までは意外と遠い。浸水しないように深く穴を掘っていったこともあって、なかなか島までたどり着かない。これはもうがんばるしかないか。
そんなこんなで今日も引きこもりらしく穴掘り生活にまい進していた。
扉が激しくノックされている。なにやら聖騎士アブリルが叫んでいるようだ。
穴の中に入っていると、いくら飛龍の感覚が鋭いからって気づきにくい。
遠くから聞こえてくる音はえらく激しい勢いだ。何かあったのかと急いで穴から出て飛龍の変身を解く。
また扉を蹴り破って入ってこられるとまずい。
「シュガ姉! ナバリア島が大変なことになっている! 早く見に来て!」
アブリルが扉の向こうで叫んでいる。
「わかったから、着替えてるから、入ってこないでよ!」
聖騎士ともあろう者がもうちょっと落ち着いてほしいよね。
私は何枚もの服を着終わった。ちなみにかなり暑い。
扉を開けるとアブリルが血相を変えている。
手を引かれて私は砦の上、塔の屋上へ。
「そんなに慌てるようなことなんてーー」
私はナバリア島を見て、
「あるね」
ナバリア島には海岸から細い岩橋が通じている。岩橋と島がつながっているあたりに、これまで見たこともない物が存在している。
白い岩に茶色い岩、いろんな岩と、金色に銀色に鉄色、白色などの結晶を大ざっぱに寄せ集めたような細長く高い建造物らしきもの。塔というべきだろうか。塔の上には大きな透明水晶がはめ込まれている。
高さはこの砦ぐらいかな。
よく見ると塔はゆっくり伸びている。生き物のように成長しているのだ。
さらに塔はこれだけではないようだ。密林のあちこちから似たような物が突き出している。
不気味だ。悪意を感じる。
こんな感じのものについて、何かで読んだことがあるような。
私は記憶の中から本を探して、ぱらぱらとめくっていく。
確か翻訳物の本で、「構造図解クグツ」だったかな……
「あれは…… たぶん呪眼塔…… 対象の生命を吸収して稼働する、機械仕掛けのアンデッド」
私は言葉を漏らす。
「古き龍の仕業なのか!?」
「呪眼塔は錬金術仕掛けの建物で、創造者の命令がなければ動かない。古き龍かどうかは分からないけど誰かが命令しているのは確かね」
屋上に村長も上がってきた。
老いた足で階段を上がってくるのはきつかったようでよろよろしていたが、塔を見るとそのまま倒れそうになった。アブリルが支える。
「悪夢じゃ……! 五十年前の悪夢がまた……!」
村長はうめく。
「悪夢? 五十年前に何があったの?」
アブリルに問われて、村長はぽつぽつと語り出す。
「島に入ることは禁じられておる。古き龍…… かつてこの地を支配していた龍魔女王エウリック=ナバリアに呪われてしまうからじゃ。じゃが、五十年前…… ナバリアの宝を狙った強欲な冒険者共が集まってきたのじゃ……」
村長は説明する。
どこからか島の話を聞きつけて宝探しにやってきた冒険者たちは、砦村を拠点にしてナバリア島に乗り込んでいった。
村人は止めようとしたが、荒くれた冒険者たちは剣で村人を脅し、乱暴まで働いた。
島から宝石や鉱石が見つかったとかで景気の良い話が広まり、さらに冒険者が集まってきて砦村は大変な騒ぎになった。
島から戻ってこない者もいたが、欲深な冒険者たちはそんなことを気にしなかった。
そしてある日。島にあの一ツ眼の塔が現れた。
如何なる魔法か、塔に近づいた者は闇に打たれて死んだ。
それだけではなかった。死んだ者たちは起き上がり、魔物となって、生きた冒険者たちに襲いかかってきたのだ。倒された冒険者もまた魔物の列に加わった。
今までに島で死んだ全ての者たちが魔物の群れとなり、遂には島からあふれて砦村に押し寄せてきた。
大事件とあって地方領主の軍隊も派遣されてきたが、その兵士たちも魔物の群れに加わる結果となった。
砦はとうとう破られ、魔物たちは村に広がっていった。
だが島から離れた魔物たちにはもはや蘇る力や仲間を増やす力がなかった。
多くの兵士や村人を犠牲にしながら魔物は狩られていき、遂に滅び去ったのだった。
人々が島に上陸しなくなると、塔もいつの間にか崩れて消えていた。
魔物の黒い血が流れた土地は呪われ、作物は育たなくなり、今も畑からはわずかな収穫しか得られない。
魔法の恐ろしさを知った人々は魔法を嫌うようになった。
砦には兵士が駐屯して魔物の再来に備えていたが、時は流れて島の出来事も忘れ去られ、もはや兵士も一人しか残っていない。
だが龍が再び現れて島に降り立った。また龍の呪いが始まろうとしている。
あの一ツ眼の塔はその現れなのだ……
「なるほど…… 僕が上陸して古き龍を怒らせたのかも……」
アブリルは申し訳なさそうな顔をする。
「でも責任は取るよ。龍は僕が必ず倒す!」
切り替えが早いね。でも龍を狙うのは止めてくれないかな。
呪眼塔の近くを鳥の群れが飛んでいる。
塔の最上部に据えられた水晶に目玉が浮かび上がる。呪眼だ。
呪眼は鳥をにらむ。呪眼から黒い線が伸びて鳥を貫き、鳥はたちまち落ちる。
鳥の群れは次々に黒い線を受けてとうとう一羽残らず落ちてしまった。
私の額を冷や汗が流れる。
この呪眼塔が現れたのって、私が島に降りたのがきっかけだよね。つまり、私のせい。
でもピンチはチャンスだっていうよね!
あの呪眼塔、見るからに希少金属の塊。壊すことができれば宝の山だ。
こんな考え方って悪いかな。でも私が目指すのは悪い魔女なのだ。
「あの塔は危なすぎる。壊しちゃおうよ、アブリル」
アブリルは目を輝かせる。
「シュガ姉はいつもみんなのことを考えてるんだね。よし、やろうよ!」
え、いや、私のためなんだけど。
その時、妙なものが見えた。
「あれ? 塔の上に誰かいない……?」
「人……?」
アブリルと顔を見合わせる。
人影らしきものはすぐに見えなくなってしまった。
二人そろってみたのだから幻ではないはず。
まさか、今のが呪眼塔を作った古き龍魔女王とか……?
0
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
『異世界に転移した限界OL、なぜか周囲が勝手に盛り上がってます』
宵森みなと
ファンタジー
ブラック気味な職場で“お局扱い”に耐えながら働いていた29歳のOL、芹澤まどか。ある日、仕事帰りに道を歩いていると突然霧に包まれ、気がつけば鬱蒼とした森の中——。そこはまさかの異世界!?日本に戻るつもりは一切なし。心機一転、静かに生きていくはずだったのに、なぜか事件とトラブルが次々舞い込む!?
出来損ないと追放された俺、神様から貰った『絶対農域』スキルで農業始めたら、奇跡の作物が育ちすぎて聖女様や女騎士、王族まで押しかけてきた
黒崎隼人
ファンタジー
★☆★完結保証★☆☆
毎日朝7時更新!
「お前のような魔力無しの出来損ないは、もはや我が家の者ではない!」
過労死した俺が転生したのは、魔力が全ての貴族社会で『出来損ない』と蔑まれる三男、カイ。実家から追放され、与えられたのは魔物も寄り付かない不毛の荒れ地だった。
絶望の淵で手にしたのは、神様からの贈り物『絶対農域(ゴッド・フィールド)』というチートスキル! どんな作物も一瞬で育ち、その実は奇跡の効果を発揮する!?
伝説のもふもふ聖獣を相棒に、気ままな農業スローライフを始めようとしただけなのに…「このトマト、聖水以上の治癒効果が!?」「彼の作る小麦を食べたらレベルが上がった!」なんて噂が広まって、聖女様や女騎士、果ては王族までが俺の畑に押しかけてきて――!?
追放した実家が手のひらを返してきても、もう遅い! 最強農業スキルで辺境から世界を救う!? 爽快成り上がりファンタジー、ここに開幕!
【運命鑑定】で拾った訳あり美少女たち、SSS級に覚醒させたら俺への好感度がカンスト!? ~追放軍師、最強パーティ(全員嫁候補)と甘々ライフ~
月城 友麻
ファンタジー
『お前みたいな無能、最初から要らなかった』
恋人に裏切られ、仲間に陥れられ、家族に見捨てられた。
戦闘力ゼロの鑑定士レオンは、ある日全てを失った――――。
だが、絶望の底で覚醒したのは――未来が視える神スキル【運命鑑定】
導かれるまま向かった路地裏で出会ったのは、世界に見捨てられた四人の少女たち。
「……あんたも、どうせ私を利用するんでしょ」
「誰も本当の私なんて見てくれない」
「私の力は……人を傷つけるだけ」
「ボクは、誰かの『商品』なんかじゃない」
傷だらけで、誰にも才能を認められず、絶望していた彼女たち。
しかしレオンの【運命鑑定】は見抜いていた。
――彼女たちの潜在能力は、全員SSS級。
「君たちを、大陸最強にプロデュースする」
「「「「……はぁ!?」」」」
落ちこぼれ軍師と、訳あり美少女たちの逆転劇が始まる。
俺を捨てた奴らが土下座してきても――もう遅い。
◆爽快ざまぁ×美少女育成×成り上がりファンタジー、ここに開幕!
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
ルビの使い方が上手ですね!私も最近投稿始めたので勉強になります!頑張ってください!
ご感想ありがとうございます!