26 / 64
第2章
お空の上と暗黒騎士
しおりを挟む
猛速度で上昇していく塔にしがみついている暗黒騎士ザニバル。
塔は底の穴から焔を噴出し、その反動で飛翔している。
塔は激しく揺れる。ザニバルは必死にしがみつく。
塔が雨雲を抜けると星空が広がる。
ザニバルはしかしその美しさを眺めるどころではない。
塔はより加速している。このままではどこまで飛んでいってしまうのか。ザニバルはあまりにも怖くて気が遠くなりそうだ。
<ザニバル、怖がるのを止めな! 恐怖の瘴気を出せば出すほど速度が上がっちまうんだよ!>
ザニバルの魔装に宿る悪魔バランが叫ぶ。
<この「アルテムの杖」とやらは魔力変換集束器だ! 瘴気を魔力に変えて、焔の魔法に集束して飛んでいるんのさ! 瘴気がある限り止まりゃしないよ!>
<で、でも!>
上を見ても下を見ても怖い。
上昇し続けて蒼空が黒い空に変わってきた。星を離れようとしているのだ。
下には茶色い大陸とそれを覆う白い雲の模様、そして青い海が広がっている。
ザニバルの恐怖は瘴気を生み出す。塔はその瘴気を吸い込んで力に変えて飛んでいる。怖がるほどに瘴気が塔に供給されてしまう。
ザニバルはなんとか恐怖を抑えようと意識を集中する。状況がよく認識できるようになって、むしろもっと怖くなる。
明瞭になってきた心に、塔の中からの恐怖も伝わってくる。このアルテムの杖を使っていた者たちが遺した恐怖。何があったのかはよく分からない。でも最期の気持ちは感じ取れる。
圧倒的な死が迫る。
杖を使いこなせない恐怖。
仲間を守れない恐怖。
仲間を喪う恐怖。
マヒメが逃げようとしない恐怖。
せめて最年少のマヒメだけでも助けたいのに。
ユミナとフブキとサレオとルシタとアルとケインとハルト。
七人の恐怖、そしてマヒメを逃がしたいという想いがこの杖に込められている。
ザニバルには分かった。
彼らのマヒメを逃がしたいという想いが逃避の悪魔ボウマを召喚したのだ。
かつて自分の抱いた恐怖が悪魔バランを呼んだように。
ザニバルは怖がらないのを止めた。
バランが何か叫んでいるのは無視する。
恐怖こそが自分なのだ。
もっともっと怖くなろう。
杖の中の恐怖を迎え入れる。
ユミナとフブキとサレオとルシタとアルとケインとハルトの恐怖が心の奥底にまで入ってくる。
ザニバルは魔装を解く。暗黒の瘴気が拡散する。幼い少女の姿が露わになる。
使用者との接続が切れて、塔が杖に戻る。
少女は杖を抱きかかえる。
高空の凍気がたちまちザニバルの髪や肌を凍りつかせていく。
上空への加速が止まり、推力を失った杖と共にザニバルは重力に引かれて落ち始める。
身体が凍りつき、息もできない恐怖。
落ちていくにつれて熱が高まり焼かれる恐怖。
激しい乱流に身体をばらばらにされる恐怖。
恐怖がザニバルを襲う。
なによりも恐ろしいのは、このまま無駄死にしてお父さんやお母さんやお姉ちゃんの仇をとれないこと。
そこにユミナとフブキとサレオとルシタとアルとケインとハルトの恐怖も加わっている。
怖い、怖い!
ザニバルは極限の恐怖を直視する。
恐怖から生まれる瘴気の全てを杖に注ぎ込む。
あらんかぎりの恐怖で杖を支配する。
杖が再び塔に変わろうとするのを抑え、望む形に導く。
ザニバルが杖に求めるのは飛ぶことじゃない。走ることだ。
杖は枝を伸ばす。
二本の枝が渦巻いて輪を作る。車輪だ。
また別の枝が杖に水平な棒を成す。取っ手だ。ザニバルは取っ手を握る。
杖は膨らみ、ザニバルがまたがる車体に変化する。
車体は中央に瘴気を蓄積し、そこで生み出される力が車輪を回転させる。
車体の側面に突き出た杖の後端から余剰の瘴気が噴き出す。
ザニバルの身体を魔装が覆っていく。いつもよりも薄く滑らかで流線形。風を切り裂くための形だ。
雨が降り続けている神社。
マヒメの母ミシカは、ザニバルが打ち上がっていった後もただ空を見上げていた。
強い魔力の接近を感じる。
ミシカは己の杖を掲げて、光の魔法を全開にする。
雲に穴が開いた。
何かが雲を突き抜けて落ちてくるのだ。
それは黒い傘のようなものを広げて空気に抗いながら降下してくる。ミシカの目前に着地した。地面に溜まった水が跳ね上がる。それの車輪が深く沈みこんでから元に戻る。
黒い傘が吸い込まれるように閉じていき、それの姿が明かされた。
「アルテムの…… 馬……!?」
ミシカは目を見開く。
二輪の車に暗黒騎士がまたがっている。
車は振動していて、低く唸るような音を立てている。
車からはアルテムの杖の力が感じられる。しかしその色は白ではない。黒く闇に染まっていた。
「いいね、これ。ボウマをこてんぱんにしてやれるよ」
暗黒騎士の兜から覗く赤い眼が炎のように燃えている。
ミシカは顔色を変えた。
「それでは約束が違います! 娘を守っていただくためにさしあげたのです!」
「最初に約束したのはマヒメだもん。他の約束はまた後の話だよ」
ザニバルは言い放った。
塔は底の穴から焔を噴出し、その反動で飛翔している。
塔は激しく揺れる。ザニバルは必死にしがみつく。
塔が雨雲を抜けると星空が広がる。
ザニバルはしかしその美しさを眺めるどころではない。
塔はより加速している。このままではどこまで飛んでいってしまうのか。ザニバルはあまりにも怖くて気が遠くなりそうだ。
<ザニバル、怖がるのを止めな! 恐怖の瘴気を出せば出すほど速度が上がっちまうんだよ!>
ザニバルの魔装に宿る悪魔バランが叫ぶ。
<この「アルテムの杖」とやらは魔力変換集束器だ! 瘴気を魔力に変えて、焔の魔法に集束して飛んでいるんのさ! 瘴気がある限り止まりゃしないよ!>
<で、でも!>
上を見ても下を見ても怖い。
上昇し続けて蒼空が黒い空に変わってきた。星を離れようとしているのだ。
下には茶色い大陸とそれを覆う白い雲の模様、そして青い海が広がっている。
ザニバルの恐怖は瘴気を生み出す。塔はその瘴気を吸い込んで力に変えて飛んでいる。怖がるほどに瘴気が塔に供給されてしまう。
ザニバルはなんとか恐怖を抑えようと意識を集中する。状況がよく認識できるようになって、むしろもっと怖くなる。
明瞭になってきた心に、塔の中からの恐怖も伝わってくる。このアルテムの杖を使っていた者たちが遺した恐怖。何があったのかはよく分からない。でも最期の気持ちは感じ取れる。
圧倒的な死が迫る。
杖を使いこなせない恐怖。
仲間を守れない恐怖。
仲間を喪う恐怖。
マヒメが逃げようとしない恐怖。
せめて最年少のマヒメだけでも助けたいのに。
ユミナとフブキとサレオとルシタとアルとケインとハルト。
七人の恐怖、そしてマヒメを逃がしたいという想いがこの杖に込められている。
ザニバルには分かった。
彼らのマヒメを逃がしたいという想いが逃避の悪魔ボウマを召喚したのだ。
かつて自分の抱いた恐怖が悪魔バランを呼んだように。
ザニバルは怖がらないのを止めた。
バランが何か叫んでいるのは無視する。
恐怖こそが自分なのだ。
もっともっと怖くなろう。
杖の中の恐怖を迎え入れる。
ユミナとフブキとサレオとルシタとアルとケインとハルトの恐怖が心の奥底にまで入ってくる。
ザニバルは魔装を解く。暗黒の瘴気が拡散する。幼い少女の姿が露わになる。
使用者との接続が切れて、塔が杖に戻る。
少女は杖を抱きかかえる。
高空の凍気がたちまちザニバルの髪や肌を凍りつかせていく。
上空への加速が止まり、推力を失った杖と共にザニバルは重力に引かれて落ち始める。
身体が凍りつき、息もできない恐怖。
落ちていくにつれて熱が高まり焼かれる恐怖。
激しい乱流に身体をばらばらにされる恐怖。
恐怖がザニバルを襲う。
なによりも恐ろしいのは、このまま無駄死にしてお父さんやお母さんやお姉ちゃんの仇をとれないこと。
そこにユミナとフブキとサレオとルシタとアルとケインとハルトの恐怖も加わっている。
怖い、怖い!
ザニバルは極限の恐怖を直視する。
恐怖から生まれる瘴気の全てを杖に注ぎ込む。
あらんかぎりの恐怖で杖を支配する。
杖が再び塔に変わろうとするのを抑え、望む形に導く。
ザニバルが杖に求めるのは飛ぶことじゃない。走ることだ。
杖は枝を伸ばす。
二本の枝が渦巻いて輪を作る。車輪だ。
また別の枝が杖に水平な棒を成す。取っ手だ。ザニバルは取っ手を握る。
杖は膨らみ、ザニバルがまたがる車体に変化する。
車体は中央に瘴気を蓄積し、そこで生み出される力が車輪を回転させる。
車体の側面に突き出た杖の後端から余剰の瘴気が噴き出す。
ザニバルの身体を魔装が覆っていく。いつもよりも薄く滑らかで流線形。風を切り裂くための形だ。
雨が降り続けている神社。
マヒメの母ミシカは、ザニバルが打ち上がっていった後もただ空を見上げていた。
強い魔力の接近を感じる。
ミシカは己の杖を掲げて、光の魔法を全開にする。
雲に穴が開いた。
何かが雲を突き抜けて落ちてくるのだ。
それは黒い傘のようなものを広げて空気に抗いながら降下してくる。ミシカの目前に着地した。地面に溜まった水が跳ね上がる。それの車輪が深く沈みこんでから元に戻る。
黒い傘が吸い込まれるように閉じていき、それの姿が明かされた。
「アルテムの…… 馬……!?」
ミシカは目を見開く。
二輪の車に暗黒騎士がまたがっている。
車は振動していて、低く唸るような音を立てている。
車からはアルテムの杖の力が感じられる。しかしその色は白ではない。黒く闇に染まっていた。
「いいね、これ。ボウマをこてんぱんにしてやれるよ」
暗黒騎士の兜から覗く赤い眼が炎のように燃えている。
ミシカは顔色を変えた。
「それでは約束が違います! 娘を守っていただくためにさしあげたのです!」
「最初に約束したのはマヒメだもん。他の約束はまた後の話だよ」
ザニバルは言い放った。
0
あなたにおすすめの小説
「お前の戦い方は地味すぎる」とギルドをクビになったおっさん、その正体は大陸を震撼させた伝説の暗殺者。
夏見ナイ
ファンタジー
「地味すぎる」とギルドをクビになったおっさん冒険者アラン(40)。彼はこれを機に、血塗られた過去を捨てて辺境の村で静かに暮らすことを決意する。その正体は、10年前に姿を消した伝説の暗殺者“神の影”。
もう戦いはこりごりなのだが、体に染みついた暗殺術が無意識に発動。気配だけでチンピラを黙らせ、小石で魔物を一撃で仕留める姿が「神業」だと勘違いされ、噂が噂を呼ぶ。
純粋な少女には師匠と慕われ、元騎士には神と崇められ、挙句の果てには王女や諸国の密偵まで押しかけてくる始末。本人は畑仕事に精を出したいだけなのに、彼の周りでは勝手に伝説が更新されていく!
最強の元暗殺者による、勘違いスローライフファンタジー、開幕!
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
《レベル∞》の万物創造スキルで追放された俺、辺境を開拓してたら気づけば神々の箱庭になっていた
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティーの雑用係だったカイは、魔王討伐後「無能」の烙印を押され追放される。全てを失い、死を覚悟して流れ着いた「忘れられた辺境」。そこで彼のハズレスキルは真の姿《万物創造》へと覚醒した。
無から有を生み、世界の理すら書き換える神の如き力。カイはまず、生きるために快適な家を、豊かな畑を、そして清らかな川を創造する。荒れ果てた土地は、みるみるうちに楽園へと姿を変えていった。
やがて、彼の元には行き場を失った獣人の少女やエルフの賢者、ドワーフの鍛冶師など、心優しき仲間たちが集い始める。これは、追放された一人の青年が、大切な仲間たちと共に理想郷を築き、やがてその地が「神々の箱庭」と呼ばれるまでの物語。
追放された俺のスキル【整理整頓】が覚醒!もふもふフェンリルと訳あり令嬢と辺境で最強ギルドはじめます
黒崎隼人
ファンタジー
「お前の【整理整頓】なんてゴミスキル、もういらない」――勇者パーティーの雑用係だったカイは、ダンジョンの最深部で無一文で追放された。死を覚悟したその時、彼のスキルは真の能力に覚醒する。鑑定、無限収納、状態異常回復、スキル強化……森羅万象を“整理”するその力は、まさに規格外の万能チートだった! 呪われたもふもふ聖獣と、没落寸前の騎士令嬢。心優しき仲間と出会ったカイは、辺境の街で小さなギルド『クローゼット』を立ち上げる。一方、カイという“本当の勇者”を失ったパーティーは崩壊寸前に。これは、地味なスキル一つで世界を“整理整頓”していく、一人の青年の爽快成り上がり英雄譚!
地味な薬草師だった俺が、実は村の生命線でした
有賀冬馬
ファンタジー
恋人に裏切られ、村を追い出された青年エド。彼の地味な仕事は誰にも評価されず、ただの「役立たず」として切り捨てられた。だが、それは間違いだった。旅の魔術師エリーゼと出会った彼は、自分の能力が秘めていた真の価値を知る。魔術と薬草を組み合わせた彼の秘薬は、やがて王国を救うほどの力となり、エドは英雄として名を馳せていく。そして、彼が去った村は、彼がいた頃には気づかなかった「地味な薬」の恩恵を失い、静かに破滅へと向かっていくのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる