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第3章
嘘と真実
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ミレーラに家族はいなかった。
聖騎士団所属だった両親を魔族との戦乱で失い、孤児となったミレーラは南ウルスラの聖騎士団で育てられた。
寄宿舎で暮らし、大隊長を師として剣や魔法を学んだ。
親身に世話をしてくれる大隊長の元で励んだミレーラは、剣も魔法も卓越した腕を身に着けた。
両親がいない辛さから目をそらさず、人生に立ち向かっていくのが大隊長への恩返しだと信じたミレーラは、手本となるような聖騎士を目指して努力の日々を送っていた。
聖騎士団の内部で争いが始まった。
魔族との融和を推し進めようとする新派閥と、断固として魔族を滅ぼすべしとする旧派閥が対立したのだ。
聖騎士団は各国に拠点を持つ。南ウルスラ王国ではもともと反魔族の気風が強く、旧派閥が優勢だった。両親を魔族に殺されたミレーラも旧派閥になびいていた。
だがミレーラは知ってしまったのだ。大隊長が新派閥と通じていることを。大隊長は新派閥と手を組んで内部抗争を終わらせようとしていた。
ミレーラは大隊長を説得して企みを止めさせようと試み、果たせなかった。そこで彼女は南ウルスラの枢機卿に相談した。代わって説得をしてもらおうと思ったのだ。
そして枢機卿は大隊長を捕らえ、見せしめに処刑してしまった。
これをきっかけに新派閥は虐殺され、南ウルスラの聖騎士団は分派独立してアトポシス神聖騎士団を名乗り、枢機卿はアトポシス神聖教団法皇の座に就いた。
真実のためには親代わりの大隊長をも訴えたとして、ミレーラは神聖騎士の鑑と称えられ、法皇からも重用されるようになった。
だが本人は絶望していた。本当の親のように愛していた大隊長を自らの手で殺してしまったようなものだ。家族だったのに。
ミレーラは何もかもを、特に自分自身を信じられなくなった。この世に真実など無用だと思うようになった。
その頃、帝国ではデス・ザニバルなる者が名を上げてきて、神聖騎士団はこれを問題視した。異端の力と疑ったのだ。ザニバルの監視役、場合によっては処刑役が求められ、ミレーラは志願した。ザニバルの噂があまりにも嘘っぽかったからだ。
全身黒づくめの甲冑で顔も見せず、闇の瘴気を操り、恐るべき凶暴な戦いぶりを見せる。剣は通じず、魔法も跳ね返す。馬ではなく虎に乗っている。
物語に出てくる暗黒騎士のようだった。
神聖騎士団の政治力で軍の人事を操作してザニバルの副官に着任したミレーラは、ザニバルの嘘を嘲笑ってやろうと監視を始めた。
ザニバルはまさしく嘘のような存在だった。
敵を恐れているように見えて、途轍もない力で真正面から叩きのめす。
欲深なようで、子どもじみた物しか欲しがらない。
悪魔のようにふるまうが、仲間を常に守る。
常に嘘をついているようで、しかしその行動には真実が感じられる。
ミレーラは監視すればするほどザニバルのことが分からなくなり、知りたくなった。嘘をついてザニバルを試した。ザニバルから嫌われても止められなかった。
そしていつしか信じるようになったのだ。ザニバルは嘘と真実を超越している。そんなザニバルは自分のような裏切り者にとってかけがえのない救いだと。
「もう終わらせましょう」
ミレーラは懐から杖を取り出す。
「分解なさい」
その命令を受けて、ホーリーケルベロスとホーリーハウンドは一斉に光の粒へと分解。
ミレーラは砂浜に降り立つ。
光の粒はミレーラの杖に吸い込まれていく。
迫ってきたヘルタイガーに向けて、ミレーラは杖を突きつけた。口角を片方だけ上げて歪んだ笑いを見せる。
「ザニバル様が私のものにならないなら、家族をいただくことにします。まずは虎、次はあの隠し子」
「聖転換術式と強制召喚術式を融合発動」
ミレーラの杖から魔法陣が展開する。極めて複雑な紋様の術式だ。
「制御術式を付加」
さらに魔法陣の周囲に小魔法陣が生じた。
「多段収束術式で増幅」
いくつもの魔法陣がレンズのように重なりあっていく。
「術式を…… 接続!」
ミレーラの全身が白銀に輝き始める。輝く無数の微小魔法陣がミレーラを取り囲み、彼女の中へと染みこむように入っていく。
体中に入り込んだ魔法陣が無理やりに魔力回路を構築し、ミレーラの顔が激痛に歪む。
「う…… ふふふふ…… 龍王ですら思うがままに操れたという伝説の支配術式…… もはや封印されたその技を研究し、再構築しました……
さあ、ひれ伏しなさい!」
ミレーラの杖から白銀の多重円が放たれた。円は分散して幾つものリングとなって飛翔、ザニバルとヘルタイガーを囲んでから急速に縮小を始める。
リングはつんざく音を立てながら、ザニバルの首めがけて締まる。
だがザニバルの振り回したハンマーに触れるや弾け飛んで光の粒に分解した。
同時にリングはヘルタイガーの首に巻き付いた。白銀の首輪となる。
ミレーラは苦痛で顔を歪ませながらも笑う。
「ふふふ…… ザニバル様に通用しないことは分かっています。時間さえ稼げれば十分」
ヘルタイガーの首輪から無数の微小魔法陣が放出され、それがヘルタイガーの身体に侵入し始める。
ヘルタイガーは苦悶の叫びを上げる。黒い毛皮が白銀に染まり出す。
ミレーラは叫ぶ。
「強制再召喚です。ヘルタイガーよ、私の下僕、ホーリータイガーとなりなさい!」
「そんなのだめだもん!」
ザニバルはヘルタイガーの首輪を引きちぎろうとしたが、その前に首輪の全てが微小魔法陣に転換されて消失した。
ヘルタイガーが身体をけいれんさせる。ザニバルは上から抱きしめて抑えようとする。
ヘルタイガーの全身が白銀に染まりきり、そして砂の上に突っ伏した。
その白銀の姿はもはや魔獣ヘルタイガーのキトではなかった。聖獣ホーリータイガーのキトだった。
倒れたキトからザニバルは急いで降りた。
「キト! キト!!」
キトは苦しそうに喘いでいる。
ミレーラもまた喘ぎながら言う。
「成功、ですね…… さあ、私の元に来なさい、ホーリータイガー」
キトはなんとか立ち上がろうとしてよろける。苦痛が収まっていない。
「ミレーラ…… もう怒ったもん」
暗黒騎士ザニバルの魔装に暗黒の瘴気が吸い込まれていく。いつもとは逆だ。
兜の奥の目が蒼白く燃える。
瘴気で作られたハンマーが大剣へと姿を変える。
<ザニバル! そうじゃないだろうが! 恐怖を忘れるんじゃないよ!>
魔装に宿る悪魔バランが叫ぶ。
<家族に手を出すのはねえ、絶対の絶対に許さないもん!>
ザニバルは恐怖から目を閉ざし、怒りに満ちている。
ミレーラを前に、大剣を振り上げる。
ミレーラは穏やかに微笑んだ。
「ようやく怒っていただけました。本当にお待ちしておりました、ザニバル様」
そして差し出すかのように首を垂れた。
聖騎士団所属だった両親を魔族との戦乱で失い、孤児となったミレーラは南ウルスラの聖騎士団で育てられた。
寄宿舎で暮らし、大隊長を師として剣や魔法を学んだ。
親身に世話をしてくれる大隊長の元で励んだミレーラは、剣も魔法も卓越した腕を身に着けた。
両親がいない辛さから目をそらさず、人生に立ち向かっていくのが大隊長への恩返しだと信じたミレーラは、手本となるような聖騎士を目指して努力の日々を送っていた。
聖騎士団の内部で争いが始まった。
魔族との融和を推し進めようとする新派閥と、断固として魔族を滅ぼすべしとする旧派閥が対立したのだ。
聖騎士団は各国に拠点を持つ。南ウルスラ王国ではもともと反魔族の気風が強く、旧派閥が優勢だった。両親を魔族に殺されたミレーラも旧派閥になびいていた。
だがミレーラは知ってしまったのだ。大隊長が新派閥と通じていることを。大隊長は新派閥と手を組んで内部抗争を終わらせようとしていた。
ミレーラは大隊長を説得して企みを止めさせようと試み、果たせなかった。そこで彼女は南ウルスラの枢機卿に相談した。代わって説得をしてもらおうと思ったのだ。
そして枢機卿は大隊長を捕らえ、見せしめに処刑してしまった。
これをきっかけに新派閥は虐殺され、南ウルスラの聖騎士団は分派独立してアトポシス神聖騎士団を名乗り、枢機卿はアトポシス神聖教団法皇の座に就いた。
真実のためには親代わりの大隊長をも訴えたとして、ミレーラは神聖騎士の鑑と称えられ、法皇からも重用されるようになった。
だが本人は絶望していた。本当の親のように愛していた大隊長を自らの手で殺してしまったようなものだ。家族だったのに。
ミレーラは何もかもを、特に自分自身を信じられなくなった。この世に真実など無用だと思うようになった。
その頃、帝国ではデス・ザニバルなる者が名を上げてきて、神聖騎士団はこれを問題視した。異端の力と疑ったのだ。ザニバルの監視役、場合によっては処刑役が求められ、ミレーラは志願した。ザニバルの噂があまりにも嘘っぽかったからだ。
全身黒づくめの甲冑で顔も見せず、闇の瘴気を操り、恐るべき凶暴な戦いぶりを見せる。剣は通じず、魔法も跳ね返す。馬ではなく虎に乗っている。
物語に出てくる暗黒騎士のようだった。
神聖騎士団の政治力で軍の人事を操作してザニバルの副官に着任したミレーラは、ザニバルの嘘を嘲笑ってやろうと監視を始めた。
ザニバルはまさしく嘘のような存在だった。
敵を恐れているように見えて、途轍もない力で真正面から叩きのめす。
欲深なようで、子どもじみた物しか欲しがらない。
悪魔のようにふるまうが、仲間を常に守る。
常に嘘をついているようで、しかしその行動には真実が感じられる。
ミレーラは監視すればするほどザニバルのことが分からなくなり、知りたくなった。嘘をついてザニバルを試した。ザニバルから嫌われても止められなかった。
そしていつしか信じるようになったのだ。ザニバルは嘘と真実を超越している。そんなザニバルは自分のような裏切り者にとってかけがえのない救いだと。
「もう終わらせましょう」
ミレーラは懐から杖を取り出す。
「分解なさい」
その命令を受けて、ホーリーケルベロスとホーリーハウンドは一斉に光の粒へと分解。
ミレーラは砂浜に降り立つ。
光の粒はミレーラの杖に吸い込まれていく。
迫ってきたヘルタイガーに向けて、ミレーラは杖を突きつけた。口角を片方だけ上げて歪んだ笑いを見せる。
「ザニバル様が私のものにならないなら、家族をいただくことにします。まずは虎、次はあの隠し子」
「聖転換術式と強制召喚術式を融合発動」
ミレーラの杖から魔法陣が展開する。極めて複雑な紋様の術式だ。
「制御術式を付加」
さらに魔法陣の周囲に小魔法陣が生じた。
「多段収束術式で増幅」
いくつもの魔法陣がレンズのように重なりあっていく。
「術式を…… 接続!」
ミレーラの全身が白銀に輝き始める。輝く無数の微小魔法陣がミレーラを取り囲み、彼女の中へと染みこむように入っていく。
体中に入り込んだ魔法陣が無理やりに魔力回路を構築し、ミレーラの顔が激痛に歪む。
「う…… ふふふふ…… 龍王ですら思うがままに操れたという伝説の支配術式…… もはや封印されたその技を研究し、再構築しました……
さあ、ひれ伏しなさい!」
ミレーラの杖から白銀の多重円が放たれた。円は分散して幾つものリングとなって飛翔、ザニバルとヘルタイガーを囲んでから急速に縮小を始める。
リングはつんざく音を立てながら、ザニバルの首めがけて締まる。
だがザニバルの振り回したハンマーに触れるや弾け飛んで光の粒に分解した。
同時にリングはヘルタイガーの首に巻き付いた。白銀の首輪となる。
ミレーラは苦痛で顔を歪ませながらも笑う。
「ふふふ…… ザニバル様に通用しないことは分かっています。時間さえ稼げれば十分」
ヘルタイガーの首輪から無数の微小魔法陣が放出され、それがヘルタイガーの身体に侵入し始める。
ヘルタイガーは苦悶の叫びを上げる。黒い毛皮が白銀に染まり出す。
ミレーラは叫ぶ。
「強制再召喚です。ヘルタイガーよ、私の下僕、ホーリータイガーとなりなさい!」
「そんなのだめだもん!」
ザニバルはヘルタイガーの首輪を引きちぎろうとしたが、その前に首輪の全てが微小魔法陣に転換されて消失した。
ヘルタイガーが身体をけいれんさせる。ザニバルは上から抱きしめて抑えようとする。
ヘルタイガーの全身が白銀に染まりきり、そして砂の上に突っ伏した。
その白銀の姿はもはや魔獣ヘルタイガーのキトではなかった。聖獣ホーリータイガーのキトだった。
倒れたキトからザニバルは急いで降りた。
「キト! キト!!」
キトは苦しそうに喘いでいる。
ミレーラもまた喘ぎながら言う。
「成功、ですね…… さあ、私の元に来なさい、ホーリータイガー」
キトはなんとか立ち上がろうとしてよろける。苦痛が収まっていない。
「ミレーラ…… もう怒ったもん」
暗黒騎士ザニバルの魔装に暗黒の瘴気が吸い込まれていく。いつもとは逆だ。
兜の奥の目が蒼白く燃える。
瘴気で作られたハンマーが大剣へと姿を変える。
<ザニバル! そうじゃないだろうが! 恐怖を忘れるんじゃないよ!>
魔装に宿る悪魔バランが叫ぶ。
<家族に手を出すのはねえ、絶対の絶対に許さないもん!>
ザニバルは恐怖から目を閉ざし、怒りに満ちている。
ミレーラを前に、大剣を振り上げる。
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