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第四章 新たな一歩
103 レッツメラキュラ!
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「「「「「憂鬱だ」」」」」
試合前日。朝。
俺たちは試合会場であるメラキュラ星へと赴くため宇宙船に乗り込んだのだが……
「お前ら! 試合前日だぞ! もっと、こう……しゃきっとしろ!」
「怖いもんは怖いから仕方ねえって監督も言ってたろ。
それにそういう龍也も足震えてるじゃねえか」
「こ、これは武者震いって――」
「はいはい、そういうお約束のやついらないから」
「はあー? 凛! 最後まで言わせ……って、お前はそんなに怖がってなさそうだな。
前はあんなに怖そうだったのに」
「は? 別に元々怖がってなかったし。
それに今更怖がっても意味無いしね。別に元々怖がってなかったけど」
「……ふーん」
以前の凛なら怖さでこんなことは言えなかっただろう。これもあの特訓のおかげか。
怖いものは怖いから仕方ない。たった1週間で身体に染み込んだ恐怖を消すことは不可能。
あの特訓の後、アウラス監督が言っていた言葉だ。
しかし、だからといってあの特訓に意味がなかったわけではない。
俺やラーラ、ファクタのようにホラーをなめていた者。ブラドやアラン、将人のように恐怖を隠していた者。そして、レオやザシャ、アリスのように本当にホラーに耐性がある者。
全員の恐怖に対する感情を知れたのは成果として充分以上に大きいだろう。
もちろん、凛のように恐怖が大きすぎた者には多少のフォローを入れて和らげたりと、参加した全員にとっていい影響を及ぼしている。
「大丈夫だって、ミアちゃん、ラーラちゃん。
どれだけ怖くても俺が守って――」
「大丈夫だよミアちゃん! それにラーラちゃん!
どれだけ怖くてもアリスが守るから! だから、安心してアリスに甘えてくれていいからね! 怖がる顔とか隠さなくていいからね!」
「わ、わかったから……アリス……圧がすごい……」
「レオー、そんなに守りたいなら俺たち守ってくれよー」
「はーうるせえヘンドリック! 誰が男なんか……と言いたいところだけど、試合に勝つためだ、特別に怖がらなくなる方法を教えてやる」
「「「おお?」」」
お? これは興味深い。
ホラーに耐性のある3人のうち、ザシャとアリスは何となくとか特に理由は無く怖くないとかで、残念ながら参考にはならなかった。
だからレオも同じかと思っていたのだが、もし何かホラー耐性メソッドがあるなら是非実践したい。
「隣に……」
「隣に……?」
「隣に……怖がる女子がいると思えー! 男ならそれだけで最大限力を発揮できるであろー!」
「「「……解散」」」
「は!? なんでだよ!?」
……それで恐怖を抑え込められるなんて。やっぱりお前は凄いやつだよ……レオ。
「相変わらず馬鹿言ってんなぁ~」
「はぁー? ガチガチに真剣なんだけど!?
って、ペペー! 久しぶりだな!
お前全然会えないで、ずっと特訓場に篭ってたのか?」
「いやー、まあ、色々やることがあってね~」
「へー、で、お前怖いのとか大丈夫なんだろうな」
「怖いくらいよゆーよゆー。
今回の試合は前の試合みたいなミスはしないから安心して頼ってくれよっ!」
しかし、ペペのようにあの特訓に参加していなかった選手もいる。
そういう人たちが恐怖に対してどんな感情を抱いているか完全には理解できていない。少し不安要素だな。
と、今回の宇宙船では、久しぶりに全員が揃っている。
特訓時間が人それぞれだったこともあって、会えない人も多かったからな。
色々気になることはあるが、まず俺はずっと探していた彼に会いに行く。
「よ、久しぶり、クレ」
「龍也か。確かに久しぶりだな」
「見事に会えなかったよな。
突然だけど、お前について少し気づいたことがあってさ、ずっと話したかったんだ。
結構探したんだぜ?」
「そうか、それは悪かった。
って、気づいたことって……お前も気づいていたのか」
「俺も?」
「ああ。前にラーラにも言われてな。
最初は驚き否定したかったが、悔しいことに事実だった」
ラーラ……ああ、あの時か。まさか俺以外にも気づいてた人がいたとはな。
「それで、どうだ?」
「ああ、もう受け入れ特訓に精を出した。
しかしやはり思うようにはいかないな。結局俺はまだ力を覚醒させることすらできていない」
「そんなのお前だけじゃなくて全員だ。
それに、そんな力が無くてもお前なら確実にチームの力になれるだろ?
頑張ろうぜ」
「ああ。そうだな、頑張ろう」
やけに真剣な表情だったな。試合に緊張しているのか、まだ力を覚醒させられていないことを気にしているのか、お化けが怖いのか。とはいえ、俺が気づいたクレの欠点には既に気づけていたんだし、それならそこまで気負う必要も無さそうだけどな。
となるとやはり……お化けが怖いのか……。
「あ、キャ、キャプテン!」
そんな事を考えていると突然声をかけられる。その相手は先程話題に上がっていた人物。
「ラーラか、どうした?」
「あの、話は聞かせてもらいました。
キャプテンもクレくんのこと気づいていたんですね……!」
「ああ。というより、ラーラが気づいてた方が驚きだけどな」
「え、わ、わたしは、そこ……なんか気づいちゃったので、あはは。
でも大変ですよね。フロージアのせいで脚に爆弾を抱えさせられてるなんて」
「……え!?」
「え!? な、なんですか!? 急に大きな声を出して……」
「フロージアのせいで……脚? 何の話だ?」
ラーラの話す内容は、想像していた内容とは大きく違っていて……
「ええっ!? キャプテンも気づいてるんじゃなかったんですか!?
あの、フィロさんが言ってたことですよ。フロージア星人の特徴として、数秒接触し続けたら遅効性の凍傷がなんとかって。あれが、クレくんと相手の選手が接触したときに起きたんじゃないかって話です」
そ、そんなこと思いついてもいなかったぞ……。
思い返してみれば、確かにあの時フロージアの選手としばらくの間接触していたな。発動条件を満たしていてもおかしくはないか……。
いや、そんなことより
「それで、その話し方的にまさか……」
「は、はい。オグレスのお医者さんに掛け合ったところ、発症していたらしいです。
遅効性なので、今回の試合は問題なく動けるらしいのですが、次の……エクセラルとの試合に出場することは無理だろう、と」
「そんな……」
エクセラルは今回の予選で1番の強敵。その試合に、チームでもトップクラスに上手なクレが出場できないのは厳しすぎる。
それに、フロージアの未知の特性だ。本当に凍傷だけで終わるのかも、一定期間で回復するのかも確実ではない。
心配だ……。
「クレくんは言っていました。
足のことを伝えて仲間を心配させるくらいなら、少しでも特訓時間を増やして、次の……俺にとって予選最後となる試合で貢献する、と。
だから、他のみんなには何も伝えず、ひたすらに特訓場に篭っていたのです。
ってことを、キャプテンも気づいているんじゃなかったので……?」
なるほどな。クレはこの試合に賭けているのか。
それなら、俺もその覚悟に応えなければならない。
伝えるんだ、俺が気づいたクレの欠点を。
そして、クレに予選最後の試合で有終の美を飾らせてやるんだ。
「いや、どうやら俺の気づいたこととは違っていたみたいだ。
とりあえず俺はクレにもう一度話をしてくる。
貴重な情報ありがとう、ラーラ」
「は、はい!
あ、でも」
「?」
「もう着いたみたいです。……メラキュラ星に」
試合前日。朝。
俺たちは試合会場であるメラキュラ星へと赴くため宇宙船に乗り込んだのだが……
「お前ら! 試合前日だぞ! もっと、こう……しゃきっとしろ!」
「怖いもんは怖いから仕方ねえって監督も言ってたろ。
それにそういう龍也も足震えてるじゃねえか」
「こ、これは武者震いって――」
「はいはい、そういうお約束のやついらないから」
「はあー? 凛! 最後まで言わせ……って、お前はそんなに怖がってなさそうだな。
前はあんなに怖そうだったのに」
「は? 別に元々怖がってなかったし。
それに今更怖がっても意味無いしね。別に元々怖がってなかったけど」
「……ふーん」
以前の凛なら怖さでこんなことは言えなかっただろう。これもあの特訓のおかげか。
怖いものは怖いから仕方ない。たった1週間で身体に染み込んだ恐怖を消すことは不可能。
あの特訓の後、アウラス監督が言っていた言葉だ。
しかし、だからといってあの特訓に意味がなかったわけではない。
俺やラーラ、ファクタのようにホラーをなめていた者。ブラドやアラン、将人のように恐怖を隠していた者。そして、レオやザシャ、アリスのように本当にホラーに耐性がある者。
全員の恐怖に対する感情を知れたのは成果として充分以上に大きいだろう。
もちろん、凛のように恐怖が大きすぎた者には多少のフォローを入れて和らげたりと、参加した全員にとっていい影響を及ぼしている。
「大丈夫だって、ミアちゃん、ラーラちゃん。
どれだけ怖くても俺が守って――」
「大丈夫だよミアちゃん! それにラーラちゃん!
どれだけ怖くてもアリスが守るから! だから、安心してアリスに甘えてくれていいからね! 怖がる顔とか隠さなくていいからね!」
「わ、わかったから……アリス……圧がすごい……」
「レオー、そんなに守りたいなら俺たち守ってくれよー」
「はーうるせえヘンドリック! 誰が男なんか……と言いたいところだけど、試合に勝つためだ、特別に怖がらなくなる方法を教えてやる」
「「「おお?」」」
お? これは興味深い。
ホラーに耐性のある3人のうち、ザシャとアリスは何となくとか特に理由は無く怖くないとかで、残念ながら参考にはならなかった。
だからレオも同じかと思っていたのだが、もし何かホラー耐性メソッドがあるなら是非実践したい。
「隣に……」
「隣に……?」
「隣に……怖がる女子がいると思えー! 男ならそれだけで最大限力を発揮できるであろー!」
「「「……解散」」」
「は!? なんでだよ!?」
……それで恐怖を抑え込められるなんて。やっぱりお前は凄いやつだよ……レオ。
「相変わらず馬鹿言ってんなぁ~」
「はぁー? ガチガチに真剣なんだけど!?
って、ペペー! 久しぶりだな!
お前全然会えないで、ずっと特訓場に篭ってたのか?」
「いやー、まあ、色々やることがあってね~」
「へー、で、お前怖いのとか大丈夫なんだろうな」
「怖いくらいよゆーよゆー。
今回の試合は前の試合みたいなミスはしないから安心して頼ってくれよっ!」
しかし、ペペのようにあの特訓に参加していなかった選手もいる。
そういう人たちが恐怖に対してどんな感情を抱いているか完全には理解できていない。少し不安要素だな。
と、今回の宇宙船では、久しぶりに全員が揃っている。
特訓時間が人それぞれだったこともあって、会えない人も多かったからな。
色々気になることはあるが、まず俺はずっと探していた彼に会いに行く。
「よ、久しぶり、クレ」
「龍也か。確かに久しぶりだな」
「見事に会えなかったよな。
突然だけど、お前について少し気づいたことがあってさ、ずっと話したかったんだ。
結構探したんだぜ?」
「そうか、それは悪かった。
って、気づいたことって……お前も気づいていたのか」
「俺も?」
「ああ。前にラーラにも言われてな。
最初は驚き否定したかったが、悔しいことに事実だった」
ラーラ……ああ、あの時か。まさか俺以外にも気づいてた人がいたとはな。
「それで、どうだ?」
「ああ、もう受け入れ特訓に精を出した。
しかしやはり思うようにはいかないな。結局俺はまだ力を覚醒させることすらできていない」
「そんなのお前だけじゃなくて全員だ。
それに、そんな力が無くてもお前なら確実にチームの力になれるだろ?
頑張ろうぜ」
「ああ。そうだな、頑張ろう」
やけに真剣な表情だったな。試合に緊張しているのか、まだ力を覚醒させられていないことを気にしているのか、お化けが怖いのか。とはいえ、俺が気づいたクレの欠点には既に気づけていたんだし、それならそこまで気負う必要も無さそうだけどな。
となるとやはり……お化けが怖いのか……。
「あ、キャ、キャプテン!」
そんな事を考えていると突然声をかけられる。その相手は先程話題に上がっていた人物。
「ラーラか、どうした?」
「あの、話は聞かせてもらいました。
キャプテンもクレくんのこと気づいていたんですね……!」
「ああ。というより、ラーラが気づいてた方が驚きだけどな」
「え、わ、わたしは、そこ……なんか気づいちゃったので、あはは。
でも大変ですよね。フロージアのせいで脚に爆弾を抱えさせられてるなんて」
「……え!?」
「え!? な、なんですか!? 急に大きな声を出して……」
「フロージアのせいで……脚? 何の話だ?」
ラーラの話す内容は、想像していた内容とは大きく違っていて……
「ええっ!? キャプテンも気づいてるんじゃなかったんですか!?
あの、フィロさんが言ってたことですよ。フロージア星人の特徴として、数秒接触し続けたら遅効性の凍傷がなんとかって。あれが、クレくんと相手の選手が接触したときに起きたんじゃないかって話です」
そ、そんなこと思いついてもいなかったぞ……。
思い返してみれば、確かにあの時フロージアの選手としばらくの間接触していたな。発動条件を満たしていてもおかしくはないか……。
いや、そんなことより
「それで、その話し方的にまさか……」
「は、はい。オグレスのお医者さんに掛け合ったところ、発症していたらしいです。
遅効性なので、今回の試合は問題なく動けるらしいのですが、次の……エクセラルとの試合に出場することは無理だろう、と」
「そんな……」
エクセラルは今回の予選で1番の強敵。その試合に、チームでもトップクラスに上手なクレが出場できないのは厳しすぎる。
それに、フロージアの未知の特性だ。本当に凍傷だけで終わるのかも、一定期間で回復するのかも確実ではない。
心配だ……。
「クレくんは言っていました。
足のことを伝えて仲間を心配させるくらいなら、少しでも特訓時間を増やして、次の……俺にとって予選最後となる試合で貢献する、と。
だから、他のみんなには何も伝えず、ひたすらに特訓場に篭っていたのです。
ってことを、キャプテンも気づいているんじゃなかったので……?」
なるほどな。クレはこの試合に賭けているのか。
それなら、俺もその覚悟に応えなければならない。
伝えるんだ、俺が気づいたクレの欠点を。
そして、クレに予選最後の試合で有終の美を飾らせてやるんだ。
「いや、どうやら俺の気づいたこととは違っていたみたいだ。
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