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第21話〔BL特有シーン・回避可〕
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「ホントに……本当にここでいいの?」
貧乏所帯が板についた薫であっても、さすがに恭介に悪い気がして訊いたのは、ここが珍宝楼も並ぶシケた夜の街の最奥にあるビジネスホテルの看板を掲げたラヴホテルで、部屋のしつらえも薫の想像をも5メートルほど下回っていたからだ。
だがタクシーすら使えず公共交通機関が動くのを待つ間、一番金銭的に被害を被った恭介の苛立ちを宥められるのは薫しかいなかった。けれど遠くへは行けず、高いホテルには泊まれないどころか元々この辺りには存在せず、しかし恭介は薫の躰と血を我慢する気など欠片もなかったのでヤケのようにここに駆け込んだのだった。
幸いシャワーはちゃんと湯が出てボディーソープも限界まで薄めたりはしていなかった。
ということでもう二人は生まれたままの姿でベッドの上、薫は恭介にのしかかられ擦り付けられている。
「何処でも構わん。我慢させるな」
「あっ、ん……恭介、すごく濡れて……ああっ、もう!?」
「薫、お前のこっちだって欲しがって滲んでるぞ。簡単に、ほらな」
「やあん、もうそんなとこ……深いよ!」
長い指一本を挿入されただけで薫の意識は嫌でも集中させられた。薫自身より薫を知る恭介の指が粘膜を滑っては内襞を擦り上げる。大胆ながら傷つけないよう絶妙なテクニックで快感を掘り起こされている間に、指が増やされてゆく。恭介は数指を咥え込んだ薫の白い淫らな躰がいやらしく蠢くのを鑑賞した。
「やだ、抜かないで! もっと擦ってよ、ああん、零れちゃう!」
「確かにとろとろだな。……まだイクなよ」
「ん……あああっ!」
急に全ての指を抜かれて薫は不満に鳴いてしまう。だが両足首を握り広げられ、枕のひとつを細い腰の下に押し込まれて前も後ろも蜜を溢れさせているのを見られると、薫は僅かな羞恥と大きな期待で目元を赤らめた。
「きて、恭介……って、すっごくなってない?」
「お前が色っぽいからだ。入れるからな」
「うん。あ、ああ……ふと、い……よ」
気持ちいいのか苦しいのか、薫が柳眉をひそめたままきつく目を瞑る。だからといって恭介は容赦しない。初めて抱いた時にも『誰にも届かせたことのない処』まで犯した。あれから何度も肌を合わせたが、いつも恭介は己を全て薫の体内に呑み込ませる。
「もう少しだ。俺を全部、お前に捻じ込んでやる」
「いいから、傷つけてもいいから、思い切り……突っ込んで、突いて、抉って!」
「そんなに煽るな。もう血が欲しくなる」
性欲と直結した吸血衝動を抑えるために、恭介は薫の白く細い躰を折るようにして己の熱く太い楔を躰同士が密着するまで捩じ入れた。そうして前後左右に掻き混ぜだす。
「はあっ、いい、恭介! 堪んないよ、あああ、擦れる!」
「俺も、いい……最高に濡れて、きつくて、吸い付いてくる」
「ああ、もういく、いきたい……イカせて!」
「分かった。俺の腕でも掴んでいろ」
激しく揺らし始めた恭介が薫の体内で、より一層太く硬くなるのを感じた。薫自身も限界だった。二人は同時に解放し、薫はのしかかった恭介の胸まで濡らす。一方の恭介は薫の奥深くに熱く濃くぶつけると更に躰を倒し、薫の色素の薄い髪を除け、その右首筋に咬みついた。甘くも香しい液体を恭介はどんな高い酒より心地良く酔うような気分で飲んだ。
しかし本能的に分かる吸血限界量までは飲まない。一度で飲んでしまっては勿体ない。もっと攻めて攻め抜いて薫が自ら首筋を差し出すときの血が格別なのだ。
だが吸血時には相当強烈なエクスタシーを感じるらしく、口を離した今でも薫はうっとりと目を潤ませ、桜色に染まった自分の躰を指で嬲り始めていた。
「こら、薫。お前の躰は今に限って俺の物だぞ」
「じゃあ、もっと気持ち良くしてよ」
「その言葉、後悔しても知らんからな」
ふいに抱き上げられた薫は、あぐらをかいた恭介の上に跨るように座らされて悲鳴を上げる。
「ちょっと……そんな、やあん、ふか、い――」
「オーダーに応えたつもりだが」
恭介の上に座らされた薫は真下から恭介のものを咥え込まされ、体内の限界にぶつかって抉られていたのだ。細い腰を浮かせようとする薫の肩を恭介は押さえつけ、更には大きく身を揺らして薫に苦痛と紙一重の快感を注ぎ込む。
「あ、だめ、もう……あ、ああっ!」
「うっ……く」
こうしていかされるたびに薫は少量ずつ吸血され、最後には何が原因かなど不明の目眩で起きられず、そのまま深い眠りに落ちた。あどけないような、だが白い頬に妖艶さの余韻を感じて恭介は唇を触れさせる。すると刺激で薫は喉で鳴いた。
「ん、んう……きょう、すけ――?」
その声は眠ってしまっている者を可哀想だとか思う余裕を恭介から奪う。白く華奢な躰をかき抱いて恭介は薫の右首筋に咬みつき甘い血を味わい、そのまま薫を押し広げてどうしようもなく滾った己を捻じ込んだ。勢いで薫が悲鳴を上げる程、激しく抽挿入する。先ほどまでの行為で放った自分のものと薫の蜜が掻き出されるのを見て、恭介の情欲に更なる火を点けた。
堪らない快感を注ぎ込まれ続け、薫は自分の甘く止めどない声を聴きながら、恭介の背に爪を立てて耐えては気を失い、目覚めては恭介を閉じ込め締め付け続けた。
貧乏所帯が板についた薫であっても、さすがに恭介に悪い気がして訊いたのは、ここが珍宝楼も並ぶシケた夜の街の最奥にあるビジネスホテルの看板を掲げたラヴホテルで、部屋のしつらえも薫の想像をも5メートルほど下回っていたからだ。
だがタクシーすら使えず公共交通機関が動くのを待つ間、一番金銭的に被害を被った恭介の苛立ちを宥められるのは薫しかいなかった。けれど遠くへは行けず、高いホテルには泊まれないどころか元々この辺りには存在せず、しかし恭介は薫の躰と血を我慢する気など欠片もなかったのでヤケのようにここに駆け込んだのだった。
幸いシャワーはちゃんと湯が出てボディーソープも限界まで薄めたりはしていなかった。
ということでもう二人は生まれたままの姿でベッドの上、薫は恭介にのしかかられ擦り付けられている。
「何処でも構わん。我慢させるな」
「あっ、ん……恭介、すごく濡れて……ああっ、もう!?」
「薫、お前のこっちだって欲しがって滲んでるぞ。簡単に、ほらな」
「やあん、もうそんなとこ……深いよ!」
長い指一本を挿入されただけで薫の意識は嫌でも集中させられた。薫自身より薫を知る恭介の指が粘膜を滑っては内襞を擦り上げる。大胆ながら傷つけないよう絶妙なテクニックで快感を掘り起こされている間に、指が増やされてゆく。恭介は数指を咥え込んだ薫の白い淫らな躰がいやらしく蠢くのを鑑賞した。
「やだ、抜かないで! もっと擦ってよ、ああん、零れちゃう!」
「確かにとろとろだな。……まだイクなよ」
「ん……あああっ!」
急に全ての指を抜かれて薫は不満に鳴いてしまう。だが両足首を握り広げられ、枕のひとつを細い腰の下に押し込まれて前も後ろも蜜を溢れさせているのを見られると、薫は僅かな羞恥と大きな期待で目元を赤らめた。
「きて、恭介……って、すっごくなってない?」
「お前が色っぽいからだ。入れるからな」
「うん。あ、ああ……ふと、い……よ」
気持ちいいのか苦しいのか、薫が柳眉をひそめたままきつく目を瞑る。だからといって恭介は容赦しない。初めて抱いた時にも『誰にも届かせたことのない処』まで犯した。あれから何度も肌を合わせたが、いつも恭介は己を全て薫の体内に呑み込ませる。
「もう少しだ。俺を全部、お前に捻じ込んでやる」
「いいから、傷つけてもいいから、思い切り……突っ込んで、突いて、抉って!」
「そんなに煽るな。もう血が欲しくなる」
性欲と直結した吸血衝動を抑えるために、恭介は薫の白く細い躰を折るようにして己の熱く太い楔を躰同士が密着するまで捩じ入れた。そうして前後左右に掻き混ぜだす。
「はあっ、いい、恭介! 堪んないよ、あああ、擦れる!」
「俺も、いい……最高に濡れて、きつくて、吸い付いてくる」
「ああ、もういく、いきたい……イカせて!」
「分かった。俺の腕でも掴んでいろ」
激しく揺らし始めた恭介が薫の体内で、より一層太く硬くなるのを感じた。薫自身も限界だった。二人は同時に解放し、薫はのしかかった恭介の胸まで濡らす。一方の恭介は薫の奥深くに熱く濃くぶつけると更に躰を倒し、薫の色素の薄い髪を除け、その右首筋に咬みついた。甘くも香しい液体を恭介はどんな高い酒より心地良く酔うような気分で飲んだ。
しかし本能的に分かる吸血限界量までは飲まない。一度で飲んでしまっては勿体ない。もっと攻めて攻め抜いて薫が自ら首筋を差し出すときの血が格別なのだ。
だが吸血時には相当強烈なエクスタシーを感じるらしく、口を離した今でも薫はうっとりと目を潤ませ、桜色に染まった自分の躰を指で嬲り始めていた。
「こら、薫。お前の躰は今に限って俺の物だぞ」
「じゃあ、もっと気持ち良くしてよ」
「その言葉、後悔しても知らんからな」
ふいに抱き上げられた薫は、あぐらをかいた恭介の上に跨るように座らされて悲鳴を上げる。
「ちょっと……そんな、やあん、ふか、い――」
「オーダーに応えたつもりだが」
恭介の上に座らされた薫は真下から恭介のものを咥え込まされ、体内の限界にぶつかって抉られていたのだ。細い腰を浮かせようとする薫の肩を恭介は押さえつけ、更には大きく身を揺らして薫に苦痛と紙一重の快感を注ぎ込む。
「あ、だめ、もう……あ、ああっ!」
「うっ……く」
こうしていかされるたびに薫は少量ずつ吸血され、最後には何が原因かなど不明の目眩で起きられず、そのまま深い眠りに落ちた。あどけないような、だが白い頬に妖艶さの余韻を感じて恭介は唇を触れさせる。すると刺激で薫は喉で鳴いた。
「ん、んう……きょう、すけ――?」
その声は眠ってしまっている者を可哀想だとか思う余裕を恭介から奪う。白く華奢な躰をかき抱いて恭介は薫の右首筋に咬みつき甘い血を味わい、そのまま薫を押し広げてどうしようもなく滾った己を捻じ込んだ。勢いで薫が悲鳴を上げる程、激しく抽挿入する。先ほどまでの行為で放った自分のものと薫の蜜が掻き出されるのを見て、恭介の情欲に更なる火を点けた。
堪らない快感を注ぎ込まれ続け、薫は自分の甘く止めどない声を聴きながら、恭介の背に爪を立てて耐えては気を失い、目覚めては恭介を閉じ込め締め付け続けた。
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