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第9話(BL特有シーン・回避可)
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「そんな、あっ、んんぅ――」
くるりと振り向かされ、上体を抱き締められて唇を奪われる。歯列を割って侵入してきた温かな舌の巧みな動きに、一瞬でハイファの思考に霧が掛かった。気付くとシドの舌に自らの舌を絡ませている。互いに舌を吸い合い、唾液を与え合った。
「っん……んんっ、ん……はぁん、シド。僕も欲しかったよ」
「そうか。思い切りお前の中を濡らしたくて堪んねぇよ」
「僕も貴方に濡らされたいよ」
シドにドレスシャツのボタンをプチプチと外される。エアコンが利いて寒くはないが、前をはだけられてハイファはこれから我が身に起こることへの予感に身を震わせた。
片手で胸の小さな尖りを嬲られ、片手で素肌を余す処なく撫でられる。胸に甘い痛みを感じながら、肩口に顔を埋めたシドの頭を抱いた。肌を吸い上げられて黒髪をかき乱す。
「あっふ……シド、胸、気持ちいい」
「もうこんなに赤くなったぜ……綺麗だな、ハイファ」
「そんな、貴方の方が綺麗だよ。僕もシドに触りたい」
もどかしく綿のシャツのボタンを外し、引き締まった腹から逞しい胸に掌を滑らせた。象牙色の滑らかな肌はしっとりと吸い付いてくるようだ。そうして暫しシドは触らせてくれていたが、やがて我慢できなくなったらしく、腰を抱いて下半身同士を擦りつけ始める。
「んっ、シド……だめだよ、汚しちゃう」
「もうそんなにしてるのか?」
ベルトを緩められ、思わずハイファは羞恥に身を捩らせた。だが構わずシドは下着ごとスラックスを膝下まで引き下ろす。露わになったハイファのものは既に屹立し、先端から滴りそうなくらいに蜜を零してしまっていた。淫らな躰が酷く恥ずかしくて目を瞑る。
「全部知ってんだ、恥ずかしがることはねぇだろ」
「だって、僕だけこんな――」
「いいからさ、俺もことも見てくれよ。ほら、お前に入りたくて俺もこんなだぜ」
そっと目を開けるとシドもコットンパンツの前をくつろげていた。その躰の中心は勃ち上がり、太い茎が反り返って切っ先が下腹に当たりそうなほどに成長している。先端はハイファを欲しがって蜜で濡れ光っていた。
「んっ、すごい、シド……欲しいよ」
「ああ、待ってろ。こいつでお前の中を思い切り掻き回してやる」
切れ長の目に婀娜っぽいような笑みを湛えてシドは言い、二人のものを交互に扱いて右手指をたっぷりの蜜で濡らす。その手を翳して見せつけられ、シドが全身から発散する匂い立つような男の色気に酔ったハイファは、素直に後ろを向いてテーブルに両手をついた。
羞恥が消えた訳ではないがそれを上回る期待に抗えず、細い腰を僅かに突き出す。
その場にシドが跪き、後ろの色づきに触れたのち、濡れた指をつぷりと差し込んだ。
「あっあ、はぅん……シド、やあ、ん……そこ、いい」
「傷つけちまうから、そんなに動くな」
「だって、止めらんないよ……あぅん!」
難なく中指を咥え込んだ細い腰は、勝手に前後し始めていてシドを薄く苦笑させる。どれだけ淫らな躰なのかとハイファ自身も思ったが、更なる快感を追う動きは止められない。
体内で蠢く指はハイファを傷つけないよう、普段から極端に深爪して整えられた指だ。優しいが大型の武器を扱う関節の張った指が中を擦り上げ、根元で固い蕾をほぐしてゆく。
「あっふ、シド、そこはだめ……だめだって、はぅん」
「いきたければいっていい。我慢するな」
「やだ……はぁん、シドと一緒がいいよ」
そうは言ったが指を増やされ捩るように動かされると、ハイファはいよいよ我慢も限界に近づいた。何の駆け引きもなく、ただ交わるためにシドは馴らしてくれている。だが狭い窄まりを数指で犯され、それを間近で愛し人に観察されているのだ。視線が何より快感を煽る。
前をシドに握られ扱かれた。前後を攻められ細い腰が勝手に悶える。
「なあ、いくとこ、見せてくれよ。ほら、ここがいいんだろ?」
「シド、やあん……見ないで、いく、出ちゃうよ……ああんっ!」
指をバラバラに動かされ、とうとうハイファは疼きを溢れさせた。幾度も身を震わせて放ったそれをシドは掌で受け止めてくれる。力の抜けかけた躰から指が抜かれた。テーブルに縋るようにして立つハイファのドレスシャツを捲り上げ、シドが己をあてがう。
「いいか、入れるぞ」
「うん。あっ、ああっ……シド、シド、太いよ――」
「すまん、我慢してくれ……うっく!」
ゆっくりと最奥まで貫かれてハイファは涙を滲ませた。数え切れないほど受け入れてきたシドなのに、いつも太すぎて苦しい。だがシドが与えてくれるなら、苦しさすらハイファにとっては悦びだった。もうこんな想いをさせてくれるのは、この世で唯一シドだけなのだ。
肩越しに振り向いて、怖いくらいに愛する男を滲んだ視界に映す。ポーカーフェイスながら少し心配そうな顔をしていた。腰を撫でてくれる手から、確かに何かが流れ込んでくる。
「本当にすまん。苦しいよな、こんなもの入れられて」
「ううん、大丈夫。動いていいよ」
「ああ。動くからな、お前はじっとしてろよ」
不用意に動けば入り口が裂けてしまいそうなくらい、押し広げられていた。浅く息をついて堪えるハイファからシドがゆっくりと引き抜き、離れてしまう寸前でゆっくりと突き入れる。
シドも自分を抑えに抑えてくれているのは分かっていた。互いに堪えているとハイファの躰が追いついてきて、粘液がシドの茎に絡んだ水音がし始める。
途端にシドは激しく抽挿入を始めていた。強烈な快感がハイファを襲う。
「はぁんっ! シド、すごい、太い、硬いよ……はうんっ!」
「お前も、くっ……いいぞ……保たねぇから、ンなに締めるなって!」
「躰が勝手に……ああん、気持ちいい……もっと、あっふ!」
せがんで悶える腰に叩きつけるかの如くシドは突き入れ、貫いては掻き回した。ときに小刻みに突き、縦に横にスライドしては内襞がちぎれそうなくらい擦過する。巧みな攻めはあっという間にハイファを高みに駆け上らせた。絶頂感を押し返せない。再び前を掴まれる。
「シド、もうだめ……いく、いっちゃう、あうんっ!」
「俺も、一緒に……あっ、く――」
シドの手の中にハイファが迸らせると同時に、窄まりが締まった衝撃でシドも己を解き放っている。気が遠くなりそうな快感に溺れながらも、ハイファはシドの溢れさせた熱く濃いものを感じ取った。どれだけ我慢していたのか、大量のそれが酷く愛しく嬉しい。
今度こそしゃがみ込みそうになったが、シドの力強い片腕に支えられて何とか留まる。粘膜はまだシドの太いもので押し広げられていた。それが体内でじわりと動く。
「ハイファ、もっともっとお前を汚したい。いいか?」
返事を待たずシドは腰を突き上げ始めた。ハイファはテーブルに爪を立てて堪えていたが、幾らもせずに膝を折ってしまう。頽れた身を返してうつ伏せになると床に這い、細い腰を高く掲げた秘部も露わな体勢を取った。煽情的な姿で振り向き、とろりとした若草色の瞳で誘う。
「いいから、好きなだけ汚して」
「くっ……ハイファ、覚悟してろよ!」
ねじ込むようにシドは突き入れた。深々と貫いては揺さぶって、思い切りハイファの粘膜を蹂躙しだす。ハイファも腰を前後させて応えた。誰よりもプライドの高いハイファが這うのはシドのためだけ、その事実がシドの征服欲を充足させる。
一方のハイファはシドの行為を何処までも受け入れることで征服欲を満たしていた。
「ああん、いい……シドが熱い、腰が蕩けそう……はあんっ!」
「メチャメチャ気持ちいい、お前も熱い、融かされそうだぜ」
抽挿入されるたびにシドの白濁とハイファの粘液が溢れ、白い内腿を伝い落ちた。シドがハイファの前に手をやって扱き始める。再び前後を攻められハイファはあまりの快感に朦朧としながら、シドの手の中に三度目の白濁を僅かに零した。
シドも二度目とは思えないくらいの勢いで弾けさせる。ハイファの中をずぶ濡れにしたが、まだシドは抜こうとしなかった。
「あっ、はぁん……シド、もうだめ、歩けなくなっちゃう!」
「いい、俺一人で行くからさ……ハイファ、ハイファ!」
細い腰を掴んでは引き寄せ、叩きつけるように突き入れては最奥まで届かせる。充血した粘膜を抉るようにこね回した。居心地の良すぎるハイファの感触にシドは溺れきっていた。
そうして抜かないままシドは更に二度も放って、ようやくハイファから己を抜き去る。細い躰を抱き上げて二人掛けソファに運んで寝かせた。
「すまん、何処も痛くしてねぇか?」
「ん、何処も痛くないよ」
ソファにぐったりと身を預けたハイファの声は、可笑しいくらいに嗄れている。キッチンで汲んできたグラス一杯の水を口移しで飲ませて貰い、溜息をついた。
それからもシドは湯で絞ったタオルでハイファの躰を拭いたり、衣服を着せつけたりと忙しい。コトのあとでシドがハイファの面倒をみたがるのは趣味のようなもので、分かっていてハイファも半ば好きにさせているのだ。
けれど象牙色の肌をいつまでも晒していると心配になる。
「それより貴方が風邪引かないうちに、ボタンだけでも留めてよね」
「へいへい。分かってるから、ガミガミ言うなよな」
何にしろ愉しそうなシドを見るとハイファも笑うしかなくなってしまう。髪まで綺麗に梳かれて銀の留め金でカチンと留め直して貰い、元通りの格好でソファに寝かせられ、毛布を被せられると時刻は二十三時半だった。あと三十分で歩かなければならない。
くるりと振り向かされ、上体を抱き締められて唇を奪われる。歯列を割って侵入してきた温かな舌の巧みな動きに、一瞬でハイファの思考に霧が掛かった。気付くとシドの舌に自らの舌を絡ませている。互いに舌を吸い合い、唾液を与え合った。
「っん……んんっ、ん……はぁん、シド。僕も欲しかったよ」
「そうか。思い切りお前の中を濡らしたくて堪んねぇよ」
「僕も貴方に濡らされたいよ」
シドにドレスシャツのボタンをプチプチと外される。エアコンが利いて寒くはないが、前をはだけられてハイファはこれから我が身に起こることへの予感に身を震わせた。
片手で胸の小さな尖りを嬲られ、片手で素肌を余す処なく撫でられる。胸に甘い痛みを感じながら、肩口に顔を埋めたシドの頭を抱いた。肌を吸い上げられて黒髪をかき乱す。
「あっふ……シド、胸、気持ちいい」
「もうこんなに赤くなったぜ……綺麗だな、ハイファ」
「そんな、貴方の方が綺麗だよ。僕もシドに触りたい」
もどかしく綿のシャツのボタンを外し、引き締まった腹から逞しい胸に掌を滑らせた。象牙色の滑らかな肌はしっとりと吸い付いてくるようだ。そうして暫しシドは触らせてくれていたが、やがて我慢できなくなったらしく、腰を抱いて下半身同士を擦りつけ始める。
「んっ、シド……だめだよ、汚しちゃう」
「もうそんなにしてるのか?」
ベルトを緩められ、思わずハイファは羞恥に身を捩らせた。だが構わずシドは下着ごとスラックスを膝下まで引き下ろす。露わになったハイファのものは既に屹立し、先端から滴りそうなくらいに蜜を零してしまっていた。淫らな躰が酷く恥ずかしくて目を瞑る。
「全部知ってんだ、恥ずかしがることはねぇだろ」
「だって、僕だけこんな――」
「いいからさ、俺もことも見てくれよ。ほら、お前に入りたくて俺もこんなだぜ」
そっと目を開けるとシドもコットンパンツの前をくつろげていた。その躰の中心は勃ち上がり、太い茎が反り返って切っ先が下腹に当たりそうなほどに成長している。先端はハイファを欲しがって蜜で濡れ光っていた。
「んっ、すごい、シド……欲しいよ」
「ああ、待ってろ。こいつでお前の中を思い切り掻き回してやる」
切れ長の目に婀娜っぽいような笑みを湛えてシドは言い、二人のものを交互に扱いて右手指をたっぷりの蜜で濡らす。その手を翳して見せつけられ、シドが全身から発散する匂い立つような男の色気に酔ったハイファは、素直に後ろを向いてテーブルに両手をついた。
羞恥が消えた訳ではないがそれを上回る期待に抗えず、細い腰を僅かに突き出す。
その場にシドが跪き、後ろの色づきに触れたのち、濡れた指をつぷりと差し込んだ。
「あっあ、はぅん……シド、やあ、ん……そこ、いい」
「傷つけちまうから、そんなに動くな」
「だって、止めらんないよ……あぅん!」
難なく中指を咥え込んだ細い腰は、勝手に前後し始めていてシドを薄く苦笑させる。どれだけ淫らな躰なのかとハイファ自身も思ったが、更なる快感を追う動きは止められない。
体内で蠢く指はハイファを傷つけないよう、普段から極端に深爪して整えられた指だ。優しいが大型の武器を扱う関節の張った指が中を擦り上げ、根元で固い蕾をほぐしてゆく。
「あっふ、シド、そこはだめ……だめだって、はぅん」
「いきたければいっていい。我慢するな」
「やだ……はぁん、シドと一緒がいいよ」
そうは言ったが指を増やされ捩るように動かされると、ハイファはいよいよ我慢も限界に近づいた。何の駆け引きもなく、ただ交わるためにシドは馴らしてくれている。だが狭い窄まりを数指で犯され、それを間近で愛し人に観察されているのだ。視線が何より快感を煽る。
前をシドに握られ扱かれた。前後を攻められ細い腰が勝手に悶える。
「なあ、いくとこ、見せてくれよ。ほら、ここがいいんだろ?」
「シド、やあん……見ないで、いく、出ちゃうよ……ああんっ!」
指をバラバラに動かされ、とうとうハイファは疼きを溢れさせた。幾度も身を震わせて放ったそれをシドは掌で受け止めてくれる。力の抜けかけた躰から指が抜かれた。テーブルに縋るようにして立つハイファのドレスシャツを捲り上げ、シドが己をあてがう。
「いいか、入れるぞ」
「うん。あっ、ああっ……シド、シド、太いよ――」
「すまん、我慢してくれ……うっく!」
ゆっくりと最奥まで貫かれてハイファは涙を滲ませた。数え切れないほど受け入れてきたシドなのに、いつも太すぎて苦しい。だがシドが与えてくれるなら、苦しさすらハイファにとっては悦びだった。もうこんな想いをさせてくれるのは、この世で唯一シドだけなのだ。
肩越しに振り向いて、怖いくらいに愛する男を滲んだ視界に映す。ポーカーフェイスながら少し心配そうな顔をしていた。腰を撫でてくれる手から、確かに何かが流れ込んでくる。
「本当にすまん。苦しいよな、こんなもの入れられて」
「ううん、大丈夫。動いていいよ」
「ああ。動くからな、お前はじっとしてろよ」
不用意に動けば入り口が裂けてしまいそうなくらい、押し広げられていた。浅く息をついて堪えるハイファからシドがゆっくりと引き抜き、離れてしまう寸前でゆっくりと突き入れる。
シドも自分を抑えに抑えてくれているのは分かっていた。互いに堪えているとハイファの躰が追いついてきて、粘液がシドの茎に絡んだ水音がし始める。
途端にシドは激しく抽挿入を始めていた。強烈な快感がハイファを襲う。
「はぁんっ! シド、すごい、太い、硬いよ……はうんっ!」
「お前も、くっ……いいぞ……保たねぇから、ンなに締めるなって!」
「躰が勝手に……ああん、気持ちいい……もっと、あっふ!」
せがんで悶える腰に叩きつけるかの如くシドは突き入れ、貫いては掻き回した。ときに小刻みに突き、縦に横にスライドしては内襞がちぎれそうなくらい擦過する。巧みな攻めはあっという間にハイファを高みに駆け上らせた。絶頂感を押し返せない。再び前を掴まれる。
「シド、もうだめ……いく、いっちゃう、あうんっ!」
「俺も、一緒に……あっ、く――」
シドの手の中にハイファが迸らせると同時に、窄まりが締まった衝撃でシドも己を解き放っている。気が遠くなりそうな快感に溺れながらも、ハイファはシドの溢れさせた熱く濃いものを感じ取った。どれだけ我慢していたのか、大量のそれが酷く愛しく嬉しい。
今度こそしゃがみ込みそうになったが、シドの力強い片腕に支えられて何とか留まる。粘膜はまだシドの太いもので押し広げられていた。それが体内でじわりと動く。
「ハイファ、もっともっとお前を汚したい。いいか?」
返事を待たずシドは腰を突き上げ始めた。ハイファはテーブルに爪を立てて堪えていたが、幾らもせずに膝を折ってしまう。頽れた身を返してうつ伏せになると床に這い、細い腰を高く掲げた秘部も露わな体勢を取った。煽情的な姿で振り向き、とろりとした若草色の瞳で誘う。
「いいから、好きなだけ汚して」
「くっ……ハイファ、覚悟してろよ!」
ねじ込むようにシドは突き入れた。深々と貫いては揺さぶって、思い切りハイファの粘膜を蹂躙しだす。ハイファも腰を前後させて応えた。誰よりもプライドの高いハイファが這うのはシドのためだけ、その事実がシドの征服欲を充足させる。
一方のハイファはシドの行為を何処までも受け入れることで征服欲を満たしていた。
「ああん、いい……シドが熱い、腰が蕩けそう……はあんっ!」
「メチャメチャ気持ちいい、お前も熱い、融かされそうだぜ」
抽挿入されるたびにシドの白濁とハイファの粘液が溢れ、白い内腿を伝い落ちた。シドがハイファの前に手をやって扱き始める。再び前後を攻められハイファはあまりの快感に朦朧としながら、シドの手の中に三度目の白濁を僅かに零した。
シドも二度目とは思えないくらいの勢いで弾けさせる。ハイファの中をずぶ濡れにしたが、まだシドは抜こうとしなかった。
「あっ、はぁん……シド、もうだめ、歩けなくなっちゃう!」
「いい、俺一人で行くからさ……ハイファ、ハイファ!」
細い腰を掴んでは引き寄せ、叩きつけるように突き入れては最奥まで届かせる。充血した粘膜を抉るようにこね回した。居心地の良すぎるハイファの感触にシドは溺れきっていた。
そうして抜かないままシドは更に二度も放って、ようやくハイファから己を抜き去る。細い躰を抱き上げて二人掛けソファに運んで寝かせた。
「すまん、何処も痛くしてねぇか?」
「ん、何処も痛くないよ」
ソファにぐったりと身を預けたハイファの声は、可笑しいくらいに嗄れている。キッチンで汲んできたグラス一杯の水を口移しで飲ませて貰い、溜息をついた。
それからもシドは湯で絞ったタオルでハイファの躰を拭いたり、衣服を着せつけたりと忙しい。コトのあとでシドがハイファの面倒をみたがるのは趣味のようなもので、分かっていてハイファも半ば好きにさせているのだ。
けれど象牙色の肌をいつまでも晒していると心配になる。
「それより貴方が風邪引かないうちに、ボタンだけでも留めてよね」
「へいへい。分かってるから、ガミガミ言うなよな」
何にしろ愉しそうなシドを見るとハイファも笑うしかなくなってしまう。髪まで綺麗に梳かれて銀の留め金でカチンと留め直して貰い、元通りの格好でソファに寝かせられ、毛布を被せられると時刻は二十三時半だった。あと三十分で歩かなければならない。
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