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第31話
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シドが答える前にその考えを読んだハイファが調べた事実を語った。
「立憲君主制のフェイダル星系では三十数年前から、王の政治的失策が続いて星系政府は破産寸前に追い込まれてた。その穴埋めをするため星系政府は積極的に歓楽街にマフィアを誘致したけれど、筋金入りのロニアマフィアは政府の思惑通りに動かなかった」
「単純に税金を払わなかったってことか?」
「そう、スティーブの言う通りだね。代わりにマフィアは政府に甘い声を掛けた、『おカネがないなら融資しますよ』ってね。その話を政府は受けて莫大な資金調達が可能になった」
眉をひそめてイリヤが意見を述べる。
「そんな危ない借金など、あとから高額の利息で首が回らなくなるだけではないのか?」
「ああ、そうだ。だから王の博打だったんだ。マフィアが仕掛ける博打なんぞ胴元が勝つに決まってる。だがそれでも手を出したくなるくらい、王は追い詰められてたんだ」
煌めく切れ長の目にイリヤは見入りながら、シドの説明を聞いた。
「この先は俺の想像だからな、割り引いて聞けよ? 星系政府の金庫を空っぽにしたどころか、政府自体を借金で首が回らなくしちまった王はテラ標準歴で約三年前、マフィアに借金の一部返済を迫られた。そこで手っ取り早く当座の返済金を稼ぐ方法を捻り出した。そいつが誘拐ビジネスだった――」
当時需要の高まっていたPSCのハックス社に王は目を付けた。万が一にも王まで辿られないよう周到に人的保険を掛けた上で、やっと誘拐専門集団・エレボス騎士団として機能し、クレジットを本格的に稼ぎ始めたのが最近だったのである。
「秘密を護れる者だけで司令塔たる王を取り巻いた結果、公務員だの星系政府中枢に関わる株主だのが挙がったっつー訳だ。そして借金返済の手段として誘拐ビジネスが展開される以上、マフィアはそれを絶対に邪魔しねぇってことになる」
深く溜息をついてイリヤは頭を振った。にわかに信じがたい話である。
「しかし実際そんなカネでの穴埋めなどが可能なのか?」
「シドの想像が本当に当たってるかどうかは分からないけど、ときに自身の財産も切り売りする『君主』だからこその荒技だったんじゃないかな」
「けど言ったようにこれはまだ俺の想像に過ぎねぇんだ。そいつを確かめにスーメラに行く。主眼はそことチェンバーズ=ファサルート救出の二点だ」
一星系を揺るがす秘密を暴くことになるかも知れないのだ。負った任務の重さにイリヤ=ヤンソンは知らず身震いをする。だがシドとハイファは自らの推測に怖じることなく常態だ。
「おい、食事が届いて随分経つんだが、腹は減らないのか?」
遠慮がちながら壁のリフトに灯ったグリーンランプを指した相棒にも、イリヤは胆の太さを感じて思わず苦笑させられる。リフトを開けて四人はそれぞれ自分の食事を確保した。
だが幾ら広めでもビジネスホテルに毛が生えたくらいの部屋である。皆で一緒と云ってもソファセットのロウテーブルでイリヤとスティーブ、端末の電源を落としたデスクでシドとハイファが食事を摂ることになった。皆が手を合わせて食べ始める。
「旨いけどさ、長話してる間にかなり冷めちまったな。この肉、半分食うか?」
「でも保温シールされてたし、寒い星でもないしね。じゃあ、こっちと半分こね」
仲良くシェアしながら食べる二人を振り向いて、スティーブは羨ましそうな、つまらなそうな顔をしていた。背を向けている二人は気配で感じていたが、ガン無視である。
刑事の早食いでシドが真っ先に全てを平らげ、任務について考え込みながらも食事に没頭したイリヤが次にフォークを置いた。喫煙者二人はトレイをリフトに戻し、飲料ディスペンサーのコーヒーを飲みつつ、残る二人が食し終えるのをじっと待つ。
ハイファの方ばかりを振り向いていたスティーブがやっと全てを胃に収め、優雅極まりない所作と完璧なマナーでハイファが最後に食事を終えた。
「ちょっと、シドもイリヤもそこまで焦って吸わなくたって、煙草は逃げないよ?」
「煙草は逃げねぇが、煙で固めとかねぇと脳ミソが耳から蒸発して逃げるんだ」
同意して深く頷くイリヤにも呆れてハイファは笑うしかない。だが笑いながら咥え煙草のシドに紙コップのコーヒーを手渡され、妙な違和感を覚えてじっとシドを注視する。
「ねえ、シド。貴方って何処か痛かったりしない?」
「別に何処も痛くなんかねぇよ」
「もしかして買い物してて早く帰りたがったのも、痛かったからなのかな?」
「だから痛くねぇって言ってるだろ」
「嘘つかないで。明日十時のシャトル便に乗ったら、病院にも簡単に掛かれないんだからね」
涼しいポーカーフェイスでシドは二本目を吸おうとした。その手首をイリヤが掴む。
「何だよ、イリヤ。離してくれ」
「顔色が悪いな、何処を痛めた?」
「何処も……いいから離せ!」
いきなり大声を上げて抵抗したシドは、ハイファの疑念を肯定したも同然だった。そこにスティーブまでが参戦し、背後からシドを羽交い締めにする。しかしスティーブに対して負けられない意地を張るシドは過剰に暴れた。一方のスティーブは面白半分にシドを締めつける。
「どうした、シド。何処が痛いのかな?」
「うっ、やめ……スティーブ、離せ……ゲホゲホ、ゴホッ!」
耐えきれずシドはこみ上げてきたものを口から溢れさせた。咳き込みながらシドが吐いた大量の血を見て、ハイファは頭を殴られたようなショックを受ける。驚いたスティーブがシドを離した。身を折ってシドは更に咳き込み、衣服の胸を真っ赤に染める。
呼吸困難を起こして倒れかかったシドをイリヤが支えた。
「ハイファス、救急に発振! スティーブは手伝え!」
高度文明圏なら何処でも同じナンバ、ハイファの手は勝手に動いて救急要請する。棒立ちになったままシドがベッドに寝かせられるのを目に映していた。
だが息も吸えずにシドが喉から笛のような音を発し、それでスイッチが入ったかのように駆け寄って縋り付く。震える手で綿のシャツのボタンを外した。
前をはだけてハイファは再びショックを受ける。
胸全体が打撲痕で目茶苦茶に変色していた。明らかに凹んだ箇所もある。
「これは酷いな、確実に折れているぞ」
「俺、折れるほどやったつもりは――」
すうっと血の気が引く貧血の初期症状を感じながらハイファは首を横に振った。
「違う。サンズの店で、僕を庇ってサブマシンガン六丁の斉射を食らったから……バディなのに、こんなになってるのに、気が付かなかったよ……シド、シド、目を開けてよっ!」
気を失うこともできずに身を捩って苦しむシドを、ハイファは揺さぶり始める。
「ハイファス! 錯乱するな!」
大声でイリヤに留められハイファは我に返った。同時に真っ白な顔色をしたシドが僅かに目を開く。指先まで蝋のように白くなった左手を伸ばし、ハイファの頬に触れた。
「シド、分かってるから。もう泣かないから、いいよ」
それでもハイファはしゃくり上げるのを止められず、ペアリングを嵌めた左手を掴んで涙を擦りつける。ふいにまたシドが咳をして身を跳ねさせた。
ゴボッと音を立てて枕に大量の血が零れる。あまりに苦しそうでどうしてやることもできずに、体温すらなくした手をハイファはひたすら握り続けた。
もう眠らせてやりたかったが、シドは薄く開いた目を瞑らない。
そうしてシドは意識を保ったまま、クローナ大学付属病院に救急機で搬送された。
「立憲君主制のフェイダル星系では三十数年前から、王の政治的失策が続いて星系政府は破産寸前に追い込まれてた。その穴埋めをするため星系政府は積極的に歓楽街にマフィアを誘致したけれど、筋金入りのロニアマフィアは政府の思惑通りに動かなかった」
「単純に税金を払わなかったってことか?」
「そう、スティーブの言う通りだね。代わりにマフィアは政府に甘い声を掛けた、『おカネがないなら融資しますよ』ってね。その話を政府は受けて莫大な資金調達が可能になった」
眉をひそめてイリヤが意見を述べる。
「そんな危ない借金など、あとから高額の利息で首が回らなくなるだけではないのか?」
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煌めく切れ長の目にイリヤは見入りながら、シドの説明を聞いた。
「この先は俺の想像だからな、割り引いて聞けよ? 星系政府の金庫を空っぽにしたどころか、政府自体を借金で首が回らなくしちまった王はテラ標準歴で約三年前、マフィアに借金の一部返済を迫られた。そこで手っ取り早く当座の返済金を稼ぐ方法を捻り出した。そいつが誘拐ビジネスだった――」
当時需要の高まっていたPSCのハックス社に王は目を付けた。万が一にも王まで辿られないよう周到に人的保険を掛けた上で、やっと誘拐専門集団・エレボス騎士団として機能し、クレジットを本格的に稼ぎ始めたのが最近だったのである。
「秘密を護れる者だけで司令塔たる王を取り巻いた結果、公務員だの星系政府中枢に関わる株主だのが挙がったっつー訳だ。そして借金返済の手段として誘拐ビジネスが展開される以上、マフィアはそれを絶対に邪魔しねぇってことになる」
深く溜息をついてイリヤは頭を振った。にわかに信じがたい話である。
「しかし実際そんなカネでの穴埋めなどが可能なのか?」
「シドの想像が本当に当たってるかどうかは分からないけど、ときに自身の財産も切り売りする『君主』だからこその荒技だったんじゃないかな」
「けど言ったようにこれはまだ俺の想像に過ぎねぇんだ。そいつを確かめにスーメラに行く。主眼はそことチェンバーズ=ファサルート救出の二点だ」
一星系を揺るがす秘密を暴くことになるかも知れないのだ。負った任務の重さにイリヤ=ヤンソンは知らず身震いをする。だがシドとハイファは自らの推測に怖じることなく常態だ。
「おい、食事が届いて随分経つんだが、腹は減らないのか?」
遠慮がちながら壁のリフトに灯ったグリーンランプを指した相棒にも、イリヤは胆の太さを感じて思わず苦笑させられる。リフトを開けて四人はそれぞれ自分の食事を確保した。
だが幾ら広めでもビジネスホテルに毛が生えたくらいの部屋である。皆で一緒と云ってもソファセットのロウテーブルでイリヤとスティーブ、端末の電源を落としたデスクでシドとハイファが食事を摂ることになった。皆が手を合わせて食べ始める。
「旨いけどさ、長話してる間にかなり冷めちまったな。この肉、半分食うか?」
「でも保温シールされてたし、寒い星でもないしね。じゃあ、こっちと半分こね」
仲良くシェアしながら食べる二人を振り向いて、スティーブは羨ましそうな、つまらなそうな顔をしていた。背を向けている二人は気配で感じていたが、ガン無視である。
刑事の早食いでシドが真っ先に全てを平らげ、任務について考え込みながらも食事に没頭したイリヤが次にフォークを置いた。喫煙者二人はトレイをリフトに戻し、飲料ディスペンサーのコーヒーを飲みつつ、残る二人が食し終えるのをじっと待つ。
ハイファの方ばかりを振り向いていたスティーブがやっと全てを胃に収め、優雅極まりない所作と完璧なマナーでハイファが最後に食事を終えた。
「ちょっと、シドもイリヤもそこまで焦って吸わなくたって、煙草は逃げないよ?」
「煙草は逃げねぇが、煙で固めとかねぇと脳ミソが耳から蒸発して逃げるんだ」
同意して深く頷くイリヤにも呆れてハイファは笑うしかない。だが笑いながら咥え煙草のシドに紙コップのコーヒーを手渡され、妙な違和感を覚えてじっとシドを注視する。
「ねえ、シド。貴方って何処か痛かったりしない?」
「別に何処も痛くなんかねぇよ」
「もしかして買い物してて早く帰りたがったのも、痛かったからなのかな?」
「だから痛くねぇって言ってるだろ」
「嘘つかないで。明日十時のシャトル便に乗ったら、病院にも簡単に掛かれないんだからね」
涼しいポーカーフェイスでシドは二本目を吸おうとした。その手首をイリヤが掴む。
「何だよ、イリヤ。離してくれ」
「顔色が悪いな、何処を痛めた?」
「何処も……いいから離せ!」
いきなり大声を上げて抵抗したシドは、ハイファの疑念を肯定したも同然だった。そこにスティーブまでが参戦し、背後からシドを羽交い締めにする。しかしスティーブに対して負けられない意地を張るシドは過剰に暴れた。一方のスティーブは面白半分にシドを締めつける。
「どうした、シド。何処が痛いのかな?」
「うっ、やめ……スティーブ、離せ……ゲホゲホ、ゴホッ!」
耐えきれずシドはこみ上げてきたものを口から溢れさせた。咳き込みながらシドが吐いた大量の血を見て、ハイファは頭を殴られたようなショックを受ける。驚いたスティーブがシドを離した。身を折ってシドは更に咳き込み、衣服の胸を真っ赤に染める。
呼吸困難を起こして倒れかかったシドをイリヤが支えた。
「ハイファス、救急に発振! スティーブは手伝え!」
高度文明圏なら何処でも同じナンバ、ハイファの手は勝手に動いて救急要請する。棒立ちになったままシドがベッドに寝かせられるのを目に映していた。
だが息も吸えずにシドが喉から笛のような音を発し、それでスイッチが入ったかのように駆け寄って縋り付く。震える手で綿のシャツのボタンを外した。
前をはだけてハイファは再びショックを受ける。
胸全体が打撲痕で目茶苦茶に変色していた。明らかに凹んだ箇所もある。
「これは酷いな、確実に折れているぞ」
「俺、折れるほどやったつもりは――」
すうっと血の気が引く貧血の初期症状を感じながらハイファは首を横に振った。
「違う。サンズの店で、僕を庇ってサブマシンガン六丁の斉射を食らったから……バディなのに、こんなになってるのに、気が付かなかったよ……シド、シド、目を開けてよっ!」
気を失うこともできずに身を捩って苦しむシドを、ハイファは揺さぶり始める。
「ハイファス! 錯乱するな!」
大声でイリヤに留められハイファは我に返った。同時に真っ白な顔色をしたシドが僅かに目を開く。指先まで蝋のように白くなった左手を伸ばし、ハイファの頬に触れた。
「シド、分かってるから。もう泣かないから、いいよ」
それでもハイファはしゃくり上げるのを止められず、ペアリングを嵌めた左手を掴んで涙を擦りつける。ふいにまたシドが咳をして身を跳ねさせた。
ゴボッと音を立てて枕に大量の血が零れる。あまりに苦しそうでどうしてやることもできずに、体温すらなくした手をハイファはひたすら握り続けた。
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