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第5話
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それでもまるで緩まない男の力に抗えず徐々に意識が薄れてゆく。もうだめかと思った途端、ふいに手が離されて霧島は地面に落とされた。思い切り咳き込む。
暫し何も聞こえなかった。いや、自分の血流音だけが耳の中でこだましていた。
視界が戻るなり鉛のように重たい身を叱咤して、ベルトの上から締めた帯革に着けてあるホルダーから手錠を取り出すと、目前で立ち上がろうと藻掻いている男の左手首と滑り台の鉄骨とを繋ぐ。その頃になってようやく京哉の声が聞こえてきた。
「忍さん、大丈夫ですかっ!」
「ゲホッ、何でも……ない、大丈夫だ。女は?」
既に確認済みだったのか、一瞥するまでもなく京哉は首を横に振る。そして硝煙の匂うシグ・ザウエルP226を懐にしまった。その動作と藻掻く男の衣服を濡らす血を見て、初めて霧島は京哉が男の左肩と両脚を撃ち抜いたことを知る。三発発砲を頭に留めた。
「京哉、真城署と機捜に連絡、緊急配備だ。急げ!」
「はいっ!」
狂ったように笑いながら逃走したもう一人を手配しなければならない。直接的に女性の殺害に関わっているかどうかは分からないが、それをはっきりさせるためにも一旦捕らえるべきだった。
携帯で連絡してから京哉は噴水でハンカチを濡らし、甲斐甲斐しく霧島の首を冷やした。そのうち夜気に緊急音が混じり始める。
まずは所轄である真城署の刑事課強行犯係や鑑識班が現着した。
春まで真城署にいた京哉は所轄員の中に知った顔を見つけて片手を挙げる。
「信輔、元気だったか。キンパイは?」
「徒歩って聞いたんで取り敢えず十キロ発令。お前も元気そうだな。人着は?」
「二十代前半、身長は僕より僅か高いくらい。白地に緑のチェックのシャツにジーンズで学生風。たぶん衣服にはマル害の血が付着してる。この時期にコート類はナシ」
それを聞いた所轄の刑事課員たちが散ってゆく。信輔は京哉の肩を小突いた。
「しかし京哉、俺様の管内で俺様の深夜番にこいつは頂けねぇぞ」
言いつつ鑑識から渡された小さなビニールの分包を外灯に透かして見せる。
「チクショウ、またこれかよ」
「またって、それは何なんだ?」
「お前こいつを知らないとは捜査員としちゃモグリだぜ? 最近の強行犯案件にはこれが付き物だ。成分は殆どシャブと同じなんだが、出所がさっぱり分からねぇ」
「ふうん……」
ビニールの分包にはオレンジ色の錠剤と白い錠剤が一個ずつ入っていた。
「あーあ、共犯が逃げたか。キンパイに引っ掛からなきゃ明日は朝イチで帳場だぜ」
帳場とは凶悪犯罪が起こった際に立てられる捜査本部のことである。気の毒な元同僚から離れて霧島の許に駆け戻ると同時に救急車二台がやってきた。一台は見張りの刑事課員付きで三発の九ミリパラを食らってもまだ暴れている男が乗せられる。
「忍さん、立てますか?」
「ああ。大丈夫だ、問題ない」
京哉が付き添って霧島も病院送りだ。十分ほどで真城市民病院に辿り着き、救急外来で診て貰う。検査に回されて診察の結果下った診断は咽頭圧迫での軟骨と声帯の軽い炎症だった。スプレー式の外用薬と内服薬二種を貰ってここは釈放だ。
待ち受けていたパトカーに乗る前に携帯で一ノ瀬本部長に連絡し、京哉が三射発砲した事実と経緯を報告する。暴れる男から摘出された弾丸が本来機捜が持つ三十二ACP弾ではなく九ミリパラベラムと知れるのは時間の問題だ。
尤も既に排出された空薬莢でバレている筈だった。それを知る鑑識他、真城署員に不信を抱かせ京哉が追及される前に本部長から真城署に根回しして貰うためである。
そうして次は真城署に移動し、事情聴取と現場での実況見分だった。
弾薬だのそれを撃ち出した得物だのについては本部長の仕事が早かったのか、誰も疑念を口には出さなかったが、事実として京哉は発砲したので実況見分と聴取に時間を食い、全て終わってパイされたのは二十三時過ぎだった。
置きっ放しになっていた白いセダンは冷え切っていた。乗り込んでから本格的にヒータが利き始める前に月極駐車場に着いて駐めると、霧島の怪我も考えてゆっくりマンションまで歩く。歩きながら唐突に霧島が毒づいて京哉はギョッとした。
「何が『幸い我々は初期段階で気付いた』だ、ふざけすぎだぞ!」
「忍さん、声が掠れてます。無理に大声出さないで下さい。時間も時間ですし。って、貴方は柏仁会が密輸してる戦闘薬があの分包の薬だと思ってるんですか?」
「それ以外に考えられん。大体、自衛隊に総括審議官だぞ?」
「大物だから大ごとってことですか?」
「単純に言えばそうだが、あの連中は蔓延し始めてしまったクスリが社会不安を起こさないよう相談し、県警の捜査員という末端に何処までバラし何処から先は隠すのかを決めた上で互いの口を塞ぎ合うために団体様でいらっしゃった、そういうことだ」
末端に話を持っていけば、それだけ保秘は難しくなるものだ。
「ああ、それでやけに話が短かったんですね」
「私たちにも最低限必要な情報すら与えられていないかも知れん」
「はあ。でも忍さんには戦闘薬が効いちゃいましたね。任務、受けるんでしょう?」
「お前には悪いが、捨て置けることではない」
「悪くないですよ、貴方らしくて却って安心しました」
微笑みながら京哉は五階建てマンションのエントランスのオートロックを解いた。
二人は住処であるマンション五階角部屋の五〇一号室のロックを外して上がり、まずはリビングのエアコンを入れておいて寝室でジャケットを脱ぐ。
特殊警棒や手錠ホルダーにスペアマガジンが二本入ったパウチを装着した帯革を外した。更にタイを解いてショルダーホルスタの銃も外すと、ようやく身軽になって京哉はホッとする。
全てのグッズをライティングチェストの引き出しにしまい、風邪予防に洗面所で手洗いとうがいをした。先に済ませた京哉は振り返って霧島を見上げる。
「うがいしたら忍さんは座っていて下さい。ご飯は僕が作りますから」
「飯も作れんような重傷患者ではないぞ?」
「いいから座ってて下さい!」
勢いに負けて霧島は諸手を挙げるとリビングの二人掛けソファに腰を下ろした。TVを点けてニュースをチェックする。だが本日ぶち当たった案件も全てマル被がジャンキーだった事実が伏せられていて、本部長室にいた面子を思い出してまたも不機嫌になった。
腹立ち紛れにウィスキーとカットグラスを持ち出しストレートで飲み始める。アルコールに非常に強い霧島はどれだけ飲んでも殆ど酔わない。ただ味と雰囲気が好きで飲むのだが年下の恋人は見逃してくれず、文句を垂れられるのは毎度のことだった。
「怪我もしているのに、お酒は拙いんじゃないですか?」
見上げると傍で京哉が腰に手を当てて睨んでいる。やはり見逃してくれない。
「ご飯が出来たんですけど」
「ああ、すまん。今行く」
結局買い物をしなかったのでメニューは冷蔵庫一掃セールのチャーハンと豚汁だった。この自分が特別任務を受ける気になってしまったので、食材を使い切る意味もあったのだろう。二人で手を合わせて頂く。
一緒に暮らし始めるまで料理をしたことのなかった京哉だが、元々器用なのと研究熱心で霧島が教えた以上に腕を上げ、何を作らせても旨い。
サツカン二人で瞬く間に食してしまい、京哉は換気扇の下で食後の一服だ。
「忍さん、一緒にお風呂に入りませんか?」
「何だ、嬉しい誘いだが、どうかしたのか?」
「どうかしているのは忍さんでしょう。怪我しているから洗ってあげますよ」
途端に機嫌が上昇した霧島は率先して食器を洗浄機に入れスイッチを入れる。京哉が二本目の煙草を吸い終えるのを待って二人して服を脱ぎバスルームに入った。
二人で熱い湯を浴びてから、宣言した通り京哉は霧島を洗い始める。
柔らかな黒髪をシャンプーで優しく泡立てた。霧島は大人しく頭を下げていたが、逆に躰の中心はあっという間に大きく勃ち上がらせてしまっている。
暫し何も聞こえなかった。いや、自分の血流音だけが耳の中でこだましていた。
視界が戻るなり鉛のように重たい身を叱咤して、ベルトの上から締めた帯革に着けてあるホルダーから手錠を取り出すと、目前で立ち上がろうと藻掻いている男の左手首と滑り台の鉄骨とを繋ぐ。その頃になってようやく京哉の声が聞こえてきた。
「忍さん、大丈夫ですかっ!」
「ゲホッ、何でも……ない、大丈夫だ。女は?」
既に確認済みだったのか、一瞥するまでもなく京哉は首を横に振る。そして硝煙の匂うシグ・ザウエルP226を懐にしまった。その動作と藻掻く男の衣服を濡らす血を見て、初めて霧島は京哉が男の左肩と両脚を撃ち抜いたことを知る。三発発砲を頭に留めた。
「京哉、真城署と機捜に連絡、緊急配備だ。急げ!」
「はいっ!」
狂ったように笑いながら逃走したもう一人を手配しなければならない。直接的に女性の殺害に関わっているかどうかは分からないが、それをはっきりさせるためにも一旦捕らえるべきだった。
携帯で連絡してから京哉は噴水でハンカチを濡らし、甲斐甲斐しく霧島の首を冷やした。そのうち夜気に緊急音が混じり始める。
まずは所轄である真城署の刑事課強行犯係や鑑識班が現着した。
春まで真城署にいた京哉は所轄員の中に知った顔を見つけて片手を挙げる。
「信輔、元気だったか。キンパイは?」
「徒歩って聞いたんで取り敢えず十キロ発令。お前も元気そうだな。人着は?」
「二十代前半、身長は僕より僅か高いくらい。白地に緑のチェックのシャツにジーンズで学生風。たぶん衣服にはマル害の血が付着してる。この時期にコート類はナシ」
それを聞いた所轄の刑事課員たちが散ってゆく。信輔は京哉の肩を小突いた。
「しかし京哉、俺様の管内で俺様の深夜番にこいつは頂けねぇぞ」
言いつつ鑑識から渡された小さなビニールの分包を外灯に透かして見せる。
「チクショウ、またこれかよ」
「またって、それは何なんだ?」
「お前こいつを知らないとは捜査員としちゃモグリだぜ? 最近の強行犯案件にはこれが付き物だ。成分は殆どシャブと同じなんだが、出所がさっぱり分からねぇ」
「ふうん……」
ビニールの分包にはオレンジ色の錠剤と白い錠剤が一個ずつ入っていた。
「あーあ、共犯が逃げたか。キンパイに引っ掛からなきゃ明日は朝イチで帳場だぜ」
帳場とは凶悪犯罪が起こった際に立てられる捜査本部のことである。気の毒な元同僚から離れて霧島の許に駆け戻ると同時に救急車二台がやってきた。一台は見張りの刑事課員付きで三発の九ミリパラを食らってもまだ暴れている男が乗せられる。
「忍さん、立てますか?」
「ああ。大丈夫だ、問題ない」
京哉が付き添って霧島も病院送りだ。十分ほどで真城市民病院に辿り着き、救急外来で診て貰う。検査に回されて診察の結果下った診断は咽頭圧迫での軟骨と声帯の軽い炎症だった。スプレー式の外用薬と内服薬二種を貰ってここは釈放だ。
待ち受けていたパトカーに乗る前に携帯で一ノ瀬本部長に連絡し、京哉が三射発砲した事実と経緯を報告する。暴れる男から摘出された弾丸が本来機捜が持つ三十二ACP弾ではなく九ミリパラベラムと知れるのは時間の問題だ。
尤も既に排出された空薬莢でバレている筈だった。それを知る鑑識他、真城署員に不信を抱かせ京哉が追及される前に本部長から真城署に根回しして貰うためである。
そうして次は真城署に移動し、事情聴取と現場での実況見分だった。
弾薬だのそれを撃ち出した得物だのについては本部長の仕事が早かったのか、誰も疑念を口には出さなかったが、事実として京哉は発砲したので実況見分と聴取に時間を食い、全て終わってパイされたのは二十三時過ぎだった。
置きっ放しになっていた白いセダンは冷え切っていた。乗り込んでから本格的にヒータが利き始める前に月極駐車場に着いて駐めると、霧島の怪我も考えてゆっくりマンションまで歩く。歩きながら唐突に霧島が毒づいて京哉はギョッとした。
「何が『幸い我々は初期段階で気付いた』だ、ふざけすぎだぞ!」
「忍さん、声が掠れてます。無理に大声出さないで下さい。時間も時間ですし。って、貴方は柏仁会が密輸してる戦闘薬があの分包の薬だと思ってるんですか?」
「それ以外に考えられん。大体、自衛隊に総括審議官だぞ?」
「大物だから大ごとってことですか?」
「単純に言えばそうだが、あの連中は蔓延し始めてしまったクスリが社会不安を起こさないよう相談し、県警の捜査員という末端に何処までバラし何処から先は隠すのかを決めた上で互いの口を塞ぎ合うために団体様でいらっしゃった、そういうことだ」
末端に話を持っていけば、それだけ保秘は難しくなるものだ。
「ああ、それでやけに話が短かったんですね」
「私たちにも最低限必要な情報すら与えられていないかも知れん」
「はあ。でも忍さんには戦闘薬が効いちゃいましたね。任務、受けるんでしょう?」
「お前には悪いが、捨て置けることではない」
「悪くないですよ、貴方らしくて却って安心しました」
微笑みながら京哉は五階建てマンションのエントランスのオートロックを解いた。
二人は住処であるマンション五階角部屋の五〇一号室のロックを外して上がり、まずはリビングのエアコンを入れておいて寝室でジャケットを脱ぐ。
特殊警棒や手錠ホルダーにスペアマガジンが二本入ったパウチを装着した帯革を外した。更にタイを解いてショルダーホルスタの銃も外すと、ようやく身軽になって京哉はホッとする。
全てのグッズをライティングチェストの引き出しにしまい、風邪予防に洗面所で手洗いとうがいをした。先に済ませた京哉は振り返って霧島を見上げる。
「うがいしたら忍さんは座っていて下さい。ご飯は僕が作りますから」
「飯も作れんような重傷患者ではないぞ?」
「いいから座ってて下さい!」
勢いに負けて霧島は諸手を挙げるとリビングの二人掛けソファに腰を下ろした。TVを点けてニュースをチェックする。だが本日ぶち当たった案件も全てマル被がジャンキーだった事実が伏せられていて、本部長室にいた面子を思い出してまたも不機嫌になった。
腹立ち紛れにウィスキーとカットグラスを持ち出しストレートで飲み始める。アルコールに非常に強い霧島はどれだけ飲んでも殆ど酔わない。ただ味と雰囲気が好きで飲むのだが年下の恋人は見逃してくれず、文句を垂れられるのは毎度のことだった。
「怪我もしているのに、お酒は拙いんじゃないですか?」
見上げると傍で京哉が腰に手を当てて睨んでいる。やはり見逃してくれない。
「ご飯が出来たんですけど」
「ああ、すまん。今行く」
結局買い物をしなかったのでメニューは冷蔵庫一掃セールのチャーハンと豚汁だった。この自分が特別任務を受ける気になってしまったので、食材を使い切る意味もあったのだろう。二人で手を合わせて頂く。
一緒に暮らし始めるまで料理をしたことのなかった京哉だが、元々器用なのと研究熱心で霧島が教えた以上に腕を上げ、何を作らせても旨い。
サツカン二人で瞬く間に食してしまい、京哉は換気扇の下で食後の一服だ。
「忍さん、一緒にお風呂に入りませんか?」
「何だ、嬉しい誘いだが、どうかしたのか?」
「どうかしているのは忍さんでしょう。怪我しているから洗ってあげますよ」
途端に機嫌が上昇した霧島は率先して食器を洗浄機に入れスイッチを入れる。京哉が二本目の煙草を吸い終えるのを待って二人して服を脱ぎバスルームに入った。
二人で熱い湯を浴びてから、宣言した通り京哉は霧島を洗い始める。
柔らかな黒髪をシャンプーで優しく泡立てた。霧島は大人しく頭を下げていたが、逆に躰の中心はあっという間に大きく勃ち上がらせてしまっている。
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