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第9話
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「おや、珍しい時間に軍人さんかい。二人でいいんだね?」
「部屋はひとつ、喫煙で」
それだけ伝えるのも京哉は四苦八苦したが、理解したらしい女将さんは笑う。
「ボヤさえ出さなきゃ、焚き火してくれたって構やしないよ。食事は?」
双方向通訳し始めた霧島が今度は女将さんに口を利いた。
「今夜と明朝の食事を宜しく頼む」
飛行機で睡眠は取っていたが強引にここでの生活時間に合わせてしまわないと明日から時差ぼけに悩まされるのは必至だ。食事を摂って眠らなければならない。
「えらく腰の低い軍人さんだね。じゃあそこらに座って。ありゃまあ、二人とも珍しい。最近の移民の子かハーフかい、綺麗な顔して。眼福だ、サーヴィスしようかね」
カウンター席に並んで腰掛けると水のコップが出された。少なくとも普通にしていれば乾き死にする土地ではなさそうだと見取って二人はホッとする。
灰皿を発見した京哉は煙草を咥えてオイルライターで火を点けた。一本灰にした頃に出されたのは野菜屑とカス状の肉が沈んだスープの器と固く黒っぽいパン、サーヴィスに茹で卵が一個だった。予想はしていたが客商売でこれはかなりの食糧難だ。
だが文句を言っても始まらない。こんな国と知った上で来た二人は有難く頂いた。
茹で卵の殻を丁寧に剥きながら京哉は霧島の通訳で女将に訊いてみる。
「あのう、ここから駐屯地にはみんな、どうやって行くんですか?」
「何処の駐屯地だい?」
「第二十七駐屯地です」
「二十七は何処にあったっけねえ? そりゃまあ普通なら迎えが空港までくるものらしいけれど最近はここらも物騒だからねえ。ヘリも滅多に飛ばなくなっちまって」
こちらも卵を剥きながら霧島が滑らかな英語で訊いた。
「ならば、どうするんだ?」
「国際援助物資の貨物便に乗ってきたんだろう、あんたたち。その荷物を取りに来て持って帰る、軍のトラックを捕まえるのが普通なんじゃないのかい?」
「なるほど。その手があったか」
「けれど援助物資の運び出しは危険だからねえ。そんな軍のトラックに載ろうったって、あんたらは何だか世慣れてないみたいだし生き残れるかどうか……」
いよいよ物騒な話だ。荷物の運び出し如きで何故、サバイバルになるのか。
「いったいどういう意味なんだ、それは?」
と、瓶入りの岩塩を卵に振りかけながら霧島が更に訊く。
「何処でも援助物資は喉から手が出るほど欲しい。そいつを売って手に入れた弾は馬鹿みたいにある。誰もが誰もの割り当て物資を狙ってバトルロイヤルになるのさ」
「バルドール国軍同士で、か?」
「その通り。まあ、たまには反政府集団も飛び入り参加するみたいだけどねえ」
真顔で頷いて見せた女将に、霧島と京哉は卵にかぶりついたまま顔を見合わせる。どうやらこのバルドールがとんでもない国だというのはガセではないらしかった。
「どれ、食べたなら部屋に案内しようかね」
席を立って二人はカウンターの奥にある階段をギシギシと上った。女将の巨大な尻を見上げながら辿り着いた二階には三枚のドアがあって一番手前を女将は開ける。
「他に客もいないから、いつだってシャワーは使っていいからね。朝食は、そうさねえ、八時から九時までに下に降りてきてくれりゃあ作るからさ」
「貨物の運び出しは何時頃か分かるか?」
「止めときなって。あたしがうちの車で近くまで送ってやるからさ。軍人なんかに関わるのは真っ平だけれど、あんたたちみたいないい子を死なせたくないからね」
言い置くと女将は尻をゆさゆささせて階段を降りていった。
「何だか、いい人に出会えたみたいですね」
「部屋はボロだがな」
ここも蛍光灯がたった二本だけ灯った侘しい雰囲気の部屋に入ると、病院の診察台のようなベッドがふたつ並んでいた。ベッドは所々が破れていて軍の放出品のようなオリーブドラブ色の毛布が置かれている。他に調度は何もなく、がらんとしていた。
ドアロックは錠でなく単なる掛け金、狭い箱のようなバスルームは本当に湯が出るのか怪しいような造りのシャワーだ。バスタオル代わりの毛羽だった布が畳んで積んである。
あとは茶色い錆びの染みがついた洗面台とトイレだけしかない。
それでもこのような土地で曲がりなりにも外貨を稼いでいるあの女将は下層の人間ではない筈だ。むしろ上流階級者と言って差し支えないだろう。なのにこの有様である。ここはそういう土地なのだ。だが何れ去ってゆくよそ者が貧しさを嘆いても仕方ない。
「僕、先にシャワー浴びてもいいですか?」
「ああ、髪が乾きづらそうだしな。ゆっくりしてこい」
ドライヤーもなければ洗濯乾燥機もないので今着ているものを我慢して着るしかない。軍に入隊するのに私服でもないだろうと思い、着替えは持って来なかったのだ。
思い切りよく制服を脱いで伊達眼鏡を外すと京哉はバスルームに消えた。
TVもなく霧島がボーッとしていると京哉が髪に布を巻きつけ出てくる。交代だ。
備え付けの水で薄めたようなシャンプーで霧島は全身を洗い、生温い湯で泡を流すとバスルームを出る。ばさばさと黒髪を拭い京哉に倣って下着だけを身に着けた。
「気候がいいのも良かったですよね」
「ハダカでいても寒くはないからな」
髪が乾くのを待って京哉はベッドの一台に寝転がる。そこに霧島も上がった。
「こんなに狭いのにそっちで寝たらどうですか。シングル幅あるかないかですよ?」
「嫌だ。私の安眠には抱き枕が必需品なんだ」
「仕方ないですね。落っこちたり蹴飛ばしたり、毛布の奪い合いも嫌ですからね」
そう言いつつ京哉も腕枕を貰って満更でもない様子である。
「首のあざ、殆ど消えましたね」
「そうか?」
「ええ、良かった。おやすみなさい、忍さん」
「ああ、おやすみ」
蛍光灯には常夜灯がなく点けっ放しで二人は目を瞑った。衣服と銃は隣のベッドに置いてあり、すぐ手にできる。何よりも頼りになるバディでパートナーが一緒、互いに安心して眠れる筈だった。事実、移動疲れを溜めた二人の眠りは深かった。
だが夜がしらじらと明ける頃、突然の大音響で二人は飛び起きた。ベッドから滑り降りて咄嗟にそれぞれがシグ・ザウエルP226を掴んだが、そんなモノは豆鉄砲だと瞬時に見取った霧島がベッドのふちを蹴り上げる。
コンマ数秒でベッドの掩蔽の向こうの床の上でRPG、つまり歩兵用対戦車ロケット砲の砲弾が破片をバラ撒きつつ炸裂した。
「京哉、下がれっ!」
「それより天井、穴開いてますっ!」
「分かっている!」
「次弾、来ましたっ! 拙い、砲弾、榴弾かも知れない、伏せてっ!」
二人は這ったまま互いの頭を押さえつける。だがそれは幸いにも破片を四散させる榴弾ではなく、ターゲットに穴を開けることに特化した徹甲弾だったらしい。それでも炸薬を破裂させ、耳を聾せんばかりの破壊音を立てて爆発した。
楯にしたベッドが紙切れだったかの如く、いとも容易く金属片が突き抜けて後方にすっ飛んでいく。二人は互いの間を抜けていった砲弾の破片に、鳥肌を立てて身震いした。唐突にガチの戦争という状況下に放り込まれた霧島と京哉は思わず叫ぶ。
「くそう、本部長の野郎、こんな任務を寄越しやがって、ふざけるなーっ!!」
「こんな任務は嫌だーっ! ヤクザに潜入の方がマシだよーっ!!」
とにかく叫んででもいなければ軽くパニックを起こしそうだった。
今までの特別任務も酷かった。酷くない任務などひとつもなかった。だが何はともあれ自力で命を拾ってこられた。しかしこんな本格的なブツが相手では何をどうすることもできない。
こんな国のこんな宿でパンツ一枚で死ぬのかと思ったら、二人は無性に虚しくなって更にしこたま叫んだ。思いつく限りの関係者を罵倒し、やがて叫び疲れ溜息をつく。
「せめて服は着させて欲しいですよね。遺体引き取りの外務省の人に笑われますよ」
「こんな所で似非軍人として終わるなど、私の人生設計にないのだがな」
覚悟していた三弾目は飛来せず、まるでカラオケで散々歌ってストレス解消したかのように、大声で叫び続けたことで二人とも何となく溜飲が下がった気がした。
お蔭で割と早く冷静さを取り戻し、衣服を身に着け懐に銃を吊る。
「忍さん、こっち向いて下さい。タイが曲がってます」
「お前も襟が立っているぞ」
そのとき掛け金をモノともせずに引きちぎり、ドアが開け放たれた。空っぽの両手鍋を頭に被った女将に、何とか二人は涼しい姿を見せることができたのだった。
「部屋はひとつ、喫煙で」
それだけ伝えるのも京哉は四苦八苦したが、理解したらしい女将さんは笑う。
「ボヤさえ出さなきゃ、焚き火してくれたって構やしないよ。食事は?」
双方向通訳し始めた霧島が今度は女将さんに口を利いた。
「今夜と明朝の食事を宜しく頼む」
飛行機で睡眠は取っていたが強引にここでの生活時間に合わせてしまわないと明日から時差ぼけに悩まされるのは必至だ。食事を摂って眠らなければならない。
「えらく腰の低い軍人さんだね。じゃあそこらに座って。ありゃまあ、二人とも珍しい。最近の移民の子かハーフかい、綺麗な顔して。眼福だ、サーヴィスしようかね」
カウンター席に並んで腰掛けると水のコップが出された。少なくとも普通にしていれば乾き死にする土地ではなさそうだと見取って二人はホッとする。
灰皿を発見した京哉は煙草を咥えてオイルライターで火を点けた。一本灰にした頃に出されたのは野菜屑とカス状の肉が沈んだスープの器と固く黒っぽいパン、サーヴィスに茹で卵が一個だった。予想はしていたが客商売でこれはかなりの食糧難だ。
だが文句を言っても始まらない。こんな国と知った上で来た二人は有難く頂いた。
茹で卵の殻を丁寧に剥きながら京哉は霧島の通訳で女将に訊いてみる。
「あのう、ここから駐屯地にはみんな、どうやって行くんですか?」
「何処の駐屯地だい?」
「第二十七駐屯地です」
「二十七は何処にあったっけねえ? そりゃまあ普通なら迎えが空港までくるものらしいけれど最近はここらも物騒だからねえ。ヘリも滅多に飛ばなくなっちまって」
こちらも卵を剥きながら霧島が滑らかな英語で訊いた。
「ならば、どうするんだ?」
「国際援助物資の貨物便に乗ってきたんだろう、あんたたち。その荷物を取りに来て持って帰る、軍のトラックを捕まえるのが普通なんじゃないのかい?」
「なるほど。その手があったか」
「けれど援助物資の運び出しは危険だからねえ。そんな軍のトラックに載ろうったって、あんたらは何だか世慣れてないみたいだし生き残れるかどうか……」
いよいよ物騒な話だ。荷物の運び出し如きで何故、サバイバルになるのか。
「いったいどういう意味なんだ、それは?」
と、瓶入りの岩塩を卵に振りかけながら霧島が更に訊く。
「何処でも援助物資は喉から手が出るほど欲しい。そいつを売って手に入れた弾は馬鹿みたいにある。誰もが誰もの割り当て物資を狙ってバトルロイヤルになるのさ」
「バルドール国軍同士で、か?」
「その通り。まあ、たまには反政府集団も飛び入り参加するみたいだけどねえ」
真顔で頷いて見せた女将に、霧島と京哉は卵にかぶりついたまま顔を見合わせる。どうやらこのバルドールがとんでもない国だというのはガセではないらしかった。
「どれ、食べたなら部屋に案内しようかね」
席を立って二人はカウンターの奥にある階段をギシギシと上った。女将の巨大な尻を見上げながら辿り着いた二階には三枚のドアがあって一番手前を女将は開ける。
「他に客もいないから、いつだってシャワーは使っていいからね。朝食は、そうさねえ、八時から九時までに下に降りてきてくれりゃあ作るからさ」
「貨物の運び出しは何時頃か分かるか?」
「止めときなって。あたしがうちの車で近くまで送ってやるからさ。軍人なんかに関わるのは真っ平だけれど、あんたたちみたいないい子を死なせたくないからね」
言い置くと女将は尻をゆさゆささせて階段を降りていった。
「何だか、いい人に出会えたみたいですね」
「部屋はボロだがな」
ここも蛍光灯がたった二本だけ灯った侘しい雰囲気の部屋に入ると、病院の診察台のようなベッドがふたつ並んでいた。ベッドは所々が破れていて軍の放出品のようなオリーブドラブ色の毛布が置かれている。他に調度は何もなく、がらんとしていた。
ドアロックは錠でなく単なる掛け金、狭い箱のようなバスルームは本当に湯が出るのか怪しいような造りのシャワーだ。バスタオル代わりの毛羽だった布が畳んで積んである。
あとは茶色い錆びの染みがついた洗面台とトイレだけしかない。
それでもこのような土地で曲がりなりにも外貨を稼いでいるあの女将は下層の人間ではない筈だ。むしろ上流階級者と言って差し支えないだろう。なのにこの有様である。ここはそういう土地なのだ。だが何れ去ってゆくよそ者が貧しさを嘆いても仕方ない。
「僕、先にシャワー浴びてもいいですか?」
「ああ、髪が乾きづらそうだしな。ゆっくりしてこい」
ドライヤーもなければ洗濯乾燥機もないので今着ているものを我慢して着るしかない。軍に入隊するのに私服でもないだろうと思い、着替えは持って来なかったのだ。
思い切りよく制服を脱いで伊達眼鏡を外すと京哉はバスルームに消えた。
TVもなく霧島がボーッとしていると京哉が髪に布を巻きつけ出てくる。交代だ。
備え付けの水で薄めたようなシャンプーで霧島は全身を洗い、生温い湯で泡を流すとバスルームを出る。ばさばさと黒髪を拭い京哉に倣って下着だけを身に着けた。
「気候がいいのも良かったですよね」
「ハダカでいても寒くはないからな」
髪が乾くのを待って京哉はベッドの一台に寝転がる。そこに霧島も上がった。
「こんなに狭いのにそっちで寝たらどうですか。シングル幅あるかないかですよ?」
「嫌だ。私の安眠には抱き枕が必需品なんだ」
「仕方ないですね。落っこちたり蹴飛ばしたり、毛布の奪い合いも嫌ですからね」
そう言いつつ京哉も腕枕を貰って満更でもない様子である。
「首のあざ、殆ど消えましたね」
「そうか?」
「ええ、良かった。おやすみなさい、忍さん」
「ああ、おやすみ」
蛍光灯には常夜灯がなく点けっ放しで二人は目を瞑った。衣服と銃は隣のベッドに置いてあり、すぐ手にできる。何よりも頼りになるバディでパートナーが一緒、互いに安心して眠れる筈だった。事実、移動疲れを溜めた二人の眠りは深かった。
だが夜がしらじらと明ける頃、突然の大音響で二人は飛び起きた。ベッドから滑り降りて咄嗟にそれぞれがシグ・ザウエルP226を掴んだが、そんなモノは豆鉄砲だと瞬時に見取った霧島がベッドのふちを蹴り上げる。
コンマ数秒でベッドの掩蔽の向こうの床の上でRPG、つまり歩兵用対戦車ロケット砲の砲弾が破片をバラ撒きつつ炸裂した。
「京哉、下がれっ!」
「それより天井、穴開いてますっ!」
「分かっている!」
「次弾、来ましたっ! 拙い、砲弾、榴弾かも知れない、伏せてっ!」
二人は這ったまま互いの頭を押さえつける。だがそれは幸いにも破片を四散させる榴弾ではなく、ターゲットに穴を開けることに特化した徹甲弾だったらしい。それでも炸薬を破裂させ、耳を聾せんばかりの破壊音を立てて爆発した。
楯にしたベッドが紙切れだったかの如く、いとも容易く金属片が突き抜けて後方にすっ飛んでいく。二人は互いの間を抜けていった砲弾の破片に、鳥肌を立てて身震いした。唐突にガチの戦争という状況下に放り込まれた霧島と京哉は思わず叫ぶ。
「くそう、本部長の野郎、こんな任務を寄越しやがって、ふざけるなーっ!!」
「こんな任務は嫌だーっ! ヤクザに潜入の方がマシだよーっ!!」
とにかく叫んででもいなければ軽くパニックを起こしそうだった。
今までの特別任務も酷かった。酷くない任務などひとつもなかった。だが何はともあれ自力で命を拾ってこられた。しかしこんな本格的なブツが相手では何をどうすることもできない。
こんな国のこんな宿でパンツ一枚で死ぬのかと思ったら、二人は無性に虚しくなって更にしこたま叫んだ。思いつく限りの関係者を罵倒し、やがて叫び疲れ溜息をつく。
「せめて服は着させて欲しいですよね。遺体引き取りの外務省の人に笑われますよ」
「こんな所で似非軍人として終わるなど、私の人生設計にないのだがな」
覚悟していた三弾目は飛来せず、まるでカラオケで散々歌ってストレス解消したかのように、大声で叫び続けたことで二人とも何となく溜飲が下がった気がした。
お蔭で割と早く冷静さを取り戻し、衣服を身に着け懐に銃を吊る。
「忍さん、こっち向いて下さい。タイが曲がってます」
「お前も襟が立っているぞ」
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