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第3話
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本気で困惑しているハイファにシドは殊更軽い口調で言ってやる。
「けどさ、お前ん家って普通じゃねぇだろ。お前が死にかけた時だって見舞いにも来なかったくらいだからさ。今度はこっちが蹴飛ばしたっておあいこだろうが」
行けば行ったでお家騒動じみた事態になりかねない。そんなことはハイファ本人だけでなく傍観者のシドにも予想がつく。ハイファはリモータを振りつつ肩を竦めた。
「まあ、今更誰も僕に企業戦略のノウハウなんか期待してないしねえ」
「行ってもロクなことにならねぇぞ。やめとけ、やめとけ」
もう忘れろとばかりに手を振り階段を上がりかけたところで再びハイファのリモータが発振する。数秒遅れてシドの嵌めた惑星警察の官品リモータも震え始めた。
「何だよ……げっ! 何で俺の方にまで別室から発振がくるんだ?」
リモータ操作して内容を表示、二人は互いのリモータを突き合わせて見る。
【中央情報局発:テラ連邦エネルギー財団に加盟のファサルートコーポレーション会長メッテルニヒ=ファサルートの死因に疑惑あり。同財団において幹部メンバーの不審死が相次ぐことから、その疑惑解明に従事せよ。選出任務対応者、第二部別室より一名・ハイファス=ファサルート二等陸尉。太陽系広域惑星警察より一名・若宮志度巡査部長】
「「えええ~っ!?」」
シドは階段を三段とばしで駆け上り、オートドア二枚をくぐって機動捜査課の刑事部屋に飛び込むとヴィンティス課長の多機能デスクに直行した。
「どういうことですかっ! 何で俺までが――」
そこまで喚いて衆目ある中、存在すら闇のカーテンの向こうである別室の名を出す訳にはいかないと気付いて声を潜める。
「何で俺まで別室員、スパイみたいなマネをしなくちゃならないんですかっ!」
日々管内の事件発生率を建築基準法違反並みに積み上げる部下を前に毎度の胃痛と低血圧に悩まされた憂い顔は何処へやら、やけに晴れやかなブルーアイのヴィンティス課長はデスクに両手を突っ張ったシドに対して言い放った。
「やあ、シド。今度の『研修』は半分旅行みたいなものだ。バルナなどという超一流企業が林立する衛星などこんなことでもなければキミには一生縁がない筈だ。幸いハイファス君も一緒、存分に愉しんできてくれたまえ。ハメを外し過ぎんようにな」
「課長……俺を売りましたね?」
「ん? いったい何のことだか分からんが」
しれっと言い放った青い目をシドは睨みつけた。このヴィンティス課長という人物は、いったい何を何処まで知っているのか謎だ。別室を全て知り尽くしているのか、はたまた部下をよそに追いやり管内の事件発生率が下がればいいとだけ思っている鬼畜なのか。
とにかく分かっているのは自分が別室に売られたという事実だけである。
ふと機捜課人員の動向を示すデジタルボードを振り返れば、既にシドとハイファの名前の欄には『研修』と入力されていた。これもヴィンティス課長が嬉々として自ら操作したものと思われる。期間は無記入という有り得なさだ。
もう定時の十七時半近くで他課に下請けに出ていた課員も帰ってきていた。それらの一人であるヒマそうな後輩のヤマサキは大欠伸をしながらシドを羨ましげに見ている。
そこへゆくと先輩であるマイヤー警部補などは自分たちが知る由もない何かがあるのだろうと悟った涼しい笑顔をこちらに向けていた。
ここではこれ以上詳しい話もできない。シドはしぶしぶ自分のデスクに戻った。
といっても別室関係の密談がしやすいように課長の多機能デスクの真ん前がハイファ、その左隣がシドのデスクである。互いの言動は筒抜けで課長の晴れやかな喜びの波動が伝わってくるようだ。
苛立ちから溜息をつきたくなったシドは対衝撃ジャケットを脱いで椅子に掛け、腰を下ろすと煙草を咥えてオイルライターで火を点けた。
紫煙を吐きつつデスクに置かれていた書類を眺める。
「バルナへの武器持込申請書ねえ」
肩口からハイファが顔を覗かせて読み上げた。
「お前も書くんだろ?」
「そりゃあね。イヴェントストライカと慣れない場所へ『研修』に行くのに、丸腰なんてジョークはきついでしょう。お葬式の連続攻撃になっちゃうよ」
「ハイファ。今のでお前は棺桶に片足突っ込んだと思え」
「だから貴方が言うと本気に聞こえるんだってば」
「冗談で言ってねぇもん」
「わーっ、そんな巨大兵器で撃たないで! それ片足じゃないから! 殆どフタ閉まりかけてるから!」
「ふん、なら黙っとけ。実際、葬式で銃撃戦はねぇだろうがな」
「そうかなあ? 一応、ここの武器庫からも何か見繕って行こうっと」
何にぶち当たるか分からないが必ず何かにはぶち当たるのがイヴェントストライカで、これも何が起こるか予測不能なのが別室任務である。
二つ重なるのだ、怖い。
大体、二人が組んだ初仕事でも勿論あれこれ重なって、挙げ句にまさかのサイキ持ち、いわゆる超能力者までが参戦する騒ぎとなったのだ。
事件のホシは最初から別室が掴んでいた。ただ、テラ連邦議会議員という大物だったので証拠を掴むのに手間取り、別室長がシドの『何にでもぶち当たるナゾな力』に目を付けたのだ。
だが追い詰められたホシは他星系のマフィアを通して暗殺者を雇いシドたちに差し向けた。その暗殺者二人組がサイキ持ちだったのである。
サイキ持ちの片方はPK使いでテレポーターというダブルタレントの少年、もう片方はテレパスでEシンパスなる電子の流れを自在に操る、これもダブルタレントの女で厄介すぎる相手だった。翻弄された挙げ句にハイファは半死体となった訳だ。
サイキ持ちは約千年前に出現が確認された。サイキは過去において長命系星人と血の交わりがあった者だけに、ごく稀に出現するということ以外、科学的解明は何ら進んでいない。
空間を一瞬で移動するテレポーター、他人の心を読んで精神会話し時に精神操作までするテレパス、触れずしてモノに干渉するサイコキネシスのPK使いなど、サイキの種類は千差万別、力の強弱も様々である。
それはともかく髪の毛一本持ち上げるだけで精一杯の者も含めて、この広大な汎銀河で予測存在数がたったの五桁という稀少で貴重なサイキ持ちまでが飛び入り参加するのだ。
たった一度しか参加していないシドも別室任務は何でもアリだと認識させられていた。
冗談めかしているがハイファは本当に装備を万全にしていく気らしい。ここはシドも別室任務の大先輩に倣うべきであろう。
ちなみに別室も複数のサイキ持ちを擁しているとシドはハイファから聞いている。だが別室の存在自体が世間に公表されていないのだ。サイキ持ちだろうが只人だろうが別室員の仕事自体が殆ど非合法で超法規的なものばかりである。
別室は巨大テラ連邦を裏から支えながらも表舞台に決して立つことのない陰の存在なのだ。
部外でそれを知る者は相当な大物実業家や政治屋くらいのものだった。
それはともかく自分のデスクに着きながらハイファは溜息混じりだ。
「結局、お葬式に出る羽目になっちゃった」
「何だか知らんが俺までだ。制服、何処にやったっけかな?」
「下のシドの巣にあったよ。丸めて枕代わりになってた」
「あれか。帰ったら速攻でプレスに出さなきゃな。略綬付け直すの面倒臭ぇー」
「そのくらい手伝ってあげるから」
シドの巣とは、喩え真夜中でも足での捜査にいそしむシドが仮眠所代わりに使っている留置場の一室である。
二ヶ月前まではゴミ溜めの汚部屋だったがハイファという監視人が来て以来、多少はマシになっていた。
ちょっと目を離すと元通りにゴミが層を成してしまい、ハイファが柳眉を逆立てながら掃除をすることになるのだが。
「けどさ、お前ん家って普通じゃねぇだろ。お前が死にかけた時だって見舞いにも来なかったくらいだからさ。今度はこっちが蹴飛ばしたっておあいこだろうが」
行けば行ったでお家騒動じみた事態になりかねない。そんなことはハイファ本人だけでなく傍観者のシドにも予想がつく。ハイファはリモータを振りつつ肩を竦めた。
「まあ、今更誰も僕に企業戦略のノウハウなんか期待してないしねえ」
「行ってもロクなことにならねぇぞ。やめとけ、やめとけ」
もう忘れろとばかりに手を振り階段を上がりかけたところで再びハイファのリモータが発振する。数秒遅れてシドの嵌めた惑星警察の官品リモータも震え始めた。
「何だよ……げっ! 何で俺の方にまで別室から発振がくるんだ?」
リモータ操作して内容を表示、二人は互いのリモータを突き合わせて見る。
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「「えええ~っ!?」」
シドは階段を三段とばしで駆け上り、オートドア二枚をくぐって機動捜査課の刑事部屋に飛び込むとヴィンティス課長の多機能デスクに直行した。
「どういうことですかっ! 何で俺までが――」
そこまで喚いて衆目ある中、存在すら闇のカーテンの向こうである別室の名を出す訳にはいかないと気付いて声を潜める。
「何で俺まで別室員、スパイみたいなマネをしなくちゃならないんですかっ!」
日々管内の事件発生率を建築基準法違反並みに積み上げる部下を前に毎度の胃痛と低血圧に悩まされた憂い顔は何処へやら、やけに晴れやかなブルーアイのヴィンティス課長はデスクに両手を突っ張ったシドに対して言い放った。
「やあ、シド。今度の『研修』は半分旅行みたいなものだ。バルナなどという超一流企業が林立する衛星などこんなことでもなければキミには一生縁がない筈だ。幸いハイファス君も一緒、存分に愉しんできてくれたまえ。ハメを外し過ぎんようにな」
「課長……俺を売りましたね?」
「ん? いったい何のことだか分からんが」
しれっと言い放った青い目をシドは睨みつけた。このヴィンティス課長という人物は、いったい何を何処まで知っているのか謎だ。別室を全て知り尽くしているのか、はたまた部下をよそに追いやり管内の事件発生率が下がればいいとだけ思っている鬼畜なのか。
とにかく分かっているのは自分が別室に売られたという事実だけである。
ふと機捜課人員の動向を示すデジタルボードを振り返れば、既にシドとハイファの名前の欄には『研修』と入力されていた。これもヴィンティス課長が嬉々として自ら操作したものと思われる。期間は無記入という有り得なさだ。
もう定時の十七時半近くで他課に下請けに出ていた課員も帰ってきていた。それらの一人であるヒマそうな後輩のヤマサキは大欠伸をしながらシドを羨ましげに見ている。
そこへゆくと先輩であるマイヤー警部補などは自分たちが知る由もない何かがあるのだろうと悟った涼しい笑顔をこちらに向けていた。
ここではこれ以上詳しい話もできない。シドはしぶしぶ自分のデスクに戻った。
といっても別室関係の密談がしやすいように課長の多機能デスクの真ん前がハイファ、その左隣がシドのデスクである。互いの言動は筒抜けで課長の晴れやかな喜びの波動が伝わってくるようだ。
苛立ちから溜息をつきたくなったシドは対衝撃ジャケットを脱いで椅子に掛け、腰を下ろすと煙草を咥えてオイルライターで火を点けた。
紫煙を吐きつつデスクに置かれていた書類を眺める。
「バルナへの武器持込申請書ねえ」
肩口からハイファが顔を覗かせて読み上げた。
「お前も書くんだろ?」
「そりゃあね。イヴェントストライカと慣れない場所へ『研修』に行くのに、丸腰なんてジョークはきついでしょう。お葬式の連続攻撃になっちゃうよ」
「ハイファ。今のでお前は棺桶に片足突っ込んだと思え」
「だから貴方が言うと本気に聞こえるんだってば」
「冗談で言ってねぇもん」
「わーっ、そんな巨大兵器で撃たないで! それ片足じゃないから! 殆どフタ閉まりかけてるから!」
「ふん、なら黙っとけ。実際、葬式で銃撃戦はねぇだろうがな」
「そうかなあ? 一応、ここの武器庫からも何か見繕って行こうっと」
何にぶち当たるか分からないが必ず何かにはぶち当たるのがイヴェントストライカで、これも何が起こるか予測不能なのが別室任務である。
二つ重なるのだ、怖い。
大体、二人が組んだ初仕事でも勿論あれこれ重なって、挙げ句にまさかのサイキ持ち、いわゆる超能力者までが参戦する騒ぎとなったのだ。
事件のホシは最初から別室が掴んでいた。ただ、テラ連邦議会議員という大物だったので証拠を掴むのに手間取り、別室長がシドの『何にでもぶち当たるナゾな力』に目を付けたのだ。
だが追い詰められたホシは他星系のマフィアを通して暗殺者を雇いシドたちに差し向けた。その暗殺者二人組がサイキ持ちだったのである。
サイキ持ちの片方はPK使いでテレポーターというダブルタレントの少年、もう片方はテレパスでEシンパスなる電子の流れを自在に操る、これもダブルタレントの女で厄介すぎる相手だった。翻弄された挙げ句にハイファは半死体となった訳だ。
サイキ持ちは約千年前に出現が確認された。サイキは過去において長命系星人と血の交わりがあった者だけに、ごく稀に出現するということ以外、科学的解明は何ら進んでいない。
空間を一瞬で移動するテレポーター、他人の心を読んで精神会話し時に精神操作までするテレパス、触れずしてモノに干渉するサイコキネシスのPK使いなど、サイキの種類は千差万別、力の強弱も様々である。
それはともかく髪の毛一本持ち上げるだけで精一杯の者も含めて、この広大な汎銀河で予測存在数がたったの五桁という稀少で貴重なサイキ持ちまでが飛び入り参加するのだ。
たった一度しか参加していないシドも別室任務は何でもアリだと認識させられていた。
冗談めかしているがハイファは本当に装備を万全にしていく気らしい。ここはシドも別室任務の大先輩に倣うべきであろう。
ちなみに別室も複数のサイキ持ちを擁しているとシドはハイファから聞いている。だが別室の存在自体が世間に公表されていないのだ。サイキ持ちだろうが只人だろうが別室員の仕事自体が殆ど非合法で超法規的なものばかりである。
別室は巨大テラ連邦を裏から支えながらも表舞台に決して立つことのない陰の存在なのだ。
部外でそれを知る者は相当な大物実業家や政治屋くらいのものだった。
それはともかく自分のデスクに着きながらハイファは溜息混じりだ。
「結局、お葬式に出る羽目になっちゃった」
「何だか知らんが俺までだ。制服、何処にやったっけかな?」
「下のシドの巣にあったよ。丸めて枕代わりになってた」
「あれか。帰ったら速攻でプレスに出さなきゃな。略綬付け直すの面倒臭ぇー」
「そのくらい手伝ってあげるから」
シドの巣とは、喩え真夜中でも足での捜査にいそしむシドが仮眠所代わりに使っている留置場の一室である。
二ヶ月前まではゴミ溜めの汚部屋だったがハイファという監視人が来て以来、多少はマシになっていた。
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