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第8話
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「どうやらまだ店は開いていないらしいな」
二十メートルほど離れた場所に停めた白いセダンの窓から見ると、確かに裏通りにポツリと建つ薬局はシャッターを閉め切っていて明かりひとつ洩れ出してはいなかった。
オフィス街である表通りからは想像もできないくらい辺りは静かで外灯も間遠である。そんな中に佇む小さな薬局を眺めながら京哉は欠伸を洩らした。
「あ、ふ……早く開店してくれませんかね」
「眠たかったら寝ていても、煙草を吸っていても構わんぞ」
「じゃあ煙草だけ、お言葉に甘えます」
サイドウィンドウを僅かに下げてから京哉は煙草を吸い始めた。やがてチェーンスモーク状態になり、さすがに霧島の目を気にして一旦吸い止める。すると喉の渇きを覚えた。
「あそこの自販機に行ってきますけど、忍さんは何がいいですか?」
「いい、私も行こう」
何があっても独りにさせない霧島に京哉は微笑みドアを開け二人で降車する。自販機は薬局の手前にあった。ゆっくり歩いて近づくといつの間にか薬局の傍に男が一人立っているのに京哉は気付く。同時に霧島も目を上げた。
薬局の脇にあるポストの傍に立っているのはトレンチコートを着た、さほど大柄でない男だった。耳に掛かる程度の長さで調髪した黒髪、そして僅かな動きに鍛えられたしなやかさを感じさせた。もしこの男と撃ち合うなら近距離戦は嫌だなあと思う。
自分の得意なエリアに引き込んでの狙撃なら……などと半ば冗談で京哉が思った時、霧島が囁く。
「京哉、職務質問するぞ」
「えっ、何で?」
「何ででもいい」
何が霧島にそうさせようとしたのかは霧島自身にも分からず、単なる勘としか言いようがなかった。だがそこでガシャンと大きな音がして二人は振り向いた。
足元をコロコロと飲料のボトルが転がっている。十五メートルほども離れて酔っ払いが三人。何がしたかったのやら、店舗の壁に投げつけたようだ。あるいは霧島と京哉を狙ったのか。
ふと目を戻すとトレンチコートの男は姿を消していた。見回すも気配すらない。
この自分たちに動きを察知させず煙のように消えた男……二人は顔を見合わせて頭を振る。暗がりで建物の間には細い小径は幾らでもあるだろう。そこに入り込んだに違いなかった。
気を取り直して自販機に向かった時、薬屋のシャッターが僅かに上がった。
三分の一ほどしか上げられないままシャッターは止まったが、中からは黄色っぽい光が洩れている。そこで霧島がシャッターを叩き、声を張り上げた。
「おーい、邪魔するぞ!」
勝手にシャッターを持ち上げて京哉を通してやり、霧島は自分も中に入ると、また勝手にシャッターを閉めた。黄色っぽい明かりの下で店主は薬のショーケースと壁の間に椅子を置き、TVでスポーツ観戦をしていた。二人が現れても驚いた素振りは見せない。
「おや、お久しぶりですね。また何処か撃たれたんですか、ええと……?」
「私は霧島、こっちが鳴海だ。あの時は助かった、礼を言う」
「お代はちゃんと頂いてますので、お気を遣わず。それで今日は何用で?」
薬の収められたガラスのショーケースに肘をつき、親父はパイプ椅子に座ったままで身を乗り出す。そこで霧島は何よりも気になっていたことをまず訊いてみた。
「さっきここにトレンチコートを着た男が来ていなかったか?」
「いいえ、誰も来ちゃいませんがね」
暫し霧島は汚れた白衣を着た親父を見つめたが、軽く溜息をついて話を変える。
「柾木議員の夫人が殺された件は知っているな? 情報があれば買わせて欲しい」
「これはまた直截的な物言いをしますねえ、霧島の旦那は」
「あんたに旦那と言われるほど、私は歳を食ってはいない」
「まあ、いいじゃないですか。色男の旦那にそちらの美人さん、お似合いですよ」
「いいからネタがあれば売ってくれ」
「そうですねえ……」
少々考えてから薬屋の親父はまた喋り始めた。
「クリーンで売ってる柾木将道議員の前身が自衛官というのはご存じで?」
「いや、知らん。元自衛官で議員当選、それも三十代の若さか。なかなか珍しいな」
「その通りでして。でもお蔭で与党の若手をまとめる重鎮扱いですからね」
「当選回数はまだ二回だったか。それで世の中を動かす一員とは大した逸材だな」
「それがですね」
と、更に身を乗り出して親父は密談でもするように声を潜める。
「クリーンで売ってるのもいいですけれど、潔癖すぎるのも考え物って話でしてね」
ふいに親父が声を潜めたので、霧島と京哉も自然と前のめりとなった。
「三十代って異例の若さで父親の政治基盤を受け継いだ柾木将道は、与党の重鎮と言われながらも今現在、与党内でも当然ある派閥の何処にも属していないんですよ」
「なるほど。だが、それがどうした?」
「敵がいない訳がないってことですよ、旦那」
「ふむ。だが何故出る杭は打たれない?」
「上手い具合に政敵が連続で謎の死を遂げるとなれば、キナ臭いってもんでしょう」
「ほう、そんな事実があるのか?」
「外遊先で強盗に刺されたり、流れ弾に当たったり、交通事故もありでしたか」
「もし柾木議員がその謎の連続死に噛んでいたら当然のことながら、噛んでいなかったとしても、疑惑がある以上は恨みを買う筋もあるということだな?」
「そうですよ。子飼いの議員や官僚が次々に死んでいくんですから、政敵としちゃあ何とか牽制して柾木議員の頭を押さえつけたいところでしょう」
そんな情報を帳場は掴んでいるのだろうかと思いつつ、親父に目で先を促した。
「でもまあ、謎の死を遂げた奴らは立派に背任くらいはやってる、黒い噂のあった人間ばかりでしてね。納税者としては清々しこそすれ惜しくない人物ばかりですよ。誰に殺られてもおかしくない。だから今度の夫人殺しも単に痴情のもつれかも知れませんがね」
などと親父は出した手をサッと引っ込めるようなことを言って締める。そうして何食わぬ顔で霧島と京哉を見比べた。だが霧島は切れ長の目を煌めかせて真っ直ぐ斬り込む。
「その大御所の夫人にヘロインが渡った。ルートを吐いて貰おうか」
「いきなり何ですか、あたしは知りませんよう!」
「嘘を吐くな、何なら今すぐ令状取って薬銃課にガサ入れさせてもいいんだぞ!」
仰け反った親父は肩を落とし、しぶしぶ口を割った。
「旦那が撃たれた件、あれに西尾組が絡んでいたじゃないですか。あの時のヘロインの一部が西尾組から、とある会社役員に渡って、そこから白藤経済振興会なんて県下の上流階級者に流れたんですよ。その先は本当にあたしも知りませんけどね」
「本当か、それは?」
「あたしが言ったなんて内緒ですからね。あたしも命は惜しいですから」
それが本当なら県警本部長があれだけ保秘に走りたがる理由も分かる。ことは柾木議員一人で済まないのだ。霧島自身も霧島カンパニー関連で白藤経済振興会のパーティーに出席したことがあるため、そのメンバーに幾多の議員が名を連ねているのを知っていた。
「だからサッチョウ上層部に政府与党からの横やりが入ったんですね」
京哉の言葉に頷いた霧島は眉間に不愉快さを溜めて親父を見返したが、それ以上は本当に何も知らないらしかった。
おそらく知って危険を背負うよりも、自分で知らずにいる方を選択したのだ。結局特定の個人までは辿り着けず、少々落胆して霧島は溜息を洩らす。
「では、そのうちまた寄らせて貰う。京哉、帰るぞ」
「あっ、待って下さい!」
用は済んだとばかりにさっさと踵を返した霧島を京哉は慌てて追った。だが霧島が京哉を置いていく訳がなく、シャッターを上げて待っていてくれる。
外に出るとコートも着忘れていた二人を乾いた寒風が押し包んだ。そこで改めて自販機で微糖の缶コーヒーを買い、白いセダンに戻って温かい飲料とヒータの風で身を温める。
二十メートルほど離れた場所に停めた白いセダンの窓から見ると、確かに裏通りにポツリと建つ薬局はシャッターを閉め切っていて明かりひとつ洩れ出してはいなかった。
オフィス街である表通りからは想像もできないくらい辺りは静かで外灯も間遠である。そんな中に佇む小さな薬局を眺めながら京哉は欠伸を洩らした。
「あ、ふ……早く開店してくれませんかね」
「眠たかったら寝ていても、煙草を吸っていても構わんぞ」
「じゃあ煙草だけ、お言葉に甘えます」
サイドウィンドウを僅かに下げてから京哉は煙草を吸い始めた。やがてチェーンスモーク状態になり、さすがに霧島の目を気にして一旦吸い止める。すると喉の渇きを覚えた。
「あそこの自販機に行ってきますけど、忍さんは何がいいですか?」
「いい、私も行こう」
何があっても独りにさせない霧島に京哉は微笑みドアを開け二人で降車する。自販機は薬局の手前にあった。ゆっくり歩いて近づくといつの間にか薬局の傍に男が一人立っているのに京哉は気付く。同時に霧島も目を上げた。
薬局の脇にあるポストの傍に立っているのはトレンチコートを着た、さほど大柄でない男だった。耳に掛かる程度の長さで調髪した黒髪、そして僅かな動きに鍛えられたしなやかさを感じさせた。もしこの男と撃ち合うなら近距離戦は嫌だなあと思う。
自分の得意なエリアに引き込んでの狙撃なら……などと半ば冗談で京哉が思った時、霧島が囁く。
「京哉、職務質問するぞ」
「えっ、何で?」
「何ででもいい」
何が霧島にそうさせようとしたのかは霧島自身にも分からず、単なる勘としか言いようがなかった。だがそこでガシャンと大きな音がして二人は振り向いた。
足元をコロコロと飲料のボトルが転がっている。十五メートルほども離れて酔っ払いが三人。何がしたかったのやら、店舗の壁に投げつけたようだ。あるいは霧島と京哉を狙ったのか。
ふと目を戻すとトレンチコートの男は姿を消していた。見回すも気配すらない。
この自分たちに動きを察知させず煙のように消えた男……二人は顔を見合わせて頭を振る。暗がりで建物の間には細い小径は幾らでもあるだろう。そこに入り込んだに違いなかった。
気を取り直して自販機に向かった時、薬屋のシャッターが僅かに上がった。
三分の一ほどしか上げられないままシャッターは止まったが、中からは黄色っぽい光が洩れている。そこで霧島がシャッターを叩き、声を張り上げた。
「おーい、邪魔するぞ!」
勝手にシャッターを持ち上げて京哉を通してやり、霧島は自分も中に入ると、また勝手にシャッターを閉めた。黄色っぽい明かりの下で店主は薬のショーケースと壁の間に椅子を置き、TVでスポーツ観戦をしていた。二人が現れても驚いた素振りは見せない。
「おや、お久しぶりですね。また何処か撃たれたんですか、ええと……?」
「私は霧島、こっちが鳴海だ。あの時は助かった、礼を言う」
「お代はちゃんと頂いてますので、お気を遣わず。それで今日は何用で?」
薬の収められたガラスのショーケースに肘をつき、親父はパイプ椅子に座ったままで身を乗り出す。そこで霧島は何よりも気になっていたことをまず訊いてみた。
「さっきここにトレンチコートを着た男が来ていなかったか?」
「いいえ、誰も来ちゃいませんがね」
暫し霧島は汚れた白衣を着た親父を見つめたが、軽く溜息をついて話を変える。
「柾木議員の夫人が殺された件は知っているな? 情報があれば買わせて欲しい」
「これはまた直截的な物言いをしますねえ、霧島の旦那は」
「あんたに旦那と言われるほど、私は歳を食ってはいない」
「まあ、いいじゃないですか。色男の旦那にそちらの美人さん、お似合いですよ」
「いいからネタがあれば売ってくれ」
「そうですねえ……」
少々考えてから薬屋の親父はまた喋り始めた。
「クリーンで売ってる柾木将道議員の前身が自衛官というのはご存じで?」
「いや、知らん。元自衛官で議員当選、それも三十代の若さか。なかなか珍しいな」
「その通りでして。でもお蔭で与党の若手をまとめる重鎮扱いですからね」
「当選回数はまだ二回だったか。それで世の中を動かす一員とは大した逸材だな」
「それがですね」
と、更に身を乗り出して親父は密談でもするように声を潜める。
「クリーンで売ってるのもいいですけれど、潔癖すぎるのも考え物って話でしてね」
ふいに親父が声を潜めたので、霧島と京哉も自然と前のめりとなった。
「三十代って異例の若さで父親の政治基盤を受け継いだ柾木将道は、与党の重鎮と言われながらも今現在、与党内でも当然ある派閥の何処にも属していないんですよ」
「なるほど。だが、それがどうした?」
「敵がいない訳がないってことですよ、旦那」
「ふむ。だが何故出る杭は打たれない?」
「上手い具合に政敵が連続で謎の死を遂げるとなれば、キナ臭いってもんでしょう」
「ほう、そんな事実があるのか?」
「外遊先で強盗に刺されたり、流れ弾に当たったり、交通事故もありでしたか」
「もし柾木議員がその謎の連続死に噛んでいたら当然のことながら、噛んでいなかったとしても、疑惑がある以上は恨みを買う筋もあるということだな?」
「そうですよ。子飼いの議員や官僚が次々に死んでいくんですから、政敵としちゃあ何とか牽制して柾木議員の頭を押さえつけたいところでしょう」
そんな情報を帳場は掴んでいるのだろうかと思いつつ、親父に目で先を促した。
「でもまあ、謎の死を遂げた奴らは立派に背任くらいはやってる、黒い噂のあった人間ばかりでしてね。納税者としては清々しこそすれ惜しくない人物ばかりですよ。誰に殺られてもおかしくない。だから今度の夫人殺しも単に痴情のもつれかも知れませんがね」
などと親父は出した手をサッと引っ込めるようなことを言って締める。そうして何食わぬ顔で霧島と京哉を見比べた。だが霧島は切れ長の目を煌めかせて真っ直ぐ斬り込む。
「その大御所の夫人にヘロインが渡った。ルートを吐いて貰おうか」
「いきなり何ですか、あたしは知りませんよう!」
「嘘を吐くな、何なら今すぐ令状取って薬銃課にガサ入れさせてもいいんだぞ!」
仰け反った親父は肩を落とし、しぶしぶ口を割った。
「旦那が撃たれた件、あれに西尾組が絡んでいたじゃないですか。あの時のヘロインの一部が西尾組から、とある会社役員に渡って、そこから白藤経済振興会なんて県下の上流階級者に流れたんですよ。その先は本当にあたしも知りませんけどね」
「本当か、それは?」
「あたしが言ったなんて内緒ですからね。あたしも命は惜しいですから」
それが本当なら県警本部長があれだけ保秘に走りたがる理由も分かる。ことは柾木議員一人で済まないのだ。霧島自身も霧島カンパニー関連で白藤経済振興会のパーティーに出席したことがあるため、そのメンバーに幾多の議員が名を連ねているのを知っていた。
「だからサッチョウ上層部に政府与党からの横やりが入ったんですね」
京哉の言葉に頷いた霧島は眉間に不愉快さを溜めて親父を見返したが、それ以上は本当に何も知らないらしかった。
おそらく知って危険を背負うよりも、自分で知らずにいる方を選択したのだ。結局特定の個人までは辿り着けず、少々落胆して霧島は溜息を洩らす。
「では、そのうちまた寄らせて貰う。京哉、帰るぞ」
「あっ、待って下さい!」
用は済んだとばかりにさっさと踵を返した霧島を京哉は慌てて追った。だが霧島が京哉を置いていく訳がなく、シャッターを上げて待っていてくれる。
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