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第36話(BL特有シーン・回避可)
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寝室へ足を踏み入れると、幹部候補生並みにキッチリとベッドメイキングをしているハイファを抱き竦め、ベッドに押し倒す。キスを奪い、口中を荒々しく蹂躙した。
ベッドでもつれ合ううちにハイファが上になり、性急にシドの綿のシャツのボタンを外し始める。シドも下から手を伸ばしてドレスシャツの前を開けた。互いに袖を抜かせ合い、ベルトにも手を掛け緩める。もどかしく全てを脱いで晒すと、生まれたままの姿で抱き締め合った。
腹に勃ち上がりかけたものが当たるのを感じながら、シドは手探りでそっとハイファの髪を束ねた銀の留め金を外す。はらりと解かれた長い金髪がサラサラで気持ちいい。腹の上で細い腰が揺らめいて下半身も刺激された。
抱き締めたハイファの耳許に囁く。
「このままでもイケそうなくらい……お前の躰、すっげぇ気持ちいい」
「だめだよ。僕の中でしか、いかせない」
薄い背に回した腕を解くとハイファはシドの心音を聞くように左胸に頭を押し付け、右胸の小さな尖りを指で嬲る。指の腹で転がし、赤く凝った尖りを軽く押し込んでは擦った。
存分に弄られるうちに甘やかな痛みをシドは感じだす。痛みは脳で疼きに変換され下半身へと溜まってゆく。
「あ……うっ……ハイファ」
喉の奥で押し殺したようなシドの喘ぎにハイファは微笑むと、逞しい胸に舌を這わせた。何度も舌は上下し、手は引き締まった腹を愛撫している。鎖骨に辿り着いた唇がシドの象牙色の肌に幾つも赤く自分の証しを刻んだ。首筋まできつく吸われてシドは僅かに抵抗する。
「あん、何で?」
「うっく……服、着ても……見えちまうだろ」
「もう遅いよ、つけちゃった」
「あー、もう……好きにしやがれ!」
「じゃあ本当に好きにしちゃうからね」
途端にハイファの愛撫が荒っぽいものになった。上半身から腿まで、届く限りの肌を撫でさすり、至る処にキスの雨を降らせては赤い印を増やしていく。
知られたポイントを指先でなぞられ、シドは吐息を甘くし下半身を悶えさせた。
「……んっ、ハイファ……あっ……はあっ」
「すごく色っぽいよ、貴方」
「あっ……っく、お前こそ……うっ!」
成長しきったものを掴まれてシドは呻く。愛し人のそんな反応が嬉しくも堪えられなくなったハイファは、シドの躰を膝立ちで跨いだ。シドのものを後ろにあてがい、溢れた蜜を塗り広げる。馴らしてもいないそこに受け入れようとしているのを知り、シドは焦った。
「ダメだ、ハイファ……んっ……それじゃ、お前がつらい――」
「つらくていい……貴方が欲しい、我慢できない」
「ハイファ、あっ……くっ、あうっ!」
「シド……あ、はぁん……はぅっ!」
自らの体重で殆ど一息に熱く太い楔を根元まで収めてしまい、シドにも叫びのような喘ぎを洩らさせてしまう。ちぎらんばかりに締め付けてしまいそうになるのを、ハイファは浅く速い吐息を繰り返して堪えた。苦しさを共有し、二人は暫し動きを止める。
息の整ったハイファが切なさを宿した切れ長の目に訊いた。
「んっ……シド、動いていい?」
「ああ、俺も――」
言うなりシドは下から思い切り腰を突き上げる。
「ぅうんっ……はぅんっ!」
芯まで届いた、更に奥を突かれてハイファは高く喘いだ。細い躰をしならせ、喉を仰け反らせて腰を浮かし、またシドを自らに穿つ。二人を苦しさと紙一重の強烈な快感が襲った。
幾度も穿ち、突き上げては躰同士をぶつけ合う。揺れるハイファの後ろ髪が窓からの陽に透けていた。白い裸身は輝くばかりに美しく、シドは堕ちてきた神を貫き、犯している気分になる。まるで無神論者のリアリストながら、その想像はシドの情動を酷く煽った。
腰を蠢かせ、太いものでハイファの中を掻き回し出す。
「……ああっ……シド、そんな……あうっ!」
「痛く、ねぇか?」
言葉にならない快感を与えられ、ハイファは髪を乱して首を横に振った。シドにもこの悦びを返したくて、夢中で細い腰を上下させる。これにはシドもポーカーフェイスを崩した。
「ハイファ、そんなにすると……もう――」
「いいから……んっ……僕の中で」
体内に咥え込んだ太いシドが更に膨脹し、その形までもくっきりと刻み込まれてハイファは昂ぶる。目茶苦茶に腰を叩き付け合った。激しい行為にベッドが軋む。
「僕も、もう……一緒に……あっ、ああんっ!」
「――うっ、あ……ハイファ……あうっ!」
ハイファはシドの腹から胸にかけて、思い切り弾けさせていた。同時にハイファの奥深くでシドが脈打たせ、たっぷりと濃いもので芯を濡らす。
何も考えられない数秒間ののち、ハイファは自分の放ったものの上に倒れ込みそうになってシドに支えられる。細い躰を自分の横に寝かせると、シドは手早く後始末をした。
若草色の瞳を覗き込むポーカーフェイスには、ハイファにだけ分かる笑みが浮かんでいる。
「なあ、あのさ……いいか?」
「ん。もっとしていいよ。貴方が飽きるまで」
「飽きる訳、ねぇだろ。でもお前が音を上げるまで、してやる」
素早くシドは体勢を入れ替え、ハイファの白い躰を下にしてきつく抱き締めた。次には自身の放ったものが溢れ出ているそこに、未だ太く硬いままの己を突き入れ、ハイファに悲鳴じみた悦びの声を上げさせる。
「ああんっ、や、はぁん……すご、い……あっあっ!」
「だめだ、ハイファ、もっとだ……もっと届かせたい、まだ――」
深く深くひとつになった二人は何処までも互いに溺れ切り、堕ちては昇りつめてゆく――。
ベッドでもつれ合ううちにハイファが上になり、性急にシドの綿のシャツのボタンを外し始める。シドも下から手を伸ばしてドレスシャツの前を開けた。互いに袖を抜かせ合い、ベルトにも手を掛け緩める。もどかしく全てを脱いで晒すと、生まれたままの姿で抱き締め合った。
腹に勃ち上がりかけたものが当たるのを感じながら、シドは手探りでそっとハイファの髪を束ねた銀の留め金を外す。はらりと解かれた長い金髪がサラサラで気持ちいい。腹の上で細い腰が揺らめいて下半身も刺激された。
抱き締めたハイファの耳許に囁く。
「このままでもイケそうなくらい……お前の躰、すっげぇ気持ちいい」
「だめだよ。僕の中でしか、いかせない」
薄い背に回した腕を解くとハイファはシドの心音を聞くように左胸に頭を押し付け、右胸の小さな尖りを指で嬲る。指の腹で転がし、赤く凝った尖りを軽く押し込んでは擦った。
存分に弄られるうちに甘やかな痛みをシドは感じだす。痛みは脳で疼きに変換され下半身へと溜まってゆく。
「あ……うっ……ハイファ」
喉の奥で押し殺したようなシドの喘ぎにハイファは微笑むと、逞しい胸に舌を這わせた。何度も舌は上下し、手は引き締まった腹を愛撫している。鎖骨に辿り着いた唇がシドの象牙色の肌に幾つも赤く自分の証しを刻んだ。首筋まできつく吸われてシドは僅かに抵抗する。
「あん、何で?」
「うっく……服、着ても……見えちまうだろ」
「もう遅いよ、つけちゃった」
「あー、もう……好きにしやがれ!」
「じゃあ本当に好きにしちゃうからね」
途端にハイファの愛撫が荒っぽいものになった。上半身から腿まで、届く限りの肌を撫でさすり、至る処にキスの雨を降らせては赤い印を増やしていく。
知られたポイントを指先でなぞられ、シドは吐息を甘くし下半身を悶えさせた。
「……んっ、ハイファ……あっ……はあっ」
「すごく色っぽいよ、貴方」
「あっ……っく、お前こそ……うっ!」
成長しきったものを掴まれてシドは呻く。愛し人のそんな反応が嬉しくも堪えられなくなったハイファは、シドの躰を膝立ちで跨いだ。シドのものを後ろにあてがい、溢れた蜜を塗り広げる。馴らしてもいないそこに受け入れようとしているのを知り、シドは焦った。
「ダメだ、ハイファ……んっ……それじゃ、お前がつらい――」
「つらくていい……貴方が欲しい、我慢できない」
「ハイファ、あっ……くっ、あうっ!」
「シド……あ、はぁん……はぅっ!」
自らの体重で殆ど一息に熱く太い楔を根元まで収めてしまい、シドにも叫びのような喘ぎを洩らさせてしまう。ちぎらんばかりに締め付けてしまいそうになるのを、ハイファは浅く速い吐息を繰り返して堪えた。苦しさを共有し、二人は暫し動きを止める。
息の整ったハイファが切なさを宿した切れ長の目に訊いた。
「んっ……シド、動いていい?」
「ああ、俺も――」
言うなりシドは下から思い切り腰を突き上げる。
「ぅうんっ……はぅんっ!」
芯まで届いた、更に奥を突かれてハイファは高く喘いだ。細い躰をしならせ、喉を仰け反らせて腰を浮かし、またシドを自らに穿つ。二人を苦しさと紙一重の強烈な快感が襲った。
幾度も穿ち、突き上げては躰同士をぶつけ合う。揺れるハイファの後ろ髪が窓からの陽に透けていた。白い裸身は輝くばかりに美しく、シドは堕ちてきた神を貫き、犯している気分になる。まるで無神論者のリアリストながら、その想像はシドの情動を酷く煽った。
腰を蠢かせ、太いものでハイファの中を掻き回し出す。
「……ああっ……シド、そんな……あうっ!」
「痛く、ねぇか?」
言葉にならない快感を与えられ、ハイファは髪を乱して首を横に振った。シドにもこの悦びを返したくて、夢中で細い腰を上下させる。これにはシドもポーカーフェイスを崩した。
「ハイファ、そんなにすると……もう――」
「いいから……んっ……僕の中で」
体内に咥え込んだ太いシドが更に膨脹し、その形までもくっきりと刻み込まれてハイファは昂ぶる。目茶苦茶に腰を叩き付け合った。激しい行為にベッドが軋む。
「僕も、もう……一緒に……あっ、ああんっ!」
「――うっ、あ……ハイファ……あうっ!」
ハイファはシドの腹から胸にかけて、思い切り弾けさせていた。同時にハイファの奥深くでシドが脈打たせ、たっぷりと濃いもので芯を濡らす。
何も考えられない数秒間ののち、ハイファは自分の放ったものの上に倒れ込みそうになってシドに支えられる。細い躰を自分の横に寝かせると、シドは手早く後始末をした。
若草色の瞳を覗き込むポーカーフェイスには、ハイファにだけ分かる笑みが浮かんでいる。
「なあ、あのさ……いいか?」
「ん。もっとしていいよ。貴方が飽きるまで」
「飽きる訳、ねぇだろ。でもお前が音を上げるまで、してやる」
素早くシドは体勢を入れ替え、ハイファの白い躰を下にしてきつく抱き締めた。次には自身の放ったものが溢れ出ているそこに、未だ太く硬いままの己を突き入れ、ハイファに悲鳴じみた悦びの声を上げさせる。
「ああんっ、や、はぁん……すご、い……あっあっ!」
「だめだ、ハイファ、もっとだ……もっと届かせたい、まだ――」
深く深くひとつになった二人は何処までも互いに溺れ切り、堕ちては昇りつめてゆく――。
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