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第21話
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「何から何まで世話になっているのだから、私に払わせてくれ」
「だめですよ、今週は僕が食事当番なんですから」
「当番制なのか?」
「ええ。外食なんかも含めて全部一週間交代の当番制なんです」
「なるほど。バディで仕事も一緒、三度の飯まで一緒とは、やはり夫婦のようだな」
「貴方が嫌なら止めますけど」
京哉はさりげなく訊いたが、内心は恐怖と戦う数秒間だった。
「いや、別に。というより、自分でこれを料理すると思うと眩暈がする」
「料理を知らないなら、そうでしょうね。さて、帰りましょうか」
買い物袋を指さした霧島に笑いかけ京哉はふたつの荷物を左手でまとめて持つ。
白いセダンに乗って駐車場までたった五分ほど、まだ夕方前で明るい中をゆっくり歩いてマンションの部屋に帰り着いた。
コートやジャケットなどを脱いで二人共に警官グッズを取り外す。京哉は普段着に着替えて身軽になり、手洗いとうがいをすると早速キッチンに立った。電気ポットをセットしておいて購入してきた食材を冷蔵庫にしまう。
そんな作業の間、霧島は椅子に前後逆に腰掛けてじっと京哉を目で追っていた。目前で警察官にしては少し長めの黒髪がさらりと揺れる。
滑らかで無駄のない動きをする男だと思う。非常に細く小柄だが、しなやかな筋肉がついていなければできない動きだ。そう思った途端、霧島は腕に肌の感触を甦らせていた。誰でもない、この男の肌だと直感的に悟る。
黒いエプロンを着けた京哉はオレンジを切り食べやすいよう皮も削いでガラスの器二つに盛りつけフォークを添えた。それだけでエプロンを外し霧島に微笑みかける。
「少し遅いけど、おやつにしましょうよ」
向かい合って座り直し、霧島も甘い果肉を口に運んだ。
「なあ、あんた、京哉。私はあんたのこと、抱いているのか?」
「うっ……何なんですか、いきなり」
困ったような白い顔を霧島は眺めた。女性的な顔立ちだが男に違いない。だが霧島は同性ということに対して全く抵抗はなかった。どうやら自分は女性がだめらしいと感覚的に分かっていたからだ。それでも京哉は退いたような表情とコメントを出す。
「無理しなくていいですよ」
「ってことは、そういうことなのだろう?」
「でも別に人間、そればっかりじゃないですから」
京哉は空になった器を片付け、マグカップを二つ出してコーヒーを淹れた。
「僕は貴方が生きていてくれれば満足です。貴方のいない世界に用はないですから」
何気ない調子で究極の愛の告白を聞かされ、今度は霧島が困惑し煙草を咥えてコメントを避けるハメになる。だが困惑していたが、やはりこの男といるのは嫌ではない。
微笑んだ京哉は立ち上がるとノートパソコンを出してきてテーブルにセットする。ブートしてキィボードを叩き何処かとメールのやり取りを何度か繰り返した。
「あ、ひとつ答えが出たみたいですね。ええと、落ちてた血痕は採取されたけど残念ながら分析の結果、西条輝明と今井英俊、村上好美と貴方のものだけでした」
何処から答えを得たのかは知らないが、捜査情報を外部に洩らした人物は県警でも余程の上級者に違いなく、そんな相手と本来なら話せる筈もない巡査部長が繋がっている。またもこの男の抱えた秘密が垣間見えた訳だが、霧島は気に留めない素振りで流した。
「ふむ。カール=フェリンガーは本気のプロ、運まで味方しているな。しかしそうなると警察があの五人に『警察官殺害未遂』で迫る可能性はないということになる」
「そうですね。いったいどんな秘密なんでしょうか?」
「警察官を殺してまで護りたい秘密か。ジャンキーでもなければカネに困っている訳でもない。アラキバ抵抗運動旅団との繋がり、思想的なものか?」
「ランディ=フォードに五人がオルグされたとか?」
「じゃないのか?」
「それは違うと思います。思想的にかぶれたくらいじゃ警察官を殺すには弱すぎる。そんなことで貴方が銃を抜くとも思えないし。でもアラキバとの繋がりは、おそらくビンゴですね」
「何故そう言い切れる?」
鋭い灰色の目で見られ、京哉は何処まで話したものか迷う。
「うーん、独自ソースなんですけど。ランディ=フォードことアラキバ抵抗運動旅団のカール=フェリンガーは青峰大学で資金獲得活動をしていた形跡があるんです」
「資金獲得とは、どうやってだ?」
それを調べようとしていた矢先のことだったのだ。だが過激派が学生を思想煽動している程度で特別任務が下る筈もない。既に資金がアラキバ抵抗運動旅団に流れ込んでいるのが分かっているからこそ任務が下ったと見ていいだろう。
つまり二人で話した『金づるからカネを吸い上げるシステム』は既に機能し、それにランディ=フォードがどう絡んでいるのかを調べようとしていたのである。
「まだそれは分かりませんが、あの五人は何か弱みを握られてるんだと思います。そのお蔭でランディ=フォードことカール=フェリンガーの金づるにされていたとか」
「テロリストの金づるか。その弱みが警察官殺し未遂までさせたのか?」
「そうかも知れないし、そこから派生した何かかも知れません」
「だがカネを巻き上げられているのは確かなのか?」
「たぶん。そっか、彼らの口座を洗うって手もあるんですよね」
「個人口座か。手段はあるのか?」
「県警本部内にもサイバー犯罪対策課があったから、そこなら調べられるでしょう」
「だが理由付けが難しくないか?」
「大丈夫ですよ、あとで上手く頼んでおきますから」
頼む相手は勿論、一ノ瀬本部長である。メール一本でこき使われ警視監がまるでパシリのような状態だが、本部長は本部長で霧島カンパニー会長への負い目をまだ白状してないようだ。
聞かされても霧島会長は逆に面白がる気もするが、それはともかく国内の銀行口座なら回答はさほど待たずに得られるだろう。
「それよりほら、貴方は休んだ方がいいですよ。本当はまだ安静なんですから」
「眠たくなんかない」
「眠くなくても寝るんです。さっさとベッドに行く!」
目を逸らして新たに咥えた煙草を京哉は奪い取って立ち上がった。霧島のドレスシャツの右腕を取り寝室へと連行する。ベッドに腰掛けさせておいてパジャマを出し、座ったきりで着替えようとしない年上の愛し人のボタンを外す。
はだけて露わな象牙色の肌は滑らかで引き締まった腹から逞しい胸、鎖骨から喉の隆起までのラインが見惚れるほどに美しく、男の色気が揺らめき立ち上っているようだった。堪らず京哉は指先で肌を撫で上げる。左肋骨にもヒビが入っている。まだ痛んでいる筈だった。
愛しくも哀しい想いで、左胸に幾度も指を這わせた。
我が身を這う指を霧島は静かに見下ろしている。
跪いてベルトを緩めても霧島は何ら抵抗せずに、されるがままになっていた。
「だめですよ、今週は僕が食事当番なんですから」
「当番制なのか?」
「ええ。外食なんかも含めて全部一週間交代の当番制なんです」
「なるほど。バディで仕事も一緒、三度の飯まで一緒とは、やはり夫婦のようだな」
「貴方が嫌なら止めますけど」
京哉はさりげなく訊いたが、内心は恐怖と戦う数秒間だった。
「いや、別に。というより、自分でこれを料理すると思うと眩暈がする」
「料理を知らないなら、そうでしょうね。さて、帰りましょうか」
買い物袋を指さした霧島に笑いかけ京哉はふたつの荷物を左手でまとめて持つ。
白いセダンに乗って駐車場までたった五分ほど、まだ夕方前で明るい中をゆっくり歩いてマンションの部屋に帰り着いた。
コートやジャケットなどを脱いで二人共に警官グッズを取り外す。京哉は普段着に着替えて身軽になり、手洗いとうがいをすると早速キッチンに立った。電気ポットをセットしておいて購入してきた食材を冷蔵庫にしまう。
そんな作業の間、霧島は椅子に前後逆に腰掛けてじっと京哉を目で追っていた。目前で警察官にしては少し長めの黒髪がさらりと揺れる。
滑らかで無駄のない動きをする男だと思う。非常に細く小柄だが、しなやかな筋肉がついていなければできない動きだ。そう思った途端、霧島は腕に肌の感触を甦らせていた。誰でもない、この男の肌だと直感的に悟る。
黒いエプロンを着けた京哉はオレンジを切り食べやすいよう皮も削いでガラスの器二つに盛りつけフォークを添えた。それだけでエプロンを外し霧島に微笑みかける。
「少し遅いけど、おやつにしましょうよ」
向かい合って座り直し、霧島も甘い果肉を口に運んだ。
「なあ、あんた、京哉。私はあんたのこと、抱いているのか?」
「うっ……何なんですか、いきなり」
困ったような白い顔を霧島は眺めた。女性的な顔立ちだが男に違いない。だが霧島は同性ということに対して全く抵抗はなかった。どうやら自分は女性がだめらしいと感覚的に分かっていたからだ。それでも京哉は退いたような表情とコメントを出す。
「無理しなくていいですよ」
「ってことは、そういうことなのだろう?」
「でも別に人間、そればっかりじゃないですから」
京哉は空になった器を片付け、マグカップを二つ出してコーヒーを淹れた。
「僕は貴方が生きていてくれれば満足です。貴方のいない世界に用はないですから」
何気ない調子で究極の愛の告白を聞かされ、今度は霧島が困惑し煙草を咥えてコメントを避けるハメになる。だが困惑していたが、やはりこの男といるのは嫌ではない。
微笑んだ京哉は立ち上がるとノートパソコンを出してきてテーブルにセットする。ブートしてキィボードを叩き何処かとメールのやり取りを何度か繰り返した。
「あ、ひとつ答えが出たみたいですね。ええと、落ちてた血痕は採取されたけど残念ながら分析の結果、西条輝明と今井英俊、村上好美と貴方のものだけでした」
何処から答えを得たのかは知らないが、捜査情報を外部に洩らした人物は県警でも余程の上級者に違いなく、そんな相手と本来なら話せる筈もない巡査部長が繋がっている。またもこの男の抱えた秘密が垣間見えた訳だが、霧島は気に留めない素振りで流した。
「ふむ。カール=フェリンガーは本気のプロ、運まで味方しているな。しかしそうなると警察があの五人に『警察官殺害未遂』で迫る可能性はないということになる」
「そうですね。いったいどんな秘密なんでしょうか?」
「警察官を殺してまで護りたい秘密か。ジャンキーでもなければカネに困っている訳でもない。アラキバ抵抗運動旅団との繋がり、思想的なものか?」
「ランディ=フォードに五人がオルグされたとか?」
「じゃないのか?」
「それは違うと思います。思想的にかぶれたくらいじゃ警察官を殺すには弱すぎる。そんなことで貴方が銃を抜くとも思えないし。でもアラキバとの繋がりは、おそらくビンゴですね」
「何故そう言い切れる?」
鋭い灰色の目で見られ、京哉は何処まで話したものか迷う。
「うーん、独自ソースなんですけど。ランディ=フォードことアラキバ抵抗運動旅団のカール=フェリンガーは青峰大学で資金獲得活動をしていた形跡があるんです」
「資金獲得とは、どうやってだ?」
それを調べようとしていた矢先のことだったのだ。だが過激派が学生を思想煽動している程度で特別任務が下る筈もない。既に資金がアラキバ抵抗運動旅団に流れ込んでいるのが分かっているからこそ任務が下ったと見ていいだろう。
つまり二人で話した『金づるからカネを吸い上げるシステム』は既に機能し、それにランディ=フォードがどう絡んでいるのかを調べようとしていたのである。
「まだそれは分かりませんが、あの五人は何か弱みを握られてるんだと思います。そのお蔭でランディ=フォードことカール=フェリンガーの金づるにされていたとか」
「テロリストの金づるか。その弱みが警察官殺し未遂までさせたのか?」
「そうかも知れないし、そこから派生した何かかも知れません」
「だがカネを巻き上げられているのは確かなのか?」
「たぶん。そっか、彼らの口座を洗うって手もあるんですよね」
「個人口座か。手段はあるのか?」
「県警本部内にもサイバー犯罪対策課があったから、そこなら調べられるでしょう」
「だが理由付けが難しくないか?」
「大丈夫ですよ、あとで上手く頼んでおきますから」
頼む相手は勿論、一ノ瀬本部長である。メール一本でこき使われ警視監がまるでパシリのような状態だが、本部長は本部長で霧島カンパニー会長への負い目をまだ白状してないようだ。
聞かされても霧島会長は逆に面白がる気もするが、それはともかく国内の銀行口座なら回答はさほど待たずに得られるだろう。
「それよりほら、貴方は休んだ方がいいですよ。本当はまだ安静なんですから」
「眠たくなんかない」
「眠くなくても寝るんです。さっさとベッドに行く!」
目を逸らして新たに咥えた煙草を京哉は奪い取って立ち上がった。霧島のドレスシャツの右腕を取り寝室へと連行する。ベッドに腰掛けさせておいてパジャマを出し、座ったきりで着替えようとしない年上の愛し人のボタンを外す。
はだけて露わな象牙色の肌は滑らかで引き締まった腹から逞しい胸、鎖骨から喉の隆起までのラインが見惚れるほどに美しく、男の色気が揺らめき立ち上っているようだった。堪らず京哉は指先で肌を撫で上げる。左肋骨にもヒビが入っている。まだ痛んでいる筈だった。
愛しくも哀しい想いで、左胸に幾度も指を這わせた。
我が身を這う指を霧島は静かに見下ろしている。
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