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第24話
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窓明かりの灯った街からは離れたが、星明かりと赤く光る満月に近いアリエスのお蔭で歩く分には何の支障もない。そうして暫く往くと海際に建つ屋敷が遠目に見えてきた。
時刻はまだ二十時前、だが遅刻するよりはいいだろうと二人は歩を進める。
やがて左側の堤防が途切れて僅かな幅の白いビーチが見え、そこに穏やかな波が打ち寄せているのが分かった。目的の伯爵邸が結構な大きさの屋敷らしいのも見取る。
白っぽく浮き上がって見える屋敷は庭が海と接していた。というよりプライヴェートビーチと大海原がそのまま庭になっているような造りである。
「これなら人魚も飼えそうだな」
「ビーチから海の中まで繋がる堤防があるよ。囲いになってるから、あれじゃないのかな?」
と、別室入りする前の二年間スナイパーをしていたハイファは抜群の視力を披露した。
「けど少し早すぎたか?」
「かもね。何処行くの?」
応えずシドはビーチに降りていく。よそ者がガツガツして見えるのもどうかと思ったのと、何となく近くで夜の海を見たかった、それだけだ。ハイファも静かについてくる。
白い砂利をざくざくと踏んで波打ち際までやってくると海風がシドの黒髪を吹き乱した。ハイファの長い後ろ髪も巻き上げられている。思わぬ強風の冷たさにハイファが僅かに身を震わせた。寒い思いをさせるのも可哀相で、やはり道に戻ろうとシドは踵を返しかける。
だがそのとき、海に映り込んだアリエスの赤く丸い鏡像が泡立った。
「えっ、まさか……?」
「マジで人魚か?」
赤い月明かりを浴びて波間に人影が現れていた。黒い人影はすぐに二人に気付いたようだったが、逃げることなくじっとこちらを見つめているようだ。一歩、二歩とシドは踏み出す。
まるで吸い寄せられるようにシドは何も考えないまま人影に近づいた。靴を波が濡らしたが構わず波打ち際まで進む。強風に乗って高い歌声が時折耳に届く。
絶対領域を侵して近づいたのに人影は逃げない。
目が慣れたシドには優美な曲線を描くそれが女性だと分かった。少し離れて大きな尾びれが波を打っている。薄い玻璃のようなそれは虹色に輝いていた。
「貴方たち、リューラの人じゃないのね?」
歌声が途切れたかと思うと人魚の女性がそう言った。向こうから声を掛けられたことに軽く驚きながらシドはもう一歩だけ前に出る。引く波で靴が砂利に埋まった。
「この星以外にも人がいることを知ってるんだな?」
「ええ、代々伝え継がれてきたから。貴方たちはわたしを食べない、そうでしょう?」
頷くと人魚の女性は水と砂利を掻くようにして近づいてきた。前に手をついて上体を起こすと頭を振る。長い長い銀の髪が水と月光を弾いた。目の色は分からないが薄いようだ。
傍で唖然として見ていたハイファは、女性が上半身に何も身に着けていないので僅かに目のやり場に困ったが、相手もシドさえも平然としているので開き直って様子を見守る。
「クリシュナよ」
名乗ったのだと気付いてハイファは少し考える。
「『全てを魅了する』または『黒い』。神さまの名前だね、男性神だけど」
「そう? 知らなかったわ。貴方たちは?」
「僕はハイファス。テラ本星……遠い星からきたんだよ」
「……シドだ」
「シドにハイファス、遠い星からやってきたなんて素敵ね」
赤い月光の下、クリシュナは涼やかに笑った。虹色の尾びれがまた波を打つ。
「貴女みたいに自由な海洋性人種も、まだいるんだね?」
「ええ。でも『飼われる』ように呼び掛けられてる。応じる仲間も多いわ。食べられることが至上の幸せ、そういう考えの人が多いから」
それは彼ら自身を救うための宗教でもあるのだろうか、そうハイファは思った。
「こんな所まできて、危なくはねぇのか?」
「少しはね。お祖父さまにいつも怒られるの。でも貴方たちに会えたわ」
「そうだな、俺たちもクリシュナ、あんたに会えた」
クリシュナはまた涼やかに笑う。何度も尾びれが水面を叩いた。そうしてまた歌い出す。高く澄んだ声で旋律を奏でた。言葉ではないメロディだったが喜びを表しているようである。
二分ほどで歌い終えたクリシュナは、もう手を伸ばせば届きそうな距離のシドを見上げた。
「ねえ、また会えるかしら?」
「ああ……じゃあ、明日にでもまたくるか」
「素敵、約束よ。それじゃあ、わたし、檻の友達に会って帰るから」
くるりと身を翻したクリシュナは月光を弾いて水に潜る。次には十メートルほども先の波間に上体を出し、二人に白い手を振ってからまた潜って姿を消した。白い手指には薄い水かきのような膜があり、虹色のそれが不思議にハイファの目に焼き付いていた。
強風が巻き起こり、冷たいそれで我に返る。
「シド、時間が……ってゆうか、ずぶ濡れじゃない!」
見ればシドは膝下まで海水に黒く染めていた。妙にぼうっとしたバディをハイファは引っ張り上げるようにしてビーチを横切り、石畳の道までつれていく。
「あーあ、伯爵邸にお邪魔するのに……ってシド、貴方聞いてるの?」
「聞いてるさ。濡れてるくらいで追い返すようなら、こっちから願い下げだぜ」
ともかく時間が迫っていて、二人は半ば駆け足で伯爵の屋敷に向かった。
伯爵邸は門番小屋までしつらえられた大きな門が閉ざされ、青銅の柵がきっちりと囲っていて、なかなかに入りづらいものがあった。
だが臆することを知らないシドはすたすたと門番小屋に近づくと声を掛ける。
「デリンジャー伯爵に呼ばれたワカミヤとファサルートだが、聞いてるか?」
門番の応対は丁寧で、大きな門扉を引き開けると中に招き入れてくれた。
門番の付き添いで玄関の車寄せまで歩く。海側に庭を持つせいか、こちら側はさほど広くない。それでも石畳の小径を歩き、蔓薔薇のアーチまでくぐって玄関の大扉まで辿り着いた。
玄関のノッカーを門番は三度叩き、内側から大扉が開けられるのを待って門番は去る。
「いらっしゃいませ、お待ち致しておりました」
警察署に来た初老男が出迎え、二人は伯爵邸に足を踏み入れた。シドが予想していたよりも中は明るく、見上げると高い天井には精緻な造りのシャンデリアが下がっていた。自家発電だろうかと思いつつ目を戻すと、紺のドレスに真っ白なエプロンを着けた、いかにもなメイドたちが両側に五人ずつも並んで、これも真っ白なヘッドドレスの頭を下げている。
「では、まずはこちらへ」
ダンスができそうな広さの玄関ホールから緋色のカーペットの敷かれた大階段を上った。
「ところであんたを何て呼べばいい?」
「私はミクソンと申す執事でございます」
時刻はまだ二十時前、だが遅刻するよりはいいだろうと二人は歩を進める。
やがて左側の堤防が途切れて僅かな幅の白いビーチが見え、そこに穏やかな波が打ち寄せているのが分かった。目的の伯爵邸が結構な大きさの屋敷らしいのも見取る。
白っぽく浮き上がって見える屋敷は庭が海と接していた。というよりプライヴェートビーチと大海原がそのまま庭になっているような造りである。
「これなら人魚も飼えそうだな」
「ビーチから海の中まで繋がる堤防があるよ。囲いになってるから、あれじゃないのかな?」
と、別室入りする前の二年間スナイパーをしていたハイファは抜群の視力を披露した。
「けど少し早すぎたか?」
「かもね。何処行くの?」
応えずシドはビーチに降りていく。よそ者がガツガツして見えるのもどうかと思ったのと、何となく近くで夜の海を見たかった、それだけだ。ハイファも静かについてくる。
白い砂利をざくざくと踏んで波打ち際までやってくると海風がシドの黒髪を吹き乱した。ハイファの長い後ろ髪も巻き上げられている。思わぬ強風の冷たさにハイファが僅かに身を震わせた。寒い思いをさせるのも可哀相で、やはり道に戻ろうとシドは踵を返しかける。
だがそのとき、海に映り込んだアリエスの赤く丸い鏡像が泡立った。
「えっ、まさか……?」
「マジで人魚か?」
赤い月明かりを浴びて波間に人影が現れていた。黒い人影はすぐに二人に気付いたようだったが、逃げることなくじっとこちらを見つめているようだ。一歩、二歩とシドは踏み出す。
まるで吸い寄せられるようにシドは何も考えないまま人影に近づいた。靴を波が濡らしたが構わず波打ち際まで進む。強風に乗って高い歌声が時折耳に届く。
絶対領域を侵して近づいたのに人影は逃げない。
目が慣れたシドには優美な曲線を描くそれが女性だと分かった。少し離れて大きな尾びれが波を打っている。薄い玻璃のようなそれは虹色に輝いていた。
「貴方たち、リューラの人じゃないのね?」
歌声が途切れたかと思うと人魚の女性がそう言った。向こうから声を掛けられたことに軽く驚きながらシドはもう一歩だけ前に出る。引く波で靴が砂利に埋まった。
「この星以外にも人がいることを知ってるんだな?」
「ええ、代々伝え継がれてきたから。貴方たちはわたしを食べない、そうでしょう?」
頷くと人魚の女性は水と砂利を掻くようにして近づいてきた。前に手をついて上体を起こすと頭を振る。長い長い銀の髪が水と月光を弾いた。目の色は分からないが薄いようだ。
傍で唖然として見ていたハイファは、女性が上半身に何も身に着けていないので僅かに目のやり場に困ったが、相手もシドさえも平然としているので開き直って様子を見守る。
「クリシュナよ」
名乗ったのだと気付いてハイファは少し考える。
「『全てを魅了する』または『黒い』。神さまの名前だね、男性神だけど」
「そう? 知らなかったわ。貴方たちは?」
「僕はハイファス。テラ本星……遠い星からきたんだよ」
「……シドだ」
「シドにハイファス、遠い星からやってきたなんて素敵ね」
赤い月光の下、クリシュナは涼やかに笑った。虹色の尾びれがまた波を打つ。
「貴女みたいに自由な海洋性人種も、まだいるんだね?」
「ええ。でも『飼われる』ように呼び掛けられてる。応じる仲間も多いわ。食べられることが至上の幸せ、そういう考えの人が多いから」
それは彼ら自身を救うための宗教でもあるのだろうか、そうハイファは思った。
「こんな所まできて、危なくはねぇのか?」
「少しはね。お祖父さまにいつも怒られるの。でも貴方たちに会えたわ」
「そうだな、俺たちもクリシュナ、あんたに会えた」
クリシュナはまた涼やかに笑う。何度も尾びれが水面を叩いた。そうしてまた歌い出す。高く澄んだ声で旋律を奏でた。言葉ではないメロディだったが喜びを表しているようである。
二分ほどで歌い終えたクリシュナは、もう手を伸ばせば届きそうな距離のシドを見上げた。
「ねえ、また会えるかしら?」
「ああ……じゃあ、明日にでもまたくるか」
「素敵、約束よ。それじゃあ、わたし、檻の友達に会って帰るから」
くるりと身を翻したクリシュナは月光を弾いて水に潜る。次には十メートルほども先の波間に上体を出し、二人に白い手を振ってからまた潜って姿を消した。白い手指には薄い水かきのような膜があり、虹色のそれが不思議にハイファの目に焼き付いていた。
強風が巻き起こり、冷たいそれで我に返る。
「シド、時間が……ってゆうか、ずぶ濡れじゃない!」
見ればシドは膝下まで海水に黒く染めていた。妙にぼうっとしたバディをハイファは引っ張り上げるようにしてビーチを横切り、石畳の道までつれていく。
「あーあ、伯爵邸にお邪魔するのに……ってシド、貴方聞いてるの?」
「聞いてるさ。濡れてるくらいで追い返すようなら、こっちから願い下げだぜ」
ともかく時間が迫っていて、二人は半ば駆け足で伯爵の屋敷に向かった。
伯爵邸は門番小屋までしつらえられた大きな門が閉ざされ、青銅の柵がきっちりと囲っていて、なかなかに入りづらいものがあった。
だが臆することを知らないシドはすたすたと門番小屋に近づくと声を掛ける。
「デリンジャー伯爵に呼ばれたワカミヤとファサルートだが、聞いてるか?」
門番の応対は丁寧で、大きな門扉を引き開けると中に招き入れてくれた。
門番の付き添いで玄関の車寄せまで歩く。海側に庭を持つせいか、こちら側はさほど広くない。それでも石畳の小径を歩き、蔓薔薇のアーチまでくぐって玄関の大扉まで辿り着いた。
玄関のノッカーを門番は三度叩き、内側から大扉が開けられるのを待って門番は去る。
「いらっしゃいませ、お待ち致しておりました」
警察署に来た初老男が出迎え、二人は伯爵邸に足を踏み入れた。シドが予想していたよりも中は明るく、見上げると高い天井には精緻な造りのシャンデリアが下がっていた。自家発電だろうかと思いつつ目を戻すと、紺のドレスに真っ白なエプロンを着けた、いかにもなメイドたちが両側に五人ずつも並んで、これも真っ白なヘッドドレスの頭を下げている。
「では、まずはこちらへ」
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