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第25話
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慇懃な態度の執事殿と会話を弾ませるのは即座に諦め、シドは素直に階段を上ることに専念した。連れて行かれたのは最上階の三階の一室で、やや狭いそこには職人が待機していた。
職人、仕立て屋である。彼らは執事殿の見守る中、シドとハイファの衣服を引っぺがし、ウィングカラーのドレスシャツとスラックスを着せ、サスペンダーを着けてカマーバンドを巻いた挙げ句に蝶ネクタイを結び、サイズの微調整を素早く終えてジャケットを着せた。
つまり二人はタキシード姿にさせられたのである。
そのあまりの手並みに文句を言うヒマも与えられず、だがシドは盛装させられてポーカーフェイスの眉間に不機嫌を溜め、腕をぶんぶんと振り回した。これでは執銃もできない。
そうでなくとも、とにかく肩の凝ることはご免なのだ。
「くそう、覚えてろよ……」
低い呟きは誰も聞かないフリ、また二人は執事殿と大階段を一階まで下りる。
今度こそ案内されたのは食堂でシドが思っていたよりも狭い。だが狭いといってもテラ本星の自室の総面積くらいはある。純白のクロスの掛かった長いテーブルが据えられ、短い一辺に着いているのがランディ=デリンジャー伯爵だと思われた。
それよりシドは、もう一人テーブルに着いた男を見て、そういうことかと納得する。
それは昼間のならず者のリーダー格だった。
「ようこそ。呼びつけるような真似をしてすみませんな。わたしが伯爵のランディです」
立ち上がった伯爵も勿論タキシードの盛装、だが朗らかな声と笑顔は割と人好きがする。茶色い瞳にも笑みを溜めていた。綺麗に撫でつけられた髪も茶色で大柄の壮年である。その髪と瞳の色はならず者のリーダー格にそっくりで明らかな血の繋がりを表していた。
なるほど、警官たちも慌てる訳だ。
伯爵の息子はむっつりとした顔つきで二人から目を逸らしている。
そんな息子にチラリと曇り顔を向けたのち、伯爵は二人に対して再び口を開いた。
「ファサルート氏にワカミヤ氏でしたな。うちの息子が悪さをしたそうで申し訳ない。こら、アーサー、お前も謝らないか!」
「すみません、した」
ふて腐れた様子のご子息アーサーは目を上げてシドを、次に盛装したハイファの方を見て、ぼんやりと口を開けたまま固まった。みるみるその顔が紅潮する。
ああ、堕ちたなとシドは何の感慨もなく思いながら、相棒に社交辞令の全てを押し付けた。役目を心得たハイファは伯爵に微笑みを向ける。
「ご招待に与れて光栄です、伯爵。アクシデントはありましたが、このような場にご招待頂けたことに感謝し、ひとまずは水に流したいと思います」
わざとクセのある口上を述べたハイファはシドが怪我を負わされたことと、勾留されたことがまだ許せないようだ。だが礼節はわきまえている。微笑み仮面のまま何処の貴族かと思うような優雅な礼を披露した。これには伯爵も僅かに呆気にとられたような顔をする。
アーサーも固まったまま身じろぎひとつせずにハイファを見つめていた。
数秒の沈黙を破ったのは執事殿の促しだった。伯爵は我に返って執事に申しつける。
「そ、それは本当に申し訳なかった。まずは食事だ。ミクソン、用意を」
「はい、只今お持ち致します」
先に伯爵の両側の椅子を引いてシドとハイファを座らせると執事殿は厨房に合図する。メイドがワゴンを押してきてテーブルにシャンパンと前菜が並んだ。
注がれたグラスのシャンパンを持ち上げて伯爵が無難に述べる。
「では、お会いできたこととお詫びを兼ねて、乾杯」
少しグラスを持ち上げ、シドは半分を一気に煽る。かなりの上物らしく冷えたシャンパンは文句なく旨かった。話をするのはハイファに任せて前菜を平らげ、スープを飲む。
その間もシドは伯爵親子を観察したが、ハイファと会話を続ける伯爵はともかく、アーサーはハイファを意識しすぎて、まともに目も上げられない有様だった。
「――妻が亡くなって以来、息子の監督も行き届かず、お恥ずかしい限りでして」
「失礼ですが奥様は……?」
「もう随分前に病気で……ワインをもっといかがですかな?」
港が近いだけあって魚料理も旨かった。レモンソースのかかった白身魚の切り身は焼き加減も絶妙で、シドはこれもさっさと食する。盛装させられた分は食って取り返す勢いだ。
挙動不審ながら息子のアーサーは意外と上品にナイフとフォークを操っている。だが食はあまり進まずハイファの辺りに視線を泳がせつつも、直視すらできずにいるところをみると、これは本気で堕ちてしまったらしい。気の毒な限りだ。
完全に他人事のように観察しながらパンをちぎっていたシドだったが、やがて肉料理が運ばれてきて目の前に置かれると、さすがにナイフとフォークを取るのをためらう。かなりの高級品であるらしい人魚肉が賓客に饗されてもおかしくはない。
そんなシドのためらいにハイファは気付き、伯爵にストレートに訊いた。
「もしかして人魚じゃありませんよね?」
「すみませんな。息子が人魚はダメでして……いや、でも是非にと仰るなら――」
「いいえ、僕らも人魚はだめなんです。アレルギーで大変なことになるので」
「おお、そうでしたか。なら丁度よかった。では明日からも厨房に申しつけておきましょう」
「明日、ですか?」
「おや、泊まって貰えないのですかな? 他星からこられて何かとご不便でしょう」
シドとハイファは顔を見合わせた。何だ、知っていたのかと溜息をつく。
「ご存じでしたか」
「まあ、一応は伯爵位を持つ、政治に関わる者として知識はありますのでな」
「そうですか。それは失礼を申し上げました、すみません」
「いやいや。しかしご旅行ですかな?」
「そんなところです」
隠す必要もなくなり、イラドの町の作り話をせずともよくなったハイファは、伯爵に問われるままに他星の話をして場を保たせた。そうしながら徐々に会話を人魚にシフトさせる。
安心したシドが肉料理を食し終える頃には見事にハイファは人魚たちを見せて貰う約束を取り付けていた。元スパイにはお手軽な仕事だ。
「――で、今は何人くらい収容しているんですか?」
「今は五百を切ってますな。他の港町でも随分と減ってしまいました」
「それでも五百ですか。すごいですね」
「一時期はウチだけで千を超えたくらいで……殆ど人魚肉も出回らなくなりましたよ。こうして文化は廃れていくんですなあ。息子もそうですが、嫌がる人間も最近は多くて――」
そいつは結構な話だと思いながらシドはデザートのガトーショコラ・赤い果実のプディング添えを腹に収めた。ディジェスティフのブランデーグラスを手にアーサーに話しかけてみる。
「おい、アーサー。腹は大丈夫か?」
「あの蹴りは効いたっすよ。何処であんなの覚えたんだ?」
「俺はこれでも警察官だからな」
「そうか、それで……ええと?」
「シドでいい、そっちがハイファスだ。オモチャをぶっ壊して悪かったな」
声に笑いを含ませたシドをアーサーは睨み返した。
「オモチャで悪かったな。また買わなきゃならねぇ」
「もう悪さに使うんじゃねぇぞ」
顔を背けたアーサーはハイファに見つめられ、また顔を紅潮させる。その様子にハイファはにっこり微笑むという要らんことをしてアーサーは過剰反応しブランデーを零した。
職人、仕立て屋である。彼らは執事殿の見守る中、シドとハイファの衣服を引っぺがし、ウィングカラーのドレスシャツとスラックスを着せ、サスペンダーを着けてカマーバンドを巻いた挙げ句に蝶ネクタイを結び、サイズの微調整を素早く終えてジャケットを着せた。
つまり二人はタキシード姿にさせられたのである。
そのあまりの手並みに文句を言うヒマも与えられず、だがシドは盛装させられてポーカーフェイスの眉間に不機嫌を溜め、腕をぶんぶんと振り回した。これでは執銃もできない。
そうでなくとも、とにかく肩の凝ることはご免なのだ。
「くそう、覚えてろよ……」
低い呟きは誰も聞かないフリ、また二人は執事殿と大階段を一階まで下りる。
今度こそ案内されたのは食堂でシドが思っていたよりも狭い。だが狭いといってもテラ本星の自室の総面積くらいはある。純白のクロスの掛かった長いテーブルが据えられ、短い一辺に着いているのがランディ=デリンジャー伯爵だと思われた。
それよりシドは、もう一人テーブルに着いた男を見て、そういうことかと納得する。
それは昼間のならず者のリーダー格だった。
「ようこそ。呼びつけるような真似をしてすみませんな。わたしが伯爵のランディです」
立ち上がった伯爵も勿論タキシードの盛装、だが朗らかな声と笑顔は割と人好きがする。茶色い瞳にも笑みを溜めていた。綺麗に撫でつけられた髪も茶色で大柄の壮年である。その髪と瞳の色はならず者のリーダー格にそっくりで明らかな血の繋がりを表していた。
なるほど、警官たちも慌てる訳だ。
伯爵の息子はむっつりとした顔つきで二人から目を逸らしている。
そんな息子にチラリと曇り顔を向けたのち、伯爵は二人に対して再び口を開いた。
「ファサルート氏にワカミヤ氏でしたな。うちの息子が悪さをしたそうで申し訳ない。こら、アーサー、お前も謝らないか!」
「すみません、した」
ふて腐れた様子のご子息アーサーは目を上げてシドを、次に盛装したハイファの方を見て、ぼんやりと口を開けたまま固まった。みるみるその顔が紅潮する。
ああ、堕ちたなとシドは何の感慨もなく思いながら、相棒に社交辞令の全てを押し付けた。役目を心得たハイファは伯爵に微笑みを向ける。
「ご招待に与れて光栄です、伯爵。アクシデントはありましたが、このような場にご招待頂けたことに感謝し、ひとまずは水に流したいと思います」
わざとクセのある口上を述べたハイファはシドが怪我を負わされたことと、勾留されたことがまだ許せないようだ。だが礼節はわきまえている。微笑み仮面のまま何処の貴族かと思うような優雅な礼を披露した。これには伯爵も僅かに呆気にとられたような顔をする。
アーサーも固まったまま身じろぎひとつせずにハイファを見つめていた。
数秒の沈黙を破ったのは執事殿の促しだった。伯爵は我に返って執事に申しつける。
「そ、それは本当に申し訳なかった。まずは食事だ。ミクソン、用意を」
「はい、只今お持ち致します」
先に伯爵の両側の椅子を引いてシドとハイファを座らせると執事殿は厨房に合図する。メイドがワゴンを押してきてテーブルにシャンパンと前菜が並んだ。
注がれたグラスのシャンパンを持ち上げて伯爵が無難に述べる。
「では、お会いできたこととお詫びを兼ねて、乾杯」
少しグラスを持ち上げ、シドは半分を一気に煽る。かなりの上物らしく冷えたシャンパンは文句なく旨かった。話をするのはハイファに任せて前菜を平らげ、スープを飲む。
その間もシドは伯爵親子を観察したが、ハイファと会話を続ける伯爵はともかく、アーサーはハイファを意識しすぎて、まともに目も上げられない有様だった。
「――妻が亡くなって以来、息子の監督も行き届かず、お恥ずかしい限りでして」
「失礼ですが奥様は……?」
「もう随分前に病気で……ワインをもっといかがですかな?」
港が近いだけあって魚料理も旨かった。レモンソースのかかった白身魚の切り身は焼き加減も絶妙で、シドはこれもさっさと食する。盛装させられた分は食って取り返す勢いだ。
挙動不審ながら息子のアーサーは意外と上品にナイフとフォークを操っている。だが食はあまり進まずハイファの辺りに視線を泳がせつつも、直視すらできずにいるところをみると、これは本気で堕ちてしまったらしい。気の毒な限りだ。
完全に他人事のように観察しながらパンをちぎっていたシドだったが、やがて肉料理が運ばれてきて目の前に置かれると、さすがにナイフとフォークを取るのをためらう。かなりの高級品であるらしい人魚肉が賓客に饗されてもおかしくはない。
そんなシドのためらいにハイファは気付き、伯爵にストレートに訊いた。
「もしかして人魚じゃありませんよね?」
「すみませんな。息子が人魚はダメでして……いや、でも是非にと仰るなら――」
「いいえ、僕らも人魚はだめなんです。アレルギーで大変なことになるので」
「おお、そうでしたか。なら丁度よかった。では明日からも厨房に申しつけておきましょう」
「明日、ですか?」
「おや、泊まって貰えないのですかな? 他星からこられて何かとご不便でしょう」
シドとハイファは顔を見合わせた。何だ、知っていたのかと溜息をつく。
「ご存じでしたか」
「まあ、一応は伯爵位を持つ、政治に関わる者として知識はありますのでな」
「そうですか。それは失礼を申し上げました、すみません」
「いやいや。しかしご旅行ですかな?」
「そんなところです」
隠す必要もなくなり、イラドの町の作り話をせずともよくなったハイファは、伯爵に問われるままに他星の話をして場を保たせた。そうしながら徐々に会話を人魚にシフトさせる。
安心したシドが肉料理を食し終える頃には見事にハイファは人魚たちを見せて貰う約束を取り付けていた。元スパイにはお手軽な仕事だ。
「――で、今は何人くらい収容しているんですか?」
「今は五百を切ってますな。他の港町でも随分と減ってしまいました」
「それでも五百ですか。すごいですね」
「一時期はウチだけで千を超えたくらいで……殆ど人魚肉も出回らなくなりましたよ。こうして文化は廃れていくんですなあ。息子もそうですが、嫌がる人間も最近は多くて――」
そいつは結構な話だと思いながらシドはデザートのガトーショコラ・赤い果実のプディング添えを腹に収めた。ディジェスティフのブランデーグラスを手にアーサーに話しかけてみる。
「おい、アーサー。腹は大丈夫か?」
「あの蹴りは効いたっすよ。何処であんなの覚えたんだ?」
「俺はこれでも警察官だからな」
「そうか、それで……ええと?」
「シドでいい、そっちがハイファスだ。オモチャをぶっ壊して悪かったな」
声に笑いを含ませたシドをアーサーは睨み返した。
「オモチャで悪かったな。また買わなきゃならねぇ」
「もう悪さに使うんじゃねぇぞ」
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