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第41話
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十秒もしないうちにドアが開き、白衣を羽織ったマルチェロ医師が顔を出す。
「おう、無事に帰ってきたか。旦那はどうしたよ?」
「じつは熱出して寝込んでて……」
「あー、またかい。あの男は精神的にくると、すぐに熱出すからなあ」
「精神的に……?」
「何だハイファス、気付いてねぇのかい。アレは子供の知恵熱と一緒だぞ」
言いつつマルチェロ医師はタマ入りキャリーバッグをハイファに手渡し、交換に土産のパライバ星系産の煙草一カートンを手に入れた。
「要るもんがあれば輸液でも何でも出してやるぞ」
「うーん、食欲はあるみたいだし、いいや」
「そうか。まあ三大欲求を満たせばアレは簡単に治りますって」
「……三大欲求?」
「おうよ。薬もロクに効かねぇ特異体質の旦那の特効薬、何だか分かってるだろうが。出すモン出せばスッキリ熱も下がるってこった」
普段なら恥ずかしさで俯くようなことを言われたにも関わらず、ハイファは思わずマルチェロ医師の顔をまじまじと凝視した。そんなハイファを見て医師はハイファの方をこそ心配したようだった。額に手を当てられ、熱がないと分かると医師は首を傾げる。
「どうした、ハイファス。お前さん、少し変だぞ」
「先生に言われたら終わりのような気がして、ヤダなあ」
「そいつは悪かったな。けど本当に安定剤でも飲むか? それとも脳ミソの水洗いか?」
サド医者の科白がジョークではないのを知るハイファは猫袋を抱えて早々に避難だ。
シドの自室に戻るとキャリーバッグからタマを出した。夕食を終えていたタマは寝室に向かうとベッドに飛び乗る。そのまま毛布の上でシドの背にくっついて丸くなった。
妙に羨ましくも恨めしく思いながらハイファはキッチンで愛用の黒いエプロンをすると野菜を洗って刻んだ。肉も切って鍋で炒めると水を足してフタをする。季節外れという気もしたが、愛し人の好物のクリームシチューを作りながら米をタイマーセットした。
全く気合いの入らない食事の準備を一応終え、一旦自室に戻ってリフレッシャを浴びる。紺色のパジャマ姿で靴をつっかけてシドの自室に戻った。
寝室の方で気配がしたので見に行くとシドもリフレッシャを浴びたらしくパジャマ姿でベッドに腰掛けていた。パジャマはグレイッシュホワイトでハイファと色違いお揃いのものだ。
高熱続きでやや憔悴した、だが不思議に色気を感じさせる男に声を掛ける。
「シド、お腹空いてたらご飯……」
「ああ、メシか……食うかな」
その声で珍しく食欲もないらしいのをハイファは悟ったが、本人が立ち上がったので敢えて止めはしなかった。ふらついたシドに肩を貸してゆっくり廊下を歩かせる。こうしていると自然と触れられるのに、それが嬉しいのに、肝心なときに何故もう一歩前に出られないのだろうとハイファは考えながら、シドをキッチンに移動させた。
椅子に前後逆に座ったシドの視線を背に感じながらハイファはサラダを作り始める。
揺れる長い金のしっぽの毛先にシドの指が絡んだ。思わず身を硬くする。
ふいに立ち上がったシドに背後から抱き締められていた。熱い腕が巻きついて身動きが取れなくなる。だが耳許から滑ってきた唇が頬に押し当てられるに及んで、ハイファはやんわりと身を捩りシドを押し退けていた。軽い抵抗だったがシドは素直に引き下がる。
そのままシドはテーブルの下で顔を洗うタマを構い始めた。
数分で手を引っ掻き傷だらけにした男に声を掛ける。
「座って。用意できたから」
「……ん」
メニューはクリームシチューとハムエッグにサラダとライスだ。カトラリーが揃うとシドはまともに着席して手を合わせる。静かな食卓を囲んだが、シドは並べられたものを胃に収めるだけで精一杯のようだった。
酸っぱいもの嫌いのシドのためにドレッシングも手製のサラダをようやく食べきると、ゆっくりスプーンを口に運ぶハイファをじっと見つめる。
「いいよ、貴方は寝てて」
「本当に悪いと思ってる。でもマジで俺にもなんだったのか分からねぇんだ」
「……」
自分で自分が分からないのはハイファも同じで言葉も見つからず、互いに黙り込んで数秒、シドは寝室へと引っ込んでしまった。それを見送ってハイファは食事を切り上げ、コーヒーメーカをセットして食器を洗浄機に入れる。
本星に帰ってからまだシドが一本も煙草を吸わないことなどを考えつつ、マグカップになみなみとコーヒーを淹れ、テーブルに投げ出されたままの煙草とオイルライター、自動消火の灰皿なども手にすると寝室に向かった。
持ってきたものをベッドサイドのライティングチェストに置いてキッチンから椅子も持ち込む。ベッドの傍で椅子に座った。シドはこちらに背を向けて寝ている。
「……シド?」
「……」
返事もなくハイファは言葉に詰まった。本当にもう、何と言っていいのか分からない。ただ分かっているのはシドに触れたくて堪らず、心の底から切望しているのにプライドが邪魔をして触れられずにいる、それだけだった。
思い切ってベッドに上り、シドの眠る毛布に自分も入ってみた。寝ていたタマが金色の目を見開き、迷惑そうな顔をしてベッドからポトリと降りる。
今度こそ熱いシドの背に頬を押しつけた。鼻の奥がツンとし、ハイファは唇を噛む。震える声で愛し人の広い背中に向かって言った。
「シド、僕……物分かりのいいフリ、もうやめていい?」
「ん……ああ。そんなもん、捨ててくれ」
途端にハイファは起き上がると毛布を跳ね除け、シドを組み敷いていた。
「『この俺をやる』って言ったクセに……っ!」
「ハイファ、お前……」
シドの頬に雫をポタポタと降らせながら、ハイファは逞しくも熱く息づく躰にのしかかり、至る処を夢中でまさぐった。その荒々しくも切実な手つきと、誰より高いプライドをも捨てて熱い涙を流すハイファに、シドは意識して躰の力を抜き、好きにさせる。
ハイファからの噛みつくようなキスはしょっぱかった。唇を捩られ、歯列を割られて舌を絡め取られる。
「んんぅ……っく……はあっ、ハイファ」
「誰にも、誰にも渡さないんだから!」
「渡してねぇよ、誰にも」
「浮気なんか、絶対に許さないんだから!」
「浮気ったって、キスひとつしてねぇぞ?」
素直にシドは事実を告げたが、それはハイファを更に逆上させた。
「じゃあ、もっと許せない。何もしなくても心が通うなんてこと……そんなことを僕以外の誰かとなんて……だったら僕は何なのサ!」
「誓った通り、この俺は躰も心もお前のものだ。……ただ、自分でもよく分からねぇんだが、約束は護りたかった。二度と会わないことだけは分かってたからさ。それだけだ」
逞しい躰に自らの肌を擦りつけながら、ハイファは止めようもなくしゃくり上げていた。
「嘘。貴方はクリシュナに惹かれてた。僕が悟らないとでも思ったの?」
「……すまん。だが俺はお前のもの、バカな俺でも一秒たりとも忘れなかったぜ?」
「卑怯だよ。そんな風に言われたら、もう僕は何も言えなくなるじゃない」
「ごめんな、ハイファ。本当に何もなかったんだ。俺だって誓いを忘れたりしてねぇからさ――」
本当にシド自身、あれが何だったのか分からず困惑していたのだ。ハイファを裏切るつもりなど微塵もなく、ただ船乗りたちが伝説として語り継ぐセイレーンそのままに、あの歌声に誘われて海へと引き込まれるかのように――。
それでもこれ以上は言い訳にもならない。シドはまた躰から力を抜く。
「おう、無事に帰ってきたか。旦那はどうしたよ?」
「じつは熱出して寝込んでて……」
「あー、またかい。あの男は精神的にくると、すぐに熱出すからなあ」
「精神的に……?」
「何だハイファス、気付いてねぇのかい。アレは子供の知恵熱と一緒だぞ」
言いつつマルチェロ医師はタマ入りキャリーバッグをハイファに手渡し、交換に土産のパライバ星系産の煙草一カートンを手に入れた。
「要るもんがあれば輸液でも何でも出してやるぞ」
「うーん、食欲はあるみたいだし、いいや」
「そうか。まあ三大欲求を満たせばアレは簡単に治りますって」
「……三大欲求?」
「おうよ。薬もロクに効かねぇ特異体質の旦那の特効薬、何だか分かってるだろうが。出すモン出せばスッキリ熱も下がるってこった」
普段なら恥ずかしさで俯くようなことを言われたにも関わらず、ハイファは思わずマルチェロ医師の顔をまじまじと凝視した。そんなハイファを見て医師はハイファの方をこそ心配したようだった。額に手を当てられ、熱がないと分かると医師は首を傾げる。
「どうした、ハイファス。お前さん、少し変だぞ」
「先生に言われたら終わりのような気がして、ヤダなあ」
「そいつは悪かったな。けど本当に安定剤でも飲むか? それとも脳ミソの水洗いか?」
サド医者の科白がジョークではないのを知るハイファは猫袋を抱えて早々に避難だ。
シドの自室に戻るとキャリーバッグからタマを出した。夕食を終えていたタマは寝室に向かうとベッドに飛び乗る。そのまま毛布の上でシドの背にくっついて丸くなった。
妙に羨ましくも恨めしく思いながらハイファはキッチンで愛用の黒いエプロンをすると野菜を洗って刻んだ。肉も切って鍋で炒めると水を足してフタをする。季節外れという気もしたが、愛し人の好物のクリームシチューを作りながら米をタイマーセットした。
全く気合いの入らない食事の準備を一応終え、一旦自室に戻ってリフレッシャを浴びる。紺色のパジャマ姿で靴をつっかけてシドの自室に戻った。
寝室の方で気配がしたので見に行くとシドもリフレッシャを浴びたらしくパジャマ姿でベッドに腰掛けていた。パジャマはグレイッシュホワイトでハイファと色違いお揃いのものだ。
高熱続きでやや憔悴した、だが不思議に色気を感じさせる男に声を掛ける。
「シド、お腹空いてたらご飯……」
「ああ、メシか……食うかな」
その声で珍しく食欲もないらしいのをハイファは悟ったが、本人が立ち上がったので敢えて止めはしなかった。ふらついたシドに肩を貸してゆっくり廊下を歩かせる。こうしていると自然と触れられるのに、それが嬉しいのに、肝心なときに何故もう一歩前に出られないのだろうとハイファは考えながら、シドをキッチンに移動させた。
椅子に前後逆に座ったシドの視線を背に感じながらハイファはサラダを作り始める。
揺れる長い金のしっぽの毛先にシドの指が絡んだ。思わず身を硬くする。
ふいに立ち上がったシドに背後から抱き締められていた。熱い腕が巻きついて身動きが取れなくなる。だが耳許から滑ってきた唇が頬に押し当てられるに及んで、ハイファはやんわりと身を捩りシドを押し退けていた。軽い抵抗だったがシドは素直に引き下がる。
そのままシドはテーブルの下で顔を洗うタマを構い始めた。
数分で手を引っ掻き傷だらけにした男に声を掛ける。
「座って。用意できたから」
「……ん」
メニューはクリームシチューとハムエッグにサラダとライスだ。カトラリーが揃うとシドはまともに着席して手を合わせる。静かな食卓を囲んだが、シドは並べられたものを胃に収めるだけで精一杯のようだった。
酸っぱいもの嫌いのシドのためにドレッシングも手製のサラダをようやく食べきると、ゆっくりスプーンを口に運ぶハイファをじっと見つめる。
「いいよ、貴方は寝てて」
「本当に悪いと思ってる。でもマジで俺にもなんだったのか分からねぇんだ」
「……」
自分で自分が分からないのはハイファも同じで言葉も見つからず、互いに黙り込んで数秒、シドは寝室へと引っ込んでしまった。それを見送ってハイファは食事を切り上げ、コーヒーメーカをセットして食器を洗浄機に入れる。
本星に帰ってからまだシドが一本も煙草を吸わないことなどを考えつつ、マグカップになみなみとコーヒーを淹れ、テーブルに投げ出されたままの煙草とオイルライター、自動消火の灰皿なども手にすると寝室に向かった。
持ってきたものをベッドサイドのライティングチェストに置いてキッチンから椅子も持ち込む。ベッドの傍で椅子に座った。シドはこちらに背を向けて寝ている。
「……シド?」
「……」
返事もなくハイファは言葉に詰まった。本当にもう、何と言っていいのか分からない。ただ分かっているのはシドに触れたくて堪らず、心の底から切望しているのにプライドが邪魔をして触れられずにいる、それだけだった。
思い切ってベッドに上り、シドの眠る毛布に自分も入ってみた。寝ていたタマが金色の目を見開き、迷惑そうな顔をしてベッドからポトリと降りる。
今度こそ熱いシドの背に頬を押しつけた。鼻の奥がツンとし、ハイファは唇を噛む。震える声で愛し人の広い背中に向かって言った。
「シド、僕……物分かりのいいフリ、もうやめていい?」
「ん……ああ。そんなもん、捨ててくれ」
途端にハイファは起き上がると毛布を跳ね除け、シドを組み敷いていた。
「『この俺をやる』って言ったクセに……っ!」
「ハイファ、お前……」
シドの頬に雫をポタポタと降らせながら、ハイファは逞しくも熱く息づく躰にのしかかり、至る処を夢中でまさぐった。その荒々しくも切実な手つきと、誰より高いプライドをも捨てて熱い涙を流すハイファに、シドは意識して躰の力を抜き、好きにさせる。
ハイファからの噛みつくようなキスはしょっぱかった。唇を捩られ、歯列を割られて舌を絡め取られる。
「んんぅ……っく……はあっ、ハイファ」
「誰にも、誰にも渡さないんだから!」
「渡してねぇよ、誰にも」
「浮気なんか、絶対に許さないんだから!」
「浮気ったって、キスひとつしてねぇぞ?」
素直にシドは事実を告げたが、それはハイファを更に逆上させた。
「じゃあ、もっと許せない。何もしなくても心が通うなんてこと……そんなことを僕以外の誰かとなんて……だったら僕は何なのサ!」
「誓った通り、この俺は躰も心もお前のものだ。……ただ、自分でもよく分からねぇんだが、約束は護りたかった。二度と会わないことだけは分かってたからさ。それだけだ」
逞しい躰に自らの肌を擦りつけながら、ハイファは止めようもなくしゃくり上げていた。
「嘘。貴方はクリシュナに惹かれてた。僕が悟らないとでも思ったの?」
「……すまん。だが俺はお前のもの、バカな俺でも一秒たりとも忘れなかったぜ?」
「卑怯だよ。そんな風に言われたら、もう僕は何も言えなくなるじゃない」
「ごめんな、ハイファ。本当に何もなかったんだ。俺だって誓いを忘れたりしてねぇからさ――」
本当にシド自身、あれが何だったのか分からず困惑していたのだ。ハイファを裏切るつもりなど微塵もなく、ただ船乗りたちが伝説として語り継ぐセイレーンそのままに、あの歌声に誘われて海へと引き込まれるかのように――。
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