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第10話
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「シド、やるの?」
「ああ、仕方ねぇな……惑星警察だ、子供を離して両手を頭の上で組め!」
突然の大喝に驚いた鞄男らが瞬間ナイフを僅かに逸らせた。その隙を逃さずシドとハイファは同時に銃を抜き撃った……空に向けて。
「撃っちゃだめですっ!」
そう、二人と鞄男らの間にはタナカが立ちはだかっていたのである。
「何やってんだ、タナカ! ふざけるな!」
「ふざけてなんかいないですっ、殺しちゃだめなんですっ!」
大の字で立ちはだかるタナカは振り絞るように叫び、訴えた。
「殺すのは、ここで裁くのはだめです! あの犯人たちにも哀しむ人がいる筈なんです! やむにやまれず罪を犯してしまった者に生きて償う機会をあげて下さい!」
その場に居合わせたテラ標準歴三歳から八十九歳までの全員の目が、今やタナカを注視していた。鞄男二人さえも例外ではなかった。
「警察官のわたしたちは裁いちゃいけない。裁くのは裁判所だけでもない。彼らを愛する人々と彼ら自身の心が裁くんです。その機会を奪ってはいけません」
ここでタナカはくるりと振り向き、鞄男たちに語りかけた。
「貴方たちも、もう止しなさい。お父さんやお母さんに貴方を生んだことを後悔させてはいけない。勇気を出して、もはやここまでと観念するんです」
鞄男の若い方が震え声で喚く。
「俺には親なんざ、居た試しがねぇんだよっ! 生まれてすぐに捨てられて……そこの刑事の言う通りだ、ふざけるのも大概にしやがれってんだ!」
だがタナカは怯まなかった。一歩、また一歩と近づきながら説く。
「お黙んなさい。貴方の親御さんはつらい思いで貴方を手放したんです。ほら、そんな貴方を、成長した貴方を、身を切るような思いで見つめている筈ですよ――」
ずず、ずいーっと近づくタナカの通常規格よりややデカい顔に鞄男らはジリジリと後退した。誰もが固唾を呑んで見守る。
「さあ、その子たちを離すんです。でないと貴方の親御さん達は……」
「……な、何だってんだよ?」
「成仏できずに彷徨って、毎晩貴方の枕元に……そこに、ほら!」
「「わあ~っ!」」
鞄男らは揃って叫ぶと子供を手放した。その隙をシドは逃さない、背を向けて駆け出そうとする男の一人の襟首を掴んだ。
仰向けに引き倒して手首を蹴り上げ、ナイフを弾き落とす。もう一人の若い男は走り出し、ベンチの老カップルのご婦人にナイフを突き付けようとした。
「させるかっ!」
先の男の胸を容赦なく蹴ってダッシュをかまし若い男に追いついてその腕を取る。背中側に捻り上げるも逮捕術に逆らい、若い男の肩が外れた。それでようやくナイフは地に落ちる。
だが痛みに呻きながらも若い男は振り向いて、シドにむしゃぶりついてきた。若い男の頭を押し下げながら腹に膝蹴りを食らわせる。
倒れた若い男を見ているヒマはない、起き上がったもう一人がジャブを放ってきた。こぶしが掠めるのにも構わずインサイドスリップ、一歩踏み込んで右フックを腹にめり込ませる。
二歩後退して間合いを取ると、腰の入った回し蹴りを叩き込んだ。そこに若い男がまたも参戦、がむしゃらに突っ込んでくる。しかし単調な動きはもはやシドの敵ではない。
相手の勢いをそのまま利用して腕と胸ぐらを掴み、体を返して腰に体重を載せ背負い投げてファイバではない土の地面に思い切り叩き付けた。
やっと動かなくなった男らを後ろ手に結束バンドで捕縛する。ギャラリーから惜しみない拍手が送られる中、ハイファだけは悲愴な顔で駆け寄った。
「シド、貴方血が出てるっ!」
「ん、あ……チクショウ、鼻血かよ」
鉄臭さとツンとする感覚に手の甲で拭ってみると結構な量の血が付いてきた。
「くそう、食後の運動にしちゃ激しすぎるぜ」
「それより貴方はこっちにきて。ベンチに横になって!」
ハイファに急かされ老カップルに席まで譲られて、仕方なくシドはベンチに腰掛け貰ったばかりのポケットティッシュを使う。
「丸めて詰め込んじゃだめだよ、摘んで圧迫止血しなきゃ。顔を下に向けて、血も呑み込まずに吐かなきゃ、あとで気分が悪くなるよ……あっ、煙草なんて!」
「いいじゃねぇか、大昔と違って無害なんだからさ」
煙草からニコチン・タールが消えてから久しいが依存物質は含まれる。そんな企業戦略に嵌った哀れな依存患者はハイファの心配をよそに火を点け盛大に紫煙を吐き出した。
何だか誰も彼もに諦観を抱き、悟りの境地に達してしまいそうだった。
「お前も五月蠅く言うんなら、一人くらいは担当しろよな」
「僕は自分が肉体派じゃないのは承知してるもん」
「へーへー、頭脳派な。緊急と救急に発振は?」
「警備の人たちがしたし、僕も同報は入れたよ。マル害も怪我はないしね」
「ふうん。んで、あの浪花節オカルト野郎はどうした?」
「ってゆうか、火曜サスペンスの人情モノみたいだったけど」
「何だ、それ……きやがったか」
満面の笑みで拍手をしながらタナカがやってきた。
「いやあ、どうもどうも、お見事でしたなあ」
元より殺す気など欠片もなかったシドとハイファは老けた新人を睨めつける。
「タナカお前な――」
「いやいやいや、ご謙遜なさらずに。いやはや、どうも」
「だからタナカ、人の話を――」
「ああ、ティッシュですな。どうぞどうぞ」
差し出されたポケットティッシュの束を受け取ったシドは赤く染まったティッシュを取り替えた。近づく緊急音を聞きながら、やっぱり俺は悟れないと思う。
もう何をどう言っていいのか分からなくなっていた。
現着した緊急機からは、ケヴィン警部とヨシノ警部の幹部コンビが鑑識と降りてくる。シドを見て開口一番ケヴィン警部が、
「おおっ、シド。綺麗な顔が悲惨になってるな。流血、流血~っと」
などと妙に嬉しそうに言うと、ヨシノ警部は辺りを見渡してホシに目を留め、
「いいや、マル被は被弾なしだ。俺の勝ちだぞ、ケヴィンよ」
「違う、俺の勝ちだ。流血は流血だ」
「そうじゃないだろうが、問題は狙撃逮捕するかどうかであって――」
言い争う幹部コンビに呆れ、鑑識班長が気の毒そうな目をシドに向けた。
「イヴェントストライカが午後に流血沙汰を起こすか否かで深夜番を賭けたそうだ」
シドは『俺が事件を起こしてる訳じゃねぇ』と口にする気力も残っていなかった。
まもなく救急機も飛来し白ヘルメットの隊員は打撲を負った上に肩を外されアバラが折れたマル被二名を収容して去った。
鑑識作業の間に周囲のギャラリーに対して一通りの聴取をし、実況見分を終わらせるとケヴィン警部がシドに訊いた。
「お前さんたちはどうする、緊急機に乗ってくか?」
シドはリモータを見る。現在時、十五時七分。署まで一時間以上かけて歩いても十七時半の定時まで随分ある。
書類を上げるには充分だと踏み、新人に足を使わせる方を選んだ。幸か不幸か狙撃逮捕ではないのでヴィンティス課長からの『スグカエレ』発振も入らない。
飛び立つBELを見送ってシドとハイファはタナカをつれて歩き始めた。
公園の遊歩道を抜けて大通りを渡ると来た道を戻りながら今度は店舗の客層や曜日ごとの注意点などまでをつぶさに説明してゆく。
途中で何度かタナカを見失いながら……。
そして官庁街に入って七分署が見え始めた頃、またも背後の気配がないことに気付いたシドは振り向き、恰幅のいい灰色のスーツがティッシュ配りと話しているのを確認する。
「いいんじゃない、放っといてサ」
ハイファは振り向きもしない。気持ちも分かる、もう十六時半を過ぎているのだ。それに署まではあと百メートルもない。これで迷うようなら付ける薬はないだろう。
「ほら、書類が待ってるよ」
「そうだな。狙撃逮捕じゃねぇが威嚇発砲で始末書付きだしな」
「えーっ、アレも始末書なの? まとめて撃ち殺しちゃえば良かった」
冗談か本気か分からない口調で言いハイファはすたすたと歩いてゆく。二人は署のエントランスと機捜課のオートドアをくぐり自分のデスクに戻った。
課長は怪訝な顔で二人にブルーアイを向けたものの、最大懸案のイヴェントストライクもたったの一件、おまけに市民からの賛辞までが寄せられていたので何も言わないどころか、すこぶる機嫌がいいらしかった。
二人は泥水を飲みながら書類を埋め始める。シドは何度か紙に焦げ穴を作った。
時間も忘れて熱中したシドは報告書類と始末書A様式の合計五枚を捜査戦術コンに食わせ終えてから異変に気付く。向かいのデスクに新人が帰ってきていない。
あまり心配するのも馬鹿馬鹿しいが放置するのもどうかと思い、シドはそっとデカ部屋を出るとタナカが最後にカモられていた地点まで行ってみた。
だがそこにはもうティッシュ配りもアンケートも占い師もタナカもいなかった。
「ああ、仕方ねぇな……惑星警察だ、子供を離して両手を頭の上で組め!」
突然の大喝に驚いた鞄男らが瞬間ナイフを僅かに逸らせた。その隙を逃さずシドとハイファは同時に銃を抜き撃った……空に向けて。
「撃っちゃだめですっ!」
そう、二人と鞄男らの間にはタナカが立ちはだかっていたのである。
「何やってんだ、タナカ! ふざけるな!」
「ふざけてなんかいないですっ、殺しちゃだめなんですっ!」
大の字で立ちはだかるタナカは振り絞るように叫び、訴えた。
「殺すのは、ここで裁くのはだめです! あの犯人たちにも哀しむ人がいる筈なんです! やむにやまれず罪を犯してしまった者に生きて償う機会をあげて下さい!」
その場に居合わせたテラ標準歴三歳から八十九歳までの全員の目が、今やタナカを注視していた。鞄男二人さえも例外ではなかった。
「警察官のわたしたちは裁いちゃいけない。裁くのは裁判所だけでもない。彼らを愛する人々と彼ら自身の心が裁くんです。その機会を奪ってはいけません」
ここでタナカはくるりと振り向き、鞄男たちに語りかけた。
「貴方たちも、もう止しなさい。お父さんやお母さんに貴方を生んだことを後悔させてはいけない。勇気を出して、もはやここまでと観念するんです」
鞄男の若い方が震え声で喚く。
「俺には親なんざ、居た試しがねぇんだよっ! 生まれてすぐに捨てられて……そこの刑事の言う通りだ、ふざけるのも大概にしやがれってんだ!」
だがタナカは怯まなかった。一歩、また一歩と近づきながら説く。
「お黙んなさい。貴方の親御さんはつらい思いで貴方を手放したんです。ほら、そんな貴方を、成長した貴方を、身を切るような思いで見つめている筈ですよ――」
ずず、ずいーっと近づくタナカの通常規格よりややデカい顔に鞄男らはジリジリと後退した。誰もが固唾を呑んで見守る。
「さあ、その子たちを離すんです。でないと貴方の親御さん達は……」
「……な、何だってんだよ?」
「成仏できずに彷徨って、毎晩貴方の枕元に……そこに、ほら!」
「「わあ~っ!」」
鞄男らは揃って叫ぶと子供を手放した。その隙をシドは逃さない、背を向けて駆け出そうとする男の一人の襟首を掴んだ。
仰向けに引き倒して手首を蹴り上げ、ナイフを弾き落とす。もう一人の若い男は走り出し、ベンチの老カップルのご婦人にナイフを突き付けようとした。
「させるかっ!」
先の男の胸を容赦なく蹴ってダッシュをかまし若い男に追いついてその腕を取る。背中側に捻り上げるも逮捕術に逆らい、若い男の肩が外れた。それでようやくナイフは地に落ちる。
だが痛みに呻きながらも若い男は振り向いて、シドにむしゃぶりついてきた。若い男の頭を押し下げながら腹に膝蹴りを食らわせる。
倒れた若い男を見ているヒマはない、起き上がったもう一人がジャブを放ってきた。こぶしが掠めるのにも構わずインサイドスリップ、一歩踏み込んで右フックを腹にめり込ませる。
二歩後退して間合いを取ると、腰の入った回し蹴りを叩き込んだ。そこに若い男がまたも参戦、がむしゃらに突っ込んでくる。しかし単調な動きはもはやシドの敵ではない。
相手の勢いをそのまま利用して腕と胸ぐらを掴み、体を返して腰に体重を載せ背負い投げてファイバではない土の地面に思い切り叩き付けた。
やっと動かなくなった男らを後ろ手に結束バンドで捕縛する。ギャラリーから惜しみない拍手が送られる中、ハイファだけは悲愴な顔で駆け寄った。
「シド、貴方血が出てるっ!」
「ん、あ……チクショウ、鼻血かよ」
鉄臭さとツンとする感覚に手の甲で拭ってみると結構な量の血が付いてきた。
「くそう、食後の運動にしちゃ激しすぎるぜ」
「それより貴方はこっちにきて。ベンチに横になって!」
ハイファに急かされ老カップルに席まで譲られて、仕方なくシドはベンチに腰掛け貰ったばかりのポケットティッシュを使う。
「丸めて詰め込んじゃだめだよ、摘んで圧迫止血しなきゃ。顔を下に向けて、血も呑み込まずに吐かなきゃ、あとで気分が悪くなるよ……あっ、煙草なんて!」
「いいじゃねぇか、大昔と違って無害なんだからさ」
煙草からニコチン・タールが消えてから久しいが依存物質は含まれる。そんな企業戦略に嵌った哀れな依存患者はハイファの心配をよそに火を点け盛大に紫煙を吐き出した。
何だか誰も彼もに諦観を抱き、悟りの境地に達してしまいそうだった。
「お前も五月蠅く言うんなら、一人くらいは担当しろよな」
「僕は自分が肉体派じゃないのは承知してるもん」
「へーへー、頭脳派な。緊急と救急に発振は?」
「警備の人たちがしたし、僕も同報は入れたよ。マル害も怪我はないしね」
「ふうん。んで、あの浪花節オカルト野郎はどうした?」
「ってゆうか、火曜サスペンスの人情モノみたいだったけど」
「何だ、それ……きやがったか」
満面の笑みで拍手をしながらタナカがやってきた。
「いやあ、どうもどうも、お見事でしたなあ」
元より殺す気など欠片もなかったシドとハイファは老けた新人を睨めつける。
「タナカお前な――」
「いやいやいや、ご謙遜なさらずに。いやはや、どうも」
「だからタナカ、人の話を――」
「ああ、ティッシュですな。どうぞどうぞ」
差し出されたポケットティッシュの束を受け取ったシドは赤く染まったティッシュを取り替えた。近づく緊急音を聞きながら、やっぱり俺は悟れないと思う。
もう何をどう言っていいのか分からなくなっていた。
現着した緊急機からは、ケヴィン警部とヨシノ警部の幹部コンビが鑑識と降りてくる。シドを見て開口一番ケヴィン警部が、
「おおっ、シド。綺麗な顔が悲惨になってるな。流血、流血~っと」
などと妙に嬉しそうに言うと、ヨシノ警部は辺りを見渡してホシに目を留め、
「いいや、マル被は被弾なしだ。俺の勝ちだぞ、ケヴィンよ」
「違う、俺の勝ちだ。流血は流血だ」
「そうじゃないだろうが、問題は狙撃逮捕するかどうかであって――」
言い争う幹部コンビに呆れ、鑑識班長が気の毒そうな目をシドに向けた。
「イヴェントストライカが午後に流血沙汰を起こすか否かで深夜番を賭けたそうだ」
シドは『俺が事件を起こしてる訳じゃねぇ』と口にする気力も残っていなかった。
まもなく救急機も飛来し白ヘルメットの隊員は打撲を負った上に肩を外されアバラが折れたマル被二名を収容して去った。
鑑識作業の間に周囲のギャラリーに対して一通りの聴取をし、実況見分を終わらせるとケヴィン警部がシドに訊いた。
「お前さんたちはどうする、緊急機に乗ってくか?」
シドはリモータを見る。現在時、十五時七分。署まで一時間以上かけて歩いても十七時半の定時まで随分ある。
書類を上げるには充分だと踏み、新人に足を使わせる方を選んだ。幸か不幸か狙撃逮捕ではないのでヴィンティス課長からの『スグカエレ』発振も入らない。
飛び立つBELを見送ってシドとハイファはタナカをつれて歩き始めた。
公園の遊歩道を抜けて大通りを渡ると来た道を戻りながら今度は店舗の客層や曜日ごとの注意点などまでをつぶさに説明してゆく。
途中で何度かタナカを見失いながら……。
そして官庁街に入って七分署が見え始めた頃、またも背後の気配がないことに気付いたシドは振り向き、恰幅のいい灰色のスーツがティッシュ配りと話しているのを確認する。
「いいんじゃない、放っといてサ」
ハイファは振り向きもしない。気持ちも分かる、もう十六時半を過ぎているのだ。それに署まではあと百メートルもない。これで迷うようなら付ける薬はないだろう。
「ほら、書類が待ってるよ」
「そうだな。狙撃逮捕じゃねぇが威嚇発砲で始末書付きだしな」
「えーっ、アレも始末書なの? まとめて撃ち殺しちゃえば良かった」
冗談か本気か分からない口調で言いハイファはすたすたと歩いてゆく。二人は署のエントランスと機捜課のオートドアをくぐり自分のデスクに戻った。
課長は怪訝な顔で二人にブルーアイを向けたものの、最大懸案のイヴェントストライクもたったの一件、おまけに市民からの賛辞までが寄せられていたので何も言わないどころか、すこぶる機嫌がいいらしかった。
二人は泥水を飲みながら書類を埋め始める。シドは何度か紙に焦げ穴を作った。
時間も忘れて熱中したシドは報告書類と始末書A様式の合計五枚を捜査戦術コンに食わせ終えてから異変に気付く。向かいのデスクに新人が帰ってきていない。
あまり心配するのも馬鹿馬鹿しいが放置するのもどうかと思い、シドはそっとデカ部屋を出るとタナカが最後にカモられていた地点まで行ってみた。
だがそこにはもうティッシュ配りもアンケートも占い師もタナカもいなかった。
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