30 / 126
第一章 異世界転移と悲惨な結末
30.そして新天地へ
しおりを挟む
30.そして新天地へ
ロンデルシア襲撃、および国宝の強奪計画の主犯として、
シュニエンダール国と第二王子フィリップに嫌疑がかけられた。
第三王子レオナルドたちはその嫌疑を嫌疑を晴らすべく、
ロンデルシア国近辺にある”最も危険な場所”に出向き
魔獣討伐を行うことになった。
王子みずから命をかけてロンデルシアに国益をもたらすことで
シュニエンダールがこの国に対し友好的であるという証明を行うのだ。
「ってのが、シュニエンダール向けの名目だ。
実際はまあ、ゴタゴタに紛れて国から離れようって魂胆だがな」
俺がみんなに言うと、エリザベートが苦笑いで口を挟む。
「まあ、ちょっとは時間稼ぎになるとは思うけど。
うちの父がどう出るかが心配ね」
彼女はなんせ、公爵家と国の重要な戦力だ。
ただしシュニエンダール国王は彼女の力を恐れており、
常に警戒の対象でもあるから、
彼女が国から離れること自体は喜んでいるかもしれない。
「あっちの様子を調べてみようぜ」
俺たちは緑板で、シュニエンダールの内情を検索した。
合成魔獣の襲撃はあっさり打破され、
国宝である”勇者の剣”も手に入れ損ねたのだ。
それはもう大慌てに違いない。
しかも念には念をいれ、この襲撃の首謀者を
辺境民族になすりつける工作までしていたのに
国宝襲撃の犯人たちがあっさりと
シュニエンダールの者に依頼を受けたことをゲロったり
彼らが与えられた武器や用具がシュニエンダール製だったりで
濡れ衣はパリパリに乾燥して破けてしまった感じだ。
しっかりハッキリと世界の疑いの目は
シュニエンダールへと向けられている。
明確な証拠はないが、完全な否定も難しい状態だ。
”国王は俺たちを連れ戻す命令を出したか?”
”俺が両親の過去を聞いたことを、国王は知っているか?”
という検索の回答は、現時点では全て『いいえ』だった。
4人で検索をかけまくった結果。
「”第三王子たちは疑いをかけられ、仕方なく無主地に討伐へ行く”
って思ってるみたいですね、今のところは」
ジェラルドが安心したように言うが、フィオナが口をとがらせる。
「教会は”元聖女が行っても何の戦力にもならないから返せ”って
ロンデルシアに要求するみたいですよ!
その通りだけど失礼です!」
エリザベートは肩をすくめて言う。
「”国王の次の作戦は?”みたいな検索は、全部”協議中”と出るわね」
「そうだよなあ、ここまで計画が狂った上、
こちらの状態がわからないんじゃ、手の打ちようがないだろう」
当分は何とかなりそうだな。
俺は笑みをこぼしながら皆に言う。
「じゃあ次は、無主地探しだ」
************
俺はダルカン大将軍にたずねた。
「どこか良いとこあるかな?」
彼はうなずき、手に持っていたロンデルシア周辺の地図を広げる。
ロンデルシアは見たところ、長野県並みに隣接する国が多く、
国交間の軋轢を避けるためか、
誰の土地でもない無主地が多いようだ。
「”危険レベル最大値の無主地”って言っちゃったもんなあ」
それを眺めながら俺はみんなに詫びる。
女性陣は特に、帰国すると思ってたからな。
ジェラルドがどこか楽しそうに言う。
「僕は望むところですよ? ちょっとワクワクするくらいです」
「それでなければ、疑惑を晴らす舞台にはならないわ」
とエリザベートが言い、フィオナも笑顔でうなずく。
ダルカン大将軍はしばらく腕を組んで地図を見ていたが。
「……最も問題視されており、危険度も高いのがここだ」
彼はそう言って、一か所を指さした。
それは海に面した細長い土地で、
ロンデルシア国と、隣のチュリーナ国の間にあった。
南が海で、北側に広く山脈がそびえている。
「この海が危険なのか? 毒素で汚染されているとか……」
俺の問いに、ダルカン大将軍は首を振って答える。
「いや? 魚や貝も取れる、透明度の高い綺麗な海だが?」
「じゃあ凶悪な魔獣が出現するとか」
俺の問いに、大将軍は困った顔をして答える。
「いるにはいるが……海獣レイン・クロインだからなあ。
嵐の日に泳がなければ遭遇することはないだろう」
おいおい嵐の日に泳いだら、遭遇する前に死ぬだろ!
「北側の山脈は危険そうね。こういう地形、竜が好みそうだわ」
エリザベートが言うと、大将軍は感心したように言う。
「その通りだ! さすがですな。
ただ、山の頂上付近にしか住んでいないらしい。
卵を盗もうとしない限り、何かしてくることはないそうだ」
そりゃ我が子に手を出されたら怒るだろ。
そもそも何が悲しくて山登りするんだ。
「ここは荒廃した土地で、恐ろしい魔獣が……」
ジェラルドがそこまで言いかけると、ダルカン大将軍は笑った。
「残念ながら緩やかな丘陵地だ。牛やヤギ、馬しかおらんよ。
のどかな牧草地と畑が広がっていて……果樹園もあったか。
もちろん人が住んでいるぞ?」
綺麗な海が近くにあり、風光明媚な丘陵地。
魚や貝、そして野菜や果物など食物豊かな土地。
たくさんの動物たち……だと?
ついにフィオナがキレて叫ぶ。
「そんな理想郷、あるわけないですっ!」
ダルカン大将軍は驚いた後、苦笑いしながら言う。
「この地に問題があるわけではないのだ。
ここに行くまでが危険に満ちており、
その往来に各国が大変苦労し、頭を抱えているのだよ」
聞けば納得だった。ここは、いわば”陸の孤島”だ。
そこに行くまでに、危険な魔獣と妖魔が溢れているらしい。
「数年前から急に、この地への経路の魔獣が膨大に増えた。
危険度はどんどん上がり、去年はとうとう最高レベルになったのだ」
ダンカンは片手を額に当てて、悩まし気に言う。
「この地しか採れない魚や貝、果物もあるのだ。
いろいろな国が兵を護衛に付けて向かってはいるが、
帰って来れる隊は激減してしまった」
「そりゃ恐ろしい。命がけなんてもんじゃないな」
俺はつぶやいた。しかし、笑いを抑えることはできなかった。
「ここだ、ここにしよう。
魔獣をどんどん倒せば、交通や流通が復帰し、
貿易も増え、周辺の住民の生活も安全になる。
ロンデルシアだけじゃない、世界に貢献できるんだ」
「良いこと尽くめじゃないですか」
俺の言葉に、ジェラルドも目を輝かせ、
エリザベートやフィオナも満足そうにうなずく。
”動物をいっぱい飼って、たくさん魔獣を倒して。
綺麗な海を眺めながら、醤油や味噌を作る”
その土地の名は”ガウール”。
俺たちの行き先が決定したのだ、が。
この時俺たちは、理想の場所を見つけて浮かれきっていた。
だからこの地について、
念入りに”検索”することを怠ってしまったのだ。
ガウールが”最も危険な場所”だと言われる所以を。
************
最低限の荷物で良いといったのに、
鉄製の荷馬車に積まれた荷物は山盛りだった。
「出来る限りの準備はさせてもらおう」
ロンデルシアの人々は着替えから予備の武器など、
ありとあらゆるものを
ぎゅうぎゅうに詰め込んでくれたのだ。
そして最短経路の地図を手渡しながら言う。
「ガウールにはロンデルシア国王の別荘がある。
”それを自由に使ってかまわない”とのお達しだ。
現地には伝書の鳥を使い、すでに連絡済みだ。
まあ、途中で妖鳥に食われていなければ、だが」
さあ、出発だ。
俺たちを見て、ダルカン大将軍は感慨深げに言う。
「あの頃の、あの日のようだ。
戦士、魔導士、僧侶、そして勇者……」
「俺はまだ、勇者じゃない。
何もしてないし、自分すら救えてない」
「私だって聖女の成り損ないですから。
……ささやかな回復しかできないし」
フィオナが恥ずかし気にいうのを、ダルカン大将軍は笑い飛ばす。
「全ての職業と同じで、聖女も”なる”ものだ。
大蛇グローツラングから、あなたは馬を守ろうと必死だった。
資質も、そして”器”も充分あると思うぞ、俺は」
まだ納得がいかなそうなフィオナに、俺は言う。
「イライザ王妃がなれたんだからな。
その辺のコソ泥だってなれるんだろ。
目指すほどのもんでもないってことさ」
聖女なんて胡散臭いものより、フィオナはフィオナでいればいい。
ダルカン大将軍は、最後に俺にひざまずいて言った。
「ダンが消え、ブリュンヒルデが囚われた時。
シュニエンダール国王に”他国のことに口を出すな”と言われ、
まともに抗議すらできなかった、その後悔を抱えてきた。
僧侶ユリウスは絶望して行方をくらまし、
魔導士キース・ローマンエヤールもあの国の犠牲になった。
そして麗しのブリュンヒルデもこの世を去った」
彼の目から涙があふれる。しかしその顔は笑っていた。
「だが今、動き出したのだ!
真実を世に明かし、あの憎き者たちに一矢報い、
ふたたび世界を救ってくれ!
ダンとブリュンヒルデの息子、レオナルドよ!」
「一矢どころか、矢の雨を降らせてやるぜ」
「それも槍くらいの太さの矢です!」
「もちろん先には毒を塗っておくわ」
「火薬もくくりつけておきましょう」
俺たちはそういって笑い、ダルカン大将軍とこぶしをあわせる。
そして俺たちは出発した。
醜悪な過去を覆し、悲惨な未来を、
素晴らしいものへと書き換えるために。
ロンデルシア襲撃、および国宝の強奪計画の主犯として、
シュニエンダール国と第二王子フィリップに嫌疑がかけられた。
第三王子レオナルドたちはその嫌疑を嫌疑を晴らすべく、
ロンデルシア国近辺にある”最も危険な場所”に出向き
魔獣討伐を行うことになった。
王子みずから命をかけてロンデルシアに国益をもたらすことで
シュニエンダールがこの国に対し友好的であるという証明を行うのだ。
「ってのが、シュニエンダール向けの名目だ。
実際はまあ、ゴタゴタに紛れて国から離れようって魂胆だがな」
俺がみんなに言うと、エリザベートが苦笑いで口を挟む。
「まあ、ちょっとは時間稼ぎになるとは思うけど。
うちの父がどう出るかが心配ね」
彼女はなんせ、公爵家と国の重要な戦力だ。
ただしシュニエンダール国王は彼女の力を恐れており、
常に警戒の対象でもあるから、
彼女が国から離れること自体は喜んでいるかもしれない。
「あっちの様子を調べてみようぜ」
俺たちは緑板で、シュニエンダールの内情を検索した。
合成魔獣の襲撃はあっさり打破され、
国宝である”勇者の剣”も手に入れ損ねたのだ。
それはもう大慌てに違いない。
しかも念には念をいれ、この襲撃の首謀者を
辺境民族になすりつける工作までしていたのに
国宝襲撃の犯人たちがあっさりと
シュニエンダールの者に依頼を受けたことをゲロったり
彼らが与えられた武器や用具がシュニエンダール製だったりで
濡れ衣はパリパリに乾燥して破けてしまった感じだ。
しっかりハッキリと世界の疑いの目は
シュニエンダールへと向けられている。
明確な証拠はないが、完全な否定も難しい状態だ。
”国王は俺たちを連れ戻す命令を出したか?”
”俺が両親の過去を聞いたことを、国王は知っているか?”
という検索の回答は、現時点では全て『いいえ』だった。
4人で検索をかけまくった結果。
「”第三王子たちは疑いをかけられ、仕方なく無主地に討伐へ行く”
って思ってるみたいですね、今のところは」
ジェラルドが安心したように言うが、フィオナが口をとがらせる。
「教会は”元聖女が行っても何の戦力にもならないから返せ”って
ロンデルシアに要求するみたいですよ!
その通りだけど失礼です!」
エリザベートは肩をすくめて言う。
「”国王の次の作戦は?”みたいな検索は、全部”協議中”と出るわね」
「そうだよなあ、ここまで計画が狂った上、
こちらの状態がわからないんじゃ、手の打ちようがないだろう」
当分は何とかなりそうだな。
俺は笑みをこぼしながら皆に言う。
「じゃあ次は、無主地探しだ」
************
俺はダルカン大将軍にたずねた。
「どこか良いとこあるかな?」
彼はうなずき、手に持っていたロンデルシア周辺の地図を広げる。
ロンデルシアは見たところ、長野県並みに隣接する国が多く、
国交間の軋轢を避けるためか、
誰の土地でもない無主地が多いようだ。
「”危険レベル最大値の無主地”って言っちゃったもんなあ」
それを眺めながら俺はみんなに詫びる。
女性陣は特に、帰国すると思ってたからな。
ジェラルドがどこか楽しそうに言う。
「僕は望むところですよ? ちょっとワクワクするくらいです」
「それでなければ、疑惑を晴らす舞台にはならないわ」
とエリザベートが言い、フィオナも笑顔でうなずく。
ダルカン大将軍はしばらく腕を組んで地図を見ていたが。
「……最も問題視されており、危険度も高いのがここだ」
彼はそう言って、一か所を指さした。
それは海に面した細長い土地で、
ロンデルシア国と、隣のチュリーナ国の間にあった。
南が海で、北側に広く山脈がそびえている。
「この海が危険なのか? 毒素で汚染されているとか……」
俺の問いに、ダルカン大将軍は首を振って答える。
「いや? 魚や貝も取れる、透明度の高い綺麗な海だが?」
「じゃあ凶悪な魔獣が出現するとか」
俺の問いに、大将軍は困った顔をして答える。
「いるにはいるが……海獣レイン・クロインだからなあ。
嵐の日に泳がなければ遭遇することはないだろう」
おいおい嵐の日に泳いだら、遭遇する前に死ぬだろ!
「北側の山脈は危険そうね。こういう地形、竜が好みそうだわ」
エリザベートが言うと、大将軍は感心したように言う。
「その通りだ! さすがですな。
ただ、山の頂上付近にしか住んでいないらしい。
卵を盗もうとしない限り、何かしてくることはないそうだ」
そりゃ我が子に手を出されたら怒るだろ。
そもそも何が悲しくて山登りするんだ。
「ここは荒廃した土地で、恐ろしい魔獣が……」
ジェラルドがそこまで言いかけると、ダルカン大将軍は笑った。
「残念ながら緩やかな丘陵地だ。牛やヤギ、馬しかおらんよ。
のどかな牧草地と畑が広がっていて……果樹園もあったか。
もちろん人が住んでいるぞ?」
綺麗な海が近くにあり、風光明媚な丘陵地。
魚や貝、そして野菜や果物など食物豊かな土地。
たくさんの動物たち……だと?
ついにフィオナがキレて叫ぶ。
「そんな理想郷、あるわけないですっ!」
ダルカン大将軍は驚いた後、苦笑いしながら言う。
「この地に問題があるわけではないのだ。
ここに行くまでが危険に満ちており、
その往来に各国が大変苦労し、頭を抱えているのだよ」
聞けば納得だった。ここは、いわば”陸の孤島”だ。
そこに行くまでに、危険な魔獣と妖魔が溢れているらしい。
「数年前から急に、この地への経路の魔獣が膨大に増えた。
危険度はどんどん上がり、去年はとうとう最高レベルになったのだ」
ダンカンは片手を額に当てて、悩まし気に言う。
「この地しか採れない魚や貝、果物もあるのだ。
いろいろな国が兵を護衛に付けて向かってはいるが、
帰って来れる隊は激減してしまった」
「そりゃ恐ろしい。命がけなんてもんじゃないな」
俺はつぶやいた。しかし、笑いを抑えることはできなかった。
「ここだ、ここにしよう。
魔獣をどんどん倒せば、交通や流通が復帰し、
貿易も増え、周辺の住民の生活も安全になる。
ロンデルシアだけじゃない、世界に貢献できるんだ」
「良いこと尽くめじゃないですか」
俺の言葉に、ジェラルドも目を輝かせ、
エリザベートやフィオナも満足そうにうなずく。
”動物をいっぱい飼って、たくさん魔獣を倒して。
綺麗な海を眺めながら、醤油や味噌を作る”
その土地の名は”ガウール”。
俺たちの行き先が決定したのだ、が。
この時俺たちは、理想の場所を見つけて浮かれきっていた。
だからこの地について、
念入りに”検索”することを怠ってしまったのだ。
ガウールが”最も危険な場所”だと言われる所以を。
************
最低限の荷物で良いといったのに、
鉄製の荷馬車に積まれた荷物は山盛りだった。
「出来る限りの準備はさせてもらおう」
ロンデルシアの人々は着替えから予備の武器など、
ありとあらゆるものを
ぎゅうぎゅうに詰め込んでくれたのだ。
そして最短経路の地図を手渡しながら言う。
「ガウールにはロンデルシア国王の別荘がある。
”それを自由に使ってかまわない”とのお達しだ。
現地には伝書の鳥を使い、すでに連絡済みだ。
まあ、途中で妖鳥に食われていなければ、だが」
さあ、出発だ。
俺たちを見て、ダルカン大将軍は感慨深げに言う。
「あの頃の、あの日のようだ。
戦士、魔導士、僧侶、そして勇者……」
「俺はまだ、勇者じゃない。
何もしてないし、自分すら救えてない」
「私だって聖女の成り損ないですから。
……ささやかな回復しかできないし」
フィオナが恥ずかし気にいうのを、ダルカン大将軍は笑い飛ばす。
「全ての職業と同じで、聖女も”なる”ものだ。
大蛇グローツラングから、あなたは馬を守ろうと必死だった。
資質も、そして”器”も充分あると思うぞ、俺は」
まだ納得がいかなそうなフィオナに、俺は言う。
「イライザ王妃がなれたんだからな。
その辺のコソ泥だってなれるんだろ。
目指すほどのもんでもないってことさ」
聖女なんて胡散臭いものより、フィオナはフィオナでいればいい。
ダルカン大将軍は、最後に俺にひざまずいて言った。
「ダンが消え、ブリュンヒルデが囚われた時。
シュニエンダール国王に”他国のことに口を出すな”と言われ、
まともに抗議すらできなかった、その後悔を抱えてきた。
僧侶ユリウスは絶望して行方をくらまし、
魔導士キース・ローマンエヤールもあの国の犠牲になった。
そして麗しのブリュンヒルデもこの世を去った」
彼の目から涙があふれる。しかしその顔は笑っていた。
「だが今、動き出したのだ!
真実を世に明かし、あの憎き者たちに一矢報い、
ふたたび世界を救ってくれ!
ダンとブリュンヒルデの息子、レオナルドよ!」
「一矢どころか、矢の雨を降らせてやるぜ」
「それも槍くらいの太さの矢です!」
「もちろん先には毒を塗っておくわ」
「火薬もくくりつけておきましょう」
俺たちはそういって笑い、ダルカン大将軍とこぶしをあわせる。
そして俺たちは出発した。
醜悪な過去を覆し、悲惨な未来を、
素晴らしいものへと書き換えるために。
21
あなたにおすすめの小説
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます
天田れおぽん
ファンタジー
ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。
ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。
サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める――――
※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
【モブ魂】~ゲームの下っ端ザコキャラに転生したオレ、知識チートで無双したらハーレムできました~なお、妹は激怒している模様
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
よくゲームとかで敵を回復するうざい敵キャラっているだろ?
――――それ、オレなんだわ……。
昔流行ったゲーム『魔剣伝説』の中で、悪事を働く辺境伯の息子……の取り巻きの一人に転生してしまったオレ。
そんなオレには、病に侵された双子の妹がいた。
妹を死なせないために、オレがとった秘策とは――――。
異世界に召喚されたが勇者ではなかったために放り出された夫婦は拾った赤ちゃんを守り育てる。そして3人の孤児を弟子にする。
お小遣い月3万
ファンタジー
異世界に召喚された夫婦。だけど2人は勇者の資質を持っていなかった。ステータス画面を出現させることはできなかったのだ。ステータス画面が出現できない2人はレベルが上がらなかった。
夫の淳は初級魔法は使えるけど、それ以上の魔法は使えなかった。
妻の美子は魔法すら使えなかった。だけど、のちにユニークスキルを持っていることがわかる。彼女が作った料理を食べるとHPが回復するというユニークスキルである。
勇者になれなかった夫婦は城から放り出され、見知らぬ土地である異世界で暮らし始めた。
ある日、妻は川に洗濯に、夫はゴブリンの討伐に森に出かけた。
夫は竹のような植物が光っているのを見つける。光の正体を確認するために植物を切ると、そこに現れたのは赤ちゃんだった。
夫婦は赤ちゃんを育てることになった。赤ちゃんは女の子だった。
その子を大切に育てる。
女の子が5歳の時に、彼女がステータス画面を発現させることができるのに気づいてしまう。
2人は王様に子どもが奪われないようにステータス画面が発現することを隠した。
だけど子どもはどんどんと強くなって行く。
大切な我が子が魔王討伐に向かうまでの物語。世界で一番大切なモノを守るために夫婦は奮闘する。世界で一番愛しているモノの幸せのために夫婦は奮闘する。
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる